Leonna's Anahori Journal
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そんなに植物がかわいいんじゃ、きっと鉢植えに向かって話しかけたりしてるんでしょうね、というメールが来た。
話しかけてないよ。そうじゃなくてね、植物の方から話しかけてくるの、あたしに。(…!) -- 昨夜。キッチンの抽斗に吸いかけの煙草の箱を発見して、つい一本とり出してシュボッと火を点け一服していると、水仙どもは小声でザワザワ、「けむい」だの「キライ」だの、おしゃべりなやつでもせいぜいが「換気扇は回してね」くらいのものだったのだけれど。
生意気なのは、ヒヤキントスの長男だ。言うに事欠いて「そいつが一番イケナイんじゃないのぉ。からすのフットプリントには。」だと。 誰に向かってもの言ってるんだい、そういう口をきいてるとな、直植えだよ、即刻庭の土深く埋めてやるからな、と脅かしたら一応は静かになったけれども。なんだか、ふふん、とそっぽ向かれたような気がしたので、睨み付けてやりました。
-- しかし、植物というのは恐ろしいな。夜中の1時から3時迄の間、見てる間に花を咲かせていくんだよ。部屋の中、電灯の下で。
それで、じっと見ているうちにわかったのだけれど、ヒヤキントス三兄弟のうち、次男坊はすんごく負けず嫌いみたいなのだ。長男がみるみるうちに茎を伸ばしてぽろぽろと花を咲かせ始めたら、突然次男も首を伸ばして、たったいま葉の陰からのぞかせたばかりの蕾をふたつみっつと開き始めた。此奴は無口だけれど、負けじ魂では兄ちゃんを凌ぐんじゃないのか。
幸い三男坊はおっとりしていて、外のことにはお構いなしに、まだ葉っぱの陰で眠りこけている。この末っ子はおとなしくて、優しい子だといいんだけれど。 --
なんか、自分でもヤバイんじゃないかって気がし始めております。
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