皆様も(*´Д`)ハァハァできたらイイナ!
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2002年01月10日(木)

キレイキレイ(ルビィのリク)


「兄上、ジェイドを見なかったか?」 

そう言って自分の部屋に尋ねてきた弟の髪型にアレクは違和感を感じた。

「おはよう〜。…今日は髪、くぐってないんだ?」

そう。いつもは一つにまとめてポニーテールにしているのに今はいつも就寝する時の髪型、つまりはざんばらなままだったのだ。

「いや、今からジェイドにまとめてもらおうと思ってな。それで捜してるんだが…」
「俺にそれ、させてよ♪」

後に続く言葉を待たずにアレクは目を輝かせてプラチナにお願いしていた。

「あ、兄上が…?」 

プラチナの脳裏に一抹の不安が頭をよぎる。

「あ、何だよー、その顔。俺だって髪結いくらい出来るぞー!!」

何となく判ったのか頬を膨らませて抗議の声を上げた。 
そしてプラチナは半ばヤケになったアレクの髪結いに付き合わされるハメになる…。

数十分後。

「………兄上、もういいから」
「う〜〜ん、う〜〜ん…あ、アレ〜〜??」

たかがポニーテールなのだが、何故か何回やっても成功しない。途中で他の髪型にも挑戦しては見たのだが、それもまた断念せざるを得ない失敗で終わっていた。

「やはりジェイドを…」
「ヤダッ!!」
「兄上!」

なおも駄々をこねて続けようとする兄に少しきつくあたってしまった。

「…ッ…だってッ!!」

今にも泣きそうな声が後ろで髪を結う人から発せられたので焦って後ろを振り返ると案の定、アレクの目から既に涙が零れ落ちていた。

「すまない!!きつく言い過ぎた…」

おろおろとしながら慰める姿はかなり情けない気もしたが、愛しい人の機嫌を損ねるよりは断然いい。

「…本に書いてたんだもん…」
「ん?」

アレクが何を言いたいのか判らなくて聞き返す。

「動物が頭部を委ねるのは気を許せる存在だけなんだって」

次から次へと零れる涙をそっと唇を寄せて拭ってやると微笑んで言った。

「成る程な。しかし、人には得て・不得手というのが有る。兄上は髪結いが苦手だから…そうだ。こうしよう!髪を洗って貰うことにしよう」

急に出された提案を聞いてアレクは瞳をぱちくりとさせた。

「しゃ、シャンプー??」
「あぁ。是非とも兄上にして貰いたいな」

プラチナはいくら不器用なアレクといえどもいつも自分の頭を洗っているであろうからシャンプーくらいは出来るはずだと踏んだのだ。
プラチナの勘が当たったようでアレクは

「うん!それなら出来る♪さ、行こう☆」

と早速彼の腕を引っ張って浴室に赴こうとした。

「い、今からか?」

焦るプラチナ。と、言うのも無理はない。まだ時刻は正午にも達していないのだから。

「だって!善は急げって言うだろ?俺も早くプラチナのためになること、してあげたいしv」

実はプラチナ、下心があって『シャンプー』と言った手段を提案していたのが最大の理由であった(笑)が、無邪気にこんな嬉しいことを言われてしまってはどう断ることができようか?いや、出来まい(反語)そう、特にプラチナはアレクに誰よりも逆らえなかった。
結局、風呂に入ることになっってプラチナは先に一人で湯船に浸かっていた。

(昼とはいえ、風呂は風呂だ。イマイチムードにかけるが兄上の裸を見れることには変わりない。)

全く朝っぱらッから何を考えているのだか、この蒼い人は(呆)

「お待たせ〜」

程なくしてアレクが入ってきた。駄菓子菓子(死)

ざぱぁ――――――――んッ!!

入ってきたアレクの姿を見たプラチナは思いっきりずっこけた。

「あにうえ!?何だ、その格好は!!」

プラチナは顔面全体に不服の二文字をさらけ出して叫んだ。無理もない、アレクの今の格好はプラチナが期待していた『裸』ではなかったのだから。

「ほぇ?何って…髪、洗ってやるんだから動きやすい格好しないと…」

因みにアレクのいでたちを説明させていただくと、はっぴに半ズボン、そしてたすきを巻いてとても動きやすい『お風呂屋さん』の格好をしているのである(笑)
けれどプラチナの不満をよそにアレクは作業を進める。時々、「痒いところはない?」と言うお約束のセリフなどを言ってみたりしながら。

(…まぁ、兄上に期待などしてしまった俺が馬鹿だった、と言うわけか…)

既にプラチナは諦めモードに突入していたが、下半身は素直だった(爆)
一応気付かれないようにタオルと己の手で必死で隠していたのでアレクは気付かなかったが。
頑張れ、プラチナ。明日があるさ♪


□□後書き□□

やっちゃった、下ネタ――――――ッ☆(嬉しそう) えぇ、からしさん、実は下ネタ大好きですv(殴)バイト先では『はぐれレジ娘・純情派』で通ってるのにねぇ?(知るか!っつーか、何さそれ!)  つーか、プラチナだけ心も体も育ちきってる設定が好きです。アレクは何にも知らないおバカさんなのvお子様なのvv  そんで我慢の限界に達したプラチナに押し倒されてピ―――――られて初めて自分とプラチナの気持ちに気が付くの!!(死)  つーか、おねーちゃん、不発でごめんなさい。あぁ、私、不発作品多いなぁ…(泣)


      

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