Leonna's Anahori Journal
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韓国出張へ旅立つ朝、成田空港のカフェで朝御飯を食べながら、私は同行者のノッチ部長にこう言った。「去年あたりから私の人生、予定外のことの連続です。ほんとにもう、予定外のことしか起きません」。部長は会社の上司として私の一身上に起きたことは一応最低限知っているので、こういうことが言えるのである。
さらに私は言い募った。「自分の身辺だけでも大激震なのに、そのうえいつの間にか会社の本業とは全く関係ないことに首を突っ込んでいて。気がついたら成田ですよ。韓国行って来いって。韓国なんて私、一生訪れることはないと思ってました。ドイツとかイタリアとか、行きたい国ならほかにいくらでもあるんです。なのに韓国。気がついたら韓国ですよ。どうなっちゃってるんでしょう」。
しかし、愚痴を言っているというわけでもなかった。もともと予定調和が何より嫌いと言ってはばからない私である。面白くなって来たじゃないかという気がしないこともない。それに暫く国外に出ていなかったから、久しぶりに知らない国で、何かしらの刺激を受けてリフレッシュするのも悪くないかも。と、出発時はあくまでこんな感じであったのだ。
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それが。韓国でさらに予定外のことが起きた。仕事の上でも起きたし、それが原因で私の韓国滞在が大幅に延びて、当初6日間の予定が結局11日間になった。そして、最後の一週間はずっと一般家庭(通訳のチエちゃんのお宅)に滞在して、ネイティブの生活にどっぷり浸かるという貴重な経験をした。そして、その結果。 日本へ帰ってきても、コチュジャンの味のするものを食べないとイマイチ元気が出ない。韓国で観ていたドラマの結末がいまだに気になる。韓国式サウナが恋しい。そのあげく、今度行ったらどこで遊ぼうかなとソウルのガイドブックを買って来て研究している(普通ガイドブックというのは帰った後ではなく、出かける前に買うものではないのか)。
-- 夜。スカパーでnakata.netTVを観ていると、中田が雑誌ananのフォトセッションで韓国人の女優と一緒に仕事をしているシーンのレポートが。そのハン・イェスルという女優の韓国語に耳が釘付けになる。次に中田が笑顔で発する「ワカリマセン!韓国語」という言葉に思いっきり自己投影している。
韓国人俳優の顔と名前もかなり覚えた。「ウォンビンはきれいな顔してるけど、もっと東洋人ぽい顔の方が色っぽくて好きだわん」などとヌカしていたくせに、日本のTVCFにウォンビンが出てくると、なんだか無性にうれしくなってしまう。そうして、韓国帰りの私の一番のお気に入りは、若い若い(実力を評価されているとはいえ)アイドル歌手だというのだから、なにがどうしてこうなった。
さらにさらに。気がつくとスカパーの韓国ドラマチャンネルを新規に契約しようとしている自分がいて驚くのだが、もう好きなようにさせるしかないと諦めた。毒を食らわば皿までも。この熱意でもって、絶対に新規事業も成功させてやる。そのうちソウルへ赴任なんてことになったらオーイエー大成功なんだがな。フン。
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