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◇◇サイ・セイ◇◇
りえ



 卑屈な習性

仕事で疲れて、夜の眠気に耐えられなくなりがちです。
11時過ぎると、脳が休息を求めます。

ゆうさんは、わたしに求められなくなって
さびしいと、そういいます。

本当はそれは誤解で
わたしたちの時間にズレがあるだけ。

わたしがくっつきたいときは
ゆうさんはパソコンで仕事中。
ゆうさんがパソコンを閉じるころ
わたしはもう眠くてたまらないのです。

かまってもらえず、結果ただあきらめる
そんなことに慣れすぎました。
沁みついてしまったその卑屈な習性を
またもとに矯正するのは、とてもとても大変です。

それでもゆうさんは、僕を求めてといいます。
狎れきった習性と、眠気をわきに押しやって
わたしは自分を追い回します。
ゆうさんの腕の柵まで。

2007年04月12日(木)
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