いいこと見聞録

2004年11月15日(月) 金毘羅さまの、若冲・花丸図

先日、125年ぶりに一般公開した、伊藤若冲の花丸図を見た。知られざる美術コレクターである、香川の金毘羅さま。途中の奥書院にあるのだが、丸山応挙と共に多くの人の目をとりこにしている。まるで植物図鑑のようにたくさんの花が緻密に描かれている。それが6畳の部屋の4面共に描かれていて、その中にいると麻酔でもかいたかのようにからだ中が麻痺してくる。うっとりするα波がガンガン出ているような気分だ。来る人来る人の顔を見ていると、みんなすごくいい顔をしている。ある母娘はふたりしてうっとりしている。きっと日ごろは見せない表情なのだろう。二人ともそこを動こうともしない。こっちもそうなのだが、なんだか日常から離れている感じだ。素晴らしい絵はそれだけで、人を気持ちよくすると改めて感じた。すごい、これを思い出せばいつでも人は幸せに慣れるかもしれない。そう思った。SE


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