2006年11月19日(日) |
Jユース杯 名古屋グランパスエイト戦 (H) |
06年11月19日 (日) 14:00開始 日本平スタジアム Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ 対 名古屋グランパスエイトU-18 (H) ※45分ハーフ 天候: 雨
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスユース 控え: 長島、鍋田圭、望月卓、佐野諒、佐野傑、柴原、山崎竜 −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−渥美−−岩本− 佐野克 −江守−− −−−−−−前田−−池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−神田−− −−−−−−藤牧−−町田−−−−−−
−−−−新川−−久保−−花井−−−− −−−−−−福島−−西山−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−酒井−−森本−−三宅−−津田−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18
19分、名古屋、LB江守のファウルでゴール右ポストまで直線距離で40M、角度60度ほどの位置からFK。新川が低いボールを蹴ると、ファーに浮き球で合わせるボールを蹴ってくると考えてたか、GK柴田の反応は出遅れる。更にファーの密集地からニアに走り込んだ吉田の動きにも戸惑い、ボールは雨に濡れたピッチでワンバウンドして伸びると、そのままゴール右隅に決まった。0−1 23分、清水、右サイドからRH小泉の横パスはDFに引っ掛かるが、PA手前に転がったボールを下がってきたFW町田が確保。小さく右に繋ぐと、CH池田が中継して再び右サイド、そこにはLH神田がポジションを変え、フリーで待ち受けていた。神田は短く縦に進むとグラウンダーのクロス、ニアに走り込んだFW藤牧がシュートを柔らかく浮かせるアイデア。それがGK長谷川の意表を突き、ゴール左へ吸い込まれた。1−1。ユニフォームを半脱ぎしてアンダーシャツをアピールする藤牧だが、多分手書きのメッセージは薄すぎて、よく分からず (笑) 24分、清水、警告: 佐野克 30分、名古屋、警告: 三宅
グランパス 清水エスパルスユース 7(3) シュート 7(4) ○神田、×前田、×町田、◎藤牧、○神田、×町田、○藤牧 3(0) 右クロス 10(3) ×池田、○小泉、×小泉、×藤牧、◎神田、○小泉、×小泉、×藤牧、×渥美、×渥美 2(0) 左クロス 4(0) ×克彦、×神田、×町田、×江守 1(0) 右側CK 0(0) ×小泉 1(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS 1(−) ・藤牧 2(0) ファウル 7(1) ・江守、・藤牧、・江守、×岩本、・克彦、・町田、・江守
[後半] 清水エスパルスユース (14〜34分) −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−渥美−−岩本− 佐野克 −江守−− −−−−−−前田−−池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−神田−− −−−−−−藤牧− 山崎竜 −−−−−
−−−−新川−−酒井−−花井−−−− −−−−−−福島−−西山−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−西部−−森本−−磯村−−津田−− −−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 名古屋グランパスエイトU-18 (19〜38分)
HT、名古屋、交代: 三宅→磯村
01分、清水、警告: 藤牧 08分、名古屋、警告: 久保 14分、清水、交代: 町田→山崎竜 19分、名古屋、交代: 久保→西部 (上記参照) 20分、清水、警告: 江守 34分、清水、交代: 小泉→佐野傑 37分、清水、警告: 神田 38分、名古屋、交代: 西山→岸
グランパス 清水エスパルスユース 5(1) シュート 7(2) ×藤牧、×前田、×渥美、○神田、×前田、×池田、○池田 5(1) 右クロス 4(0) ×小泉、×渥美、×渥美、×渥美 2(1) 左クロス 4(1) ○江守、×池田、×江守、×江守 0(0) 右側CK 3(1) ○小泉、×池田、×池田 1(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS 1(−) ・藤牧 5(1) ファウル 5(0) ・藤牧、・神田、・池田、・江守、・佐傑
▼試合結果 清水エスパルスユース 1−1 名古屋グランパスエイトU-18
大会敗退も決まり、この試合で3年生が引退する清水。先発に3年生7人が並び、山崎竜がベンチ入り。出場停止の長沢、既に夏に引退状態だった桑原兄弟、山崎晃、小出を除けば、全員がこの試合に出場することになった。
その3年生の意地か、前回の対戦で0−6の大差がついたとは思えない、四つに組んでの内容となった。特にダブルボランチの池田・前田が出色で、個々の活動範囲が広く、ポジションチェンジの豊富な名古屋の攻撃に常についていく。彼らが名古屋に得意の縦に速い攻撃を許さず、しっかりフィルターを掛けた上で、漏れてきた攻撃には、岩本・佐野克が気のあった連携で跳ね返した。とりわけ佐野克は、岩本と組んで後方への憂いを残すことなく、馬力溢れる出足を見せていた。名古屋は前半、シュートを5本放ったものの、全てミドルとFKであった。 ダブルボランチが押し込まれないため、清水は攻撃でも高い位置で組み立てることができる。4分にはLH神田を起点にCH池田が前に出て縦にクサビ、FW町田が中央に小さく叩き、そこに神田が流れてミドル、GK長谷川の好セーブ。5分、FW久保より前に出てクサビを奪ったCB佐野克がそのまま攻撃参加、左クロスをファーに飛び出たCH前田がボレーで合わせるが、ゴール左に外れた。だが、攻撃を組み立てられているだけに、構成力に長けた長沢の不在が悔やまれる (一方、長沢不在のおかげで、名古屋が守備の狙い所を掴めず、戸惑っている面もあった)。 試合は19分、名古屋新川の意外なFKが決まって先制されるが、22分にFW藤牧がこちらも意外性あるシュートで名手・長谷川の虚を突いて同点。その後も27分、神田が左クロスのクリアを自ら拾ってシュート (GKがCKに逃げる)、37分には藤牧がOH福島からボールを奪い、シュートまで持ち込むが、これもGK長谷川に阻まれ、清水押し気味のまま前半を折り返した。
後半になっても、その流れは続く。開始早々、LB江守の左クロスを、藤牧がトラップから反転シュートを放つも枠外。7分にはGKのクリアを神田が頭で押し返してゴールを狙い (シュート未満)、13分にRB渥美がFW花井からボールを奪ってミドルを放つなど (枠外)、奪ってから素早くシュートまでいく意識が浸透している。すると19分、相手クリアを拾った江守がパスを縦に出してオーバーラップ、それを受けた前田は中にドリブルする気配を見せつつ、ロナウジーニョばりのノールックパス。これでフリーになった江守の左クロスを神田が合わせる決定機は、GK長谷川がまたもビッグセーブ。更に池田が押し込もうとしたが、これは枠を外した。 しかし、後半25分を過ぎると、清水の運動量が落ち、名古屋はチームの重心を司るDH吉田が前に出て、攻撃の組み立てに参加するようになった。25分、ゴールキックを花井がカットし、スルーパスにFW酒井のシュート (枠外)。29分、花井の左CKをGK柴田がパンチングで逃げるが、拾った吉田が反転してシュート (枠外)。40分にはLB津田の右クロスがDFにクリアされてファーへ流れたボールを、LB西部、福島と繋いで吉田がシュートまで持ち込むが、これも枠を外す。名古屋はボールを支配しながら、引いて守る清水に得意の縦に速い攻撃を封じられ、展開力に課題を残した。清水も45分、スローインがクリアされたボールに池田が食らいつき、ミドルを放ったが、これもGK長谷川にCKへと逸らされた。
結果、中学生から好勝負を繰り返してきたグランパスとの最後の試合は、1−1の引き分けに終わった。その最初の勝負、中2の時のナイキカップ東海予選で観戦して以来、個人的にとても好きなチームであり、選手たちでした。まずはお疲れ様でした。今年1年の苦労を糧に、今後の活躍を期待しています。
▼選手寸評 [私撰MVP] 佐野 克彦 [私撰MIP] 池田 康彦、藤牧 祥吾 [相手方好印象選手] 長谷川 徹
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