えすぱっ子
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2002年07月28日(日) クラブ選手権 全国大会 ヴィッセル神戸戦

02年07月28日16:10開始 
 第26回日本クラブユース選手権(U-18)大会 全国大会 予選リーグ
 対 ヴィッセル神戸ユース

布陣
−−−−−−仁科−−阿部−−−−−−

−−大瀧−−−−−−−−− 杉山拓 −

−−−−−−枝村− 杉山浩 −−−−−

−−篠田−−高山−−渡邊−−天野−−

−−−−−−− 山本海 −−−−−−−

交代:後半06分:篠田→森安(そのまま左SBに)
   後半17分:阿部→鈴木(そのままFWに)
   後半39分:渡邊→高柳(そのままCBに)

 予想フォーメーション、完全正答。自分で自分を誉めたいところ(笑)。

ヴィッセル神戸ユース:

−−−−−−溝内−−岩田−−−−−−

−−小谷−−−−−−−−−−木村−−

−−−−− 八倉巻 −今津−−−−−−

−−市川−−前田−−古川−−山田−−

−−−−−−−−高橋−−−−−−−−

交代:なし?

 守備の中心たる寺前(171cm)を外したのは、阿部文一朗(181cm)対策か?しかし、今年の清水は、地上戦中心であった。


試合展開

 小泉改革のスケープゴートにされた日本道路公団だが、W杯前の広野ICの開通でJ村参りは飛躍的に楽に。まあ、アルゼンチンは早々に帰国してしまったが。

[前半]
 序盤の慌ただしい時間帯を凌ぐと、清水が圧倒的なポゼッションサッカーを展開。神戸は、清水のダイレクトパスのリズムに付き合ってしまい、自らペースを狂わせ、単純なミスを次第に連発するようになる。浩太は、開始早々、胸にスパイクを受けながら怯まずドリブル突破を図るなど、主将としてチームを牽引することに成功。その後に、報復気味に荒いタックルに行って、警告を受けたのは余分だったが(苦笑)。いずれにせよ、清水は真綿で締めるように攻め立てた。
 前半7分。阿部→浩太と体を張り、中央の仁科が放ったのが、ファーストシュート。直後の8分、仁科の粘りから枝村が駆け上がりシュートに行くが、弱くてGKキャッチ。11分には、阿部の溜めから篠田の攻め上がりを引き出し、センタリングを仁科が得意のダイレクトボレーに行くが、右に外れる。
 しかし、清水のサイド攻撃は、全体的に低調。右のドリブル突破、左のクロスの精度は共に確度が低く、大瀧や拓也が中に入る展開が多かった。

 浩太のリズムの変化を狙ったミドルを挟み、21分、枝村と囲んで奪った大瀧が縦パス。阿部が強引にDFを抜き去り、GKと交錯して倒れるが、ノーファウルの判定。28分、右の拓也から細かく繋ぎ、浩太→阿部。数度切り返して、ミドルに行くも弱すぎ。押し込みながら漸く33分、得意の形が成功する。拓也の粘りから天野が外から回り込み、センタリング。ニアの阿部が囮になって、中央の仁科が頭で合わせたが、右ポスト直撃。
 以後はまったり進み、36分にセンタリングのこぼれを拓也がミドル、39分はショートコーナーから高山が飛び込むも、共に枠の上に外し、前半を終えた。

[後半]
 後半のファーストシュートは神戸。左からの素早い展開から中央のミドルは左に外れたが、落ち着かない立ち上がりとなる。しかし後半4分、一度引いてから前線に戻る仁科へ、大瀧から足下へ綺麗に縦パス。慎重に持ち直した仁科は、PA手前中央からミドル、が相手DFに阻まれる。ところが、このボールが再び仁科へ。狙い澄ました2度目のミドルは、DFとGKの隙間を通り抜けた。先制。1−0。

 失点後、得点の意識が強めた神戸は清水のリズムに乗らなくなり、綺麗な展開より単純にゴール前のFWへ合わせて得点を狙う。一方の清水は、前掛かりのDFラインのズレを突いたパスで、応酬する。
 9分。大瀧の縦パスを受けて、背後スペースに阿部が特攻し、潰れながら外に流す。上がった森安のセンタリングをDFがクリアするが、詰めた仁科に当たり、僅かにゴール左に逸れる。恐るべし、仁科の得点感覚(笑)。11分、再び左サイドから、奪った森安が大きく展開。DFラインを追い抜いたブンが、飛びついたGKをサイドステップで交わし、柔らかいループシュート、…しかし、左ポスト直撃。一瞬、祐大朗に見えたが、やはり文一朗だった(爆)。
 13分には神戸が反撃。右の突破からシュートに行くが、海人が得意の横っ飛びキャッチ。

 18分、仁科のポストを受けた大瀧が、上手くリズムを変化させ左サイドを突破。センタリングを仁科がスルーし、中央の阿部が合わせる。が、左に外して、ブンはお役御免に。代わって出場した鈴木は22分、相手パスミスをカットし、加速して独走。GKと1対1になるが、何故か遅れて入った仁科に横パス、しかも弱すぎGKキャッチ。早速、色々な意味でファンタジーを見せつける。
 24分、浩太が相手イエローのファウルを受けながらも、アドバンテージの判定から力強く突進して、CKを得る。大瀧の右CKから、クリアボールをPA外の枝村がミドルを放つも、宇宙へ旅立つ。

 攻め立てるも単調になりかけていた29分。素早い展開からPA内の仁科にショートパス。仁科が数人に囲まれながら溜めると、2列目から大瀧が飛び出し、そこへ横パス。出足鋭く飛び込んだ大瀧は、ここでストップ&ターン。そして振られたDFを嘲笑うが如く、丁寧なシュートがネットに吸い込まれた。2−0。 直後、大瀧のセンタリングに飛び込んだ拓也のヘッドが3度目のポスト直撃となるが、大きな「次の1点」を奪った清水は、全体的にお休みモード。
 35分、左サイドのFKに対し、相変わらずマークがズレて中央フリーでボレーを打たれるが、これをバーに救われ、39分のシュート場面は渡邊が敏感に反応し、ブロック。得点に動きなく、2−0で逃げ切った。


試合結果
 清水エスパルスユース 2−0 ヴィッセル神戸ユース
  得点:44分:仁科克英(なし)
     70分:大瀧義史(仁科克英・ショートパス)


選手寸評
山本海人  6.5 思い出した頃に訪れるピンチに、鋭い飛び出しで確実にセービング。

天野数士  6.0 守備に脆さもあったが、スピード豊かな上がりからクロスを供給。
渡邊優希  7.5 高いラインでポゼッションに貢献。機動性溢れるカバーも見せる。
高山純一  6.5 中盤の守備に鋭く貢献したが、期待範囲内に収まったか。
篠田大輔  6.5 カバーに攻め上がりに、精力的な走力を発揮。右足の精度がいま一歩。

杉山拓也  6.0 突破の成功率は低かったが、走力を生かし縦横の守備に貢献。
杉山浩太  6.5 潰されながら倒れない、名実共に中盤の核に。一瞬の閃きは見事。
枝村匠馬  6.0 潰し、溜め、捌く。魅力の奔放な動きも発揮。最後はバテた。
大瀧義史  7.0 攻撃の起点から締め役まで左足の技術全開。攻守に粘りが出てきた。

仁科克英  7.0 機動力と確かな技術で溜め、突破、先制点も叩き込んでみせた。
阿部文一朗 5.5 後追いで抜き去る能力の片鱗は見せたが不発。ポストはこなしていた。

森安洋文  6.5 攻め上がりの力強さは圧巻。判断ミスは身体能力で取り返した。
鈴木真司  5.5 投入直後は相変わらず戸惑いを隠せず。徐々に技術を垣間見せたが。
高柳亮太  --- 足を攣った渡邊の代わりに投入。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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