Leonna's Anahori Journal
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2005年07月11日(月) 漢江かヴィクトリア湾か

 
香港にいる間中、どこかで韓国、ソウルのことを考えていたように思う。同じ外国、同じアジア、同じ都会の人ごみということで、どうしても無意識のうちに比べてしまうようなのだ。

香港は海(ヴィクトリア湾)に面しているけれど、ソウルに海はない。そのかわり、市の真ん中を漢江(ハンガン)という大きな川が流れている。私はソウルの景色の中でも、この漢江のある景色が特に大好きなのだ。

蒸し暑い香港でじっとりと湿気を含んだ風に吹かれながらビクトリア湾を航行するフェリーを眺めていると、私はきまって漢江のことを思い出した。そうして帰る日にはとうとう、香港の空港から成田へではなく、仁川(インチョン)へ飛びたいとまで思うようになっていた。

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しかし、実際に香港から仁川(インチョン)へ飛んで韓国へ帰って行った人もいるのだ。我らが韓国連絡事務所の、たったひとりの事務所員、チエちゃんである。

チエちゃんは7日に韓国から香港へ飛んできて、ホテルで私たちと合流した。ラウンジで一同が顔を合わせて「えー、これからの予定ですが…」なんて部長がやっているときに、わざと端っこの席に着いた私は「ブツは持ってきてくれたかな」などと言いながらチエちゃんの脇腹を突ついていた。

ブツとはコリアンミュージシャンのCDのこと。チエちゃんと香港で会えることがわかったとき、私はすぐ彼女に電話した。もしも〜し、あのさ、買ってきてほしいCDがあるんだけどな…。ラウンジで私に突っつかれたチエちゃんは「バッチリですよ」と言いながら、いつも斜め掛けしている大きなバッグから包みを取り出した。

チエちゃんがソウルから運んできてくれたディスクは以下の4枚。

 CLAZZIQUAI PROJECT "instant pig"
 EPIK HIGH "Map of the Human Soul"
 EPIK HIGH "HIGH SOCIETY"
 パク・チニョン "GAME"
  
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CLAZZIQUAI PROJECT(私はクラジクァイと呼ぶ)は、所謂ラウンジミュージックで、日本のモンドグロッソとよく似ている。お洒落な音楽と言ってしまえばそれまでなのだが、私は彼らのライヴをm-net(韓国の音楽番組。KNTVで放映)でたまたま目にしてすっかり魅了されてしまった。

まさに出会いがしらの一撃というやつで、それが何なのか、背景もカテゴリもなにも分からないまま、ただ夢見心地になってしまったのだ。楽曲はひどく洗練されているのに、泣けてくるほどあたたかい。それは男女二人のヴォーカルの声と発音がうっとりするほどきれいだから、なのだろうか。

そして、そのm-netのCLAZZIQUAIのライヴでゲストとして一緒に歌ったのが、なんとEPIK HIGH。ほんとに素敵だったんだな、そのパフォーマンスが。それまでもm-netで、EPIK HIGH単独のステージは何度か観ていたのだけれど、CLAZZIQUAIと一緒にやった"COME TO ME"という曲でのパフォーマンスには何か特別なものがあった。

両者のアルバムとも、少し前ならばネット(日本語サイト)でも手に入ったのだが、入ってきた数も少なかったのだろう。いまは軒並みSOLD OUTになっている。

最後のGAMEというのはRAINの師匠であるパク・チニョン氏の二枚組ベスト。本当はベストではないアルバム(特に4集)が欲しかったのだけれど、もうどこにも売っていないらしい。ソウルのCDショップからかかってきたチエちゃんの「ベストしか売っていないんですよ」という電話の声に「じゃあ、とにかく、それ買ってきて!」と頼んでやっと手に入れたアルバムだ。

…私が、部長の話そっちのけで狂喜乱舞したことは言うまでもない。
 
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チエちゃんはその後、ピークトラムに乗って頂上から香港を眺めようよ、とか、ソーホーへ行って骨董屋と雑貨店巡りをしようよとか、乙女チックな計画に誘う私を一人残してオジサンたちと一緒にマカオへ行ってしまった。チエちゃん以外のお嬢様たちは、すでに免税店のこと以外何も考えられない状態。

おかげで私は、あちこち好きな場所へ出かけることが出来たのだが、それでもまだ、もう少し攻め足りないなという思いが残る。これは近々もう一回行かなければなるまいな香港へ。

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ところで今、チマリスのTOPページに使っている画像は4月に韓国へ出張したとき、帰りの空港へ向かうリムジンバスの中から窓越しに撮った漢江の図。ソウルっ子であるRAINが「漢江の河川敷からの眺めが好き。子供の頃よくサッカーをして遊んだ」というのを何かで読んで、漢江の河川敷ってどんなんだろうと思いながら、初めて窓越しにしげしげと眺めたのだった。

とはいうものの今の私は、その昔RAINがどんな場所でボールを蹴って遊んでたのかよりも、カン・ドンウォンとチョ・ハンソン(元プロサッカー選手。GK)がサッカーをしているというグラウンド(彼らはTVゲームだけではなくて実際のサッカーもするそうなのだ)の場所の方に興味があるんですけどね。いやほんと、どこでやってるのか知りたい、スンゴク知りたい(笑)。

さて。それはそれとして、TOPの画像、漢江からビクトリア湾の画に替えようかと思っています。ビクトリアピークから撮った、これぞホンコ〜ンという写真。せっかく撮ってきたので。(→画像、更新しました)
「月と太陽が教える“ジフナってこんなひと”」は25日にアップしますので、も少し待っててください。ミアネ、ミアネヨ〜、チョンマルミアネー!
 
 
 
 


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