2004年10月24日(日) |
サテ: サテライトリーグ 名古屋グランパスエイト戦 (H) |
04年10月24日 (日) 14:00開始 清水エスパルス三保グラウンド 2004 Jサテライトリーグ Cグループ 対 名古屋グランパスエイト ※45分ハーフ
▼布陣 清水エスパルス: 名古屋グランパスエイト: −−−−− 鈴木真 −阿部−−−−−− −−−−−−豊田−−津田−−−−−− −−−−−−− 久保山 −−−−−−− −−−−−−−−平林−−−−−−−− −−和田− 鈴木隼 −村松− 山本真 − −−渡邊−−高橋−−藤田−− 森 −− −−−−平岡−−高林−−鶴見−−−− −−−−小寺−−井川−−諸江−−−− −−−−−−−−黒河−−−−−−−− −−−−−−−−広野−−−−−−−− 後半26分:阿部→上埜 前半44分:井川→北川 (藤田をCB) 後半30分:平林→稲垣 (北川をトップ下) 後半35分:豊田→平山
▼試合展開 [前半] 名古屋 清水エスパルス 6(2) シュート 6(2) ○久保、×真司、×真司、○久保、×阿部、×隼人 9(3) 右クロス 3(0) ×阿部、×真希、×村松 1(0) 左クロス 2(1) ×隼人、○和田 1(0) 右側CK 1(1) ○隼人 1(1) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS 0(−) 7(1) ファウル 8(1) ・真司、・真希、・真希、・鶴見、・村松、・平岡、・真司、×鶴見
[後半] 後半18分、名古屋、渡邊の左クロスを黒河が処理ミス、ポストに当たって落ちたボールを津田に詰められる。0−1。 後半19分、清水S、真司が奪うと真希がヒールスルーパス、真司がもう一度戻して、真希がループでミドル。1−1。 後半22分、名古屋、津田の右クロスを黒河がファンブル、走り込んできた平林の前に落とし、押し込まれる。1−2。 後半40分、名古屋、小寺にイエロー (反スポーツ的行為)
名古屋 清水エスパルス 7(3) シュート 7(4) ○真司、○平岡、×久保、◎真希、×上埜、○久保、×真希 4(1) 右クロス 7(2) ×鶴見、○鶴見、×真希、×真司、○真司、×鶴見、×真希 3(1) 左クロス 3(0) ×和田、×和田、×和田 2(1) 右側CK 4(0) ×隼人、×隼人、×隼人、×隼人 0(0) 左側CK 3(2) ○真希、○真希、×真希 1(−) 犯OS 2(−) ・真司、・和田 7(1) ファウル 4(1) ・平岡、・和田、×高林、・久保
清水エスパルス 1−2 名古屋グランパスエイト
序盤はプレッシングの激しい清水が攻勢だったが、藤田や井川からスペースへの長いパスを多用する名古屋が、そうしたパスが殆どない清水から主導権を奪い返す。ロングボールの競り合いで鶴見と平岡は、豊田・津田に対して明らかに遅れをとっていた。また清水は、両ボランチが左利きということもあり、右の前日からの連戦でなる17歳よりも、左のJ1出場経験もある23歳を使うのだが、全く突破力がなく攻撃が行き止まりに。逆に和田の攻め上がった裏のスペースを、相手の19歳に再三再四突かれまくった。名古屋はポストプレーを受けて平林や津田が何度かシュートチャンスを得るが、黒河の反応に阻まれる。 後半は共に中盤の戻りが遅くなり、高い位置からのハーフカウンターが成功しそうな気配に。互いに決定機を、GKの好セーヴや自分たちのシュートミスで逃した後、18分、渡邊がニアポスト付近に上げたボールを黒河がパンチングであわやオウンゴール、バーに当たって落ちてきたボールを津田に走り込まれて失点。確かに渡邊のクロスは良質だったが、仮にも五輪代表GKが許されるミスではない。情けないプロの先輩を尻目に19分、真希と真司が2人だけで同点に追い付くが、その3分後、なんでもないアーリークロスを黒河がわざわざ平林の前にポロリ、簡単に逆転されてしまった。その後、ようやく右の真希に鶴見が絡む格好で攻めるが、司令塔・村松の失速もあって、攻めきれなかった。
真希と真司は、得点場面以外でも好調。真希は体が重く、身体的な爆発力を発揮する場面こそなかったが、阿部や真司にロングスルーパスを送ってみたり、鶴見の攻撃参加を効果的に使ったり、精度の高いプレイスキックを蹴ったり、テクニックで見せた。真司はレベルの高い相手になると、おちょくるようなプレーがよく活きる。彼の常識外の判断とその判断速度に、味方が反応できるのも大きい。プレスで寄せるスピードや小寺に競り勝つジャンプなど、身体能力の高さも示した。 ただ、エスパルスとしては、ユースの2人に劣る他の選手の方が問題。次節、森岡と戸田が出場停止だが、戸田の代役と目される村松こそスタミナ面以外は及第点だったが、豊田と津田に地上戦・空中戦、共に何度も競り負けた鶴見は大問題。阿部はポストプレーばかりでこぢんまりとしたFWになってるし、他の見どころは飄々としながらも、時折、格の違いを見せていた久保山ぐらいか。消えてたけど。
▼選手寸評 黒河 貴矢 4.0 相変わらず正面からの攻撃には強いが、相変わらずクロスへの対応はどうしようもない。
鶴見 智美 5.0 格の違いを見せつけるどころか、豊田に空中戦完敗。次節のトップが大いに不安になる。 高林 佑樹 5.5 体格の違いとか、どうしようもない部分もあったが、丁寧にカバーに入り、地味に活躍。 平岡 直起 4.5 攻撃参加後の戻りが遅く、ポジショニングの微調整を怠るなど、やる気を感じられない。
山本 真希 6.5 体は重かったが、某Jrユース1年を「真希さん上手すぎ!」と興奮させるテクを見せた。 村松 潤 6.0 速く、強く、豊富なプレスで中盤の主導権を握っていたが、60分ほどでバテたのは残念。 鈴木 隼人 5.5 運動量は少ないながら、要所を締めて攻守によく関わっていたが、キック精度がお粗末。 和田 拓三 4.5 攻めては自ら突破できずに好機を潰し、守っては相手森のスピードに置き去りにされた。
久保山由清 6.0 流し気味だったが、久保山の短所であるスピードやパワーも含めて、サテでは格が違う。 鈴木 真司 6.5 昨日、サボってたと疑うほどよく動き、多彩なアイデアで混乱させる。小寺に完勝した。 阿部文一朗 5.0 無難にポストをしていたが、それだけ。ゴールに向かうプレーが少なくて、怖さがない。
上埜 健太 5.0 ボールにあまり絡めず。
[個人的好印象選手 (相手方)] 森、豊田
午前中は中2の「県クラブユースリーグ」なるものを観戦。11時20分開始のはずが、到着時点で高橋が綺麗なループシュートを決めた場面。後で逆算すると、後半8分というところだった。どうやら、前の試合と入れ替わったらしい。侮り難し。 メモを取り始めたところのフォーメーションは↓。直前に佐野孝が深澤と交代している。交代前は佐野孝が右SH、西澤がCHを務めていたものと思われる。池上はストライカーキャンプ参加のため、不在。
−−−−−−高橋−−前田−−−−−− − 杉山一 −−−−−−−−−西澤−− −−−−−−横山−−深澤−−−−−− − 加瀬澤−望月恭−岩崎広−望月卓 − −−−−−−− 望月景 −−−−−−−
一応、後半13分 (高橋の2点目) から、17分間のスタッツは↓。
マツバラ 清水エスパルス 0(0) シュート 7(6) ◎高橋、○高橋、○西澤、◎横山、○杉山、○杉山、×西澤 0(0) 右クロス 1(0) ×卓馬 1(0) 左クロス 5(2) ×加瀬、○西澤、×杉山、×横山、○横山 0(0) 右側CK 3(1) ○杉山、△杉山、×杉山 0(0) 左側CK 2(0) ×横山、△横山 0(−) 犯OS 0(−) 0(0) ファウル 1(0) ・恭平
スタッツを見てのとおり、かなり一方的な試合。殆どの時間を21人がマツバラ陣内でプレーした。戦力差があるので何とも言えないが、今年は個人戦術に優れた選手が多いのか、攻めては流動的なポジションチェンジを違和感なくこなしており、守っては寄せが速く、アンティシペーションも多かった。池上や佐野孝、佐野傑のような選手がいれば印象も変わるだろうが、この日の選手はプレーに幅があり、平均値が高くて穴がない。 個人で見ると、横山と深澤のダブルボランチが殊勝の内容。横山はフィールド全体を幅広く動き、深澤はフィールド全体を幅広くパスを通す。3点目、前田のキープから戻して深澤のスルーパス、それに横山が走り込んでゴール、というのは特に素晴らしかった。その起点となった前田だが、仙道並みにプレーが流し気味 (笑)。ただ、ボールの受け方とか体の預け方とか、細かいところで明らかなレベルの高さは見て取れた。また1点目のループを決めた高橋は、西澤の突破をフォローした横山からのクサビを受けて、ストライカーらしい反転シュートで2点目も決めている。
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