ガトーショコラは苦いくらいが丁度いい?
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2006年06月30日(金) 切り取られる風景。
あなたのその額に流れる汗を
あたしの舌で掬い取ってもいいでしょうか。と
かすれた声であたしは囁くのです。
そしてあなたは言うのです。
勝手にすれば。と。
だからあたしは舌を伸ばすのですが
意地悪なあなたはあたしから身体を逸らすのです。
仕方がないから背中を零れる汗に
あたしは舌を這わすのです。
あなたのその綺麗な形の耳を
あたしの前歯で噛み切ってもいいでしょうか。と
あなたの耳元に唇を寄せて囁くのです。
そしてあなたは言うのです。
好きにすれば。と。
だからあたしは口に含もうとするのですが。
意地悪なあなたは別の方を向くのです。
仕方がないから目の前にある肩に
あたしは前歯を押し付けるのです。
あなたのその大きな掌で
あたしの首筋を力強く絞めてもらえませんか。と
欲するような口ぶりであなたに願うのです。
そしてあなたは言うのです。
お望みどおりに。と。
だからあたしは嬉しくなって
あなたの上で犬のように腰を振るのですが。
あなたは一向にあたしの首筋に手をかけないので。
あたしはなんだか寂しくなるのです。
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2006年06月25日(日) 肌に触れるもの、は?
あまりに暑かったから。
服を脱ぎ捨ててベッドに入った。
体に触れるシーツ。
思い出すのはあの日のこと。
あの日。
あの日?
どの日???
ホテルのシーツはぱりっとしてて白くて気持ちがいい。
そのシーツをぐちゃぐちゃにしてしまうのが好きだ。
掃除をする人に、何をしたんだろうか。と思わせるような。
喉が痛いよ。
声が出ないよ。
手を伸ばしても、何も見えない。
見えないの?
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2006年06月23日(金) 『人生に稀なほど無駄な時間』
目の前に置かれているカクテルがみるみるうちに色褪せていくのが分かった。
大好きなアマレットジンジャー。
ここのお店のは美味しいはずなのに。
舌で転がしても甘味がなくなっていった。
ちょうど目の前はガラス張りで。
ビルの4階にあるここからは外の眺めがいいのだ。
背の高い椅子に腰掛けているせいで足はぶらぶらしていた。
ふと横を見て溜め息をつこうとしても。
ガラス越しに見えてしまうから。
気を抜けないあたしがいて。
かなり、疲れた。
「女の子ってみんな○○だよね」
なんて経験が多いことを言いたいのか。
ただのナルシストなのか。
とにかくこの一言でアマレットが美味しくなくなったのは事実だ。
必死で、退屈な顔をしないように頷きつつ。
どうやったら可愛く見えるかをフル回転で考える。
疲れたから、席を立った。
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会えなきゃ死んじゃう。
2006年06月13日(火) わーるどかっぷ?
いつの間にか4年も経ってるんですね。
なんて人事のように思った。
4年前。高校2年生。
青春真っ只中で、友達も少ないながらもたくさんいると思ってた。
クラス中はサッカーに夢中で。
日本戦の時はテレビのある教室にみんなで駆け寄ってた。
あたしはというと、スポーツなんて興味ないし。
サッカーなんてルールよくわかんないし。
何よりみんなのニワカ的盛り上がりが気持ち悪かった。なぁ。
あの頃あたしは君に夢中になりかけていた。
もう少し後、君に堕ちた。
4年後。大学3年生。
バイトや授業のせいでテレビなんて見る時間がないので。
サッカーの結果は翌朝の新聞で知る。
そして相変わらずサッカーには興味はない。けれど。
君が夢中になっているから少しだけ気になる。気がする。
いつか一緒に見に行ってみたいね。
あたしは今君に堕ちてる。
4年後。あたしは24歳。
どこで何をしてるかなんて想像もできないしわからない。
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2006年06月12日(月) ただ横にいるだけで。
何度あっても慣れない。
照れくささを隠すために無理矢理喋って。
それが結局裏目に出る。気がする。
なんだっていいよ。理由なんていらない。
ただ横にいて。ただにこにこ笑ってて。
目が合うと恥ずかしいから笑って誤魔化して。
大きい掌。あたしの小さな手に重なるのを眺めてる。
それだけで幸せだなんて思った幸せなんて知らないくせに。
隣に誰かいて、一緒に歩調を合わせて歩く、ということ。
なんて幸せなんだろうなんて思った。
あたしね、いつだってひとりだって思ってた。
誰もあたしのことなんて思ってない。
好きって言われても、あまり信じれなかった。
もしかしたら、そうじゃないのかもしれないね。
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2006年06月06日(火) 甘味欠乏中。
おいしい生クリィムが食べたい。
安いケーキ屋のショートケーキとかは却下。
古くて、かたくなってるのなんて論外。
泡立てて2〜3時間くらいの出来立てほやほやので。
掬って持ち上げるとぽ た りって落ちるくらいのかたさで。
それをイチゴで掬って、カスタードと一緒に食べたい。
あああああああ。想像しただけでだめっ!!
あたしが甘いものを欲している時は。
体がなにかを訴えている時。
分かってるんだけどね。見て見ぬフリ。
だって、ね?今週頑張れば・・・・・・!!!
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早く早くっ!!!
食べなきゃ死んじゃう!!!!!
2006年06月02日(金) それは2人に似て。
ハザードが2回。ドアが開いた合図。
ちかちか光ると、あたしを待ってたようで、なかなか可愛い。
ころんとした見た目のコンパクトカー。
後姿は可愛くないけど、前から見ると可愛いの。
独特の熱を持った空気に顔を顰めた。
ぷはっ、って、息継ぎをするみたいに息を吐き出した。
この息苦しさ、セックスの時みたいだね。
なんて笑ってあたしは言った。
本当は会いたいし。
本当は寂しいし。
本当は泣きたいけど。
あたしは大人だから、我慢しなくちゃいけない。
泣くなら一人で泣くよ。
アクセルを踏み込む冷静な頭。
緩めると涙が零れちゃうんだ。
だからスピードは一定にしておいて。
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