Leonna's Anahori Journal
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今回ミュンヘンで、初めてサーカスというものを観につれて行ってもらった。象、馬、シマウマ、犬、猫、ラクダ、トラ、ライオン、白いライオン(今回の目玉)等々、たくさんの動物が出てきた。巨大な象が六頭くらい出てきて間近で芸をする様は、まさに大迫力だった。
しかし、大人になるとただウワ〜っと喚声をあげるだけではどうしてもすまないようで。友人ふたりと私は、サーカスのテントのまわりに停まっている夥しい台数のトラックやトレーラーハウスを眺めながら「採算とるの大変だろうね」とか「花形スターはいいけどそれ以外の人は大変なんじゃないのか」とか、どうしても悲しいことを考えてしまう。
どうもサーカスというと“サーカスの少女(売り飛ばされる)”的な連想が自動的に起ってきてしまうようなのだ。しかし。長い年月大きなサーカス団が存続してきたということは、それなりに運営システムの確立がなされているのではないかと更に話し込む、東洋人の大人3人。
そうだよ、そうだよ、もしかしたらそこいらの中小企業なんかよりよっぽどスマートなシステムで動いてるんじゃないの、などとさらに口角泡飛ばしつつ、寒風吹きすさぶなか地下鉄の駅へと急いだのだった。 空想のサーカスの少女よりも、サーカス観てもただ単純に楽しむことのできない大人になってしまったことのほうが寂しいといえば寂しいかも。
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