Leonna's Anahori Journal
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2005年01月17日(月) |
tokyo tower |
ありえねぇーーー!は、「カンフーハッスル」じゃなくて、「東京タワー」にこそ相応しい言葉。
・・・て、観に行ったのかよ「東京タワー」!!
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だってだって、もらった劇場券があったんだもん。でさ、今日午後から千葉県某市の法務局へいく用事があって出かけたんだけど、ああいう役所って午後五時で閉まるじゃない。それで、ほとんど五時ギリギリに用事が済んで、会社へ電話かけたら「きょうはいいよ、戻らなくても」って言うからさ、うんぬんかんぬん…と、観に行ったことを言い訳したくなるような映画ではありましたね、やっぱり。
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少し前にフジテレビの特番(江國香織の原作を映画化した「東京タワー」は製作でフジテレビが関わっている)で主演の岡田准一が面白いことを言っていた。彼は、自分が演じた透(とおる)という男の子について「詩史という年上の女性から言われるままに本を読んだり音楽をきいたり、自分が考える男というのとはまるで違う。男というよりは、まるで女の子みたいだ」と言うのだ。
主役を演じる役者自らがこういうことをきっぱり言うなんて面白い。それを聞いた私は「ハハーン、つまり女性による女性のための(ありがちな)ファンタジーってわけね!」と納得したものだ。
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とにかく、一から十まであり得ない話なのだからいちいち突っ込んでも仕方がないのだけれど、主役の透は、まるで女の子みたいに受け身で基本的にインドアな人間のはずなのに、演ずる岡田准一の上半身は“ジャニーズとしてのプロ意識”の具現ともいうべき筋骨隆々ぶりで、しかしそのおかげで、詩史のダンナにプールに突き落とされて濡れ鼠になりながらイルミネーションの東京、それも丸の内辺りのソフィスティケートされたショーウィンドーをバックにフラフラさまよい歩くなんて体たらくになっても、絵としてはただ惨めな男にならずに、この映画の狙う現実逃避的且つ表面的な美を保っていたのだから、それはそれでありなのかなと思う。
(なんか、金井美恵子が憑依したとしか思えぬ繋ぎっぷりで、ワンセンテンス自己最長記録を更新。)
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でも、この映画の収穫は別にあるのだ。つまり表は岡田准一だけど裏は松本潤なのであって、「よかったよね、マツジュン。」ということになる。観た人はみんなそう言うし、実は私も大いにそう思っているのだ。(結局またしても、いいお客サン?)
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