ガトーショコラは苦いくらいが丁度いい?
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2006年07月26日(水) ろっきゅーふぁっきゅー。
横顔を盗み見た。
視線が合う。どきりとする。
そのまま視線を落とした。
動く指がとてもセクシーで。
たまらず口に含みたくなったけど。
残念ながらここじゃできない。
少しだけ安心。少しだけ残念。
目を閉じて中指をたてる。
ふぁっくゆー。くそったれ。
なんて叫んでしまえば楽?
首筋にかかる髪の毛を思い切り掴まれた。
あたしは顔をしかめるフリをする。
ちくちくするキス。
ココロ?それともカラダ?
ちくちく。ちぐはぐ。
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殴りたければ殴ればいいし。
騙したければ騙せばいい。
オモチャにくらいならなってあげるよ。仕方ないから。
2006年07月25日(火) オモチャはいらないよ。
雨は降り続いている。
デニムの裾が濡れても、あたしは可愛く悔しがるなんて出来ないから。
心の中で舌打ちをして思い切り傘を開いた。
吐き出す煙はまっすぐに伸びた。
ぴりぴりとした喉の痛みを打ち消すように深く息を吸い込み、そして吐き出す。
アマレットの入ったグラスは程よく汗をかいて。
木のテーブルに綺麗な水溜りを作る。
ミュールを脱ぎ捨ててソファに足を上げる。
どうやったらセクシーに見えるんだろうなんて考える。
あたしの行動は全部計算?
転がしてるのか、転がされてるのか。
あたしはただのオモチャでしかなくて。
どっちかっていうと飾り付けられる人形になりたかった。
例えて言うならラジコンカーみたいな感じ?
ドアが閉まると同時に目を閉じた。
見えないところで中指を立てる。
くそったれ。と思い切り吐き出せないあたしの唯一の抵抗。
握り返した掌に意味なんてない。
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嘘になるような言葉なんかほしくないいらない。
だけど目の前の言葉にすがってしまうあたしは惨め。
あたしのことすきすきっていってすきだよあいし
てるずっといっしょにいたいねひとりにしないで
分からなければ分からないままでいいどうか。
分からないフリは得意だから分からないように。
こっそりと隠れてあたしに見えないように。
嘘でもいいから。
ありったけの愛の言葉を今すぐあたしに浴びせて。
そんなお願いしてもいいかしら?
2006年07月19日(水) そんなものいらない。
「アドレス変えました」
???
そんなメール望んでないんですけど?
あたしといると落ち着かないんでしょ?
あたしと一緒に居て、
あたしの目の前でわざわざあたしがいない方がゆっくりできるって言ったよね?
えーっと。あたしあなたのこと友達だって言ったっけ?
メモリの数のためですかね?
高校時代?そんなのないよ。
3年間はもう抹消したの。
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ごめん久々にあたしの地雷踏んでるみたいだけど。
気をつけてね。いい加減にしてね。
悪いけどあたしそんなにいい人じゃないからね?
2006年07月17日(月) エクステンションでぐるぐる巻きに。
くるくると弄ぶ。
指に絡みつくそれをうっとおしいと思いながらそれでもくるくるしていた。
いつの間にか背中の中ほどまで伸びた髪の毛は、
時々、あたしの二の腕に触れる。
思っていたよりも長く伸びてしまった。
毛先は、いつの記憶を持っているんだろう?
髪の毛を伸ばし始めたのは高校2年の冬。
髪の毛を巻き始めたのは大学1年生の秋。
髪の毛は女の命っていうけど。
あたし別に切っても悲しくなんてない。
ただ。思い出を切り離すみたいだから戸惑ってるだけ。
いつもより暑い夏で。
首の後ろ側に張り付く髪の毛が本気でうっとおしいと思う。
そのたびに短くしたいと思うけど。
短くしたら巻けないな。
そう思っていつも躊躇している。
そんなのはただの言い訳でしかない。
今年の夏。あたしは伸びてしまった髪の毛を切り落とすかもしれない。
昇華してしまいたい思い出と共に髪の毛もなくなってしまえばいい。
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決断は、まだ先。
2006年07月15日(土) おかしいのは、世界の方だ。きっと。
息が苦しくなる。
手の先に力が入らなくて。
その場にしゃがみ込んだ。
落ち着け、って何度も念じる。
あたし、何かおかしい?
あたしは普通。
おかしいのは世界の方。
だからお願い。あたしのこと嫌いにならないで。
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2006年07月11日(火) ぷつぷつと泡が登るようで。
赤いソファに体を沈みこませた。
ふぅっと出る溜め息が聞こえないように、タバコに火をつけた。
思ったよりも沈み込む体。
眩暈が軽く起こる。
いつものアマレット。
炭酸が綺麗に登っていく。
コンクリィトの壁にはwait for meのPVが写っていて。
あたしは少しだけ悲しくなる。
あたしを待っていて?
低いテーブルの下で必死に足を組み替え。
襲ってくる睡魔を打ち消そうとした。
かちゃかちゃとライターをつける音。
マルボロメンソールライトの空き箱。
ピアニッシモウルトラライトの箱が並ぶ。
指輪。中指。
にっこりして軽く否定。
失くしてしまったあれをひどく悔やんだ。
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2006年07月05日(水) しずくがこぼれおちた。
雨の日は、やっぱり嫌い、だと思った。
それが、今日の感想。
年を重ねるごとに、いや、日々を重ねるごとに。
言えない事がたくさん増えていっているような気がする。
休まっていない体はあたしに睡眠を取るように睡魔を送り続け。
あたしはそれに反するように無理矢理行動を起こしている。
買ったばかりのデニムの裾が雨のせいで濡れた。
舌打ちしたいのを堪えて急いで車に向かった。
ディナーは薄暗がりで食べるのが一番美味しいと気付く。
明るすぎると食欲がなくなってしまう。
適度な照明と適度な音楽のボリュゥムと適度な距離。そしてお酒。
光に反射してしずくが腕に映った。
雨の日は助手席で窓の外を眺めているのに限る。
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雨の日は、できるだけボリュゥムをしぼったほうがいい。
雨音と音楽のリズムがあってるのがいい。
2006年07月01日(土) 苦しいんだ。
タバコの煙が髪の毛についた。
嫌な顔が出来ず、仕方なく煙を纏う。
伸びっぱなしの爪はあまりにも不細工だから。
早めに切ってあげなきゃいけないと思う。
鳴る筈のない携帯を眺めては。
なんどもメールチェックを繰り返す。
届いて欲しいメールはいつだって来ていない。
何がしたいのか、とか、どうしたいのか、とか。
色々考えるけど結局は堂々巡り。
外の風景を見ては溜め息を一つ。
爪の先で耳を弄んで、また一つ。
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