2002年01月11日(金)
チュ-チュ(プラアレ・七海いるかさんにささぐお見舞い品)
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朝。起きたらすぐ横には大好きな人の寝顔があった。 この世でたった一人の双子の弟、兼恋人。 「おはよう」と起こさないように小さく呟いて長い銀色の髪を一房手にとり弄ぶ。
さらさらと。
ひとしきり遊んだらキスを一つ落として寝顔の観察に入った。 整った顔立ち。長い睫毛。そして、いつも甘いキスを施してくれる形の良い唇。
(…綺麗だなぁ…)
もう何年も見てるのに未だに飽きない。 けれど何よりも美しいのは今は瞼に憚られている蒼い眼。 つと、瞼に軽くキスをする。
(いつもと立場が逆転してるや)
声を押し殺してくすくすと笑う。 起こさないように。起こさないように。 実はいつもは彼が先に起きているのだ。 目が覚めたらまずは優しく微笑んでこちらを見つめている二つの蒼い眼に出会う。 そして施されるおはようのキスがあって。 彼はどんな気持ちで自分の目覚めを待っているのだろう? 自分は今、彼の目覚めが待ち遠しくて堪らない。自分からは起こさないけれど。 彼も同じ気持ちで待っていてくれていたのであろうか!?
(早く起きないかなぁ…?起きたら俺からキスしてやるのに)
そう思いつつ今度は頬にキス。
「…ッ…!?」
離れようとした瞬間、まだ夢の中にいるはずの弟にいきなり抱き寄せられた。
「おはよう、兄上」
さも楽しそうにいたずらな笑みを浮かべつつ頬にキスをしてくる。
「い、いつから起きてたの!?」
びっくりして心臓が早鐘を打つかのように鳴り響く。…理由はそれだけではないけれども。
「兄上が笑っているところか…」 「ぶー!寝たふりなんてひきょーだゾ!?」 「…はは、すまない…」
頬を膨らませて拗ね始める兄の額にに謝罪のキスを送る。 すると、今度は表情を曇らせた。
「兄上!?」 「おはようのキス、俺からしようと思ったのに…」
余程残念だったのであろう。俯いて沈んだ声でそう言った。 それを聞いて一瞬眼を丸くして驚いたプラチナだったが、すぐに柔らかな笑顔浮かべた。
「それはすまなかった…いや」
何か思いたったらしく、言葉を続ける。
「おはようのキスはまだしたつもりはない」 「え!?」
何を言っているのか判らない、という表情。苦笑してそれに応える。
「先程のは謝罪のキスだし、目覚めたときのはお仕置きのキスのつもりだった」 「でも!それでも…朝一番にしたかったの!」 「それはすまなかった…」
ぽろぽろと零される涙を唇で掬い取ってやる。 くすぐったいけれど、心地いい。
「ん、もういいよ〜。くすぐったい…」
一頻り涙を流してすっきりしたらしい。 施されるキスから解放してもらおうともがき始めた。けれどプラチナはそれを許さない。
「明日は…ダメか!?」 「ほぇ!?」 「明日なら…。…お前からキスして欲しい」 「え!…あ、…うん…」
約束。
明日は俺からお前に。モーニング・キス。
□□後書き□□
アレですな。 欲求不満。ただ単にラブラブいちゃいちゃが書きたかっただけ―――(死) でもってこの駄文は七海いるかさんに捧げもの。七海さんは入院しちゃってるのでお見舞い品に、と思いまして。 この駄文のとりあえず起きたばっかなので二人ともベッドの中です。さて、ここで問題です。 二人は何を着ているでしょう!? 1.ヤった後なので裸(ヤメロ) 2.お揃いのパジャマ 3.上→アレク、下(ズボン)→プラチナの半分こ。(夢) 正解はCMの後で〜♪(あるか)
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