2006年08月17日(木) |
JY: クラブ選手権 全国大会 ガンバ大阪戦 |
06年08月17日 (木) 13:30開始 Jヴィレッジ Pitch 3 adidas CUP 2006 第21回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 準々決勝 対 ガンバ大阪ジュニアユース ※35分ハーフ 天候:曇り
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスジュニアユース −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−小澤−−山田−−深澤−− −−−−−−青木−−荒井−−−−−− −−石原−−−−−−−−−−柴原−− −−−−−−鍋田−− 畑 −−−−−−
−−−−− 宇佐美 −原口−−−−−− −−大森−−−−−−−−−−明智−− −−−−−−水野−−望月−−−−−− −−高木−−内田−−大西−−山田−− −−−−−−−−加藤−−−−−−−− ガンバ大阪ジュニアユース
26分、清水、LB深澤のスローインを受けたLH柴原が緩から急に加速してRB山田より半身前に出ると、左足で左クロスを送る。マイナスに逃げる低いクロスをGK加藤が飛びついて弾くが、こぼれたボールがバウンドしたところ、FW畑がバイシクルシュート。見事に空のゴールに収まり、1−0。
ガンバ大阪 清水エスパルスジュニアユース 5(4) シュート 8(3) ×青木、×石原、×柴原、○加藤、×石原、○柴原、◎畑、 ×柴原 5(1) 右クロス 5(0) ×石原、×石原、×石原、×石原 3(1) 左クロス 3(1) ×柴原、◎柴原、×柴原 2(1) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 0(0) 3(−) 犯OS 0(−) 3(0) ファウル 2(0) ・鍋田、・青木
[後半] 清水エスパルスジュニアユース (22分〜) −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−小澤−−山田−−深澤−− −−−−−−青木−−荒井−−−−−− −−櫻井−−−−−−−−−−関口−− −−−−−−鍋田−−柴原−−−−−−
−−−−−− 膳 −−原口−−−−−− −−大森−−− 宇佐美 −−−明智−− −−−−−−−−望月−−−−−−−− −−高木−−内田−−大西−−山田−− −−−−−−−−加藤−−−−−−−− ガンバ大阪ジュニアユース (27分〜)
14分、清水、交代; 石原→関口 20分、ガンバ、警告: 山田 22分、清水、交代: 畑→櫻井 (上記参照)
27分、ガンバ、交代: 水野→膳 28分、清水、自陣で右寄りで奪ったCB小澤が、一気に逆サイドのSBの裏へダイアゴナルフィードを通す (公式には直接FKとなってるが、その時間帯にガンバのファウルはなかったはず)。柴原が浮き球をトラップする間にDFが寄せてくるが、柴原は右足アウトサイドで小さくボールを運びながら加速する、得意の形でバイタルエリアへ侵入、左45度からシュートを放つ。それはナイキプレミアカップ準決勝のラストショットと左右対称の形だったが、今回は巻いてゴールに迫る軌跡。GKの腕を越えたシュートは、ゴール右上角へ落ちていった。2−0。 29分、ガンバ、警告: 大森 (シミュレーション) 35分、清水、交代: 深澤→西川
ガンバ大阪 清水エスパルスジュニアユース 9(5) シュート 4(2) ◎柴原、×柴原、○柴原、×櫻井 2(0) 右クロス 2(1) ×青木、○関口 4(0) 左クロス 2(1) ×柴原、○柴原 2(1) 右側CK 0(0) 3(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 0(−) 3(1) ファウル 9(1) ・青木、・関口、・加藤、・関口、・畑、 ・櫻井、・櫻井、・深澤、×柴原
▼試合結果 清水エスパルスジュニアユース 2−0 ガンバ大阪ジュニアユース
互いに4-4-2、CH2枚は攻撃時に縦に並び、2トップはビルドアップの際に一人下がって組み立てに参加する。似たシステム同士の対戦は、四つに組んでの激戦となった。ガンバは開始早々、宇佐美のドリブルから原口のPA内シュートを皮切りに、中盤に下がる宇佐美のパスを受けてサイドからドリブルで切れ込む攻撃を展開。守勢の清水だが、同じシステム相手なら青木がその支配力を十分に発揮できる。体を張ってドリブルを止め、こぼれ球をダイレクトで相手SBの裏に配球。当初は相手に名前負けしたか、遠い位置からのミドルが多かったが、徐々にリズムをつかみ、23分には宇佐美のスルーパスをカットした小澤から石原がサイドチェンジ、柴原がシュートを放つ、清水らしいワイドな攻撃を見せた。その流れに乗って26分、畑のアクロバティックなシュートで先制、1−0で折り返した。
後半、リードした清水は下がり目で守備重視。しかし、ガンバ相手では「下がり目」程度でも、一方的なボール支配を許すことになる。1分、望月のスルーパスから宇佐美がシュート、2分、原口のスルーパスから宇佐美が今度はGKと1対1になるが、素早く距離を詰めた長島が共にゴールを阻む。6分までに早くもシュート4本を数えたガンバだが、このチームはゴール前を固めた相手を、ドリブルでしか打開できない弱点がある。それでも軽く1人、2人は抜き去るのだが、清水もスペースのない状態でごぼう抜きなど許しはしない。次第に展開は膠着、ガンバは慣れないロングボール攻撃やミドルシュートが増え始めた。だが22分、畑が治療で外に出ている間、櫻井が既に準備しているのに攻めに出てカウンター、宇佐美に右サイドを破られてPA内フリーの原口にパスが渡る絶体絶命の場面があったが、相手のシュートミスに救われた。 28分、チーム後半初シュートとなる柴原の芸術的ゴールが決まる。疲れから守備のタスクを担えない柴原が (恐らく流れの中で) 前線に残り、途中交代の関口・櫻井がよく戻って守備をフォロー。焦る相手をきっちり中盤で抑えてカウンターを繰り出し、関口の右クロスに柴原ヘッド、鍋田のポストから関口のスルーパスで柴原、青木のロングスルーパスに櫻井と、追加点からは攻め続けて相手にシュートを許さず、そのまま2−0で逃げ切った。
▼選手寸評 [私撰MVP] 小澤 蓮 [私撰MIP] 青木 達也、柴原 誠、 [相手方好印象選手] 宇佐美 貴史
ガンバの選手は誰もが巧いのだが、中盤から前は明智と途中出場の膳を除いて2年生。平均身長は170cmにも満たず、小澤 (173cm) や青木 (175cm) の圧力に耐えることができなかった。特に小澤は肩を肩で押し込んで相手の片側を限定、安定した守備で相手の精度を落とした。それまでのガンバの試合を見ると、例え力で押し負けてもこぼれ球を巧みに拾って波状攻撃を仕掛けていたが、小澤の前に出て奪う守備、青木のこぼれ球をダイレクトで味方に繋げる技術と視野が、それを許さず。柴原は前半から盛んに仕掛け、後半半ばからは守備に戻ってこれなくなっていたが、そんな状態で試合を決定づける2点目。技術は嘘をつかない。 宇佐美は正直、ここまでの化け物ぶりに比べれば低調で、宇佐美以外を選ぼうかとひねくれた気持ちも働いたのだが、メモを見るとどう見ても宇佐美が別格。まだ上半身の筋肉がついておらず、止まった状態でのプレーには難があるが、前を向けばドリブル自体が速く、更にドリブルしながら正確で強いキックを蹴ることができる。また、そうしたプレーができるように、よく動いてスペースでパスをもらっている。
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