Leonna's Anahori Journal
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高木正勝の音楽は苔類シダ類の世界に流れる音のようだ、などと気取ったそぶりでプチデカダンかましてる間に、わが家のベランダでは大変なことが起こっていた。
ごわぁ〜〜〜、キノコはえてる〜! おとといまでは影も形もなかったのに、今朝見たらキノコはえてる〜! びっくりして、梅雨時のベランダを見回すと、他にもこんな生物が。
蚊トンボみたいなカマキリ。コイツはかわいい。 --
読書のことも少し(覚え書き程度に)。
昨日から読み始めた開高健の「ロマネ・コンティ・一九三五年」という短編集。その中の「飽満の種子」という作品が素晴らしい。特に前半、コクトーやグレアム・グリーンを引き合いに出して阿片の魅力を語る部分。痺れんばかりの美しさ。
思うにこれは、ただの明晰さや文章の達者さだけでは決して書くことのできないもの、だろう。もっとはっきり書くなら、これは作家の鬱気質が咲かせた花、鬱の精華とでも呼ぶべきものではないだろうか・・・ ・・・て、あら、また今日もデカダンかましちゃったかしらん。(アレもコレもきっと梅雨のせい)
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