Leonna's Anahori Journal
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来月訪ねることになっている在欧州の友だちが、ヴェニスの宿と列車の切符をとってくれた。シーズンオフのスペシャルオファーで、けっこうな高級ホテルがとれたそうだ。それで、メールで“晩秋のヴェニスでヴィスコンティの映画に出て来るような、退廃的な有閑マダムごっこは如何”なんて書いてきたんだ。
だーれが退廃的な有閑マダムやねん!なれても、せいぜい勇敢マダムがいいところだろ(笑)。だけど、ただムリです、出来ませんというのも芸がないので“ツバメと喧嘩して黄昏れちゃってるって設定でいこか”と書いて返信した。いまのあたしにゃ、このあたりがギリギリチョップ。 -- ところが。今日になってもっと面白い“ごっこ”を思いついたんだ。それはね、“マダムとツバメごっこ”(笑)。その友だちってのは、長身で、私よりもスラリと背が高いので、彼女にロングコート+光り物(イミテーションでも良いから宝石は必須です)でマダムになっていただいて、アタシが白シャツにゴツいブーツ+キャスケットでツバメに化ける。
で、ふたりして、それ風の小芝居かましながら水の都を散策。サン・マルコ広場のカフェで彼女が煙草を吸おうとしたら、チマツバメがチャッ!と火をつけるんですな、デュポンのライターで。マダムはいい気分で煙を一吐きしてから、あいてる方の手の甲でツバメの顎から頬をさっと撫でてニッコリ、とかね(笑)
それで、晩秋のほんの短い期間、ヴェニスで小さな噂になる東洋人のワケありカップル(笑)。「みたか?」「みた!」「昨日、ため息橋の上で小さい方がマダムの腰に手を回そうとして、手ひどく拒絶されてた」「ケンカか?」「らしいな!それで小さい方がため息橋の上で、ホントにため息ついてうなだれてた」。…ま、最後のオチはちとダサイですが(笑) ・・・・・、草葉の陰でお母さんが嘆いてるような気がしてきたので、本日はこのへんで。
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