2005年01月27日(木) |
ベルリンフィルと子供たち・その2 |
まだ映画を見ていない人のために。 驚くべきは、ロイストンの情熱。集中しない子供たち、やってもうまくできない子供たち、どうせできやしないと投げやりな子供たち。そういう子供たちを前にして、ロイストンの意欲は衰えない。かれは、信じている。ここにいる中で誰一人駄目な者はいない、全員が輝ける可能性を秘めている、かれらにはパワーがある。 この人間への信頼が250人の子供たちを最後まで引っ張っていく原動力になる。すごい。コーチングをしている立場にありながら、ここまで信じているだろうかと、ふと、じぶんを振り返る。 指揮者サイモンの信念。クラシックはみんなの音楽、リッチな老夫婦のためにものではない、感動を生み出す場所だ。音楽にはもっと可能性がある、音楽にできることは、人々を分断するのではなく1つにすること。 この2人の信念が、この素晴らしい出来事を実現させた。人の可能性を信じ、人が好き。その思いが、子供たちに伝わっていく。その場にいて、私も踊りたかった。
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