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■ どうしても必要なもの。
色んなことが重なりすぎて 飽和状態になってしまったわたしは 羊水のようなお風呂の湯に心が溶けて 自然と涙が出てきた。
まん丸なお腹はポコポコと波打ち わたしに確かに何かを伝えてくる。
ゆうさんはテキストを開いてテーブルについたまま まだ、寝ないのだ。
携帯の待ち受け画面は、暗闇ではまぶしいほど明るく光る。
「話したいことが、たくさんあったけど話せませんでした。 うまく言葉にする自信がないからです。 寂しいのと不安なのがごちゃ混ぜになってるんだと思います。 おやすみなさい」
すぐ階下にいる彼にメールを飛ばして
10分後、彼はわたしのすぐ傍に居た。
小吉を軽々と移動させ わたしを大切な陶器のように扱う。
もうそんなふうにしなくていいから、 もっとわたしに触れてほしいのに。
彼に抱かれているあいだ、痛感するあまり悲しくなるのだ。 わたしに確かにある欠損は、わたしひとりでは 埋められない。
はっきりとした輪郭のある、分かりやすいほどの愛の形が必要だ。
2006年04月20日(木)
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