2005年02月08日(火) |
ベルリンフィルと子供たちその4 |
そして、本番当日。楽屋に入る子供たちは、緊張というよりこれから始まる楽しいことへの期待感にあふれているようだ。それぞれの子供たちはみんな夢の中にいる。会場は観客であふれている。いよいよベルリンフィルの演奏開始。 そして子供たちの登場。大地に息吹がともる春の祭典、その根源的な命の誕生を体いっぱいで表現する子供たち。そこには、演技しているという作為は全く存在しない。ただただ、あふれる感情をステージにぶつけている子供たちがいるだけ。プロ、アマなどという技術的な視点は消え、音楽と体が融合しているだけ。スクリーンのこちら側にいる観客までが熱くなっているのが感じられる。 これが人間のちから。ここに本当の人間がいる。人間していて良かった、と思えて熱くなった。みんな信じよう、自分の力を。そのメッセージが炎のように押し寄せてきた。
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