Leonna's Anahori Journal
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2005年06月17日(金) |
私の頭の中のごちゃごちゃ |
RAINのファンは総じて雨の日を歓迎するようだ。まことか。あたしは嫌だけどな。
“子供の頃はおとなしい子で小雨の降る音を感じているのが好きだった。だからピ(雨)という名前にしたのだ”とかなんとか。そういう如何にもなエピソードを聞くのは嫌じゃないけれど。現実の雨降りは鬱陶しい。傘をさすのすら、めんどうくさい。
ところで、ここ数日、夜になると煙草を吸う。食事の後に1本か2本。それで、8年間もやめていた煙草がどうしても吸いたくなって、吸って、美味しいかと言うとべつに美味しくもない。むしろ後頭部が痛くなったりして、やっぱりやめておけばよかったと思うくらいだ。なのに、吸う。
これは悪い兆候だと思う。私は中毒気質(体質というより気質というべきだろうやはり)だから気をつけなければいけない。そういう気質に制限付きでも許可を与えてしまうと、そこからガタガタッと崩れるような気がしてこわい。
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iPodではやっぱりRAINばかり聴いている。マーク・ボランもブライアン・フェリーもスティングも、トライセラもジュリアン・クレールも入れてあるのに、結局聴くのは同じアルバムばかり。RAINの2集と3集。あとは、『サンドゥ』と『オオカミの誘惑』のOSTくらいか。(だからさ、ほんとにほんとに中毒気質なんだってば)
それで、以前、RAINの3集はやっぱり一番かっこいい、一頭地抜けていると書いた私なのだけれど、こうしてあらためて聴いてみると2集の『太陽を避ける方法』もなかなかいい。ネットで調べてみたら歌詞も意外によかった。(発売当時から「捨て曲のひとつもない傑作」等と言われて、評価は高かったようなのだけれど)
わかりやすいシチュエーションに、技巧に走りすぎないストレートな言葉。これだけでもけっこう泣かせるのに、そこに控えめにちりばめられた繊細さの演出。アイドル系の歌手に作家が楽曲提供して作ったアルバムも、こういうのだったら全然悪くない。個人的には、パク・チニョンのRAINへの愛情をずっしりと感じるアルバム。
降りしきる雨のサァーッという音から始まって、これ以上陰鬱な音はないというくらい聴くものを沈潜させる、しかし美しい短い旋律で終わるこのアルバムを聴いていると、最終曲のところできまって、自分を死にかけた小動物みたいに感じてしまう。
iPodのイヤホンを耳につっこんだままヨロヨロと帰宅して、靴を脱ぐなり二階の寝室へ直行し、弱ったヤマネかオコジョみたいにベッドの上に丸まってしばらく(一日か、一年か)何も考えずにむさぼり寝たい。そんなネガティブな夢を抱きつつ、湿気で重たくなった手足を動かして、のそのそと服を着替えるのだ。ああ雨のせいで、今日もこんなにダルい。
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