2003年07月20日(日) |
サテ:サテライトリーグ 横浜F・マリノス戦(H) |
03年07月20日15:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場 2003Jサテライトリーグ Bグループ 対 横浜F・マリノスサテライト(H) ※45分ハーフ
▼布陣 −−−−−塩沢−−平松−−−−−
−−−−−−−沢登−−−−−−−
−−−隼人−−吉田−−浩太−−−
−純平−−津田−−高林−−太田−
−−−−−−−真田−−−−−−−
控え:羽田、村松、田中、枝村、阿部 交代:後半00分:平松→阿部(そのままFWに) 後半00分:吉田→村松(浩太を中MF、太田を右MF、純平を右SB、村松を左SBへ) 後半19分:沢登→枝村(中盤ボックス型へ、左から枝村−隼人−浩太−太田) 後半29分:塩沢→田中(太田をFW、枝村を右MF、田中を左MFへ)
横浜F・マリノスサテライト:
−−−−−阿部−−北野−−−−−
−大橋−−−−−−−−−−飯田−
−−−−−本橋−−金子−−−−−
−三上−−尾本−−河合−−佐一−
−−−−−−−榎哲−−−−−−−
交代:後半00分:飯田→永山、後半14分:榎本哲→下川、後半23分:佐藤一→山瀬 後半30分:金子→後藤、後半37分:三上→小原
▼試合展開 3連休中日ということもあってか、300人強が集まった試合。セネガル代表のキャンプ地だった藤枝総合運動公園サッカー場は、芝も綺麗で見やすい、素晴らしい専用スタジアム。国体用で終わらせるのは余りに惜しいのだが、Jリーグ規定をクリアしているかは微妙。どうせなら、もう少し予算を掛ければ…。 国体向けのテストを兼ねてか、場内アナウンスばかりか試合前・ハーフタイムにはエスパルスの応援歌を流し、サテは思えぬプレッシャーをマリノスの選手とサポーターに与えた、はず。ボールボーイ・担架要員にも、藤枝東・藤枝明誠の地元強豪校とエスパルススクール藤枝の選手を余すことなく動員。さらに、三保でもサテの試合では余り見られない応援団も集結し、声援を送った。なお、昨年のサテライト横浜戦の観戦記は、こちらから。3年前のユースで、夏と冬の2回の激戦に出場したメンバーが多くおり、個人的にはかなり楽しみな対戦。
[前半] 横浜M 清水エスパルス 9(3) シュート 7(3) ○沢登、○太田、○平松、×浩太、×高林、×塩沢、×沢登 3(1) 右クロス 4(2) ○沢登、×沢登、×塩沢、○太田 4(1) 左クロス 3(1) ×沢登、×塩沢、○塩沢 2(1) 右側CK 2(1) ×沢登、○隼人 3(2) 左側CK 2(0) ×沢登、×沢登 1(−) 犯OS 2(−) 塩沢、平松 3(−) ファウル 9(−) 浩太、吉田、純平、平松、純平、沢登、高林、高林、高林
[後半] 後半20分:自陣やや右寄りからのロングフィード(純平?高林?)に下川が飛び出すが、目測を誤ったか、PA外に飛び出してヘッドで跳ね返す。だが、クリアは阿部の正面。待ち受ける阿部は、わざわざダイナミックなジャンピングボレーで打ち返し、豪快にゴールに突き刺した。1−0。
横浜M 清水エスパルス 4(1) シュート 9(4) ×沢登、○阿部、◎阿部、×隼人、×隼人、○枝村、×枝村 ○純平 4(2) 右クロス 6(1) ×塩沢、×塩沢、×太田、×純平、×純平、○隼人 3(0) 左クロス 5(1) ×沢登、○隼人、×阿部、×太田、×田中 1(1) 右側CK 3(1) ○隼人、×隼人、×隼人 1(0) 左側CK 3(1) △沢登、○沢登、×浩太 1(−) 犯OS 3(−) 太田、不明、田中 8(−) ファウル 4(−) 津田、村松、阿部、隼人
試合終了後には、勝利を称える「王者の旗」まで。正直、やりすぎだろ(笑)。
▼試合結果 清水エスパルスサテライト 1−0 横浜F・マリノスサテライト 得点:後半20分:清水・阿部文一郎(なし) 警告:前半22分:清水・太田圭輔 (異議) 後半35分:横浜・後藤大輔 (異議) 後半44分:清水・真田雅則 (異議)
▼選手寸評 ●平松康平 (FW、1期生・23歳) 5.0 45分間出場。昨日30分間走り回ったこともあり、お疲れモード。ボールを持った時は貫禄を示す場面もあったが、肝心のオフ・サ・ボールの動きが少なく、ボールを持つこと自体が乏しかった。
●太田圭輔 (DF→MF→FW、2期生・21歳) 4.5 慣れない右SBだからと言い訳しても構わないが、それにしても簡単にフェイントに引っ掛かり過ぎて、体を寄せることすらできなかった。これでは、いくら豊かなスピードに粘り腰があろうと、宝の持ち腐れ。本来の右MFに入った後半も、開始早々こそ純平とのホットラインで快速を飛ばす場面があったが、中盤ポゼッションで上回って相手を押し込むと、例によって消える。FWに回った後は、右足に持ち替えようとしてシュート場面を潰したり、スルーパスに反応できなかったり、太田らしい思い切りは終ぞ見られなかった。
●村松潤 (DF、3期生・21歳) 7.0 素晴らしい内容。特筆すべきは守備面で、前半良かった対面の佐藤一・大橋を高いプレスで封じ込みつつ、何度も裏を取られかける中央CBの裏を的確にカバー。カバーリングセンスだけでなく、体を張ったスクリーニングの力強さも披露。SBの2人がDFリーダーになる不思議な4バックを支え続けた。攻撃面では裏に抜ける場面こそ無かったが、それは村松のプレスタイルと違うので仕方がない。むしろ適度な上がりから正確な左足で繋ぎに加わる場面が多かった。試合後、小原・飯田・金子らU-16日本代表時代の仲間と談笑する姿も。ここらへんが、何とも村松っぽい(笑)。
●鈴木隼人 (MF、3期生・21歳) 6.5 前半は可もなく、不可もなく。攻撃面では純平が絡まないと局面を打開できなかったが、守備で中盤の底を広くカバーする動きが目立った。後半は、浩太との相性の良さを示す。中央を前後に激しく動く浩太の背後を半円状に動き、こぼれ球を落ち着かせて起点となった。前に出ることは少なかったが、低く強く正確な長いフィードで遠くからでも攻撃に絡み、またプレースキックは良質だった。試合後、村松の姿を見てU-16代表の仲間と親交、サポへの挨拶に遅れそうになる(笑)。
●高木純平 (DF、3期生・20歳) 7.0 出色。守勢の前半は、対面の飯田を完全に抑え込む。後半はまず前のスペースを利用して塩沢・太田を走らせ、相手がマークを徹底させると今度は自らが第三の動きで走り込み、完全に押し込んだ後は浩太・枝村と絡みながら試合を創り、最後は久々に得意のドライブシュートも飛び出した。高い位置でプレスを掛けて簡単に交わされる場面もあるのだが、もう一度追いつける走力があり、また交錯を厭わない粘り強さもあって、好機が決定機になる前に潰していた。もうサテライトで満足して良いレベルではないだろう。試合後、村松や隼人が横浜の同期と語り合う中、スタスタとベンチへ。確かに純平はU-16代表に選ばれていないのだが、如何にも純平らしい(笑)。
●塩沢達也 (FW、3期生・20歳) 5.5 74分出場。平松とは逆に、オフ・ザ・ボールの動きは豊富。特にサイドスペースに流れた時は、良いプレーを見せていた。だが、ゴール前でのプレーは全く駄目、というかユース時代より下手糞。ポストプレーがトラップ大きすぎてカウンターを食らった場面もあったし、絶好のゴールチャンスでのシュートミスもあった。深刻なのは、太田のように「何が悪い」というのではなく、根本的に力不足なところ。しかも、練習不足のせいか後半はバテた。
●杉山浩太 (MF、5期生・18歳) 前半4.5、後半7.0 前半は最悪。体は張れないし、動き出しは少ないし、挙げ句には判断まで遅いし、これは本当に浩太なのかと疑問に思うほど。おまけに何故かゴールキックのターゲットにされて、予想通り競り負ける。しかし、後半は本物の浩太に変わり身(笑)。スルーパスこそ少なかったが、高い位置でのプレス、激しいチェック、自然なボール扱いとボディバランスでの奪取、フィールドを縦横全体に見渡す広い視野、味方の攻撃参加を促すスペースへのパス…、本物だった。 これは2つの問題を提示している。1つは、浩太自身の問題。結局彼は、守→攻の切替における一瞬の隙を最大に活かすプレーヤーであり、隙の無い状態でボールを貰っても何もできない。使う立場と使われる立場で、パフォーマンスが違い過ぎる。もう1つは、チームの世代間格差。隙を活かすとはいえ、相手が隙を埋める前にパスを貰えれば問題はない。実際、後半は隼人や純平が奪ったボールを、速やかに攻撃に繋げている。だが、沢登や吉田の場合、プレー自体はサテのレベルを超えているが、そのテンポの遅さ故に噛み合わなかった。前半、速いテンポに促されたタイミングで出した沢登のパスが、東一同期の吉田に合わずにタッチを割った場面は、それを象徴していたように思う。
●阿部文一朗 (FW、6期生・18歳) 6.5 45分間出場。祝・11試合連続得点、と言いたいが、それを言い出すとこれまでサテでは3戦不発なので連続得点記録が途切れてしまう(笑)。まあ、得点はオマケのようなもの。最近意識しているダイレクトのポストプレーは周囲と合わない場面の方が多く、空中戦も五分、速さを活かす場面も少なかった。浩太がボールを奪うと、何処に浩太が居ようが必ず裏を狙う動きをするところは、躾が行き届いていると感心した(爆)。試合後、サポの「阿部」コールに気づかず?にクールダウンに行ってしまったが、そういうところも教育してほしいぞ>浩太。それとも、「ブン」と呼ばれないと気づかないのか?(笑)
●枝村匠馬 (MF、7期生・16歳) 6.0 26分間出場。アウトサイドMFでの出場だったため、枝村の魅力である盛んなポジションチェンジの機会は少なく、基礎技術の正確さは伺えたが全体的には無難な出来。ただ、もう一つの魅力である積極的なミドルは、シュート欠乏症に悩むチームには刺激になったようだ。特にCKのこぼれ球をダイレクトボレーで跳ね返したシュートはなかなか。年齢が倍違う永山に、結構削られてた(苦笑)。
真田雅則 5.5 セービングは無難。セットプレーの守りは怪しい。キックは不安。 高林佑樹 6.0 冷静だが当たりが軽く、抜かれて引っ掛けがち。沢登交代後、ゲームキャプテン。 津田和樹 5.5 正に荒削り。身体能力の高さは見せつけた。キックはお話にならん。 吉田康弘 5.0 最終ラインの穴は速やかに埋めるのに、攻撃の判断の遅さ・狭さは何故だろう? 沢登正朗 6.0 明らかに次元の違う選手。プレーそのものも、プレースタイルも。 田中大輔 6.0 良い時間帯に入ったこともあり、自分の良さ(キック)を存分に発揮していた。
横浜で目立った選手は下川、…は当然だが、ポジティブな方向で大橋・本橋・佐藤一・北野。逆に3年前のユースの激戦を彩った選手、飯田や金子、後藤はあまり目に付かなかった。マジョルカ帰りの阿部祐大朗も、その経験を披露するには至らず。
--- 03年07月19日12:00開始 磐田市営安久路グラウンド JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003 ジュビロ磐田ユース 対 岐阜工業高校 ※45分ハーフ
▼布陣 ジュビロ磐田ユース:
−−−−−藤井−−岡本−−−−−
−−上田−−−船谷−−−山本−−
−−−−大竹−−−−徳増−−−−
−−−萩原−−峰村−−森下−−−
−−−−−−−松井−−−−−−−
交代:後半23分:大竹→沼野、後半43分:沼野→大杉、上田→岩本、中村→曽我
岐阜工業高校:
−−−−−−−伊藤−−−−−−−
−−−後藤−−岩田−−岡田−−−
−−−−−市原−− 林 −−−−−
−田中−− 榊 −−松本−−速水−
−−−−−−−坂本−−−−−−−
交代:前半35分:後藤→青木 ※東海プリンスリーグのパンフレットを参照してますが、間違えている可能性高し
▼試合展開 [前半] 08分:岐阜工、磐田陣内の後藤に入れたクサビのパスを、交錯しながらタックルにビクともせずに徳増がカット。そのまま逆にクサビを入れると、マークが緩んでいた岡本が受けて反転、激しくドリブルで仕掛けると切り返しからシュート。相手の股を抜いたシュートは当たり損ねのボテボテだったが、それがフェイントになったかGKが飛びついた先を抜け、ゴール左隅に転がり込む。1−0。
44分:周囲が見送る中、岐阜工陣内・右CK付近に流れたボールを取りに行ったGK坂本、しかし思い出したように、遅れて岡本がプレスに走る。これに慌てたのか、慌てたのなら外に蹴り出せば良かったと思うのだが、中央に大きくクリアしたボールは船谷の正面。ワントラップから放った40M近くのロングシュートは、無人のゴールに吸い込まれていった。2−0。J開幕戦でモネールに決められた真田のようだ(爆)
岐阜工 磐田 7(3) シュート 7(5) 3(0) 右クロス 3(1) 3(1) 左クロス 7(0) 1(0) 右側CK 1(0) 1(0) 左側CK 2(1) 0(−) 犯OS 7(−) 7(−) ファウル 11(−)
[後半] 20分:徳増のファールで敵陣ハーフライン近く左寄り、距離50M程のFKを得た岐阜工、蹴るのは岡田。大きくPA内に放り込んだボールに、ファーで伊藤?が競り勝って前に落とすと、スッと裏に出た榊がフリー。落ち着いて名手松井のファーに流し込み、追撃する。2−1。
30分:磐田の波状攻撃。左サイドで上田が拾うと、トップ下の山本を経由して斜め右前にパスを送る。そこに沼野がダイアゴナルランで入り込んでシュート。GKもどうにか反応したが、こぼれた先に位置した岡本が美味しく詰める。3−1。
32分:左45度35Mほどの距離から磐田のFK。中央の密集地の手前で大きく巻いて落ちたボールを、一人待つ岡本がDFと競り合いながらも前に落とす。そこに密集地から走り込んだ峰村がダイレクトボレー。見事に決まり、4−1。
44分:ロスタイム、後方からのロングフィードから、磐田の藤井がドリブル突破を仕掛ける。DFが正面からボールごと藤井をブロックするが、姿勢を崩さなかった藤井が逆に相手を押し退け、突破、そのままミドル。綺麗なシュートが決まって、5−1。
岐阜工 磐田 3(1) シュート 11(7) 5(0) 右クロス 7(1) 1(0) 左クロス 3(2) 1(0) 右側CK 2(0) 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 4(−) 9(−) ファウル 11(−)
▼試合結果 ジュビロ磐田ユース 5−1 岐阜工業高校 得点:前半08分:磐田・岡本達也(徳増欣也 ・スルーパス) 前半44分:磐田・船谷圭祐(なし) 後半20分:岐阜・榊親平 (伊藤裕司?・ポストプレー) 後半30分:磐田・岡本達也(なし) 後半32分:磐田・峰村琢磨(岡本達也 ・ポストプレー) 後半44分:磐田・藤井貴 (なし) 警告:前半10分:岐阜・伊藤裕司(異議) 後半09分:岐阜・田中克典(ラフプレー) 後半35分:磐田・沼野成吉(ラフプレー) 後半44分:磐田・峰村琢磨(ラフプレー) 後半44分:岐阜・榊親平 (ラフプレー)
F(船谷)ボックスの磐田だが船谷自身の内容は悪く、むしろその周囲で流動的に動いた上田や徳増が目立った。得点こそ奪ったものの劣勢の時間は長く、松井の安定したセービングが無ければ逆転されていてもおかしくなかった。後半沼野を投入すると、トップの川口よろしく積極的な突破で疲弊していた岐阜工DFにトドメを刺した。 一方の岐阜工は、堅実な主将・林のサポートを受けて、トップ下の岩田を軸に大竹・萩村の守る磐田の左サイドを再三破ったものの、流れの中では整備されたDFラインを崩し切るまでには至らなかった。DFラインは、奪ったオフサイド11回と信じられないほどの完成度を誇ったが(かなり怪しいのもあったけど)、必死に同点・逆転を目指した精力的な姿勢が仇になって、最後は完全に足が止まってしまった。
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