えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2005年11月12日(土) JY: 高円宮杯 東海予選 豊里中戦

Jrユース
 05年11月12日 (土) 14:30開始 名古屋市港サッカー場
 高円宮杯 第17回全日本ユース (U-15) サッカー選手権東海大会
  兼 第37回東海地区中学生サッカー選手権大会
 対 豊里中学校 ※30分ハーフ
 天候:晴れ

▼布陣
先発:                後半22分〜:
−−−−−−鍋田−−前田−−−−−− −−−−−−池上−−前田−−−−−−
− 佐野傑 −−−−−−−−−柴原−− − 佐野孝 −−−−−−−−−吉川−−
−−−−−−杉山−−西澤−−−−−− −−−−−−西澤−−柴原−−−−−−
−−曽根− 望月恭 −深澤− 望月卓 − −−曽根− 望月恭 −深澤− 望月卓 −
−−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−−
控え:望月、岩崎、狩野、青木、吉川、佐野孝、池上
交代:後半00分:杉山 →吉川  (柴原をCH、吉川を右SHに)
   後半10分:佐野傑→佐野孝
   後半22分:鍋田 →池上

豊里中学校:
先発:                後半22分〜29分:
−−−−− 斉藤彰 −加藤−−−−−− −−−−− 斉藤彰 −冨田−−−−−−
−−秋月−−−−−−−−−−中山−− −−秋月−−−−−−−−−−加藤−−
−−−−−−大脇−−北村−−−−−− −−−−−−大脇−−北村−−−−−−
−−松岡−−程岡−−海野−−中川−− −−松岡−−程岡−−海野−−中川−−
−−−−−−−−尾崎−−−−−−−− −−−−−−−−尾崎−−−−−−−−
  交代:前半15分:中山 →冨田  (加藤を右SH、冨田をFWに)
     後半11分:斉藤彰→中山  (加藤をFW、中山を右SHに)
     後半22分:中山 →斉藤彰 (加藤を右SH、斉藤彰をFWに)
     後半29分:中川 →上野
          大脇 →斉藤奨

▼試合展開
[前半]
25分、清水、DFが高くクリアしたボール、リフティングをした鍋田が、掬い上げるように中央25Mドライヴシュート、1−0

豊里中学      清水エスパルス
1(1) シュート 15(10) ×前田、○前田、×鍋田、○前田、×柴原、○鍋田、○西澤、○前田、×前田、○佐傑
               ○柴原、×杉山、○鍋田、◎鍋田、○前田
2(0) 右クロス 4(2) ○柴原、×柴原、○鍋田、×柴原
1(0) 左クロス 8(3) ×鍋田、×曽根、○曽根、×杉山、×佐傑、○西澤、○佐傑、×佐傑
1(0) 右側CK 0(0)
1(1) 左側CK 2(0) △佐傑、×佐傑
1(−)  犯OS  3(−) ・前田、・前田、鍋田
1(0) ファウル 2(0) ・西澤、・佐傑

[後半]
21分、豊里、右スローインから加藤が単身抜け出すと、PA内ゴールライン際で小さく戻したボールに冨田が突っ込む、1−1
23分、清水、自陣右スローインを西澤が右前に叩き、フリーの吉川がDFの裏にアーリークロス、前田が右足を合わせ、2−1
28分、清水、空中戦に競り勝った望月恭が自ら拾って中心円からスルーパス、池上がPA前左60度からGK上へループ、3−1
30分、清水、吉川から右に開いて受けた前田がフェイントでDFを誘い、急加速でPA内、小さく戻して吉川がボレー、4−1

豊里中学      清水エスパルス
1(1) シュート 18(12) ×柴原、×柴原、○前田、○前田、○西澤、○前田、×柴原、○鍋田、×曽根、◎前田
               ○吉川、×卓馬、○西澤、○前田、○孝洋、◎池上、×柴原、◎吉川
2(1) 右クロス 6(2) ×吉川、×西澤、×吉川、◎吉川、×池上、◎前田
0(0) 左クロス 6(1) ×西澤、×曽根、○孝洋、×孝洋、×前田、×曽根
1(0) 右側CK 1(0) △吉川
2(0) 左側CK 1(0) ×西澤
2(−)  犯OS  3(−) ・前田、・孝洋、・吉川
2(0) ファウル 1(0) ・鍋田

清水エスパルスJrユース 4−1 豊里中学校




 午前の試合で、名古屋グランパスエイトが岐阜VAMOSに2−1で勝利。その結果、清水エスパルス−豊里中を残して、グランパスが勝点6・得失点差3、清水が勝点4・得失点差3、VAMOSが勝点4・得失点差1、豊里中が勝点0・得失点差−7、となった。予選リーグ2位までが全国大会に出場できるから、清水は1点差での負け、または1点以上奪って2点差以内での負けならば、勝ち抜きが決まる。とはいえ、清水はCBに岩崎でなく深澤 (ゲームキャプテン) を起用した以外は、前2試合と同じスタメンを組んだ。

 序盤から清水は、至極低調。豊里左SH秋月の突破からCKを2つ奪われ、弱々しいものながら程岡に頭でシュートを許している。それでも、秋月以外には1対1で負けない清水は、自ら動かずに相手を待つだけで、ボールを刈り取ってしまう。ボールを奪えば、とりわけ西澤あたりは体で相手のプレスを跳ね返してしまい、自ら仕掛けてボールを失うことはあっても、相手に奪われることは殆どなかった。5分を過ぎると徐々にハーフコートゲームの様相を示しだす。
 だが、ボールを常に支配しながら動き出しが少なく、前田の個人技だけが、それもゴール前から離れた位置で目立つ展開となる。なまじ相手を簡単に抜けてしまうために、スペースを作り、スペースにパスを出し、スペースに別ポジションの選手が飛び出し、相手DFを分散させる…、つまり守備組織を崩す努力を怠っていた。例えドリブルで抜いても、それだけではシュートコースは限定され、また足の踏ん張りも効かないため、威力の低い枠内シュートが相次ぐ。このまま0−0で折り返すと思われたが、25分、鍋田の意表を突いたドライヴシュートで先制。それまでの無理にPA内へ侵入し、マークを引き連れながら撃ったシュートとは、対照的なゴールだった。

 後半の立ち上がりも甚だ低調。前半同様、立ち上がりに秋月の突破を許し、CKを3度与える。しかし、同様に「個」で上回る清水が押し込みだすが、やはり同様に守備組織を崩せない。定石であるサイドからの崩しが、殆どなかった。前半に比べ、前田がゴールに向かってプレーする回数が増えた分だけ効果は上がったが、前半が良いセービング練習になったのか、GK尾崎が素晴らしい反応でゴールを許さない。バックパスをGKがキャッチして得たPA内間接FKのチャンスも活かせず、"NOT HIS DAY" な前田が3度ほど決定機を外し続けると、逆に21分、豊里中が3度選手を入れ替えていた右サイドを起点に同点弾。残り9分、今日の内容では勝点1で御の字だと思われた。
 しかし、失点後一気に前線の動きが活発化、池上投入直後のスローインから勝ち越すと、続けざまに3得点。3点はいずれも自陣からの中長距離のパスに呼応して、前線の選手がスペースに抜け出し、GKの頭上に決めたものであった。怠慢癖というか、ボール回しとドリブルショーで自己満足してしまった50分間と、残り10分の爆発力。良くも悪くも、このムラの大きさがこのチームの愛すべきところなのかもしれない。


▼個人的好印象選手

 望月 恭平 (CB): 心 (=知) 技体で総じて安定。あらゆる攻撃手段の全てを跳ね返し、奪っては正確なパスで起点となった。
 池上 智視 (FW): 今大会、鍋田に先発を譲った男の意地。強い意志で精力的に動き、前線を活性させた。シュートも見事。


 < 前  目次  後 >


ひかる。 @H.P. [MAIL]

My追加