Leonna's Anahori Journal
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2002年12月19日(木) 一日だけのアルバイト

友達に誘われて一日だけのバイトに行った。
場所は経堂。友達の知り合いの絵描きさんの展覧会があって、その会場で販売するグッズの準備や袋詰めをお手伝いしに行ったのだ。

音楽の流れるあたたかい部屋の中で、美味しいコーヒーや紅茶をいただきながらの軽作業。こういうお仕事なら毎日でもかまわないんだけどなあ。

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今日は渋谷から井の頭線に乗って行ったのだが、さすがにあの路線の朝の下り電車に、ネクタイを締めたおじさんはいなかった。
かわりに、下北沢で小田急に乗り換えるとき、アフガンコートを着て、素足に革の草履をはいた若い女の子を見た。つま先には青いマニキュア。その瞬間、ああ下北沢に来たんだなあ久しぶりだなぁと実感した。

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夜七時頃、経堂駅から電車に乗って帰った。世田谷方面を訪れるのは久しぶりだったけれど、三宿の病院で生まれて池尻のアパートで五歳まで育った私には、あのあたりの風景も空気も妙になつかしいものだった。
『原風景』という言葉は何だか大袈裟で意味ありげな感じがしてあまりピンとこない。でもそれが意味するものはわかるような気がする。

何十年も昔の、生まれたばかりの頃の空気感を覚えているなんて、ちょっと鮭みたいだなと思った。
    
   


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