バイオトープの庭

2010年10月04日(月) フェイクファー希望


スーパー専科のワシが珍しくデパートの洋服屋さんをのぞいてみた。

よかったら手に取って見てみてね〜 と声を掛けてきた店員さんが

押し付けがましさを感じさせない人だったので清水の舞台から飛び降りたのだ。

気さく店員さんが さっき入荷したばかり〜 と見せてくれたのが

ざっくりした毛糸で編まれたアーガイル柄のロングジャケットだった。

フードがついててすんごくカワユイ。値段もお手頃。

ほとんど買う気持ちに傾いていたのだが

品質表示カードを見て一瞬にして気持ちが変わった。

フードにさりげなくあしらわれていた毛の表示が(たぬき)となっていたからだ。

本当は現実を知る、見る強さと勇気を持たなくてはいけないのだと思う。

だけど目の端で垣間見てしまった、垣間知ってしまった事実だけで

心臓がドキドキして立ち直れないような気持ちになってしまう毛皮に関する事。

かわいいジャケットだった。だけど買えない。

店員さんにマジ話をするのもどうかと思ったので適当にお茶を濁して

(というかかなりギクシャクした態度になったと思うが)

別の洋服を見てまわる。

ワシがコットンかリネン製がいいと言い張る(?)ので

気さく店員さんは半ば苦笑しておった。

なぜゆえリアルファーである必要があるのだ。








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