月のシズク
mamico



 ドルチェ

これは往々にして起こりうることなんですけれど、イタリアンを食べに行くと
なかなか最後のドルチェ(デザート)まで辿り着けないのです、わたくし。

だいたい飢餓状態でレストランに着くことが多く、胃袋のサイズを忘れて
手当たり次第に注文しちゃうのがいけないんだろうけれど。
すぐに空腹になって「おなかすいた」と騒ぐくせに、満腹になるのも
人一倍早くて「おなかいっぱい」と満たされてしまう。とすると、
メニューの裏側に陳列された、甘美なデザートが入るスペースなんてないわけで、
コーヒーで締めておしまいなのです。これがなんとも悔しい。

でもでも、今日はちゃんとセーブしておいたので、念願の「かぼちゃのプリン」
をいただけました。見ためは普通の焼きプリンで色もぜんぜん黄色くないのに、
スプーンですくってそっと口に入れるとちゃーんと「かぼちゃっぽさ」がする。
ちょっとざらっとした重みのあるプリンだけど、甘すぎず絶妙。

女の子+ドルチェ=笑顔 ですなぁ。




2001年02月10日(土)



 スイム ハイ

ランニング ハイなるものが存在するなら、
きっとスイム ハイもあるはず。>私が知らないだけ?
なんの予定もない休日には、近くの市民プールに泳ぎに行くのですが、
ひさびさ、ハイです。はい。

もともと体力がそんなにあるわけじゃないので、スポーツはあまり
しないのですが水泳だけはべつ。基本的に「水の子」なので、
プールや海を目の前にすると居ても立ってもいられないのです。
ざばーん、どぼーん、ばっちゃんばっちゃんと、潜り、泳ぎ、遊ぶ。

今日は2000メートルくらい泳いだあたりで、あれ?っと思うくらい
右腕が軽くなったのです。つらいときは、クロールで水をかく腕が重くて
重くて上にあがらなくなるのに、突然、くくっと軽くなったのです。

ちゃんと前に進めているのかしら、水をつかまえているのかしら、
と不安がっていたのですが、前を見るとぐんぐん25メートルの壁が近づいてくる。
ありゃりゃ、こりゃ不思議だと楽しくなって、何度もターンを繰り返していたら、
だんだん頭がぐらぐらしてきて断念。今、両足がふるふるしています。

で、これからチェロを担いでバスと電車を乗り継いで
祐天寺までコンチェルトの練習。
果たして私の右肩は8kgのチェロに耐えられるのかどうか。
頭は覚醒しているのに、肉体の方がナチュラル ハイでごじゃります。



2001年02月11日(日)



 そんなに買ってどーすんだ!?

銀座に行ったついでに、ぷらりとプランタンに入ったら、あんらま、すごいこと。
バレンタイン目前の休日とあって、特設コーナーには黒山の人だかり。
あまーいチョコレートの香りと、おねぇちゃんたちの香水の匂いで
呼吸困難寸前です。

今年は義理チョコが激減するという予想らしいが(誰がそんな暇な
予想を立てるんだろ)銀座のおねぇちゃんたちは鼻の穴広げて
「それ10個、あとそっちのも10個。あ、袋はいいから」
なんて明らかにバラ撒きチョコと分かるそれを買い込んでいるではないですか。
そういうのって、ちょっと見苦しいわ。

あー、ベルギーチョコ、あたしも食べたい。
誰かくれないかしらん?



2001年02月12日(月)



 喉が・・・

これって風邪かしら。
唾液を呑み込むのもつらい。
喉の内側からセメントで固められたような不具合です。

黙っていろってことかしらね。(沈黙)




2001年02月13日(火)



 ダウンしちゃいました

朝起きて、こりゃもうかなわんというくらい喉が死んでいました。
吉祥寺にある町の診療所へ行くと「じゃぁ、ちゅーしゃ、しよーかね(にやり)」
と、じいさん先生が上目遣いで私をちらりと見て、こともなげに言う。
ううう、痛いの嫌なのに、しっかり上腕に筋肉注射を打たれる。

今年の風邪は、喉から来るらしいです。
みなさんも気をつけてくださいね。
ということで、わたくし、ただいまヤク漬けでダウンしております。

追記:聞いた話では、駅のホームのあちらこちらで
ハートが飛び散っていたそうです。祝 St.VD!





2001年02月14日(水)



 ボクの背中には羽がある

ご存知、KinkiKidsの新曲タイトルです。
いえ別に彼らのファンというわけじゃないんですけど、
このタイトルに身に覚えがあるもので。(笑)

わたくし、人体(じんたい)、つまり人間を形作る骨やら筋肉やらに
なぜか惹かれてしまって、プールサイドなんかで、ぶしつけなくらい
他人の身体を眺めて(観察して)しまうのです。

女性なら二の腕、男性ならふくらはぎの形にこだわりますね。
程良く筋肉が付いていて、しなやかな動きをする肉体は見ていて気持ちいい。
あとは、肩胛骨。

シャツや薄手のセーターの内側に隠れた肩胛骨が、うっすらと輪郭を
現していると、もう触れたくて触れたくてうずうずしちゃいます。
(いえ、触れたりはしませんが。)じっと見ていると、そこからぬぬぬっと
羽が生えてくるんじゃないかと、いつも思ってしまうのです。

みんながそれぞれ肩胛骨の内側に羽をしまっているのって、すてきじゃないですか。
お家に帰ってリラックスすると、ぬぬぬっと羽が出てきて「あら、おとうさん。
今日は疲れているみたいですね。羽が毛羽立っていますよ。撥水用のクリームを
塗ってさしあげますわ」なんて会話、実は日常的に行われていたりしてね。

羽を持っている男の子がいたら、ぜったいに惚れちゃうんだろうな。





2001年02月18日(日)



 『コンセント』と『アンテナ』

このタイトルを見て「ああ、田口ランディね」と気付く人も少なくないだろう。
ちょっと前まで、書店の新刊コーナー、あるいは話題作コーナーに必ず
平積みされていたから。この人、ランディさんとはいえ、もちろんライター名で
日本人女性(子持ち)です。MSNでメールマガジンも配信していて、
読者数は相当なものと聞いています。

どちらの作品も、たとえて言うなら「現代社会の隙間に転がり落ちた、
石の形をした人間の心」のような、かなりディープでダークなものです。
文字を追っていくと、脳味噌より先に肉体の方が反応してしまって。
それは決して良い意味での反応ではなく、どちらかというと「そっちへ行っては
危険だぞ」というアラート的反応。それと「やはりここに戻ってきたのだね」
というダークサイドへのアリ地獄的煽動。

私も何度も書店で立ち読みしては、レジに持っていくか悩んだのですが
結局今までリタイアしていました。だから断片的には眼を通しているのですが、
ちゃんと向き合ってストーリーの中に入っていけるだけの決意みたいのが定まって
いなかったのです。それで、昨年末に図書館で予約を入れ、やっと順番が回って
きたのです。

期限は2週間。時間的には十分なのですが、仕事で疲れた精神が
理性的にストーリーを受け入れられるかが問題。ちょっと自信ないな。



2001年02月19日(月)
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