2004年07月04日(日) |
練習試合 清水エスパルスJrユース戦+JY (中2): ベルマーレ小田原戦 |
04年7月4日 (日) 08:45開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 清水エスパルスJrユース ※30分×3 天候:曇
▼布陣 先発: 終了間際:
−−−−−−八木−−町田−−−−−− −−−−− 篠田悠 −町田−−−−−−
−−岡村−−−−−−−−−−柴田−− − 山崎竜 −−−−−−−−−柴田−−
−−−−−−谷野−−神田−−−−−− −−−−−−谷野−−神田−−−−−−
−−上埜−−長沢−−岩本− 桑原彬 − −−岡村− 佐野克 −岩本− 桑原彬 −
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
交代:2本目00分:長沢 →石垣勝 (そのままCBに) 上埜 →山崎竜 (岡村を左SB、八木を左SH、山崎竜をFWに) 3本目00分:石垣勝→佐野克 (そのままCBに) 3本目22分:八木 →篠田悠 (山崎竜を左SH、篠田悠をFWに)
清水エスパルスJrユース: 1本目: 2本目: 3本目: −−−−−−庄司−−山口−−−−−− −−−−−−滝戸−−山口−−−−−− −−−−−−古牧−−小澤−−−−−− − 杉山和 −−−−−−−−−佐藤−− − 杉山和 −−−−−−−−−佐藤−− −−−−−−− 佐野諒 −−−−−−− −−−−−−滝戸−−田村−−−−−− −−−−−−庄司−−田村−−−−−− −−小嶋−−平井− 岩崎真 −横山−− − 石垣亮 −鍋田−−小関− 桑原尚 − − 佐野将 −川端−−小関− 桑原尚 − −−−−曽根−−川端−−奥山−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−−−−−−−伊原−−−−−−−− 14分:山口→佐野諒
▼試合展開 ユースとJrユースの練習試合。身近な相手との試合は、昇格に向けた実力を知る格好の機会になる、のかな? ユースは昨日の磐田戦に出場しなかったメンバーが中心。CBだけは人数が足りず、長沢・石垣・佐野克をが30分毎にローテーションしていた。昨日の出場メンバーでは、渥美・桑原卓・小泉の各1年生が姿を見せず。一方、枝村・高野美・前田はグラウンドに顔を見せており、手に包帯を巻く前田はともかく、枝村・美臣は元気そうだった。杉山雄・小出は確認できず。 Jrユースは所属する中学3年生21人全員が、ローテーションで出場。東海クラブ選手権に登録された2年生のうち、横山・曽根も出場したが、レギュラー格のFW前田は顔を見せなかった。
[1本目] 予定の9時より15分ほど早く始まった試合。まあ、練習試合だからねえ。筆者が会場に着いた時、Jrユースの右SHの佐藤がサイドを押し込んだ状態で上げた右クロスに、遅れて飛び込んだFW山口が右足を合わせ、綺麗にファーへと流し込んだ。0−1。試合時間は5分ほど。山口らしい狡猾なゴール前の動きで、いきなりJrユースがリードを奪った。 1本目のJrユースの先発は、ほぼベストメンバー。怪我で離脱していたFW佐藤が右SHに入り、本来右SHの田村はCHを務めた。リード後もきっちりと守備組織を保ち、連携の悪いユースの攻撃を岡村の単独突破程度に抑える。ユースも次第に谷野が中盤で司令塔の役割を果たし始めるが、逆に18分、和毅が桑彬相手に縦に勝負し、振り切ってゴールライン際で折り返す。岩本のクリアが乱れてファーに流れるが、辛くも上埜?がCKに逃れた。和毅は22分にも左サイドでキープする滝戸?の大外を回り、パスを受けて柴田を突破、クロスは桑彬に阻まれたが、ユース相手でも別格のスピードを見せつける。 しかし、その滝戸の左CKはニアで谷野が跳ね返すとカウンター、岡村が右に流れながらパスを受けて突進、その前で右に開いた柴田にボールを預けると、その右外を大きく回ってパスを受けて鋭角に切れ込み、一気に60M近く走って左足シュート。GK吉田が好セーヴを見せたが、岡村は和毅とスピードで同等、更にその持続性で上回り、ユース最上級生の風格を漂わす。ユースが押し込み始めた24分。中盤で一つ間を置いた神田が、中央やや左から右斜めに走らせるスルーパス。これを右外から岡村・和毅に劣らぬ加速性能を見せる柴田が、斜めに裏へ走り抜けてゴールニアに叩き込んだ。1−1。 その後も「勝ち越し点は俺が決めるぜ」とばかりに縦横無尽に走り回る町田を軸に、ユースが押し込むが、Jrユースも耐える。というか、ユースのシュートミスに助けられる。25分、町田のドリブルと交叉して八木のシュートは右、町田が柴田とのワンツーで裏に抜ける決定機は枠の左。とはいえ、町田の豪快な枠外シュートは、彼がゴールするためのフラグ立てでもある。一方のJrユースは28分、和毅が左サイドで桑彬を振り回し、反転して中央に流すと庄司お得意のミドル。彼らしい低くて重い弾道だったが、GK晃太が横っ飛びでキャッチし、貫禄を示した。試合は同点のまま1本目を終了。押されてはいたが、Jrユースが先輩に意地を見せた格好となった。
清水エスパルスJrユース 清水エスパルスユース ○庄司、◎山口、×田村 3(2) シュート 8(3) ×柴田、×町田、×岡村、○岡村、○岡村、◎柴田、×八木 ×町田 ◎佐藤 1(1) 右クロス 1(0) ×桑彬、 ○和毅、×和毅、×和毅 3(1) 左クロス 6(2) ○岡村、×岡村、×岡村、×岡村、○上埜、×上埜 ×和毅 1(0) 右側CK 1(0) ×岡村 ×田村 1(0) 左側CK 1(0) ×谷野 0(−) 犯OS 0(−) 0(0) ファウル 1(0) ・?? ※内側から時系列順
[2本目] Jrユースでは佐野将と川端が登場。ユースは慣れないポジションを務めていたCB長沢と左SB上埜が、それぞれ石垣勝と竜男に交代し、かなり自然な布陣になった。こうなると、流れを掴むのはユース。開始0分にサイドに開いた竜男が右30度からシュートを放つと、続けて1分には左に開いた八木の内側を、猛烈な勢いで岡村が突進。パスをもらうと町田に捌いて更に突き進み、ワンツーリターンからゴールライン直前で電光石火の左クロス。素早く絶好のポジションどりをした町田がゴール至近距離でクロスに合わせ、美味しく勝ち越し点を頂戴した。2−1。 ユースの勢いはその後も衰えず、滝戸が前線に上がったJrユースは谷野・神田のダブルボランチを掴まえきれない。4分に神田から岡村へ (枠外)、5分には谷野から町田へ (吉田が良いディフレクト) と鋭いスルーパスを浴びると6分。町田からのクサビを右に開きながら竜男が溜めて再び中央の町田へ、もう一度右へ振ると神田が飛び出し、縦へスルーパス。抜け出した柴田だが敢えてパスを戻し、PA右角から神田! 華麗なループシュートをゴール左へ鮮やかに決めた。3−1。 だが、その後のユースは、左SBから盛んに長い距離を走り続けた岡村が一休みしたこともあり、低調な内容。前線の八木・竜男にミスが目立ち、柴田は消えていた。Jrユースは主将の和毅を軸に反撃の機を探っていたが、15分に山口に代え、佐野諒を投入。体重38kgと学年最軽量 (下級生を含めても3番目)、怪我もあって今年は出場機会に恵まれていない佐野諒だが、一瞬の天才は健在。17分、左サイドを抉った和毅が戻したボールを受けて、佐野諒がスルーパス。和毅が斜めに走り込んでシュートを放つが、GK晃太が好セーヴ。佐野諒が滝戸と縦の2トップの位置に入ったJrユースは、今年終ぞ見ていない中央からの崩しを得て盛り返す。 とはいえ地力で勝るユースは、町田と竜男の2トップだけでゴール前まで攻め込んではいたが、サイドが不発で攻撃が単調に。逆にJrユースが、佐野諒が中央で起点となって効果的にサイドを使うようになり、28分、やはり頼りになる和毅が突破から左クロス、これはファーに流れるが、Jrユースが拾い直して庄司が重く低いミドル、GK晃太正面。最後は1本目と同じような展開だったが、2本目はそのまま2ー0で、ユースが勝利を収めた。
清水エスパルスJrユース 清水エスパルスユース ○庄司、×庄司、○和毅 3(2) シュート 8(4) ×竜男、◎町田、○町田、◎神田、×八木、×竜男、○町田 ×八木 ×佐藤、×田村 2(0) 右クロス 4(0) ×柴田、×竜男、×柴田、×柴田 ○和毅、×?? 2(1) 左クロス 5(2) ◎岡村、×岡村、×岡村、×岡村、○岡村 ×和毅 1(0) 右側CK 1(0) ×谷野 ×佐藤、×滝戸 2(0) 左側CK 2(0) △谷野、×谷野 0(−) 犯OS 0(−) 0(0) ファウル 0(0)
[3本目] 3本目、Jrユースは1本目の先発からごっそり入れ替え。控えメンバー中心の顔ぶれとなった。ユースの方は石垣勝→佐野克の最小限の入れ替えがあっただけ。開始直後こそ、フレッシュなJrユースが押し込む場面もあったが、次第にユースの最終ラインが押し上げられる。特にそれまでの和毅の脅威から解放された、柴田・桑彬の右サイドが躍動。11分、中盤からサイドに捌いたボールを右に大きく開いて町田が受け、マーク (曽根?) を縦に振り切ると、ゴールライン際から速い右クロスを送る。それを柴田がボレーで捉え、4−1。その後も、攻め上がったSBを起点にFW・SHが中に切れ込む形で、順調に好機を量産するユース。17分、左SB岡村が久々のオーバーラップ。中盤で溜める谷野?からパスを受け、マークの間に合わないJrユースを尻目に送った左クロスを、ニアの町田が (結果として) スルー、それを中央でまたも柴田がボレーで決め、5−1。 Jrユースはユースの縦に速い攻撃に全く対応できず、それで最終ラインが下がってしまい、空いた中盤のスペースに次々と後方の選手の侵入を許す悪循環。26分にも、そのスペースに桑彬がドリブルで持ち上がり、マークが対応したところで右に捌く。今度は柴田が持ち上がり、PA手前の悠輔にクサビを入れる。さすがにこの位置には人が残っているJrユースだが、このレベルでは反則的な存在の悠輔、暫しキープして間をつくると素早い切り返しでシュートコースを作る、…と、そこでスルーパス。右外から柴田が走り込み、ファーに鮮やかに決めた。6−1。さらに28分には、ボールカットした岩本が僚友・佐野克に後方を任せて、そのまま持ち上がる。あれよあれよと相手陣内までドリブルすると、右の神田に捌いて自らは左に開いてパスを待つ。が、ここで神田がトドメのスルーパス。竜男が抜け出すと、悠々とファーに流し込んで、7−1。3試合目は、30分で4−0とユースの完勝に終わった。
清水Jrユース 清水エスパルスユース 0(0) シュート 12(8) ×竜男、◎柴田、○八木、×町田、◎柴田、×佐野、○竜男、○町田、◎柴田 ○桑彬、×神田、◎竜男 ×横山 1(0) 右クロス 3(1) ×桑彬、◎町田、×柴田 0(0) 左クロス 10(4) ×岡村、×八木、×谷野、○八木、○岩本、×八木、○八木、◎岡村、×八木 ×岡村 ×?? 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 2(2) ○谷野、○谷野 0(−) 犯OS 0(−) 0(0) ファウル 1(0) ・佐野
▼試合結果 清水エスパルスユース 7−1 清水エスパルスJrユース 得点:1本目05分:JY・山口 恭平 (佐藤 将吾 ・右クロス) 1本目24分:Y・柴田 和也 (神田 和哉 ・スルーパス) 2本目01分:Y・町田 朋弥 (岡村総一郎・左クロス) 2本目06分:Y・神田 和哉 (柴田 和也 ・バックパス) 3本目08分:Y・柴田 和也 (町田 朋弥 ・右クロス) 3本目17分:Y・柴田 和也 (岡村総一郎・左クロス) 3本目26分:Y・柴田 和也 (篠田 悠輔 ・スルーパス) 3本目28分:Y・山崎 竜男 (神田 和哉 ・スルーパス)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●岡村総一郎 (3年・左SH→左SB) 3年生の風格。対角線の位置にJrユースの主将・杉山和毅がいたわけだが、2人だけ早送りを見ているようだった。さらに岡村はそれに加え、長い距離を走るスピードの持続力と、守備での献身さでも存在感を発揮。ユースはひと味違うところを見せつけた。
[私撰MIP] ●柴田 和也 (2年・右SH) 第三の早送りの選手。ただ和毅と同様に消えやすいのが玉に瑕で、和毅と違って守備に戻る分だけ対面の彼に引きずられて、やや中途半端だった。だが、スペースを得た3本目は積極的な飛び出しでそれを享受し、18分でハットトリック達成。相変わらず、よく得点に絡む。
●神田 和哉 (1年・CH) 175cm超のJrユースのCH、田村・滝戸・庄司に苦しむこともあったが、普段のユースの試合に比べれば十分の余裕を得て、そのパスセンスをふんだんに披露した。中央から相手の急所にパスを通すファンタジーアは、彼と佐野諒だけのもの。ループシュートは鮮やか。
Jrユース (2年) 04年7月4日 (日) 11:00開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 ベルマーレ小田原 ※25分×3
清水エスパルスJrユース: 1本目: 2本目: 3本目: −−−−−−西澤−−池上−−−−−− −−−−−−池上−−高橋−−−−−− −−−−− 佐野孝 −高橋−−−−−− − 佐野傑 −−−−−−−−−吉川−− − 杉山一 −−−−−−−− 佐野孝 − − 佐野傑 −−−−−−−−−吉川−− −−−−−−深澤− 望月卓 −−−−− −−−−−−深澤−−西澤−−−−−− −−−−− 杉山一 −横山−−−−−− −−狩野− 望月恭−岩崎広−加瀬澤 − −−曽根−−狩野− 岩崎広−望月卓 − − 加瀬澤−望月恭−岩崎広 −狩野−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−− 望月景 −−−−−−− 10分:柴田→望月景
[1本目] 21分、小田原、中盤のロングフィードが恭平の頭を越えると、広大・加瀬澤の間を20番がスピードでブチ抜き、0−1。
小田原 清水エスパルス 2(2) シュート 3(2) ×卓馬、○池上、○卓馬 0(0) 右クロス 11(2) ×加瀬、×加瀬、×吉川、×池上、○傑、 ○吉川、×加瀬、×西澤、×加瀬、×吉川 ×卓馬 0(0) 左クロス 3(0) ×狩野、×狩野、×傑 0(0) 右側CK 1(0) ×西澤 0(0) 左側CK 1(0) ×傑 0(−) 犯OS 3(−) ・池上、・西澤、・傑 0(0) ファウル 2(0) ・??、・??
[2本目] 07分、ゴールキックをPAのDFに繋ぐが高橋がプレス、慌てたパスを池上が奪い、スルーパスを高橋が決め、1−1。 10分、深澤がキープする左外を追い抜いた曽根がパスを受けると、速く低いクロスに池上が頭で痛烈に合わせ、2−1。 14分、PA手前でキープする高橋の前を横切った一貴が右裏でパスを受けると、それと交叉して孝洋が決めて、3−1。
小田原 清水エスパルス 3(0) シュート 12(8) ○高橋、○一貴、○一貴、◎高橋、◎池上、◎孝洋、×池上、×一貴、×西澤、×池上 ○深澤、○深澤 0(0) 右クロス 7(4) ×孝洋、○孝洋、×一貴、○西澤、×卓馬、○卓馬、○孝洋 0(0) 左クロス 1(1) ◎曽根 0(0) 右側CK 2(0) ×一貴、△孝洋 0(0) 左側CK 2(0) ×一貴、×一貴 0(−) 犯OS 3(−) ・池上、・高橋、・高橋 1(0) ファウル 0(0)
[3本目] 16分、一貴のFKはDFが跳ね返すが孝洋が拾い左に展開、加瀬澤が低く入れたボールをニアで孝洋が合わせ、4−1。
小田原 清水エスパルス 1(1) シュート 9(5) ○孝洋、×一貴、○一貴、×孝洋、○加瀬、◎孝洋、○岩崎、×一貴、×孝洋 1(0) 右クロス 1(0) ×吉川 0(0) 左クロス 6(1) ×一貴、×傑、 ×傑、 ×傑、 ○加瀬、×傑 1(0) 右側CK 2(2) ○横山、○横山 1(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 2(−) ・高橋、・高橋 1(0) ファウル 1(0) ・吉川
清水エスパルスJrユース 4−1 ベルマーレ小田原
[個人的好印象選手] 深澤 慶也 (CH) : フォアリベロ。寄せが早い上に、体の使い方も上手く、潰し→捌きの仕事を忠実にこなしていた。 佐野 孝洋 (左SH、FW) : 暴走機関車。あまりに荒削りだが、強さ・速さ・高さを揃えたブンの原石のような選手。 加瀬澤 大 (右SB、左SB) : 精力的に上下運動しながら、ボールを受けても少ないタッチを心掛けていて、好印象。
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