Leonna's Anahori Journal
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そうだ、水仙を植えるならば土が必要ではないかと気がついて、快速電車で一駅行ったところにある園芸店へ出かける。ここは古いアーケードの中ほどにある間口の広い古い店で、苗でも種でも鉢でも、何でもそこそこ揃っている。
プラ鉢で軽いのをよいことに大きめの浅鉢を買い、これならばもう少し余計に植えなければ寂しいな、などと勝手な理屈をつけてポリポットに入った水仙を買い足す。
さらに、鉢植えのヒヤシンスに目が釘付けになって、どうにも買わずには帰られぬ状態に。こいつは中に蕾を隠したおよそ20センチ程の緑の葉が、まったく開かぬまま「気をつけ」の姿勢で三本、鉢の中に突っ立っている。色は、紫がかったブルー。
これ、中の蕾が育って葉が大きく開いたら、どんなに綺麗だろう。よし、水仙は庭へ出すけれど、こいつはテーブルの上に置いて愛でることにしよう等と思いつつ、買ってしまう。これに赤玉土と腐葉土で、ものすごい大荷物になったが、花のことで心ときめいているので、いっこうに苦にならない。
このところ私は、球根、もしくは宿根草に夢中になっている。これらの良いところは、一度土に埋めてやりさえすれば、あとは植物の方で勝手に毎年芽を出して花を咲かせてくれるところで、埋めた本人が忘れても(極端なはなし、死んでいなくなっても)春になれば花を咲かせるのだ。
それから、球根の植物は芽を出すとき、葉を伸ばすときの形状が何とも言えず初々しい。眺めていると、なんだか胸が一杯になってくる(やっぱり、どうかしているのだろうか、私は)。 いずれにしても、球根を埋めるというのはまるで宝物を隠すような気持ちのするもので、独特の楽しさがあるな。
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