独り言
i| p| f
ずっと夕暮れの中で 絶対に戻らない誰かを待っている様な
ずっと卒業式の前日の中で 大人から見たら大した問題では無い事に頭を悩ませている様な
ずっと三月の晴天の中で 十七年間背比べをした幼なじみの葬儀に参列している様な
悲哀
焦燥
孤独
神を雇い 友達を呼び戻して 何一つ理由の無い悪戯をしよう いつかの様に
深夜のコンビニエンスストアーを味方に付ければ 略奪は罪ではなく ビールは三ダースもあれば足りるし どうせ誰も追い付けやしない
何故なら俺達は笑い声よりも速く走り もうとっくにフェンスを越えて まともな人間なら決して近付かない場所に こうして居座っているんだから
そして俺が柄にも無く本当の言葉で話したら その時は 「お前の話は昼のワイドショーの次につまらないよ」 と軽く笑い飛ばしてくれればいい
俺の友達は何処へ行った?
俺が消し去った友達は何処へ行った?
俺が本当の言葉で話した友達は何処へ行った?
俺の本当の言葉を笑い飛ばしてくれた友達は何処へ行った?
誰も居ない
とても生き苦しい
まるで ずっと三月の晴天の中で 十七年間背比べをした幼なじみの葬儀に参列している様だ
俺の脳味噌を非難しろ しかしベットルーム以外で
哀れで仕方無いから
いつまでたっても 馬鹿で 能無しの 俺や
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