Leonna's Anahori Journal
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2002年12月01日(日) 珍品堂主人

朝、微熱がある。昨夜はノドが痛くてよく眠れなかった。
チャンス!とばかりに薬を飲んで布団の中で読書。おかげで井伏鱒二の『珍品堂主人』を一日で読むことが出来た。大満足。

珍品堂主人には小林秀雄(評論家)や青山二郎(装丁家)をモデルとする人物が登場する。(ちなみに主人公である珍品堂のモデルは骨董商の秦秀雄)。

珍品堂の友人で天才的な目利きの山路孝次という男のセリフ、『俺はもう碁は嫌いだよ。もう知らねえよ。しかしね、お前が本当に打とうと云うなら、賭碁で来い。賭碁でなら打ってやるよ。』というのを読んだら、あ、これジィちゃん(青山二郎)だ!とすぐにわかった。写真でしか知らない青山二郎の生の声を聞いたような気がしてうれしくなる。

昼から夕方にかけては調子が良いのだけれど、夜九時を過ぎると熱が出る。温泉のことや本の頁も更新したいのだけど、いつまでも寝ているわけにもいかないのでおとなしく布団にはいることにする。
  
  


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