Leonna's Anahori Journal
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そういえば…、と思い立ってクロゼットの棚に上げてある平たい箱をおろしてみた。
呉服屋さんの箱で、9年前、千葉へ初めて越してきた当初、九州の叔母が和服の練習用にと送ってくれた浴衣が入っているはずの箱だ。なにしろ普段に着物を着るような生活をしていなかったので、一度開けて見ただけなのだが、たしか紺地に絞り柄の浴衣だったと思う。
開けてみると、やはり記憶通りに紺色の浴衣がきっちりと“たとう”に包まれて入っていた。ところが、その浴衣の下から、もう一枚別の浴衣も出てきたのである。あれぇ。こんなの入ってたっけ。初めて見るような気がするなあ。
白っぽい地に淡い色で描いた手鞠の柄で、別布で襟が掛けてあり、これ以上はきれいに畳めませんというくらい、糊をきかせてぴしりと畳んである。二枚とも叔母が着ていたものだがどちらも状態は良く、紺地の方も絞りの部分はふくらみを失っていない。
おー、らら。こりゃ来年は、着ようと思えばとっかえひっかえ着られるってわけね。当時は、浴衣貰ってもなぁ、、、などと思っていたのだが(不孝ものめ!)、いまとなってはただただ有り難い。 そのうち、などと思っていると、あっという間に来年の夏になってしまうから、はやいとこ着付けを覚えなくちゃ(本だけはもう買ってあるのですが…)。
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