Leonna's Anahori Journal
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※後出し旅ジャーナル始めました。 --
今朝未明、『神様がくれた指』をやっと読み終わる。面白い小説だった。読んでいる間じゅう、胸ときめいた。切ないけれど明るい光が射していた。ちょっと個人的な理由もあって、私はこの小説の主人公のことを、このあともずっと特別な気持をもって思い出すのだと思う。(これ以上は、書けません、言葉になりません) それで、愛用の布製ブックカバーを、盛田隆二『ニッポンの狩猟期』にかけ替えて読み始めたのだが。同じ若者、同じ暴力を描いても、書き手が男性だとこれだけ感触が変わるものなのか!と嘆息。正直言って少々、キツい。ま、小説のテーマそのものが違うのだから当たり前といえば当たり前なのだが。しかし、切なさ横溢という点では『神様が…』とみごとに共通している。 -- どうしても気になる物件があって、見せてもらいに不動産屋さんを訪ねた。結果、多少不便でも今住んでる家の方が全然いいや、ということになった。要するに、見に行って正解だったのである。広さ、設備、環境、築年数等々において、いま住んでいる家をしのぐような好物件はなかなかないのだということがよぉくわかったのだった。わかったとたんに、早く家へ帰りたいと思った(現金チマリス)。
普段私が利用しているJRの駅から歩いて4、5分のところに私鉄の駅があり、そばには商店街があって、たいそう賑やかであることを初めて知った。駅から徒歩圏の住宅街といえば、むしろこの私鉄駅周辺がメインらしかった。いまの市へ引っ越してきて一年、こういう場所があることをまるで知らずにいたので、隠されていたものが突然現れたような妙な気分。頭の中の地図が急に拡がった思い。
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