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2006年07月15日(土) プリンス東海 磐田東高校戦

06年07月15日 (土) 16:00開始 藤枝総合運動公園 サッカー場
 JFA プリンスリーグU-18 東海2006
 対 磐田東高等学校 ※45分ハーフ
 天候:晴れ

▼試合展開

[前半]
清水エスパルスユース (〜26分)
 控え:柴田、岩本、鍋田、渥美、曽根、前田、佐野傑、佐野孝、藤牧
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
− 望月卓−望月恭−佐野克 −小出−−
−−−−−−−−池田−−−−−−−−
−−−−小泉− 佐野諒 −神田−−−−
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− 26分:佐野諒→前田

−−−−−−松永− 浜田大 −−−−−
−−−−−−−−加藤−−−−−−−−
−−−−吉崎−−西岡− 浜田シ −−−
−−高橋−−寺田−−木下−−森田−−
−−−−−−−−渥美−−−−−−−− 交代:なし
磐田東高等学校

磐田東高校     清水エスパルスユース
6(1) シュート 4(0) ×町田、×佐諒、×長沢、×神田
2(0) 右クロス 2(1) ○卓馬、×卓馬
1(0) 左クロス 6(0) ×小出、×小出、×小出、×小出、×神田、×神田
0(0) 右側CK 1(0) ×小泉
2(0) 左側CK 1(0) ×小泉
0(−)  犯OS  1(−) ・長沢
1(0) ファウル 7(0) ・佐諒、・恭平、・町田、・町田、・小出、・恭平、・小出


[後半]
清水エスパルスユース (05〜29分)
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
−−渥美− 望月恭−佐野克 −小出−−
−−−−−−−−池田−−−−−−−− 03分:前田 →藤牧  (町田OH、藤牧FW)
−−−−小泉−−町田−−神田−−−− 05分:望月卓→渥美  (左図参照)
−−−−−−藤牧−−長沢−−−−−− 29分:神田 →佐野傑

−−−−−−松永− 浜田大 −−−−−
−−−−−−−−加藤−−−−−−−−
−−村松−−西岡− 浜田シ−五内川 − 14分:森田 →五内川
−−−−高橋−−吉崎−−寺田−−−− 27分:木下 →村松  (左図参照)
−−−−−−−−渥美−−−−−−−− 35分:浜田大→大城
磐田東高等学校 (27〜35分)

 5分、清水、RH小泉が右足アウトにボールを乗せ、体ごと右に加速してかわす得意のフェイントを見せると、磐田東LB高橋が体を止めにいってしまう。高橋に警告、小泉は担架でピッチの外へ。PA右角から斜めに10Mほど下がった位置でFK、キッカーは佐野克。左足インに掛かったボールは壁を迂回し、選手もボールに合わせてゴールへ向かう。人垣の一番内側の長沢、跳び上がるとボールの軌跡に沿って柔らかく頭の横側を合わせ、ニアへ決めた。1−0。
 11分、清水、相手ロングフィードをCB佐野克が強烈なヘッドで跳ね返して一気に最前線、FW長沢はボールの勢いを殺して後ろに戻す。それを受けたOH町田が素早く左へ叩くと、LH神田が中の様子をよく見てピンポイントクロス。パスを出した町田が2列目から飛び出しながらクロスを頭で合わせ、ニアへ流し込む。2−0。

 29分、清水、ポストに入った長沢がゆっくりと左後方に戻すと、LB小出が速いクサビを長沢へ返す。中盤が間延びし、PAまで距離はあるが2トップと3バックで2対3の状態。長沢はドリブルで勝負、一人目を抜くが素早くカバーが入る。しかし、右サイドへカットされたボールをFW藤牧がフォロー、藤牧も反転してドリブルでゴールに向かうと、カバーに来た3番と体ごともつれて転倒。判定は磐田東のファウル。四度目の正直の長沢が、GKと逆方向にPKを決めた。3−0。
 40分、清水、RB渥美の右アーリークロスは跳ね返されるが、渥美が内に絞ってクリアを拾い、大きく空いた左スペースへ。緩いパスに促されて小出が前に出ると、速いクサビを縦に入れて自らはライン沿いに加速する。だが、パスを受けたLH佐野傑はそれを囮に高速クロス、ファーに逃げるクロスをGKが横っ飛びで弾くが、長沢がすかさずこぼれ球をヒール気味に合わせ、ボールはゴールへ吸い込まれた。4−0。
 44分、清水、佐野克のダイアゴナルフィードにDFと同体の藤牧が反応。頭で柔らかく裏へ落とすアイデアを見せて抜け出しかかるが、素早く前に出たGKが1対1を未然に防いでキャッチ、パントキック。が、審判の笛。キックの際にPA外まで出てしまい、ハンドの判定を受けたのだ。右80度・PAライン上のFK、キッカーは佐野克。GKはゴール内側3/4を壁で遮断、自らは残り1/4を守る選択をするが、ファン・ペルシを思わせる佐野克の強烈な左足はGKの反応速度を上回り、狭いスペースを一直線に貫いた。5−0。

磐田東高校     清水エスパルスユース
5(3) シュート 13(8) ○藤牧、◎長沢、×長沢、◎町田、×町田、○神田、×神田、○長沢、×藤牧、◎長沢
               ×町田、◎長沢、◎克彦
1(1) 右クロス 4(1) ×渥美、×小泉、○渥美、×小泉
3(1) 左クロス 7(3) ×小出、×克彦、×町田、○小出、◎神田、○小出、×佐傑
4(1) 右側CK 1(1) ○小泉
1(0) 左側CK 2(0) ×小泉、×小泉
1(−)  犯OS  2(−) ・長沢、・藤牧
7(3) ファウル 4(1) ・藤牧、・小出、×克彦、・長沢

 前節ジュビロ磐田戦を落とし、4位に後退した清水。2巡目は1分3敗と未だ勝ち星がない。最下位磐田東戦ということもあるだろうが、主将の岩本の代わりに1年生の望月恭が先発、山崎晃・桑原卓・山崎竜・桑原彬といった3年生がベンチからも離れ、チームに刺激を与えた。ゲームキャプテンは長沢。先発の学年構成は3年生7人、2年生2人、1年生2人。
 一方の磐田東は主力5名が出場停止らしく、FW片山・本間らの姿がない。ここまで9戦全敗7得点37失点と最下位が決まっているが、翌週に予定されている2部6位との入替戦を考えれば、ずるずると負けを引きずるわけにはいかない。4バック3ボランチで守備の修正を図る。3年生6人、2年生4人、1年生1人。気温32度、湿度66% (15時現在) という非常に過酷な環境での試合となった。…何故こんな情報を掴んでいるかと言えば、NNN (日テレ系) の研修生が背後で同時多重実況を行っていたから。歯に衣着せぬ形容詞を磐田東に与え、観客席の控え選手の反感を買っていた。

 前半は低調な内容。後方に人数を揃えた相手の組織を崩すアイデアが足りず、小泉が右へ左へポジションを変えるが、結局相手のゾーンに守られる。2トップは孤立、崩せないまま相手の前で徒にパスを回してはプレスに掛かり、カウンターを食らった。ドリブルで時間を稼げる前田投入後は幾分改善され、両SBや神田が前田を追い越す動きを見せるようになるが、決定機は40分、前線でボールを奪った町田がDFを弾き飛ばしてドリブルし、右から斜めのスルーパスを出すとPA内左に神田が飛び出し、シュートを放った場面くらい (左ポスト直撃)。他のシュートはミドルと望月恭のロングフィードで長沢が瞬間、抜け出してのものだった。
 磐田東の方も殆どのシュートはミドルだったが、精力的に動く吉崎に釣られて望月卓が前に出た裏のスペースを、松永や加藤が突く形ができており、意図した形ができている分だけ満足していただろう。清水は池田が奮戦するが、相変わらず2列目から飛び出す選手へのマークが甘い。7分には望月卓の内側でパスを受けた加藤が、巧く望月卓を背中で押し退けてPA内侵入、角度のないところからシュートを放つがGK吉田がセーヴ。42分にも望月恭と望月卓の間でクサビを受けた松永に対してチェックが遅れ、松永は反転してPA内へ侵入。池田?がスライディングで際どくドリブルを止めるが、ルーズになったボールを浜田大が中央フリーでシュートを放つ場面があった (枠上)。

 後半開始早々1分、吉崎のドリブルを望月恭が潰すが、すぐに西岡が拾って左スペースへ。抜け出した松永が上げた左クロスをファーで加藤が合わせるこの試合最大の決定機は、GK吉田がビッグセーヴ。救われた清水は3分に途中交代の前田を藤牧に代え、町田をトップ下に置いた。この交代が奏を功す。早速4分、長沢がカットして戻すと小出は縦に神田へ、神田は内の長沢に横パスを送ると、長沢と同じ位置まで町田が駆け上がり、藤牧へスルーパスを送った (シュートはGKキャッチ)。先制点にこそ町田は関わらなかったが、理想的な飛び出しで2点目を挙げる。上下によく動き、清水に不足していたダイナミズムをもたらした。
 この2点目は清水の自信を取り戻した。10分には佐野克がアタッキングサードまで攻め上がり、12分には神田がラームを思わせる左45度から激しくインに回転させたミドル。GKに弾かれると、小泉の右CKを再び神田がPA外から強烈に合わせる (枠右)。19分、町田がタックルを受けて倒れながらスルーパスを送り、長沢は果敢にDF2枚と勝負、シュートにまで持ち込む。22分には町田が相手と2回交錯しながらボールを前に運び、クサビを長沢が戻して池田が左へ展開、小出の左クロスにファーで藤牧のボレーは右に外れ、藤牧はネックスプリングで立ち上がる。この積極性が29分、長沢の呪縛を振り払うPKへと繋がった。
 ダイナミズムに溢れ、流動性の高いサッカーを展開した分、相手にカウンターを許すこともあったが、佐野克・池田が個人能力でそれを潰した。特に池田は169cmながら空中戦でも完勝し、中盤のダイナモに。40分、44分と加点し、その直後のキックオフからするすると持ち込んだ五内川のミドルを許すが、最後まで集中力を切らさなかったGK吉田がCKへディフレクトした。終わってみれば前回の対戦と同じく、後半だけで5の得失点差をつけて完勝。強豪相手にこのサッカーができるかはまだまだ疑問だが、久々に内容の伴った勝利を飾った。


▼試合結果

清水エスパルスユース 5−0 磐田東高等学校
 得点:後半05分:清水・長沢 駿 (佐野 克彦・フリーキック)
    後半11分:清水・町田 朋弥 (神田 和哉・左クロス)
    後半29分:清水・長沢 駿 ※PK
    後半40分:清水・長沢 駿 (佐野 傑 ・左クロスこぼれ球)
    後半44分:清水・佐野 克彦 ※フリーキック
 警告:後半05分:磐田・高橋 亮祐
    後半33分:清水・佐野 克彦


▼選手寸評

[私撰MVP] 佐野 克彦
[私撰MIP] 長沢 駿、藤牧 祥吾
[相手方好印象選手] 吉崎 清生、加藤 洋平

 MVPには佐野克を。味方の集中力が切れた隙を突かれた際にテクニカルファウルを犯し、警告を受けたものの、ファウルはその1回だけ。身体能力を有意義に使った守備を見せ、守備からの展開も大きく的確。さらに力と技のFKで、1ゴール1アシストと直接ゴールにも絡んだ。MIPに長沢と藤牧。長沢は復活のハットトリック。クローゼのような特に巧くも速くもないが、体の使い方と緩急で相手をかわすドリブルを見せるなど、積極的だった。藤牧は彼自身の活躍はそれほどでもなかったが、彼が入って町田がトップ下に下がったことで、展開を好転させる。アップから長沢とペアを組んでいたが、前線で張る動きも下がってのポストもできるので、長沢のプレー幅を広げる良い連携を見せた。影のMVP。
 磐田東で印象に残ったのは、豊富な運動量と粘り強いキープを見せた吉崎と、飛び出しが鋭くてシュートも痛烈だった加藤。



JFA プリンスリーグU-18 東海2006 個人的ベストイレブン

−−−−− 伊藤佑 −長沢−−−−−−
−−−−−−−−杉浦−−−−−−−−
−−枝本−−吉田− 佐野幸 −押谷−−
−−− 佐野克 −森本−−小坂−−−−
−−−−−−− 長谷川 −−−−−−−

長谷川 徹 GK 3年 185cm/66kg 名古屋グランパスエイトU-18←名古屋グランパスエイトJrユース
小坂 翔  DF 3年 180cm/70kg 静岡学園高校←ヴェルディJrユース
森本 良  DF 3年 176cm/69kg 名古屋グランパスエイトU-18←名古屋グランパスエイトJrユース
佐野 克彦 DF 3年 181cm/65kg 清水エスパルスユース←清水エスパルスJrユース
押谷 祐樹 MF 2年 169cm/63kg ジュビロ磐田ユース←ヤマハジュビロ浜北
佐野 幸正 MF 3年 165cm/58kg 静岡学園高校←ACNジュビロ沼津
吉田 麻也 MF 3年 186cm/78kg 名古屋グランパスエイトU-18←名古屋グランパスエイトJrユース
枝本雄一郎 MF 3年 165cm/58kg 静岡学園高校←エスポルチ藤沢
杉浦 恭平 MF 3年 176cm/62kg 静岡学園高校←雄踏FC
伊藤 佑介 FW 3年 166cm/57kg ジュビロ磐田ユース←ヤマハジュビロ掛川
長沢 駿  FW 3年 189cm/70kg 清水エスパルスユース←清水エスパルスJrユース



2006FIFAワールドカップドイツ 個人的ベストイレブン

−−−−−−−−−−−−−−クローゼ−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−ロッベン−−− ピルロ −− ロドリゲス −−−−−−
−−−−−−−−− フリンクス −−−ヴィエラ−−−−−−−−−−
−− ラーム −−−− メイラ −−−カンナバーロ−−ザンプロッタ−
−−−−−−−−−−−−− ブッフォン −−−−−−−−−−−−−

ジャンルイジ ブッフォン 28歳 190cm/83kg イタリア(ユベントス)
ジャンルカ ザンプロッタ 29歳 181cm/76kg イタリア(ユベントス)
ファビオ カンナバーロ  32歳 174cm/72kg イタリア(ユベントス)
フェルナンド メイラ   28歳 192cm/81kg ポルトガル(シュツットガルト)
フィリップ ラーム    22歳 170cm/64kg ドイツ(バイエルン)
パトリック ヴィエラ   30歳 193cm/83kg フランス(ユベントス)
トルステン フリンクス  29歳 182cm/80kg ドイツ(ブレーメン)
アンドレア ピルロ    27歳 177cm/65kg イタリア(ミラン)
マキシ ロドリゲス    25歳 173cm/73kg アルゼンチン(アトレティコ)
アリエン ロッベン    22歳 181cm/80kg オランダ(チェルシー)
ミロスラフ クローゼ   28歳 182cm/79kg ドイツ(ブレーメン)


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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