Leonna's Anahori Journal
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父と伯母と三人で朝8時20分の新幹線に乗って京都へ。 母の三十五日忌のお経をあげてもらいに行く。
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父方のお墓は今、京都の亀岡市というところにある。もともと長崎にあったお墓を、ご縁があって亀岡のお寺へ移してから15年くらいたつ。長崎にくらべればずいぶん近くなったのだけれど、それでもちょくちょくお参りに行かれる距離ではない。
新幹線で京都まで行って、そこから在来線に乗り換えて、亀岡まで三十分くらい。亀岡までの間には、嵐山を通り、撮影所で有名な太秦(うずまさ)を通り、長いトンネルをくぐって保津川下りで有名な保津狭の渓谷美を眺めながら行く。亀岡からさらにタクシーで三十分。遠い。遠いけれど、お寺に着くと、つくづく良いところだなあと思う。きれいな空気と、おだやかな山里の風景。
京都は、東京にくらべるとずいぶん涼しかった。(もっとも今年の東京の暖かさはちょっと異常だけど。)往きのタクシーの運転手さんによれば「今朝は氷が張りました」ということだった。境内の桜、つぼみはふくらんでいるけれど、まだ咲いていない。お寺の中へあがると空気が冷え切っていて、大きな石油ストーブを点けてもらっても、なかなか暖まらなかった。
お経をあげていただいてからお墓参りに表へ出ると、建物の中より暖かい。ぽかぽかと春の陽射し。お墓を掃除してお花をあげていると、すぐうしろの山でうぐいすが鳴いた。驚くほど大きな、澄んだ声だった。
午後三時過ぎ、ご住職に挨拶をして、お寺を後にする。母のお墓は横浜に決めたから、これからはあまり訪ねることもないだろう。白木の位牌は四十九日がすんでから送り、焚いて貰うことになった。
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日帰り、しかも駆け足の京都訪問だったが、これで三十五日忌も済み、ご住職にもお会いして少し肩の荷がおりた。帰りの新幹線ではさすがに疲れて眠ってしまった。今朝は5時過ぎに起きて、インテルvsローマの頂上決戦をライヴで観てから出たのだ。凄い試合ではあったけれど、その話はまた、別の機会に。
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