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■ 流産で感じたことなどを、ぽつりと。
小吉が1才半を過ぎたころから ずっと続いていた懸案事項。
次の子どもをどうするか?
ゆうさんは、はじめから小吉に兄弟を作ることを希望していて わたしは、本音をいえば面倒だと思っていた。
自分の年齢のことや、通信で学んでいる学校のこと、 その先にあってほしい就職の夢。
30も数年すぎると、ひとつひとつ選び取っていくのがとても難しい。
それでも。 積極的に子作りしたわけではないのに わたしは妊娠した。
妊娠すると不思議なもので それまでの迷いが一気に消えて、わたしの心はすぐ“母”になった。 数ヶ月後に起こるであろう色々なシーンを想像したり 便器に顔を向けて吐きながら、お腹の中にいる命に助けを求めたりした。
いったいいつ、その命は成長をやめてしまったのだろう。 確かに大きくなって、その姿はハッキリ見えるのに わたしは、その命が鼓動を打つのを ついに一度も見なかった。
医師が「心拍が見えない」と診断を下すとき それが覆ることは、ほぼ100%ないのだという。 手術までに5日の猶予をもらって帰宅し、その話を彼にして そのまま彼の実家にも話してもらった。
感傷的になることは、極力避けるようにした。 誰を責めても仕方がないから。
胎児は生きていない。 それでもつわりは続くのだ。 肉体の馬鹿正直さに、ちょっと笑ってしまう。
2005年05月20日(金)
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