2006年11月11日(土) |
Jユース杯 サンフレッチェ広島戦 (H) |
06年11月11日 (土) 12:00開始 清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ 対 サンフレッチェ広島F.C.ユース (H) ※45分ハーフ 天候: 雨
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスユース 控え: 長島、渥美、岩本、神田、佐野傑、鍋田亜、藤牧 −−−−−−−−吉田−−−−−−−− − 望月卓−鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−− 佐野諒 −池田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−前田−− −−−−−−長沢−−町田−−−−−−
−−−−平繁−−中野−−横竹−−−− −−−−−−− 保手濱 −−−−−−− −−−−−−藤澤−−岡本−−−−−− −−松田−−篠原−−佐藤−−野田−− −−−−−−−−兼田−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C.ユース
03分、広島、CB佐野克のチェックを背中で耐えたFW中野が、ボールを後方に戻したタイミングで、LB松田が猛烈なオーバーラップ。中野のバックパスを受けたDH藤澤が間髪入れずにスルーパスを送ると、最高速で清水DFラインを追い抜いた松田が上げた左クロスを、中央のFW平繁がきっちり合わせ、0−1 07分、広島、右サイド奥からPAに向かうFW横竹のドリブルは、LB江守と挟んだCH池田に止められるが、その池田が苦し紛れに出したLH前田へのパスが小さく、RB野田がカット。こぼれたボールを拾ったOH保手濱が、ふんわりとしたアーリークロスを入れると、GK吉田は飛び出しを躊躇。更にRB望月卓は中野に競り負ける最悪の結果となり、ヘディングシュートは中途半端な位置取りのGK吉田の腕を越え、ゴールに吸い込まれる。0−2 09分、清水、交代: 望月卓→渥美
19分、清水、広島DH岡本のファウルで、ハーフライン付近右側からのFK。渥美の蹴ったアーリークロスに対してPA内の長沢が反応。と完全に両チーム、そこに意識が集中。結局長沢に合わず、流れてきたボールが長沢の裏にいたDFの体に当たると、勢いの消されたボールがゴール右に吸い込まれ、1−2 前田がえらく喜んでたが、彼のゴールではなかったらしい (笑) 20分、清水、警告: 渥美 24分、広島、中央突破を仕掛けた平繁が一旦ストップ、保手濱にボールを預けると再ダッシュで裏に抜け、ワンツーリターンを受ける。このシンプルな動きだけで清水のマークは外れ、平繁は忠実にゴール右ファーへ決めて、1−3 26分、広島、PA左角前で平繁がキープすると、猛然と松田が駆け上がる。左オープンスペースへのスルーパスを受け、グラウンダーの速いクロス。それをファーで横竹がきっちり合わせるという、練習を見ているかのような教科書どおりのゴールで、1−4。 30分、清水、警告: 長沢 33分、広島、中盤右サイドから野田のスローイン。保手濱が受けてリターン、野田がクサビを入れると、平繁がスルー。PA右角前で受けた中野はダイレクトで右にはたき、そこへ平繁が流れてCB佐野克と1対1。中央へ切り返すや、逆に縦に切り返して加速、佐野克を置き去りにする。角度のない位置から右足を振り抜くと、GK吉田止められず、1−5
38分、清水、交代: 佐野諒→佐野傑 (前田CH、佐野傑LH) 40分、清水、小泉の右CK。中央高い打点から叩き落とした長沢のヘッドは、GK兼田が何とか反応するも、弾いただけ。前にこぼしたボールを、町田がゴールに突き刺し、2−5
広島ユース 清水エスパルスユース 11(7) シュート 7(4) ○長沢、×前田、○町田、×長沢、×小泉、○長沢、◎町田 2(1) 右クロス 3(2) ○小泉、×長沢、○小泉 4(3) 左クロス 0(0) 1(0) 右側CK 2(1) ○小泉、○小泉 0(0) 左側CK 1(0) ×佐諒 1(−) 犯OS 0(−) 6(1) ファウル 9(1) ・前田、・長沢、・佐諒、・長沢、・町田、・佐諒、×渥美、・江守、・長沢
[後半] 清水エスパルスユース (13分〜) −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−渥美− 鍋田圭−佐野克 −江守−− −−−−−−池田−−前田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−−−長沢− 鍋田亜 −−−−−
−−−−−−平繁−−中野−−−−−− −−横竹−−−−−−−−−−内田−− −−−−−−金田−−岡本−−−−−− −−遊佐−−篠原−−佐藤−−松田−− −−−−−−−−兼田−−−−−−−− サンフレッチェ広島F.C.ユース (29〜36分)
11分、広島、交代: 藤澤→内田 (内田RH、横竹LH) 13分、清水、交代: 町田→鍋田亜 24分、広島、交代: 野田→遊佐 (野田RB、遊佐LB) 25分、広島、PA左角前でキープする中野が左サイドにはたき、自らは前へ。LB遊佐が中央へ斜めにクサビを入れると、平繁が壁パスの要領で、PA左のスペースへ返す。そこには第3の動きで中野が飛び出しており、飛び出したGK吉田をよく見て、ファーを左足で狙う。シュートスピードはなかったが、吉田の手は僅かに届かず、ゴールへと転がった。2−6 28分、清水、左サイドでFW長沢とFW鍋田亜が前後にパス交換してキープ、長沢が戻したパスをCH前田がサイドチェンジすると、受けたRH小泉をRB渥美が追い越して仕掛けるが、カットされて右スローイン。渥美が投げ入れ、小泉が戻すと、渥美が左に持ち出し、左足でアーリークロスを入れる。高く跳んだ長沢に惑わされたか、体を寄せに来たDFもGKも、長沢と競り合える高さに達していない。結局、長沢の体に当たったボールが、空のゴールに吸い込まれ、3−6 29分、広島、交代: 保手濱→金田
33分、広島、警告: 横竹 35分、清水、警告: 前田 36分、広島、交代: 松田→小西 38分、広島、警告: 兼田 42分、広島、交代: 中野→不老 43分、清水、横竹のファウルで左サイド、30Mほどの高さからFK。江守のFKはGK兼田が飛び出してパンチングするが、ファーに流れたところを佐野克が体を倒し、シャープなダイビングボレーを放つ。しかし、DFにブロックされ、右サイドまで流れたボールを今度は渥美がアーリークロス。長沢を飛ばせまいとユニフォームを掴んだ横竹を審判見逃さず、PKの判定。小泉がゴール上へと突き刺し、4−6
広島ユース 清水エスパルスユース 5(1) シュート 10(5) ×池田、○長沢、×池田、×池田、◎長沢、○長沢、×亜人、○亜人、×小泉、◎小泉 2(0) 右クロス 5(2) ○渥美、◎渥美、×渥美、×渥美、×渥美 1(0) 左クロス 5(1) ×佐傑、×佐傑、○佐傑、×江守、×池田 0(0) 右側CK 1(0) ×小泉 0(0) 左側CK 1(0) ×小泉 2(−) 犯OS 2(−) ・長沢、・長沢 11(3) ファウル 6(0) ・池田、・佐傑、・亜人、・江守、・前田、・小泉
▼試合結果 清水エスパルスユース 4−6 サンフレッチェ広島F.C.ユース
6月のプリンス東海名古屋戦以来、浮上のきっかけをつかめずにいる清水は、結局Jユースカップも5連敗で予選リーグ敗退が決まった。
前節名古屋戦で0−6と、ユース創設以来最悪の大敗を喫した清水は、この日もあっさりと失点する。自信に満ちて駆け上がるRB松田が起点となって早くも3分で失点、すると今度は対照的にGK吉田が飛び出しを躊躇し、RB望月卓が競り負けるという、自信の無さが露骨に出た失点を犯し、7分で0−2に。だが、この日は前節と違って運があり、12分にFW長沢のパスカットからLH前田のボレー (枠外)、16分にCB鍋田のクリアを長沢が頭で裏に流して町田のシュート、17分にその右CKを小泉のキックから長沢のヘッド (枠外) と良い形を作ると、19分にはラッキーな形で1点差に追い上げる。 だが、24分に広島の単純なコンビネーションプレーであっさり失点すると、あれよあれよと9分で3失点して、1−5に。自分にボールが渡ることもなく失点を重ねるチームに苛立つ長沢は30分、ファウルの笛が吹いた後にボールを蹴って警告を受け、次節ユース最終戦での出場停止が決まった。それでも40分、小泉の右CKを高い打点で叩き落として町田のゴールを導き、2−5で試合を折り返すことに。前半の広島の攻撃は正に「怒濤」だったが、スタッツを見返すと決して3点差がつくほどのものではない。ボール際の粘りに課題を残す内容だった。
後半になると、その怒濤の攻撃に広島自身が攻め疲れ。攻めてはミドルしか放てず、守っては後半から投入されて元気な佐野傑のドリブルに手を焼き、小泉をPA内で倒す場面もあった (判定はノーファウル)。それでも先に得点したのは広島。25分、縦に速い攻撃から裏に抜け出されると、あっさりと失点してしまった。その後は清水も意地を見せ、3分後の28分にまず長沢が1点を返すと、その後も176cm/174cmの広島CBに対して完全に制空権を握る長沢を軸に攻め続ける。41分には前田のクサビを長沢が頭で繋ぐと、中学生FW鍋田亜が鋭いターンからシュートを放つも、GK正面。最後は露骨な時間稼ぎも見せるほど疲れた広島相手に、長沢がPKを奪って2点差まで追い上げるが、4−6というどっかの天皇杯で見たスコアで試合を終えた。
▼選手寸評 [私撰MVP] 長沢 駿 [私撰MIP] 前田 陽平、鍋田亜人夢 [相手方好印象選手] 平繁 龍一
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