Leonna's Anahori Journal
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1月3日。横浜の父の家に妹家族と集まった。大晦日から2日までの間に作ったおせち(といっても数の子、なますと煮物だけ)を持って出かける。 高校二年生の姪っ子と久しぶりに話す。すると彼女も昨年、映画『下妻物語』を観に行ったと言うではないか。さっそく土屋アンナの物真似なんかして盛り上がる。今度、文庫の『下妻物語』(原作本)をあげると約束した。 1月4日。横浜の友だち(高校の同級生)が遊びにきた。年末に私がひとりで引っ越したことを知り、驚いて顔を見にきてくれたのだ。お雑煮とおせちで軽くワインクーラーなんか飲みながら、五時間くらい座りっぱなしでしゃべりまくる。この友人は私の結婚式のとき、はなから仕舞いまでポケットカメラで新婦の写真を撮りまくり、その合間に感極まってハンカチを目に押し当てていたという人なのだ。K子ちゃん、持って来てくれたアップルパイ、とーっても美味しかった。ココロは「ごめんよ…。」そして「アリガト!アリガト!」なのだった。
1月5日。午後、古くなった食パンを持って水鳥の池を訪れる。 今日は私の好きな、小さくて黒くてまん丸い目をした鳥が、数は少ないけれど、来ていた。小さくちぎった食パンを投げていると、5メートルくらい離れた隣で小学生くらいの子供が三人、やはり鳥にエサをやっていて、そばのベンチの上には食パン(一番端っこの茶色いところばかり)が10枚位積まれていた。すごい。あんなにどうしたのだろう。パン屋の子でもいるのだろうか。わずかばかりの食パンを撒き終えた私は、うらやましそうな顔でその食パンの山をじっとみつめていた、かもしれない。
日がぐっと傾いて風ががまんできないくらい冷たくなってきたので、ぼちぼち引き上げようかと歩き出すと、向こうから綱をつけた大きなムク犬が飼い主に引かれてやってきた。…あれっ、あいつ、前の家のムクじゃないか?明け方にオンオン遠吠えする、あのデカい犬。いつも庭に穴掘って寝そべってるところしか見ていなかったので、ちゃんと散歩する姿を見て、ちょっとびっくり。オイッおまえッ!と話しかけたかったけれど、飼い主さんとは面識がないので(私が一方的にベランダから眺めているだけ)それは無理。ムクのやつはすました顔してすれ違うと、池の方へ、のそりのそりと歩いて行った。
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