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2005年12月30日(金) 『12人の優しい日本人』楽日

びっくり。当日券が取れました。
いきなり休みが取れてしまったので、悠長に
HDの中身を整理しながら年賀状を書いていて、
たまたまTVの時報を聞いて思い出したのが、
そういえば10時から当日券発売だということ。
いいかげん何度も敗退して諦めていたけれど
どうせ15分ぐらいでなくなるんだからと、
気晴らしと運試しついでに電話してみたら、
なんと数分でつながってしまって。

「11」なんて番号だから、キャンセル待ちだと
無理かもしれないと思いつつも、昨夜予約した
美容院をキャンセルして行ってみたところ、
キャンセル待ちの人が、26〜27人ほどもいる。
最後まで見届けずに中に入ってしまったけれど、
少なくとも20人近くは入れていたはずだし、
最初から今日は少し余分に残してあったのかも。
パルコ様、ありがたや、ありがたや。


『12人の優しい日本人』

<時間>大体14:10〜16:30
<場所>PARCO劇場、K−26番
<出演>
 浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、
 石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、
 小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一 

有難いことに、楽日だからといってお遊びはなし。
カーテンコールも特に余分なものはないし、
三谷さんも現れず。限定特典といえば、
サントラCDを買った人に作曲者・本間さんの
サインと彼のオリジナルCDがつくことだけ。
いや、おまけCDに惹かれて買っちゃいましたが。

しかしまあ変わるもんだなぁと思ったり。
1か月前のプレビューで1度観たきりだし、
演出に関しては多少違っても分からないのですが、
前回はどうしてくれようかと思った江口洋介の
成長っぷりが見事で、とにかく最初はそこに感動。
まだまだ、笑いすぎる客への対応までは育ちきれず
台詞が聞こえねーぞーって部分もあったけれど、
独り台詞の演技はもちろん、掛け合いのテンポも○。
鈴木砂羽は超えたかも。

前回は2列目から観て、自分も陪審員の部屋にいて
議論を横から見せてもらっているような気分でした。
強弁する生瀬@2号や小日向@9号、山寺@12号辺りの
話の内容に、知っているのに右往左往させられていて。
でも、話している人物を追うので精一杯になりがちで
話していない人は、よほど下手で浮いている人以外は
観ている余裕がありませんでした。それが今回、
上から観てみたら、全然違った面白さがあって。

狭い部屋の中での人物の位置関係が、いいんです。
丸テーブルに一応は「自分の席」があるのだけれど、
その時の自分の立場によって、隅っこに行ったり
どセンターに行ったり、隠れたり固まったり。
そんな中、まともにやる気のない6号(堀部)は、
最初からずーっと外れっぱなし。グループ組む時も
その辺縁をウロウロしている姿が、立場を象徴する。
そんな動きが各々の性格や立場を浮き上がらせていて、
表情見えにくくても、近くで観るより面白いくらい。

前回ほとんど記憶になかった、浅野@1号や伊藤@3号、
堀部@6号辺りが、今回は非常に目に留まりました。
そして何が嫌になっちゃうって、そういう人たちの方が
論争して目立っている人たちよりも はるかに、
「日本人」を感じさせるってことなのかも。
穏やかな事なかれ主義や、論争は全てケンカに見えて怖い
という人や、面倒は頭を下げて通り過ぎるのを待つ人種。
あらすじを書くと消えてしまうだろう彼らのような人こそ
日本人らしいと感じるのは、ちょっと怖かったかな・・・。

とか考えつつも普通にたくさん笑ってましたが、最後、
生瀬@2号に筒井@4号が無言でお辞儀をしたところで、
いきなり じんわり涙が出てきてしまったりもして。2号は、
「あなたの奥さんではない」と言われて、自身の間違いに
気づいたとしても、あの場で手を挙げるのは辛かったはず。
それでも手を挙げた2号に感謝の意を示す4号の姿は、
それこそ「日本人の優しさ」という感じで、救いでした。
こんな場面、プレビューの時もあったかな?舞台の
真正面での演技なのに、気づかなかったなんてことある?

とにかく、いっぱい笑って、ほろりともして、
いかにも三谷芝居、堪能してきました。今年は
意外にも21日で芝居納めしちゃったのかもしれないと
思っていたけれど、最後の最後にどんでん返し。
大きく満足して今年を終われます。

・・・さて、年賀状の続きと帰省準備しなくちゃ。
参考までに、ただいま31日の午前4時前ですが(苦笑)
たぶん、このまま年賀状書いて投函して荷物作って
帰省して、もう年内にここには来られないと思います。
皆様、よいお年をお迎えくださいm(_ _)m


2005年12月29日(木) 帰省準備中

チャングム最終回。
大河最終回らしく、バタバタッとご都合主義。
今までなら3話くらいかけていたであろう、
チャングム夫婦の身分回復も、ヨンセンが
願い出て数分でサクッと決まってしまったり、
強硬な反対派たちも、なぜかいきなり優しくて。
苦労して助けたはずの東宮も、ジョンホさんの
身分回復のために、サクッと殺されてたし。
どこの国でも、最終回ってこんなものなのかな。

今日は放送が9時からの1時間だけなので、
帰宅後はとにかく帰省中のタイマーかけてました。
とにかく年末年始はSMAP様が多いのですが、
今年は去年に続いて、山本君関連も多いので大変。
何やかやで見たいものをタイマーかけてみたら、
合計36時間超!ちょっと待て。

現在のHDの残量3時間ちょっと。
「残分5時間をきりました。DVDに焼くなり
消すなりして中身を整理してください」と、先日
機械に言われたばかりだってのに、どうしろと(^^;
しかも藤原君なんて、裏番組にまで出ているし。
『新選組!!』と『古畑』。モロにかぶってる。
ジャニーズなら、裏番組出演なんてあり得ないのに、
ホリプロ、少しは気を遣ってくれよぉ。甘すぎ。
まあ、W録なんてついてないプレーヤーなので、
アナログに人に頼んで録ってもらうことにします。

しかし・・・、どうやったら40時間近くの
残量を確保できるんだろう・・・?
DVDに焼くといっても、2時間以上の番組は
高速ダビングできないから、帰省に間に合わないよ。
まだ年賀状書きが残っているので、明日は
多分徹夜になるし、その合間にでも頑張りますが。
海外版舞台の『Kiss Me,KATE』や映画『回転木馬』、
白井版『星の王子さま』、年末再放送の蜷川Yearなど、
舞台関係って、今度いつ放送するんだか分からない
ものが多いんで、消せないし。SMAP関係は
むやみやたらに長いものが多いし、大変です。


2005年12月27日(火) ちょっとだけ更新。

観たのに感想を書いていなかった作品、
少しだけ穴埋めしました。今のところ2本。
会社で完全にネット禁になってしまったうえ、
今は家でもほとんどPCの前に座らないため、
いいかげんにしろというくらい感想溜まってます。
後は、D☆D『OPERAtions』と『ア・ラ・カルト』と、
戸井さんの出ていたクリスマスコンサートと
『エビ大王』がもう一回。書けるかなぁ…。

いや『チャングムの誓い』にハマってしまっていて。
観劇して帰ってきても、毎日2時間見ているから、
全く、PCの前に座っている時間がないんです。
韓流ブームとか言われている時期に、一応は、
『冬ソナ』を1回だけ見てはみたのですが、
何が面白いのやら全く分からん(^^;状態で、
前回W杯の時と同じ、つくられたブームっぽさに
うんざりして、嫌韓していたはずだったのですが、
何の理由だったかで地上波第1回を見たら面白くて。

地上波で週1回の再放送を見続けて、
週1回で全52話という先の長さに苛つき始めたころ、
「BSで2話ずつ再放送」すると知ってしまい、
おかげでもう、毎日全く何もできない日々に突入。
絶対に見返さないぞと決めて、2時間終わったら
速攻でビデオ消してはいますが、2時間は長い。
終わったらお風呂入って寝るだけの毎日で、
頭の中、チャングムのテーマソングが流れてる。

でも個人的には、ご飯がおいしそうだった分だけ、
前半の方がちょっと好きだったかなという気も。
次々に、これでもかと主人公に降りかかる難題も、
主人公がすごい人になりすぎた分だけ、ちょっと
共感度が下がってきてしまっている気もするし。
それに、主人公にひたすらお世話してくれる彼に、
ちょっと飽き気味で。呆れるほど尽くしてくれる、
ああいう男が、韓国的理想像なんでしょうか?
かっこよくはあるんですけどね〜。でも何となく、
どうしても足蹴にしたくなる忠犬度がイマイチ。

基本的には、女性陣の方が素敵なドラマですよね。
一番好きだった悪役の女性がとうとう死んでしまい、
結構悲しい状況ですが、まだ皇后さんもいるし。
「皇后」というには気品がイマイチ足りないけれど、
何事にも、ものすごく必死で可愛くて今、一押し♪
後3回かな?ぐらいで終わってしまうけれど、
彼女がどう動くのか、それが、結構楽しみかもです。


2005年12月13日(火) 『エビ大王』

もう一度見てしまう前に簡単に感想を。
感想書いてから読もうと思ってパンフレットも
まだ読んでいないので感想薄れていますが。

『エビ大王』

<場所>青山劇場、F-11番
<時間>19:00〜21:20頃

主役が筧さんでなかったら絶対怒ってたと思う。
跡継ぎは息子でなければと言い続け、娘ばかりの
最後に生まれた7人目は川に捨ててしまう大王。
息子ができないまま閻魔様の使者に死を宣告されると、
毎日、王国の人間100人(だっけ?)の死と引き換えに、
自分の命を延ばす取り引きをし、その後はひたすら
後宮に女を集めてこもりきり、政治を放棄する。

しかも「そんな行動がこんな悲劇を生むんだよ」
という話になるのかと思いきや、最後がいきなり、
ご都合主義で終了してしまい、結局は作者も、
生粋の男尊女卑から抜け切れてないのでは?と、
疑いを感じたまま、すっきりせずに終わる舞台。

ただ、筧@大王だと「女を守るために男はいる。
だから、絶やしちゃいけないんだ」という感じの
女性を大切に思うが故の男系主義みたいな印象で。
ライオンのオスだといえば分かりやすいかな。
そのカッコ良さにだけは、ものすごく惹かれた。

とりあえず、これだけ。
他にもいろいろ思ったけれど、書く時間があれば。


2005年12月11日(日) 大河最終回。

今朝は早くから起き出して、甥っこの発表会。
2歳児クラス10人で「ぼくらはみらいのたんけんたい」なる
曲で踊るのですが、驚いたのは、先生が前にいない!
子供たちだけで全部覚えて踊ってるんですよ。すご〜い。
みんな結構バラバラなので、誰が合っているのかは
分からないのが難ですが、でもうちの甥っこK君は、
一応曲のテンポに合わせてポーズが変わっていて、
なかなか偉いもんじゃないかと嬉しくなっていたり。

3歳前後だし、見ているお母さんとかが手を振っちゃうと、
つい、「わ〜!」って一緒に振っちゃう子供が多い中で、
その子らとこっちを見比べながら悩んでる姿とか、可愛い。
まあ、後ろの列の子が客席に向かって走ってきちゃって、
脇にいた先生が必死で止めたりしているのが気になって、
それは、踊りながらもチラチラ見ちゃっていましたが。
2月末生まれなんで、同じクラスの中でもちっちゃいのに、
結構いい感じじゃ〜ん♪と、伯母バカしてきました。


『義経』最終回。

さて。一応、見ました。
最初の方で藤原兄弟がもめてる話の辺りでは、
今日中に終わらないんじゃないかと思っていましたが、
今更なぜ出してくる必要があるよと思うような人たちまで
ちょろちょろとでも、とにかく全員参加させることに
意義がある最終回だったんですね。

45分きっちりで終わっていれば、白馬が走っちゃって
笑ってしまっても『義経』で終われたかと思ったのに、
その後「あれ、やっぱり『頼朝』?」とか、「何だ結局
『お徳』か」とか思いつつ、何だか分からないまま終了。
最後の最後まで焦点の絞りきれないドラマだったかも。

後ね、どうしても最後まで分からなかったのが
肝心の「理想の国」が何なのかってことだったり。
途中までは、清盛さんのおかげで、何となく
理解できたような気がしていたんだけれど、
「平泉で自分たちの理想の国を作ろう」って時点で
他人様の治める国の中で何するの?!と、疑問符。
頂いた所領や奪い取った国で頑張るならともかく、
貿易とか何とか言ってるってことは、他人様の土地で
何とかできる程度のものじゃないと思うんだけど。
その辺も、義経主従に共感できなかった理由だったり。

そういえば松健さんの芝居って、上手いんですかね?
安宅関での富樫とのやりとりは、おっ?!と思わされた
けれど、その後はしっかりコント芝居に戻っていたし、
今日の義経との別れも、たっきーの方が上手いじゃんと
思ってしまった私の目は、立派な節穴なんでしょうか。

でも、頼朝も、死の知らせを受けた場面での背中と、
無言で退出を告げた手がすごく好きだったのに、
「すまぬ・・・!」とか言わせちゃう場面を入れるくらい
ベタベタ脚本だから、松健さんぐらい分かり易さ追求の
演技の方が今回の大河に求められたものだったのかな。
流し見してても分かる心情や状況描写に、懇切丁寧な
ナレーションが入るのも、いいかげんうざかったし。

まあいいや。途中何度何度も脱落しながらも、一応、
最後までつきあえたし。50回中30回ぐらいは見たかな。
本当に大河ドラマって「習慣」なんだなぁと思った年。
でも、「勝村さんが」「岡さんが」「有起哉さんが」と
見続けて、そのまま一番はまっているゲームの時代に
突入してくれたというのも、有り難かった点かな。
一番泣けたのは、多分こっそり宗盛でした。
来年は山之内一豊の妻かぁ。「まつ様」になりそうで、
イマイチ気が乗らないし、全然知らない人だから、
1回抜けると二度と見なくなりそうな感じだなぁ・・・。


2005年12月09日(金) 障害のお知らせ

今、うちのHPは全面的に見られません。
niftyが、以下のような状況らしいです。
発生時間は20時ごろと書かれていますが、
現在23時半、まだ復旧はしていないようですね。
こんな時だけは、日記は楽して別のところで
借りておいてよかったなぁと思ったりします。
でもトップ、昨夜辺り13万Hitsになったはずで、
ちょっと気になっているんだけどなぁ・・・。

==========================
現在、@homepage(アット・ホームページ)におきまして、
障害が発生しております。
@homepageサービス全般がご利用いただけません。

また、 お客様のページ、homepage1およびhomepage3を
ご利用のお客様につきましては、
ページの閲覧が出来ない状態となっております。
早期の復旧を目指し、復旧作業を現在行っております。

お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、
深くお詫び申し上げます。

発生時間:2005年12月9日20時頃
==========================

いや、そんな話をしに来たんじゃなかったんですが。
そうそう、市村さん&篠原涼子さん、ご結婚おめでとう♪
私は篠原さん側のインタビューしか出会えませんでしたが、
本当に幸せそうで、彼女のイメージちょっとアップかも。
あんまり無邪気にはしゃいでいて可愛くて。
ちょっと『天保〜』でのお冬を思い出したりしたかな。

コメントの中に筧さんの「初日に結婚するなよ〜!
いつか仕返ししてやるからな〜!」を発見して、
そういえば市村さんと同じ役だったと思い出したり。
こちらも仲良さそうなのは、ちょっと嬉しいかな。
確かに『エビ大王』初日話は、全く見かけませんでした。
でも私は、このコメント見て思い出したから、
慌ててデジポケを発券してきましたよー。
来週火曜日、観劇予定。さて、どんな舞台なのやら。


2005年12月07日(水) 甥っこ初観劇『ライオン・キング』

<場所>四季劇場・春、2階A列33番
<大体の時間>18:30〜19:40、20:00〜20:50
<主な出演>
  ラフィキ:金志賢、ムファサ:田村雄一
  ザズ:岡崎克哉、スカー:広瀬明雄
  ヤングシンバ:岡田修宏、ヤングナラ:片山由里恵
  シェンジ:青木豊美、バンザイ:大塚俊
  エド:古野健、ティモン:小川善太郎
  プンバァ:荒木勝、シンバ:田中彰孝
  ナラ:黒木ますみ、サラビ:森以鶴美

2歳10か月になる甥っこが、
映画の『ライオン・キング』にはまっているらしく、
「観劇デビューさせてみようと思うんだけど」と
妹から電話がかかってきて、1も2もなく参加希望。
『ライオン・キング』自体は、前に一度観た時に、
「一度観りゃ十分な作品だな」と思ったというのに、
会社の観劇会でも一度観ていて、実はお腹いっぱい。
更に、最近の四季は、古参だけのストレート以外は、
レベルが低くなりすぎていて食指も動かない。でも
「初観劇の子の様子を見る」が目的なら、話は違う。

そんな訳で、実はあまり舞台は記憶にありませんが。
のっけから、ラフィキの声の張りが足りな〜い!と、
いきなり腹が立ったこととか、ムファサが子シンバに
「お前は王となる」とか歌っている静かな場面で、
あまりに退屈で甥っこの方を頻繁に覗き見ていたら、
他のシーンでは盛り上がっていたはずの彼も、
眠気が襲ってきてます〜状態で笑ってしまったとか。

大体のキャストさんが、微妙な出来の中、
大人シンバだけは、割と好きな方でした。
初めて観た時の坂健シンバを思わせる衝撃ありで。
「うわっ、こいつバカだ〜!」って単純な楽しさ。
歌いながらターザンのりで出てきた時、うかつにも
ちょっと、ときめいてしまったりしましたし(笑)
そんなに上手とは思わなかったけれど、四季発声が
比較的少なめなのと、「若いです〜!」って印象が
とにかく前面に出ていて微笑ましくて、よかった。
後は、今回も子ナラが可愛かったかな。

でも真面目な話、実はすごくびっくりしました。
まだ3歳にもならないっていうのに、甥っこは、
最後までしっかり見ていて、楽しげに拍手してたし。
途中で「シンバ、独りになっちゃうの・・?」とか、
「プンバァだ!」とか、声を出しちゃったことは
数度あったけれど、それらの舞台の感想だけで、
ぐずったりするどころか、寝たりも一切なし。

私も、BWで『美女と野獣』を観た時に、子供たちの
素直な反応で、より盛り上がって観たりもしたので、
それぐらいならOKの演目だろうとは思いつつも、
小心者な私は、周りの反応が心配でもあったのですが、
有難いことに、皆さま好意的で、終演後には
「楽しかった?よかったね〜」と、声をかけてもらえたり。
私自身、舞台自体としては、蹴り入れたくなるような
出来の人が結構いたにも関わらず意外に楽しめたのは、
喜んで観ている甥っこの反応が身近にあったせいかなと
思ったりもすると、舞台に小煩くなってしまった自分が、
もしや損しているのかも?と思わされた観劇でした。


2005年12月05日(月) 『ジキル&ハイド』再々演

<場所>日生劇場C-28番
<時間>1幕18:30〜19:50、2幕20:15〜21:15
<台本・作詞>レスリー・ブリカッス
<作曲>フランク・ワイルドホーン
<上演台本・詞>高平哲郎
<演出>山田和也
<出演>
 鹿賀丈史、マルシア、鈴木蘭々、
 石川禅、浜畑賢吉、宮川浩、丸山博一、
 大須賀ひでき、林アキラ、荒井洸子、小関明久、
 石山毅、有希九美、飯田容子、園山晴子、
 鳥居ひとみ、平澤由美、真樹めぐみ
 阿部よしつぐ、岩田元、高原達也、松村曜生

私は、舞台は主役で観ます。
応援している人がどんなに脇でいい演技をしていようと、
アンサンブルがどれほど素敵なコーラスを響かせようと、
それはそれとして嬉しいけれど、主役がダメだったら、
「ああ舞台を観た!」という満足感は半分以上足りない。
そういう意味で、今まで私にとってこの作品は×でした。
「気持ち良さそうな鹿賀丈史」にしか見えなかったから。

・・・と、あえて前置きしておいて話します。
鹿賀ジキル、良かったよー!期待してなかった分、びっくり。
ちゃんと、視野が狭くて前しか見えてない若者に見えた。
地位に安住する上流の人間から見れば鼻持ちならない、
理想主義を追求するような姿にドキドキさせられたり。
♪This is the Momentでもジキルの緊張と期待と不安が
伝わってきて、興奮で手に汗かきそうになっちゃった。
相変らず鹿賀節ですけどね、多少は聞き取りやすかったし。
ルーシーに対する潔癖さや誠実さもちゃんと出ていて、
今回やっと、物語が成立して見えた。嬉しいよぉぉ(泣)

そのルーシーも、再演時の妙な貫禄が抜けていて嬉しく。
ファンテを演ったおかげもあるのかな?可愛さ復活。
ジキルといる時は、純粋さが前面に出て可愛く、
ハイドといる時はエロエロで溶けきっちゃってくれるから、
ますます、鹿賀ジキル&ハイドが魅力的に見えてくるし。
日本版ではエマも割と比率高いけれど、基本的にこの話、
ジキルとルーシーが良けりゃいいと思っている私にとって、
この2人が良くて、ぞくぞくドキドキさせてくれた時点で、
相当なパーセンテージ、満足しちゃった気分であり。

でもエマは、今回はダメでしたね・・・。
代役だから仕方ない部分はあるんだろうけれど、
まだ全く、演技まで手が回っていないという印象で、
歌いながらの演技なんて、関節極少の人形みたいな動き。
ただ、演技は単体でもいまいちだけれど歌は悪くない印象。
声は意外に丸く温かくエマとしての雰囲気に合っているし、
♪あれは夢 や♪In His Eyes など他の人と関わらないで
1人で歌っていられる曲は、割と雰囲気は出ていたし。
1か月でどこまで成長できるか今後に期待、かな。

役代わりの禅さん@ジョン。
実はサイモン時代にも、わずかの絡みを観ながら、
鹿賀さんと声の相性がいいなぁと思っていたのですが、
実際に親友役になってみると、声の相性のうえに、
何か通い合う情のようなものが感じられて、温かい。
今までのジョンも好きでしたが「長年の友」という、
隣にいて自然な雰囲気は、禅ジョンで初めて感じたかも。
オープニングで、あえて客観的に語り始めるところも好き。
優しくありながらも情を抑えた弁護士部分が見えたりして。
でも、婚約式や、どん底に行く時のような盛り上げ方には
「石川禅」が見えちゃう気がするんですよね・・・。

まあでも単に私が、禅さんの作った演技は全般的に
苦手なだけで、素直に観ればいい演技なのかもですが。
おかげで禅サイモンは、とことん苦手だったこともあり、
宮川@サイモン、大歓迎でした。禅@サイモンほど
自分から積極的に露骨に嫌味をしかけるんじゃなくて、
あくまで表は上流ぶって品良く、基本は「無視」の嫌味。
理事会で票決を取るタイミングは、思わず感動するほど
見事な無視の仕方でした。「はっきり裏表」は、
将軍たちがやっているから、サイモンはこれぐらいで、
まだまだ裏の面も若造の方が、私としては好みですね〜。

アンサンブルは、自分のソロを力入れすぎる人が多くて、
今回もやはり時々、妙なバランスになっていたのが残念。
でも、キャッチー大好きな私は、音楽だけで言うなら
最近の どのミュージカルよりもこの舞台が好きなので、
基本的には歌の上手な人たちをそろえてガンガン歌い、
♪嘘の仮面 でも、♪Murder,Murderでも、きちんと
ハーモニー聴かせてくれてるというだけで、結構幸せ(^^)

でも何やかや言ったところで、
ジキルとルーシーが良かった。それだけで十分です。
1回観ればいいやと思っていたけど、もう一回ぐらい、
どこかで追加してみようかなという気分になっています。
やっぱり、帰りにお見かけしたワイルドホーン氏に、
通じなくても雰囲気だけでもお礼言えばよかったかなぁ?
作ってくれて有難う!うわ〜ん!って気分だったのに。
実はこっそり、同じヴァンパイアなら、またウィーン発より
『ドラキュラ』が見てみたかった、かずきでした。
いや、内容全く知らないですけどね。


2005年12月01日(木) 『M.A.』製作発表

行ってきました、製作発表。
大手町はパレスホテル、13:00〜14:30。
キャストなんかは既にどこにでも載っていますが、
まずは念のため。原作は、中学ぐらいで読んだはず。
すごく勢いつけてガーッと読んだ記憶はあるけれど、
詳細をちっとも覚えていない辺りが情けない。
1年後には忘れてそうだし、今のうちに読み返そうかな?

原作:遠藤周作「王妃マリー・アントワネット」
脚本・作詞:ミヒャエル・クンツェ
作曲:シルベスタ・リーヴァイ
演出:栗山民也

マリー・アントワネット:涼風真世
マルグリット・アルノー:笹本玲奈、新妻聖子
アクセル・フェルセン:井上芳雄
アニエス・デュシャン:土居裕子
ルイ16世:石川禅、オルレアン侯:高嶋政宏
カリオストロ:山口祐一郎、ボーマルシェ:山路和弘
ロベスピエール:福井貴一、ラパン夫人:北村岳子
ローズ・ベルタン/ポリニャック夫人:春風ひとみ
ロアン大司教/レオナール:林アキラ
エベール:広田勇二、ギヨタン博士:佐山陽規
ラ・フェルテ:tekkan

メインキャストは噂で出ていたとおりで、
特に2人のM.A.辺りは「ふう〜ん・・・」なのですが、
サブキャラクターたちに厚みがあって嬉しいかも。
春風ひとみさんなんて、まんま想像できちゃうし、
岳子さんも似合いそうだし、福井ロベスピエール!
佐山博士も良さげだし、脇は安心して観られそう。

で、肝心の製作発表の内容ですが、
通訳の方は、急に決まったのでしょうか?
リーヴァイさんはともかく、クンツェさんのお話は、
通訳さん自身が今ひとつ把握できていないままに
訳していらっしゃるようで、日本語として分かり難く。
数センテンスずつ聞いては通訳するわけだから、
大体はどんな話になりそうか理解できる人でないと、
的確な単語を選んで話したりできないだろうに残念。

でもクンツェさんのお話は、それを引いても興味深く、
「圧政や、それに対する革命、という暴力によって、
世界を動かすことができるのか」がテーマなんだとか。
フランス革命の時代を描くことで、テロや、それへの
圧力の続く現代社会をも考えさせてくれるらしい。
実は私にとってクンツェ&リーヴァイというと、
「真面目に話を考えると矛盾点だらけで悩んじゃうから、
場面ごとに うっとりするが勝ち」な東宝エリザのイメージが
強かったので、栗山演出との相性が不安だったのですが、
これなら、ただのコスプレ舞台にはならないかも?

会見中の席は、向かって左から(敬称略)、
高嶋、石川、井上、涼風、リーヴァイ、クンツェ、
栗山、新妻、笹本、土居、山口だったかと。
涼風さん以外は全員、黒系でドレスアップなのに、
祐一郎さんだけが、タートルネックのセーターに、
濃いとはいえ茶系ジャケットなのがチェックポイント。
どんな時も、ちょっと外したり、おちゃらけたり
しないではいられないんだなぁと、軽く溜息。
いや、これでも結構ファンだったりするのですが。
あ、でも、遠目でよく分からなかったけれど、
高嶋兄さんもネクタイはなかったのかな?

私から一番よく見えたのは、高嶋〜井上の3人と、
クンツェさん〜玲奈ちゃんの3人だったのですが、
スキッと背を伸ばして正面を見続ける玲奈ちゃんと、
なぜか軽く微笑み続ける新妻さんに対して、
結構まじめに、話している人を見て反応している
男性陣が対照的で、見ていて飽きなかったかも。
でも高嶋兄さんの朗らかな感じに対して、
隣の禅さんが、終始眉を寄せて深刻な顔つきなのは、
本人の神経質な面が前に出ていて、ルイ16世としての
記者発表にはイマイチかなぁなんて思ったりしつつ。

歌は5曲。
『Turn, Turn』(仮題)『悲しみを涙で』by新妻&土居
『百万のキャンドル』by笹本
『神は愛してくださる』by土居
『A Voice In My Heart』(仮題)『私の心が訴える』
『全てはあなたに』by涼風&井上
4曲目は、新妻さん&M!のアンサンブルさん
男女各5人と。顔は全然分かりませんです。

「2曲は皆様にも分かるように英語で歌います」
と、司会の方が言われたように聞こえたので、
まさか後の3曲はドイツ語で?!と思ったのですが、
3曲は日本語、1曲目と4曲目の新妻さん関連だけ
英語で歌われました。なんで日本語にしないんだろ?

ざっと聴いた感じ、マルグリットに関しては、
聴く前の不安が増大した印象かもしれません。
もともと、私が!私が!と前に向けて歌う2人なのに、
「あなたたちは間違っている!」(2曲目)とか、
「今こそ民衆よ立ち上がる時だ!」(4曲目)とか、
強い語調の歌が多いんで、共感しづらくて疲れる。
まあ、最終的には「!」の状態では世界は変わらないと
気づく物語だろうから、最後の方の曲を聴けば違うかな?
4曲目はアンサンブルのハーモニーは好きだったから、
実際に舞台で観れば、センターにいる人と声を
無視して観ることも、できなくはないだろうし(苦笑)

アントワネット&フェルセンは、微妙。
井上君はいいですよ。見事に、品のある北欧の貴公子。
でも何だか涼風さんが庶民的だし、2人が合わないよ〜。
声域も近いのか、ちょっと井上君が低め設定な感じ。
曲自体は一番好きだったんだけど、声質の違いもなぁ・・。
ただ、身長バランスは良かったし、涼風さんきれいだから、
脳内で彼女に思い切りドレスを着せてみたら、何となく
ごまかされて、少し愛を歌っているように見えてきた。
想像していたよりは悪くないかもと逆に期待。

一番良かったのは、土居アニエス。
1曲目は曲自体がそれほど面白みがなかったし、
いきなり英語で、あまり説得力がなかったけれど、
ソロは、温かみと切実さが伝わってきたし、
現時点での出来は、文句なく一番だったかと。
クンツェさんの話を聞いた後だと、神様の世界に
どっぷりつかりきらない、人間的な修道女がいい感じ。
弱くて間違う人間だからこその祈りと感じたから、
メインキャストの中で一番安心して観られそう。

一般は200人だったのですが、急な平日だし、
東宝系に運のない私が簡単に当選したぐらいだから
応募者少なかったのかと思ったら、約4,000人応募とか。
関係者席の後ろに静かに座っての参加でしたが、
質問時には、普通に手を上げても構わなかったし、
解説やキャスト表だけでなく、あらすじに曲目解説、
出席者プロフィールにフランス革命年表までついた
資料一式を『MA』のロゴ入りクリアファイルに
入れて頂けたし、ちょっと得した気分になってます。



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