2004年06月25日(金) |
外人おじさん席を立つ |
昨日、電車でのことである。 近頃ではトンと見かけなくなった、席を譲る行為。 おじいさんが目の前にいようが、妊婦が小さなお子さんを連れていようが、全く気にかけない人ばかりである。 他人のことなんかどうでもいいのか、はたまた、全く視界に入らないのか、他者とのコミュニケーションの欠落は目を覆うような状況だ。 こうだから、公共の場で事件があっても見て見ぬ振りをする、犯罪者にとっては楽な国だ。 そういう思いをしている時、赤ちゃん連れのおかあさんが電車に入ってきた。 とっさに座っていた外人おじさんは席を立ち、そのおかあさんに席を譲る。その後の反応がほほえましい。 お礼を言われても照れくさそうにしているだけ。まるでちょっと前の日本人を見ているようであった。ちょっと離れたところにいたわたしまでつられて照れくさくなった。 ほんの些細な光景だが、こういう小さな積み重ねが社会を変えていく。 そう思わせていただいた外人おじさんに感謝。すこしずつでいい、すこしずつで。
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