2002年07月29日(月) |
クラブ選手権 全国大会 愛媛FC戦 |
02年07月29日14:20開始 第26回日本クラブユース選手権(U-18)大会 全国大会 予選リーグ 対 愛媛フットボールクラブユース
▼布陣 −−−−−仁科−−阿部−−−−−
−大瀧−−枝村−−浩太−−拓也−
−篠田−−高山−−渡邊−−天野−
−−−−−−−海人−−−−−−−
控え:風間、高柳、小林、森安、真希、岡村、鈴木 交代:前半38分:篠田→森安(そのまま左SBに) 後半12分:大瀧→真希(そのまま左MFに) 後半16分:仁科→鈴木(直後はそのままFW、後に真希をFW、鈴木を左MFへ) 後半39分:阿部→岡村(鈴木をFW、岡村を左MFへ)
前日の布陣と先発に変更無し。ついに中学生・山本真希、U-18クラセンデビュー!
愛媛フットボールクラブユース: −−−−−尾花−−岡崎−−−−−
−好光−−−−−−−−−西川−−
−−−−−木山−−花山−−−−−
−吉長−−池内−−深水−−久保− ※久保は久保田一輝
−−−−−−−木下−−−−−−−
交代:後半00分:花山→九富(岡崎を右MF、西川をトップ下、九富をFWへ) 後半12分:岡崎→前田(そのまま右MFに) 後半37分:好光→八坂(そのまま左MFに)
対戦相手の布陣は間違っている場合も多いので、笑って許して頂きたく。
▼試合展開 神戸戦同様、高い技術を素地とするポゼッションサッカーを展開する清水。だが愛媛は神戸と違い、戦術理解と運動量でダイレクト主体の素早い戦術にも対応。風上に立った優位もあり、清水にプレッシャーを与えていく。 2分、仁科→大瀧のキープから篠田が上がる、お家芸のサイド攻撃で得た左CK。浩太のキックに阿部が頭で合わせたが、バーを掠るようにライナー性で外れる。続いて3分、渡邊のクリアに拓也が裏へ飛び出し、PA内で切り返してシュートも、GK。 愛媛も5分、篠田のロングボール処理ミスを西川がカット、素早くカバーに入った高山に寄せられながらセンタリング、これを海人が一度キャッチミスするが、何とか抑える。 11分、浩太の深澤的ダイアゴナルロングフィードに拓也が抜け出し、センタリングを仁科がニアでダイレクトボレーを放つ得意の形が出るが、当たり損ねてGKキャッチ。なおも拓也は直後の12分、縦突破と見せて切れ込みシュートを放つも、得意の宇宙開発。
16分、大瀧→阿部が受けスルーパス、抜け出た仁科が倒されるが、ノーファウル。 18分には再三狙われる篠田が、再び西川に競り負け、突破を許すと、思い切って飛び出た海人も交わされ、バランスを崩しながらもシュート、しかしクロスバー。こぼれを清水の右サイドから折り返されるが、相手の飛び出しが遅れて、助かる。流れたボールを拾った高山から速攻、大瀧→仁科→拓也と繋ぎ、センタリングをフリーで阿部がハーフボレーを放つも枠上へ。清水は虎口を逃れ、九死に一生を得た。 だが、ポゼッションは揺らぎがちで、しかし強風に煽られる清水はロングフィードを諦めざるを得ない。グラウンダーで2トップの足下に入れ、個人技で突破を狙うが、ミスが目立つ。20分、仁科のスルーパスに抜け出た阿部が倒されるも、再びノーファウル。22分、今度は仁科が阿部とワンツーで飛び出るが、シュートが右に外れる。26分、大瀧−阿部のホットラインでスルーパスが通るが、阿部がトラップミス。
調子を掴めないまま32分、PA内の相手ボールを阿部が突っ掛け、仁科も囲み込む。追い込まれた苦し紛れのクリアが仁科に当たり、それは力の抜けたループとなってネットに吸い込まれた。あまりに幸運で、あまりに呆気ない先制点。1−0。清水イレブン、あまりの呆気なさに素直に喜べず。おかげで筆者は、暫く状況理解できず(苦笑)。 しかし、呆気のない得点でもリズムを変えるには十分。34分、浩太の深澤的ダイアゴナルロングフィード再び。だが浩太らしいギリギリを狙った厳しいパス。浩太のパスに対し、必死に走ることが習慣化されてる拓也が、タッチライン沿いで追いつき、センタリング。だが、その前の競り合いでFW・DFの双方交錯して倒れており、ファーに流れる。するとキッチリ詰めていた大瀧が、角度のないところからシュート。ポスト直撃。 36分、大瀧が中盤やや左寄りで受けて溜めると、細かく中央へ斜めに縦パス。右から斜めに走り込んだ仁科が受け、ドリブルでPA内に侵入し、数度フェイントを掛けると再び斜めに細かくパス。これを阿部がフリーで豪快に決め、2−0。先制点と違い、綺麗に中央から崩した得点で、今度こそ清水イレブンも大喜び(笑)。このまま前半を終えた。
後半に入ると、清水は流し気味になり、愛媛も向かい風の中、繋ぎに苦労する。やや愛媛ペースも動きのないまま、12分、左から大瀧→仁科の展開で、粘って得た左CK。浩太のキックはファーへ沈み込み、走り込んだ高山が右足インサイドでGKの脇下を割る。3−0。喜び方はおとなしめ(笑)。試合が決まり、浩太が徐々にサボりだす(爆)。 16分、大瀧のパスを受けた仁科が、拓也とのワンツーで抜け出し、CKを得る。浩太の左CKは跳ね返され、愛媛の速攻。森安は最初の対応に誤るが、身体能力で強引に修正し、抜け出そうとした相手を潰す。 こぼれたボールを真希が素早く拾い反転、ドリブル開始。これを愛媛FCがカットするも、そのボールが戻りの遅れていた(爆)浩太のところへ。左サイドスペースを20M突破し、PA内ゴール5M前まで切れ込むと、シュート体勢。だが一転、ゴール直前の仁科へ横にちょこんとパス。ダイレクトで合わせ、4−0。
ここで鈴木・真希とドリブラーを投入した清水は、前半と違い個人技中心の省エネモード。19分、阿部が左サイドを突破し、センタリングに拓也が頭で突っ込むも、枠外。21分、鈴木が20M余りを中央突破しシュートに行くが、DFにブロックされる。 24分、鈴木が真希にパス、鈴木が外に回り込んでマークを散らすと、真希が中央突破。阿部とのワンツーでシュートに行くが、当たり損ねてGK難なくキャッチ。直後、GKキックを浩太がカットし、30Mミドルを放つが、枠の僅かに上。 27分。サボる浩太に代わって司令塔を務める枝村から、阿部へクサビのパス。阿部は簡単に横の真希に叩き、真希は正確かつ速いボールで右サイドに大きく展開。開いて受けた拓也は縦と見せて、中に進路変更。愛媛DFが戻りきれないと見るや、角度のないところからドリブルシュート。難しいシュートなのに、今度は宇宙開発せず(笑)。5−0。
31分、枝村の右サイド突破は失敗するが、真希と挟み込んでカット、今度はワンツーで真希が抜け出てセンタリングを送り込むが、中央で待つ阿部がシュートミス。32分、安易に回したボールに阿部が食いつき、奪ってシュートはDFがブロック。35分、まったり守備の清水を、中→右→中と振り切り、久々、愛媛のビッグチャンスはフリーでのヘッド。だが、最後の砦たる海人が横っ飛びキャッチ。譲らず。 以後、単発で森安・浩太のミドルはあったが、ともに外れ、そのまま試合終了となった。
清水は2連勝。集中力の切れる時間帯は気になるが、内容を伴った勝利を飾っている。最後に対戦するC大阪が、愛媛に分け、神戸に負けたため、清水は0ー2、或いは3点差以上で敗れない限り、予選リーグ突破となる(0−2は神戸との抽選)。しかし、C大阪、本来の実力は侮りがたく、気を緩むことなく挑んでほしいところ。
▼試合結果 清水エスパルスユース 5−0 ヴィッセル神戸ユース 得点:32分:仁科 克英(なし) 36分:阿部文一朗(仁科克英・スルーパス) 52分:高山 純一(杉山浩太・左CK) 56分:仁科 克英(杉山浩太・ショートパス) 67分:杉山 拓也(なし)
▼選手寸評 山本海人 6.5 序盤、飛び出しが空回りしたが、安定したキャッチとフィードで貢献。
天野数士 6.0 攻守で慎重にバランスを保っていたが、得意の攻め上がりを見たい。 渡邊優希 6.5 安易なチェックで抜かれる場面も。後半には右サイド突破を披露。 高山純一 7.5 不安定な篠田を補うべく、カバーに1対1と一人二役で序盤を凌ぐ。 篠田大輔 5.0 西川とのマッチアップで完敗。競り負けて起点を作られた。
杉山拓也 6.5 中央に切れ込むことで、突破口と同時に溜め役としても機能。 杉山浩太 6.0 随所に光る技術と背後スペースを突く視点は変わらずも、サボりすぎ。 枝村匠馬 7.0 パスミスはあったが、90分間通し満遍なく広範囲でプレスを率先。 大瀧義史 7.0 好調を維持。溜めに粘りが出て、決定的な仕事をする余裕がある。
仁科克英 7.5 もはや受け手では終わらない。突破口から司令塔まで、正に万能型。 阿部文一朗 6.5 地上/空中戦共に得意の形は出せずも、忠実なプレス・ポストが光る。
森安洋文 6.0 西川の速さに戸惑いながらも強さで潰す。守備に追われた。 山本真希 6.5 練習時間は短いのに個人能力と戦術理解が両立する、恐るべき中学生。 鈴木真司 6.0 FWとしてファンタジーを見せたが、左に回ってからはパスが届かず。 岡村総一郎 --- 短い時間ながらドリブル突破は鋭かった。随分大きくなった印象。
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