2006年12月10日(日) |
JY: 高円宮杯 全国大会 ベガルタ仙台戦 |
06年12月10日 (日) 11:00開始 藤枝市民グラウンド 高円宮杯 第18回全日本ユース (U-15) サッカー選手権大会 グループG 対 ベガルタ仙台ジュニアユース ※40分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスジュニアユース −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−小澤−−山崎−−深澤−− −−−−−−青木−−山田−−−−−− −−石原−−−−−−−−−−柴原−− −−−−−−鍋田−− 畑 −−−−−−
−−−−−−太田−− 泉 −−−−−− −−坂本−−−−−−−−−−嶺岸−− −−−−−−伊藤−−小原−−−−−− − 菅井拓 −畠中−−上野− 菅井慎 − −−−−−−−−秋葉−−−−−−−− ベガルタ仙台ジュニアユース
05分、仙台、相手中央突破をCH青木とCB山崎で挟み、何とかPA前で食い止めたかに見えたが、こぼれたボールをFW泉がカット、RB深澤を強引に振り切ってPA内右に突進し、右足を強振。GK長島が何とか弾くが、ゴール前にこぼれたボールをFW太田がスライディングで詰め、0−1 10分、仙台、警告: 畠中 14分、清水、警告: 石原 33分、清水、交代: 畑→荒井 (荒井CH、山田LH、柴原FW)
ベガルタ 清水エスパルスジュニアユース 14(6) シュート 7(3) ○鍋田、×柴原、○鍋田、○石原、×石原、×山田、×山崎 3(1) 右クロス 2(1) ○石原、×石原 3(0) 左クロス 2(1) ×山田、○柴原 0(0) 右側CK 1(0) ×石原 4(1) 左側CK 2(0) △柴原、×柴原 2(−) 犯OS 0(−) 4(1) ファウル 5(0) ・柴原、・石原、・柴原、・深澤、×加藤
[後半] 清水エスパルスジュニアユース (12分〜) −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−小澤−−山崎−−深澤−− −−−−−−青木−−荒井−−−−−− −−山田−−−−−−−−−−成田−− −−−−−−鍋田−−柴原−−−−−−
−−−−−−太田−− 泉 −−−−−− −−−−−−−−坂本−−−−−−−− −−−−鎌田−−小原−−嶺岸−−−− − 菅井拓 −畠中−−上野− 菅井慎 − −−−−−−−−秋葉−−−−−−−− ベガルタ仙台ジュニアユース (26〜37分)
12分、清水、交代: 石原→成田 (上記参照) 12分、仙台、交代: 太田→鎌田 26分、仙台、交代: 伊藤→小松 (上記参照) 28分、清水、FW柴原に対するLB菅井拓のファウルで右ポストまで30M、角度35度ほどの位置からFK。キッカーは鍋田。左足で速く低いボールをGKの逆サイド、左ポスト前に通すと、青木がピンポイントの高い打点で叩き落とし、1−1 37分、仙台、交代: 嶺岸→武田
ベガルタ 清水エスパルスジュニアユース 3(0) シュート 6(3) ×柴原、○山崎、◎青木、×山田、×柴原、○鍋田 1(0) 右クロス 3(1) ×山田、○青木、×山田 3(1) 左クロス 2(1) ×成田、○成田 2(0) 右側CK 2(0) △山田、×青木 0(0) 左側CK 2(1) ○柴原、×柴原 2(−) 犯OS 2(−) ・山田、・成田 7(1) ファウル 2(0) ・柴原、・鍋田
▼試合結果 清水エスパルスジュニアユース 1−1 ベガルタ仙台ジュニアユース
▼選手寸評 [私撰MVP] 山崎 教史 [私撰MIP] 青木 達也、山田 健太 [相手方好印象選手] 伊藤 拓史
夏のクラブ選手権準優勝から約4ヶ月を経て、いよいよ始まった冬の高円宮杯。その先発は、主将の山崎がCBに復帰し、山田がCHに一列上がったほかは、ほぼ夏の大会のメンバーを踏襲する形となった。昨年のJrユースは緒戦、夏準Vのマリノス新子安から金星をあげてみせたが、今年は逆に相手に狙われる立場である。
試合は序盤から仙台の攻勢。前線から出足鋭いプレスでボールを奪い、多少強引な形でもフィニッシュまで持ち込む。2分、LB深澤からLH柴原へのクサビをFW泉が奪うとそのまま深澤の裏のスペースへドリブルで持ち込み、右クロスをCH伊藤が合わせて、オープニングシュートを記録。3分にも伊藤のスルーパスから泉がシュートを放つと、5分には強引な中央突破のこぼれ球をすぐに泉が拾い、突破からシュート、こぼれをFW太田が詰め、勢いのままに仙台が先制する。 その後も仙台の波状攻撃が続く。強引が故にゴール前の精度に欠けたが、クリアボールを次々に拾って攻撃の「量」で勝負していた。13分には右スローインを泉が裏に流すと、RB菅井慎が長い距離を走って飛び出して1対1になるも、GK長島がストップ。サイドの守備で数的不利になる場面が目立つ。また、清水は両CHが押し込まれた状態で、ここからの配球ができず、満足なビルドアップができない。焦りからか、両FWと両SHの4人とも前線に張るばかりでボールを引き出す動きがなく、中盤が消えてしまった状態だった。 それでも、少ない人数で時折繰り出すカウンターの鋭さはさすがで、8分、LH柴原が中央からドリブルを仕掛けて右に配球、RH石原のクロスをFW畑が合わせるがDFブロック、更に柴原が詰めるがこれもDFに阻まれた。19分、CB山崎のヘディングクリアを相手CBがカットするが、それに食いついた畑が奪い返すや、スルーパス。それに飛び出した石原、GKと1対1、最初のシュートはGK秋葉に止められるが、こぼれを拾うと体勢を崩したGKを冷静に交わして、左足で流し込む、…はずが、ボールはニアの左サイドネットへと外れてしまった。 27分には、深澤の裏に抜けた泉が、山崎・小澤のCB2枚を交わして右横からPA内に突入、後は決めるだけだったが、シュートは当たり損ねてニアに外す。この流れを受け、岩下監督は早くも決断。33分、CH荒井を投入して山田をLHに (柴原FW)。山田がサイドから中盤の攻防に絡むことで、完全に制圧されていた中盤の支配権を取り戻し始める。仙台の強引なシュートは依然多かったが、距離が遠くなってミドルシュートが増えてきたところで、試合は折り返し地点を迎えた。
後半もその流れを受け、徐々に運動量が落ち始めた仙台から、清水が支配率を取り戻す展開。後半20分までは中盤の攻防で拮抗し、両者共に好機は少ない。しかし、次第に山田・荒井が精力的な動きで露払い、山崎も得意の前に出ての守備とそこから正確に繋ぐ技術が光り始め、司令塔・青木が効果的な配球をする場面が出始めた。14分、青木のバックパスからRB加藤のクサビ、ポストに入ったFW鍋田が右裏に流すと、走り込んだ柴原が狙うが珍しいシュートミス。しかし、28分、FKから鍋田の正確な左足に青木が頭で合わせ、遂に清水が同点に追いついた。 それからは体力の尽きかけた仙台に対し、清水が猛攻。31分、LH成田の縦突破からの左クロスに、遅れて飛び込んだ山田が頭を合わせるが枠外。34分、山崎のクリアを柴原がCBと競り合って流れたところ、鍋田がポストに入って裏に流し、柴原がシュートを撃つが、これも枠を外す。37分、加藤の縦パスを右に流れながら受けた青木が、そのままPA右まで持ち込んでクロス、荒井がPA外から狙ったシュートがGKの前に詰めた鍋田のそばにこぼれ、鍋田は押し込もうとしたが、GK秋葉が勇気ある飛び込みでそれを許さなかった。
結局、試合は1−1のまま終了。やはり4ヶ月ぶりの公式戦、練習試合と違う接触プレーに戸惑いが隠せず、対抗できる強さも、いなすだけの狡猾さも欠けていた。しかし、試合結果だけ見れば、十分に満足できるもの。再びあの、全国の熱さと激しさを思い出してくれるものと期待したい。
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