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2003年12月13日(土) JY: 高円宮杯 全国大会 ジェフユナイテッド市原舞浜戦

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03年12月13日14:00開始 名古屋市港サッカー場
 高円宮杯 第15回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
 対 ジェフユナイテッド市原ジュニアユース舞浜 ※35分ハーフ

▼布陣
−−−−−−町田− 山崎竜 −−−−−

− 杉山和 −−−−−−−−−小泉−−

−−−−−−長沢−−神田−−−−−−

− 桑原卓 −岩本−−渥美− 桑原彬 −

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−

控え:吉田、佐野、池田、田村、小出、滝戸、望月雄
交代:後半28分:山崎竜→滝戸 (そのままFWに)
   後半31分:杉山和→小出 (そのまま左MFに)
   後半34分:長沢 →望月雄(滝戸をボランチ、望月をFWへ)

ジェフユナイテッド市原ジュニアユース舞浜:

−−−−−−松尾−−大西−−−−−−

−−−−得平−−酒本− 佐藤岳 −−−

−−−−−−− 星野優 −−−−−−−

−−金子−−岩澤− 星野剛 −蓮沼−−

−−−−−−−−河上−−−−−−−−

控え:瀧本、柿内、子安、中島、三浦、小井土、石福
交代:後半00分:金子→中島、得平→柿内、松尾→石橋、後半13分:佐藤岳→子安
   後半30分:酒本→小井土


▼試合展開

 夏は準決勝で対戦し、0−0のまま、PK戦4−5で、清水が敗れた。押し気味に進めながら、次第に焦りから主導権を奪われていった試合であった。ジュビロカップも含めてPK戦で対舞浜2連敗中の清水、最後のリベンジの機会である。
 しかし、静岡県ジュニアユースリーグ(中部地域)という大会に、静学・清商・清水東など県内有力高の1年生チームと共に参加している清水は、神田や杉山和の台頭など貴重な経験を積んだ一方、U-15代表歴のある池田・佐野が負傷してしまう。2人はアップにも参加し、ベンチ入りもしたが、先発からは外れ、本来はSBの166cm渥美をCBで起用する苦しい布陣に。また夏の対戦では出場停止や怪我人がいたため、先発は大きく5人が入れ替わることになった。他方の舞浜は、夏に出場停止だった正GK格の河上へと代わった以外は、変化無し。とはいえ、夏の対戦では、控えの瀧本はMVP級の活躍だったのだが。変化か継続か、どちらが勝敗を分けるだろうか。


(左から岩本、長沢、町田、山崎晃、神田、杉和、桑彬、渥美、山崎竜、桑卓、小泉)

[前半]
 10分:小泉と絡みながら中盤中央から突っ掛けた神田が、PA手前からスルーパスを狙うが、これは星野剛が下がりながら跳ね返す。だが、クリアが小さく、しかも星野剛が下がったことでバイタルエリアにスペースが生まれ、自ら拾った神田がスペースに侵入、PA内からシュート。ゴール上部を狙った精密なシュートだったが、これはGK河上がパンチングで反応。そのクリアの次の瞬間、PAの外から小泉が跳び上がってダイレクトで跳ね返す。アクロバティックなボレーが空のゴールに突き刺さり、清水が先制。1−0。


(27分、舞浜は星野剛の左CKをファーで金子が合わせたが、山崎竜が身を挺してブロック)

 総評:慣れない布陣の清水は、立ち上がりは杉山和の単独突破に頼り、様子見の様相だった。だが、神田が豊富な運動量で各所でボールに絡み、丁寧なパスで攻撃に厚みを加えると、徐々に優勢に。その神田が起点となって、先制点が生まれる。その後の清水は、4−2−4とも言える極端な布陣で、大きな守備円で包み込み、プレスの場面では急に円の一部を縮小させ、舞浜の攻撃を封じ込める。攻撃の場面では、4トップの突破と抜け出しに頼る縦に速い展開で、効率的に相手を脅かした。が、2トップが、決定機(PA内で前を向いてフリー)を3、4回は外すという、異常な効率の悪さを示して、追加点を奪えない。舞浜は桑卓のサイドを右SBの蓮沼が狙うが、岩本のカバーリングと渥美の跳ね返しに阻まれ、1−0で前半を折り返した。

市原舞浜      清水エスパルス
5(2) シュート 7(3) ×町田、○神田、◎小泉、○町田、×山崎、×山崎、×長沢
5(1) 右クロス 0(0)
1(0) 左クロス 4(2) ×桑卓、×杉山、○杉山、○杉山
1(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 0(0)
3(−)  犯OS  2(−) ・??、・杉山
5(0) ファウル 11(2) ・桑彬、・岩本、・神田、・小泉、・岩本、×桑彬、・渥美、・町田
               ・岩本、×神田、・町田


[後半]
 02分:桑原卓?から対角線に長いボールが出されるが、それは左SB蓮沼の守備範囲、だったが、目測を誤って、ヘッドは空振り。元々、フィードの受け手として走り込んでいた小泉、裏でゆとりを持って、これを受ける。フリーの小泉は内側に軽く切れ込むと、味方とGKの飛び出しを待って、低く速い右クロス。町田がGKと逆サイドのファーに余裕で流し込み、2−0。町田、喜びを爆発。


(狂喜の町田はベンチで加藤監督と抱き合った後、渥美・神田・長沢に迎えられる。が、注目すべきは写真右の岩本。実は右が清水のベンチ側。CBの岩本は逆サイドの清水ベンチに駆けつけ、既に町田と喜びを分かち合って、守備に戻るところなのだ(笑))


(12分、神田の左CKをファーで岩本が折り返したが、舞浜DFがクリアする)

 20分:最終ラインの岩本が、アンティシペーションから中盤の底でボールをカット、小さく横に叩くと、自らは勢いのまま、大胆に攻め上がる。神田?からのパスは一見、長すぎたかに思えたが、加速する岩本は左サイドを深く抉り、ゴールライン際で追いつく。一度切り返して溜めた後、狙いを定めた左クロスに町田が頭で合わせたが、それは読んだGK河上が反応。しかし、弾いたボールは運悪く町田の体に弾き返され、ゴールへと吸い込まれた。3−0。

 総評:後半は、慣れない左SBに戸惑ったのか、舞浜の蓮沼がロングフィードへの処理を誤り、あっさりと清水が追加点を重ねて始まる。舞浜はその蓮沼を軸に、今度は兄の桑彬のサイドを攻めるのだが、機動力のある渥美・神田・小泉の包囲網に嵌って、ボール支配の割には好機に繋がらない。20分に岩本の大胆な攻め上がりから、3点差の安全圏に逃れた清水は、疲労と選手交代もあって、後はのんびりまったりモード。某女史が楽しみにしていた小出などは、結局、ワンタッチもしなかったそうだ(爆)。相手にボールを回させながら、要所だけは締めて、余裕で逃げ切った。佐野と池田がいなくても余裕で逃げ切れるところが、ユースとの違い(苦笑)。唯一、何故か妙に不平不満を許さない主審に、何でもない異議?で岩本と神田が警告を受けた点のみが、悔やまれる。

市原舞浜      清水エスパルス
4(2) シュート 5(2) ◎町田、×山崎、×岩本、×長沢、◎町田
2(0) 右クロス 4(2) ◎小泉、○小泉、×小泉、×小泉
5(0) 左クロス 4(2) ×町田、×杉山、◎岩本、○桑卓
0(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 1(1) ○神田
1(−)  犯OS  1(−) ・杉山
7(1) ファウル 9(0) ・神田、・岩本、・桑卓、・小泉、・町田、・岩本、・町田、・??
               ・小泉


(リベンジ達成の図。今ひとつ自信がないが、左から小泉、桑卓、渥美、山崎晃、望月、小出、桑彬、滝戸、神田、町田、岩本か)


▼試合結果

清水エスパルスジュニアユース 3−0 ジェフユナイテッド市原ジュニアユース舞浜
 得点:前半10分:清水・小泉慶治(なし)
    後半02分:清水・町田朋弥(小泉慶治・右クロス)
    後半20分:清水・小泉慶治(岩本大 ・左クロス)
 警告:後半08分:清水・岩本大 (異議?)
    後半12分:清水・神田和哉(異議?)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●岩本大 70分出場:シュート1、クロス1(左1、成功1)
 前後左右を広く応対するカバーリングと、競り勝つだけでなく的確に次の展開に繋げるクリア、そして最終ラインの統率において、高い知性を示した。だが、それに加えて、思い切った攻め上がりから丁寧な左クロスで決定的な3点目まで演出。出場停止のまま敗退した夏の無念を晴らし、文句なしのMVP。

[私撰MIP]
●渥美直人 70分出場
 佐野の怪我で空いたCBを、166cmの渥美が埋める。危険な賭けにも思われたが、爆発的な瞬発力で幾度となく対空迎撃に成功し、その速さを活かした機動力と相まって盤石を築いた。渥美は怪我の影響で、夏は控えに甘んじたのだが、慣れないポジションながら自分の良さを前面に出して、雪辱した。

●小泉慶治 70分出場:シュート1(枠内1、得点1)、クロス4(右4、成功2)
 前半はドリブルも少なく、クロス0と余り目立たなかった小泉だが、終わってみれば1得点1アシストと大きく結果に貢献。先制点のテクニカルなボレーは、小泉の先鋭さの真骨頂だろう。引き気味の中、カウンターの軸として機能した。小泉も疲労骨折の疑いで夏は出遅れたが、今回のリベンジ劇を主演した一人。

 他にも、突破口となった杉山和、その杉山和を巧みに操った桑原卓、攻守に精力的だった神田、相変わらずシュート以外は完璧の山崎竜、対照的に2得点の町田と、好調を感じさせる選手が多かった。


[個人的好印象選手(相手方)]
 酒本勝多(中3):舞浜の決定機に酒本の姿あり。精力的な運動量と、質の高いキックが目立った。
 蓮沼優(中3):前半は右SB、後半は左SB。舞浜の攻撃サイドは、常に攻め上がる彼がいた。


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03年12月13日12:00開始 名古屋市港サッカー場
 高円宮杯 第15回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
 コンサドーレ札幌U-15 対 サンフレッチェびんごジュニアユースFC ※35分ハーフ

▼布陣
コンサドーレ札幌U-15           サンフレッチェびんごジュニアユースFC
−−−−−−大西−− 岡 −−−−−−   −−−−−−井上−−高山−−−−−−
−−谷山−−−−−−−−−−佐藤−−   −−−−−−−−木本−−−−−−−−
−−−−−−大野−−長沼−−−−−−   −−室田−−小畠−−大田− 川井田 −
−−久松−−廣中−−谷川−−安藤−−   −−−−上谷−−新開−−永福−−−−
−−−−−−−−塚本−−−−−−−−   −−−−−−−−宮本−−−−−−−−
交代:前半25分:佐藤→藤井        交代:後半18分:木本 →大西
   後半00分:谷川→村松                川井田→小西
   後半12分:藤井→高橋           後半31分:高山 →西本
   後半25分:大西→青木           後半35分:大田 →木本
   後半33分:谷山→山本


▼試合展開
 後半5分:びんご、札幌は大西がオフェンスファウルを採られ、自陣右からFK。大きなキックを競り合いの中、双方が処理を誤り、バウンドするボールに最初に追いついた井上は、気づけば裏に抜け出した状態に。GKとの1対1から、そのままファーに流し込んで、びんごが先制する。0−1。
 後半28分:札幌、3バックの左外に回り込んだ岡が、中央からの展開からフリーでパスを受け、左30度15M程からシュート。しかし、キックミスを犯し、ファーに外れる軌跡になってしまう。だが、カバーした永福は慌ててしまったのか、インサイドで右足を差し出してしまい、ゴールに押し込んでしまう結果となる。1−1。

 寸評:ゴール30M前迄は鮮やかにボールを回すが、それ以降は跳ね返される札幌と、回数は少ないが、縦に速い攻撃で、フィジカルで上回ってゴール前まで攻め入るびんご。前半は風上の札幌が優位に試合を進めたが、後半は順風に立ったびんごが一本のパスで先制する。以後は、焦りの見える札幌を、びんごが丹念に潰して時間を経過させていったが、逃げ切れるかに見えたところで、不運なオウンゴールで同点に。緒戦のプレッシャーなのか、共に落ち着かない展開だった。

コンサドーレ札幌       サンフレッチェびんご
4(0)/4(0) シュート 2(1)/4(2)
2(1)/6(0) 右クロス 0(0)/3(0)
1(0)/1(1) 左クロス 1(1)/3(0)
1(0)/1(0) 右側CK 0(0)/1(1)
1(0)/0(0) 左側CK 0(0)/2(0)
3(−)/3(−)  犯OS  1(−)/1(−)
6(3)/3(0) ファウル 9(1)/6(1)
 ※左が前半/右が後半、( )内は枠内SH、味方に繋がった数、DFゾーン(フィールドの自陣側1/3)での反則


▼試合結果
 コンサドーレ札幌U-15 1−1 サンフレッチェびんごジュニアユースFC
 得点:後半09分:びんご・井上琢也(永福永伍?・FK)
    後半28分:札幌 ・オウンゴール
 警告:前半16分:札幌 ・谷川瑞樹(ラフプレイ)
    後半21分:札幌 ・久松秀樹(?)


▼選手寸評

[個人的好印象選手]
 廣中辰哉(札幌・中3):幅広いくカバーリングするセンスが光る、岩本っぽいCB。
 安藤謙佑(札幌・中3):精力的で面白いキックを持った攻撃の核だが、局面打開能力が今ひとつ。
 新開輝(びんご・中3):強靱な対空迎撃を有するびんごの最後の砦。クロスを弾き続けた。
 井上琢也(びんご・中3):足下で一度、持ってしまう傾向はあるが、ドリブル・キック共に質は高い。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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