Leonna's Anahori Journal
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2006年01月12日(木) 低地にて(2)

 
朝。明るい日射しを浴びながら、泣きたい気持ちでバス停へ歩く。この頃は、朝が、最低の気分。晴れれば晴れるほど悲しくなる。何がどう悲しいのかわからない。とにかく内蔵がごっそり抜け落ちてしまったようなスカスカ、ペラペラな気分。仕事に行きたくない。寝ていたい。
 
昼。食堂で同じ仕事場の女性三人と一緒に昼ご飯を食べる。あたりさわりのない話をする。TVの新番組のこととか、星占いの話、とか。皆、おとなしくて感じのいい人ばかり。だから私もおとなしく人の話を聞いて、たまに「あ、それ私も見ました」とか言って、笑ったりする。

誰もまだ私のことを、よく知らない。普段の自分よりもトーンを落として、ニコニコしながら静かに笑っている。“感情の重労働”から解放される。それが心地いい。ひとりになりたくて外で食事することもあるけれど、今日は誰かと言葉を交わしたかった。話すそばから忘れてしまうような、どうということのない世間話を。

今の仕事には、勤務初日ですでに退屈してしまっている。それでも、仕事へ行くということには、仕事以外の別の価値もある。
 
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amazonに注文した修一本が続々到着。ユーズドゆえ、それぞれの古書店(もしくは個人)から一冊ずつの計三冊。ポストからひっぱり出すのに苦労した。到着本は以下の通り。
 
 
 「パレード」 吉田修一(幻冬舎文庫)
 「日曜日たち」 吉田修一(講談社)
 「ランドマーク」 吉田修一(講談社)
 
 
 
 


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