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今日の私
BNリスト|昨日|明日
2004年09月29日(水) |
日記は、もうちょっとお休みします。 |
誕生日をはさんで連続出勤中です。 今週末日曜日は休めるはずだったのに、 たいへん遠因ながら台風21号のせいで出勤に。 来週はどこかで休めるかなあ?19日連続は嫌ぁ。 そろそろ職場中、体調にガタが来はじめていて、 冷えピタとか、逆にカイロとかが大活躍。 ちなみに私はカイロ派。職場に体温計はあるけど、 測ると休みたくなるからと使用厳禁だったり。
つか、もうちゃんと休みが取れる予定だったから、 土曜日はソワレのサイゴン持ってるんですが。 久々の井上クリス、初の一孝ジョン、杵鞭ジジも初。 西野さんのいる「つ」組で前方席なのも この日だけ。 今さら売りに出す気も時間も、全くなし。 どうかどうか、間に合う時間に早退できて、 そして、寝ないで最後まで観られますように(苦笑)
とりあえず今日も、日付が変わる前に寝ます。 台風は関東は避けていくため、電車が止まったりなど、 「直接的に」私に影響することはなさそうな感じ。 ニュースを見ていると それだけでも本当に有難いけれど、 遠因としては、まだまだ影響されまくりそうな感じで、 再上陸までしたんなら早く弱まれよ、早くどっか行けよと、 ひたすら祈っています。今やっと、福井上空か。 福井のWさん、大丈夫よね〜?
そういえば、昼休みに見たニュースには、博多座前で 豪雨の中カサがひっくり返ってビショビショの人って 映像があったけど、もうすぐ開幕のエリザ組は大丈夫? しかしこういう時に劇場前が映るなんて、やっぱり、 ちょっと羨ましい街だ、博多。<すごく違う。
2004年09月24日(金) |
坂健inプルミエール |
WOWOWのプルミエール、久しぶりに見ました。 なんか、金曜の18時って忘れちゃうんですよね。 ただでさえ曜日の感覚もないしテレビも普段見ないしで、 出先や会社で気付くと、土曜の再放送も終わってたり。 それが、たまたま木曜日に『浪人街』を見たおかげで、 ああ明日、仕事に行く前に予約かけなくちゃと思って。 そうしたら、すごいラッキーが転がっていて。
私にとってのラッキー、それは坂健ジョン。 8月に始まるなり「このアホっぽい単純さがジョンだ!」と ひと目で納得、ものすごく分かりやすいアメリカンさを、 愛してやまなかった彼のジョン。彼のクリスに関しては、 初めて演じた回しか観ていないので評価が不公平かも しれないけれど、私にとって彼は絶対にジョンの方が適任。 「なんで、クリスなんかのために辞めちゃったのぉぉ」と、 勝手な言い草で泣いていたくらい。それがTVで観られて。
いや、ほんの数分なんですけど。でも相手役が、 彼と同じく簡単明瞭分かりやすい井上クリスだったし、 その数分で ぱあっと、私の『ミス・サイゴン』が広がった感じ。 9/5ソワレで、石井クリスと高橋エレンの作り出すサイゴンも、 多分理解して、しっかり感動できたと思いました。でも所詮、 この作品にはまってなくて、そうそうリピートする気もなく、 (既に5回観てますが)語る肝も見つけられない私には、 坂健ジョン&井上クリスの湿り気のない単純明快さこそが 作品としての救いでもあるようで。
観るたびに「これ、坂健もやってくれないかな・・・」と 思っていたドラゴンダンサーが、彼の姿で観られたのも収穫。 12年前、それでオーディションを受けて落ちていたなんて、 ちょっと豆知識的な話も聞けて面白かったし、あの衣装で 踊る坂健は、やっぱりとても似合っていて嬉しかったし。
彼に関しては、別にファンであるつもりはサラサラない。 「悩み」の演技に関しては ちっともできていない人だと思う。 でも、『砂の戦士たち』で、自分の病気を人に感染さないため、 ほとんど死ぬためのような病院に行くことをストンと決めた姿は 悩みを突き抜けたような明るさで逆に観ていてすごく泣けたし、 「自分の行動を疑う」ことを知らないアメリカンの正義感としても 見事に機能していたと思う。ハマると、ものすごく好きな人。 とにかく見事な声を持っていることだけは確かなんだから、 長所を生かした役を演じてくれることを期待してしまいます。
2004年09月23日(木) |
『浪人街』(WOWOW放映分) |
すごい前評判高かった舞台ですよね。 豪華キャストに、衣装:ワダエミ、音楽:坂本龍一。 そんなふうに言われて少し惹かれはしたけれど、 なんか後一歩やる気にならなくて観なかった舞台。 結果、評判もあまり良くなかったし観なくて納得してたけど、 せっかくWOWOWで放映してくれるなら、ちょうど 唐沢さんなモードに入っているしと、観てみました。
<脚本>マキノノゾミ、<演出>山田和也 <出演> お新(居酒屋「いろは」看板、巾着切り):松たか子 新牧源内(お新のヒモ、元剣術指南役):唐沢寿明 母衣権兵衛(お新に片思い中の浪人):伊原剛志 赤牛弥五右衛門(酒と喧嘩好きの浪人):中村獅童
藤兵衛(「いろは」主人、お新の育て親):田山涼成 佐吉(「いろは」使用人):木下政治 おぶん(佐吉の恋人、孫左衛門の妹):荻野恵理 土居孫左衛門(国広を売り飛ばした浪人):奥田達士
小幡伝太夫(徳川直参旗本):升毅 小幡七郎右衛門(伝太夫の弟):鈴木一真 近江屋幸兵衛(悪徳商人):花王おさむ
千鶴(源内と同郷で、夫の仇と狙う):田中美里 有村一馬(千鶴の義弟):成宮寛貴
他、アンサンブル40名弱(だったと思います)
やっぱり¥12,500で観なくて良かったと思った。 原作は多分、すっごくマキノノゾミ好みなんだと思う。 無頼の浪人たちが それぞれの思いでかっこよく生きてる。 女に巾着切りさせた金で女遊びしてまわってる源内や、 真剣に生き方考えちゃって、清河八郎(!)らとともに京に 上ろうとか考えては赤牛につまんない奴扱いされる母衣。 酒と喧嘩だけで人生やってて、マジで源内と戦えそうだと 思ったら、嘘ついてお新を捉えさせることも抵抗ない赤牛。
本当は彼らがガーーッと盛り上げて、敵役のさすがの 悪人っぷりも鏡のように映えて、主役のどうしようもない その日暮らしの浪人連中にベタ惚れして貢いだり 仇のはずが惚れちゃったりする女たちが彩りを添え、 旗本様は生活に倦んでいて、夜鷹を斬って回るわ、 生活のために先祖伝来の刀を売ってしまい、それを 取り戻して宮仕えするため人殺しする武士とかがいて、 時代の雰囲気を見せたりするような話なんだと思う。 きっと本来は、超エンターテイメントな新感線ノリな話。 それなら私だって見てみたいなぁと思うのですが。
それぞれのキャラがね、どうも薄いんですよ。 舞台化するに当たって、群像劇っぽいところを切り捨て、 松&唐沢の話に焦点を合わせようとしたんだろうけど、 その2人がまた、恋愛にちっとも向かない演技なのも辛い。 松さんは『おはつ』で、恋愛話もすごいかもと思ったけれど、 やはりこの人は、自分に指向性のあるキャラが強いようで、 「相手がどんなであっても惚れてる」という色気はない感じ。
ただ最後の方で、数百人の男が待ち構えている状況で、 「それでも勝てる男でなきゃ、お新が惚れるものか!」 みたいな台詞を吐いて、ちょっとビックリした。もしも 最初からそういうキャラなのなら、松たか子で納得する。 でもそうは見えなかったんだよね〜。どうもボケてた。 唐沢の方にも、そこまで惚れさせるような ぞくぞくする 強さが感じられなかったってのも敗因なんだろうけど。
良かったなと思ったのは、母衣と2幕の赤牛。 伊原さんは本当に殺陣が上手いし背も高い分迫力もあり。 生真面目すぎる青年役も、かわいげになるのは得だよな。 獅童は、1幕は暴走っぷりと、素っ頓狂な声の出し方が うざったかったんだけど、2幕で1升酒を一緒に飲むうちに 七郎右衛門に気に入られ、食客(だっけ?)扱いとなり、 お新で源内を誘き出す作戦を思いついた辺りからがいい。 何度も喧嘩を売ってはスルスル逃げられてきた強い男と、 マジで喧嘩できるかもしれない喜びにいきなり輝く赤牛。 でも、源内が大勢と戦ってボロボロになってるとこ見てたら、 いとも簡単に寝返って、彼らが逃げる しんがりを申し出て、 山のような敵と楽しんで戦って、死んでっちゃうのよね〜。 一番この作品らしい、おいしいとこどりのかっこ良さかも。
多分その、源内から母衣、赤牛へと続く、 むやみやたらと血しぶき水しぶき浴びる長い長い殺陣が、 一番の見せ場だったんだろうし、生で間近で観ていれば、 かっこいい豪華俳優たちが きれいな服着て決め台詞はいて、 殺陣やってれば、それだけで満足して帰れるのかもとも思う。 でも少なくともテレビで観ていた私には、それだけじゃ カバーしきれないほど、脚本が不出来だと感じられた。 勿体ないなぁ、これだけのキャストや原作、金かかった衣装、 40人近いアンサンブル。もっとずっと面白くできたろうに。 マキノノゾミ作品にいつも思う「発想はいいのにねぇ」で 終わってしまった作品だという感じでした。
2004年09月22日(水) |
唐沢寿明「おしゃべりカフェ」 |
「この期間は、君たちの体は君たち一人のものではない」 と会社から言われた、連続お仕事2週間の真っ最中です。 仕事帰りに遊びに行った先で事故に会うようなバカなら、 死んでも幽霊になって働きに来いとまで言われたし。
何があっても放送時間に間に合わせなければなので、 始まりと終わりはきっちりしていて、それ以上の残業が ないのだけは救いですが、どんなに難解なものでも 時間内に終わらせなければならないので、集中が肝心。 遅くとも8時ごろには家に帰っているのですが、さっさと 食事して風呂入って、日付が変わる前に寝ましょう。 は〜っ、ヤダヤダ、こんな生活。
そうすると、ここに書くようなネタがないんですよね。 ネタを探して久々に朝日の夕刊も買ってみたんだけど、 三谷さんのエッセイも、今回はイマイチ気が乗らない。 ぐっさんネタなので、最近の永倉がとみに気に入らない 私にとっては、ちょっと鬼門気味だというのもあるのですが。
ネタネタネタ・・・と思っていたら、 日曜に行ってきたトークショーのことを思い出しました。 ネスカフェ主催の抽選で当たる唐沢寿明トークショー。 私が当たったのは午後3時半開演の、寺脇康文との回。 「ふだん、友だちとお茶をする時のような自然体の唐沢で 臨みたいと思います」という招待券に書かれた言葉どおり、 ホンットに くだらない野郎どもの冗談の掛け合いばかりで、 しかも結構すべってるし、実は ほとんど内容覚えてない。 だからこの話はここではスルーかなと思っていたけれど。
でも1時間のうち最後の十数分だけはすごく真面目だった。 「飲みはすごく好きだけど、舞台の公演期間中だけは、 絶対に飲まない」と聞いて、その姿勢に惚れ直したとか。 私は普段、割合いつでも好きな時に休める仕事であること =仕事上、自分が代替の効く人間であること を喜んでいるし、 今のような状況は2週間だけだから何とか可能だと思ってる。 でも、役者って、仕事のほぼ100%が、自分自身でなきゃ 意味がない職業なんですよね・・・。そう考えると重いわ。
あと記憶に残ったのは、唐沢さんの自己分析。 「山口智子」と自分を比較して、「ヤツは生きてるだけで 金になる。その人生が見たいとファンは思ってるんだ。 でも自分のような人間は、何か芸をやってナンボだ」って。 ただ歩いていて、その場所や服装が売り物になる彼女に 対して、自分は、何かをやらなければ意味がないと言う。
自分の妻である人間と自分自身に対して、 こういう発言ができるのって、なんだかすごく感動した。 良い悪いじゃなくて、客観的に「違う」ことを把握できる。 自分の歩いている道に きっちり自信を持っている上で、 相手を大切によく見ているからこその発言なんだろうな。 長年、同じ業界で働く同志みたいな間柄だからこその 視点でもあるのかなと、少し羨ましくも感じたり。
でも、こういう真面目な話をしたのは本当にわずかな時間。 司会の中井美穂が「こういう感じの話を、最初からできれば 良かったですね」みたいに最後をまとめていたけれど、でも、 ただの友人とのおしゃべりだったら、真面目な話になる時も うだ〜〜っと馬鹿馬鹿しい話ばかりの時もあったりなんだし、 まさに「おしゃべりカフェ」のタイトルにふさわしい時間だった と言えるかも。実はしゃべってる最中は、司会が口を挟むたび、 楽しげな くだらない会話のテンポやポイントが崩れるようで、 逆に放っておいてくれた方がいいのにと思っていたし。
たまたま最後にマジな話も聞けたけど、本当に「たまたま」。 つい間違って、そこで唐沢さんに惚れ直しちゃったけど、 本当なら、コーヒー飲んでお茶菓子食べながら、マジで くっだらない話を1時間、横から聞いてよう企画だった感じ。 だから本当は、もっと「ファンです!」って人が当たって、 行くべき企画だったのかな・・・?あ、ごめん、ファンの人。 ポチッと気軽にボタンを押しただけで当たっちゃった時点で、 少し罪悪感も感じたから、ちゃんと一緒に行く人は探して FC入ってて申し込みもした人と行ったから許してくれ。
2004年09月19日(日) |
『新選組!』第37回「薩長同盟締結!」 |
『新選組!』第37回「薩長同盟締結!」
そういえば先週の感想を書いてないなと思ってるうちに あれよあれよという間に日曜の8時になってしまった。 先週の感想はといえば、多分、ドラマ始まって初めての、 「自分から指揮を執る近藤勇」に感動したくらいかな〜。 いやもう、佐々木様との対決は相変わらず迫力足らずで イマイチではあったんだけど、それでも、次々決断して 命令していく近藤に、ちょっと結構 ドキドキしましたとも。 その裏で、竜馬が何をしてたかと思うと、日本を動かす 算段をしてた人との間に差を感じちゃったけどね・・・。
さて今週。さらにその差は広がって。 松原の死に関して「その気持ち、しかと受け止めた」と 言ってる近藤さんは本当にかっこよかったんだけど、 「時代は訳の分からない方に向かっている」って・・(涙) 今回はタイトルからして仕方ないのかもしれないけれど、 どう見ても竜馬の方が主役ノリってのは悲しいです。 いつまでもいつまでも変わらず、身内の思いを大切に することで生きている男の人生だから、仕方ないんだけど、 それが「大河ドラマ」枠で主役張るのは難しいのかなぁ。
ま、でも今回は面白かったです。 オープニング前の解説コーナーまでしっかりドラマして、 良順先生の新選組一斉診察、松原の死、薩長同盟締結と、 イベントぎっちり詰まって飽きている暇がなかったし。 後半の竜馬オンパレードは、ドラマとしてはともかく 新選組応援班としては、見ていてとても寂しかったけれど、 前半の松原関連話は、好きだったなー。ドキドキした。 このドラマって、色恋がどれも色気なくて嘘くさいけれど、 松原には「男」を感じさせる雰囲気があったからかも。 切なさがにじんでいて、とても良かったし。
この場面では、初めて斉藤がいいなと思えたのも嬉しい。 周りで徐々にファンが増えていく中、寂しかったんだよぉ。 松原を介錯する時の泣きそうな苦しげな顔が良かった。 河合さんの言葉だけで危ないと思ったのは、前職のせい?(笑) 今回は土方さんも怖いばかりでなく、なにやら憂いがあって、 ちょっと色気を感じながら見られて嬉しかったです。
2004年09月18日(土) |
Members Gathering |
17日と18日の夜、代々木上原ムジカーザであった 石川禅さんのファンの集いに行ってきました。 いや、「ファン」と言ってはいけないのですが。 禅さんは「ファン」という言葉の本来の意味である 「バカ」とか「○○狂い」が気になるからと、 あえて「ファンクラブ」とは言わないんだそうな。 だからタイトルは「今、石川禅を好きな会員の集い」。 他のいろんな舞台や役者さんたちも見ている上で、 今の瞬間は、石川禅が好きだと思う人の集まり。
その感覚に、最近やっと慣れてきたかなと思う。 自慢じゃないが、好きになった頃って信者だったし。 禅さんが出演している舞台を好きになれなかったら、 それは私が何かしら悪いと、心から思ってたし(苦笑) ここ数年でようやく、それは、それこそ「ファン」の 感覚で、私がありたい姿でも、禅さんが期待する 応援する人の姿でもないんだなと気づいたばかり。
まあ、禅さん好きの知り合いが増えてきてみると、 禅さんという人自身が、相手にそういう視野狭窄を 起こさせやすい人なのかなという気もしていますが。 友人曰く「ストーカーされたり、路上でいきなり 刺されたりしやすい人」だそうで、ものすごく納得。 だからこそ毎回 本当に丁寧に「ファン」の説明を するのかもなぁと思ったりもするし、今のところ、 そういう勘違いの道を全く通らなかった友達は 禅さん好きでは1人しか知らないくらいだし(笑) ああ良かった、私、刺しちゃう前に気づいて。
今回は参加者約100人。40分ほど歌って15分休憩、 幕間には紙コップですがコーヒーか紅茶をどうぞ。 入り口で渡された小さな用紙に書いて提出する 参加者からの質問全部に1時間ほどで答えてから、 ジャンケン大会で勝った人に手作りプレゼント。 出口でお見送りの時に、写真付きカードと握手。
最初の時点で金曜の夜しか申し込まなかったのは、 土曜昼は仕事だし、土曜夜は会員だけの集いだから 質問が愛にあふれすぎていて、ついていけなかったら どうしようかなと思っていたからでした。それでも 金曜終了時点で追加したのは、後半がどうでも 歌だけで、5000円払う価値を私は感じられたのと、 あとは、同じように視野狭窄の道を通ってきた 久々に会う仲間が、土曜の昼夜だけ参加だったから。
結果、すごーく楽しかった。 失礼な言い方かもしれないけれど、帰りの飲み会で 後半のQ&Aも、立派な肴として機能してくれたし。 舞台上以外の禅さんに興味がなくなってしばらく、 ムジカーザのイベントには参加していませんでした。 でも、私なりのうんと離れた位置からの応援の仕方が やっと少し分かったかなという感じで良かったです。
2004年09月16日(木) |
『轟天vs港カヲル』 |
全然日記書いてなくてすみません。 『新選組!』の感想もまだだし、火曜にはいきなり決意して 『I Love You 愛の果ては?』橋本公演にも行ってるのに。 だけど、季節の変わり目のせいか疲れやすくなっていて、 帰ってきたらバッタリ寝たりしてしまっていて、何も書けず。 仕事も忙しいので、その最中に感想書けないのも大きいし。
そんな中、会社の健康診断に行ってきました。 全部終わって最後の問診、「体調は悪くありませんか?」 と聞かれて、「別に特に何もないです」と答えました。 医「階段上ると息切れしませんか?」私「運動不足なんで」 医「最近、疲れやすくありません?」私「もう年なんで」 医「急に起き上がるとクラクラと、めまいがしません?」 私「朝は弱いんで、気持ち悪いですけど」医「貧血ですね」 私「ああ、貧血気味とは前から言われてましたけど」 医「他の検査結果によりますが、多分 再検査ですね」 私「ええ〜っ?!」
つい最近、献血できたんですけどとか訴えたけど 数字は無情で、多分、この忙しいのに休んで再検査です。 確かに最近ちょっと、疲れやすいかなとは思っていた。 だから、朝昼晩ちゃんと食べて、早寝早起きを心がけていた。 でもどうせ、運動不足と肩こりと年齢のせいと思っていたのに、 ちっとも「健康」じゃなかったらしいことが判明しました。 まあね、ふと気づいたら、私の好きな人たちって ほぼ全員 今年でちょうど40歳なのに皆やたらと元気だったりするし、 私が「もう年で」なんて言ってちゃいけないって事なのかも。 とりあえず病院行くのは今月末の連続出勤を乗り切ってから、 ということになるけど・・・、とりあえず鉄剤買ってくるか。
ウーマンリブvol8 『轟天vs港カヲル〜俺を愛してきれいになあれ〜』
<出演>剣轟天:橋本じゅん、港カヲル:皆川猿時 ほか <作>宮藤官九郎
ちょっと一気に病人気分になりながら行ってきたのは、 なんでそんなに元気なんだ?!ってほど元気で宇宙一強く、 顔も性格も暑苦しい、劇団新感線の名物キャラ・轟天出演作。 新感線の轟天シリーズは3本あって、どれも勢いあふれて 笑いまくっているうちに全編終わってしまい、カーテンコールで 「3時間、何も残らない舞台を観て頂き有難うございました」なんて 主演が挨拶してしまう、まさに「超楽しいだけ」舞台なのですが、 前回で終了した そのシリーズの主人公をクドカンが借りて、 大人計画の名物キャラ・港カヲルと対決させようという企画舞台。 轟天好きとしては、外しちゃいかんだろうと行ったのですが。
なんつーかなぁ、「微妙」。そういえば、 クドカンが遊んじゃえ企画「ウーマンリブ」シリーズは 前にも一度行ったことがあるけど、それも微妙だったっけ。 楽しいんだけど、どうにも気が抜けた感じで勢いは全然ない。 それはそれで中途半端なヒョロヒョロの今っぽさが好きだけど、 「熱く!」「どこまでも暑苦しく!」「真っ正面から濃く!」 という、どこにいても彼らしい魅力にあふれまくった轟天は、 クドカンの生温い気の抜けた世界と かみあってない感じ。
かをるちゃんも、冒頭の記者会見では「濃い!」とだけ 紹介されていたんですが、初見の私が「ちゃん」付けで 呼べちゃうような、愛嬌というか かわいらしさがある分、 暑苦しさに対して真正面から向き合ってない感じがあって、 その点でクドカンの世界にも十分に溶け込んでいる。でも、 轟天はあくまでもスマートさがなく、クドカン世界とは遠い。 その違和感が楽しいというほどまで消化されてはいないので、 「轟天」を観にきた今の私にとっては、クドカンの温さが嫌。 多分 私だって、ウーマンリブを観る気分で行っていれば、 逆に、轟天の暑苦しさが辛かったんじゃないかと思う感じ。
まあでも、クドカンが轟天を好きなんだなぁということは ひしひしと感じられる舞台で、それは、同じく轟天を愛する1人の ファンとして共感できなくもなく。すごい楽しそうに弄られてるもん。 仰向けから足腰を持ち上げた状態で ゆらゆら揺すられてたり、 ミニ丈のウエイトレス姿でパンツ脱がされそうになってたり、 思いっきりブチュ〜ってキスされて「こんな本 書くからだぞ!」 と、さすがにちょっと じゅんさん気味の轟天に言い捨てられたり。
外見からして いかにも薄〜いヒョロヒョロしたクドカンが、 轟天に弄られて幸せそうにしてる姿は、「ああもう、ただただ これがやりたかっただけなのね・・・」としか思えなかったけど 彼の、少し ずるさ入った小動物系の笑いで人を見上げるような 中途半端な内気さも 結構それなりに可愛く見える私にとっては、 こういう舞台もありかなと、生暖かく見守れたものだったかな。 自己満足芝居の最たるものだとは思うし、こんなものに轟天を つきあわせるなと思う気持ちもゼロじゃないけれど、まあ、 天下のクドカン様ですから。素直に、もう観られないはずだった 轟天がもう一度観られて嬉しかったと、そこに感謝しておきます。 どこにいてもやっぱりパーフェクトな轟天は幸せだったし。 あと、おみやげの轟天&カヲルちゃんウチワは、持って帰るの 恥ずかしいけど、ちょっとアイドル紛いで嬉しかったです。
2004年09月10日(金) |
G2『痛くなるまで目に入れろ』(初日) |
G2『痛くなるまで目に入れろ』(ネタバレ付き)
<場所>紀伊国屋ホール M-16番 <出演> 松田将:山内圭哉、晃(将の父):陰山泰、長谷川(執事):久保田浩 肇(将の幼馴染):中山祐一朗、理沙(将の元彼女):松下好 鰐淵(暴力団組長):坂田聡、美里(鰐淵の妹):岩橋道子 ロドリーグ(鰐淵の妻):シルビア・グラブ、中川(若頭):曽世海児、 海老江(構成員):久ヶ沢徹、新山(構成員下っ端):渡辺慎一郎 <休憩なし>2時間10分
ミステリじたてっぽい舞台だったのね。 そして、小劇場系ではほとんど期待していない事なんだけど、 観終わって「ああ、こういうタイトルだったんだ」と納得できた話。 (予約時に見たあらすじとは大幅に違ったようだけど(笑)) 本当に痛くなるまで目に入れないことには、この父子の、 2人だけで完結してしまった関係性はどこにも向かわない。 父親が死ぬ時、息子を連れて行けなかったら、それこそ悲劇。
いやもう、そんなに真面目に書いたところで所詮、 最初の感想は「ひでぇ。」だけだったりするんだけど。 ホントめっちゃひどい話。あらすじは、すごくまとめにくいけど、 鰐淵組に追われて5年間 隠れ住んでいる将には、時々 記憶が飛んでしまうことがあって、前の恋人理沙についても、 葬式をした記憶だけ、どうして彼女が死ぬことになったのか 覚えてないという状況で。そこに幼馴染の肇が、記憶を なくす前の将に預けられたと言って、将の手紙を持って現れる。 「あれは親父にバレないように あそこに隠した」という内容の 意味を探して彼らが動き出したことから帰ってくる過去の数々、 そして繰り返される新たな事件・・・ってな感じかな。
裏社会にも力を持ち、どんな事でもできちゃう父親が 息子を盲愛してて、レールを引きまくって管理していて、 レールから外れようとすると、あらゆる手を使って修正する。 感情が高まりすぎると、プツンと意識と記憶が途切れてしまうという 息子の病気もあり、多くの人を巻き込みながら何度も繰り返される 逸脱と修正。最後に凄惨な現場で将を抱きしめて「大丈夫、 大丈夫」と息子をあやす父親って・・・、ちょっと、ぞっとしたり。
母子だと割りと有りがちな感じで、もっとドロドロするだろうけど、 父と息子のせいかな?恋愛とか性とか そういう絡みがなくって、 越えられない壁と息子の間の対立の構図がカラッとしてて、いい。 息子側が記憶喪失という病気を乗り越えられないかぎり、 父との対立はどの方向にも全く進展する可能性がないのが ちょっとホラーで怖かったけど、笑いをたくさん挟んでエンタメして 終わりは「うひゃぁ、救いがねぇ(^^;」と叫んで終われた楽しさ。 楽しませてちょこっとテーマなバランスがとても好みの舞台でした。
書き逃げしていた下記の件、解決しました。
>2004年09月09日(木) 業務連絡です。 > >すみません、昨日からメールが届いてません。 >ずっとお願いしていた転送メールの関係で、 >happy.club.ne.jp他、ほとんど使えていません。 > >今日中には復活できると思いますが、 >一斉にメールが届くことになりますので、 >またしばらくお返事が遅くなるかもしれません。 >申し訳ありません。 > >ちょっと余裕がないので、今はこれで。 >失礼します。
おかげで今、昨日届くはずだったメールに埋もれてます。 携帯なんて、消しても消しても迷惑メールが届く。 一日にこんなにたくさん消してたんだなぁと実感。 しばらく頑張りまーす。
後、帰宅したら昨日観てきた舞台の感想を書かなきゃ。 昨日はG2の『痛くなるまで目に入れろ』初日でした。 会場入ったらいきなり、高嶋お兄さんからの花を発見、 一瞬で、頭が先日終わったエリザベートに飛ぶ私。 禅さんやら祐一郎さんやら綜馬さんの名を聞くよりも 彼の名前の方が意識がエリザベートに飛びやすいのは、 シングルキャストだからなのかなぁ?ちょい不思議。
そんな気分のところに、亀有まで村井オヤジ様出演の 再演『オスカー』を観に行っている友人からメール。 「禅さん来てるよ〜。エリザキャスト集合。や〜い」。 思わず、携帯握り締めてフルフルしちゃいました。 亀有『オスカー』は、先日、割引の案内も来てた演目。 でも既に他のチケットを取っていたから諦めたのに。 私にとって基本的に舞台の優先順位は、早いもの順。 よほどのことがないかぎり、先に予定が入っていたら、 売る努力をしてまで他の舞台を入れはしないから。
でも、それだけの理由で、気持ちはあるのにやめた 演目に、年に数回しか観劇しない人もいると聞くと、 なんか・・・、やっぱり悔しいかも。あ、いや、 代わりに観てきた舞台も、時間さえ許せば追加したい ぐらい好みだったので後悔はしてないけど、でも、 ちょっと微妙な気分になるのは仕方ないですよね?
2004年09月08日(水) |
『Rhythm Rhythm Rhythm』初日 |
<場所>アートスフィアN列14番 <出演>リーバ・ライス、東山義久、浦井健治、安寿ミラ DIAMOND DOGS(大坂俊介、森新吾、SHUN、MITSU:KYOHEI) 関仁史、佐々木重直、仮谷孝之、長内正樹、 小山みゆき、紀元由有、高橋千佳、ヒルナオミ
ただでさえ順番や演目が記憶に残しにくいショー公演で、 パンフレットが売り切れていたため、曲目などは全く不明。 しかしなぁ、初日だよ?パンフ、なんで売り切れるのさ。 終演後にアンケート書いてから物販に回ってビックリ。
ついでに、1幕は何かしらストーリーがあったっぽいのに、 それも不明。最初の大坂君がいじめられてるような部分と、 浦井君の眠り姫な話は、どういう つながりだったのかな? 東山さんはずっと死神みたいに見えていたし、安寿さんは 死んでしまった息子?恋人?に、彼が近づくのを阻止しようと しているように見えたのに、東山さんの口づけで死者が甦る。 う〜ん、う〜ん(^^;誰か、解説してくださいませ。
でも、東山さんを観に行った者としては、ものすごい満足。 1幕はずっと、燕尾みたいな長い背のついた黒い衣装で、 ほぼ主役?ってぐらい出ずっぱり。ガンガン踊ったり 男女問わずからペタペタ触られては「KING」って感じで 傲慢に退けたりする姿が、ちょっとトートでとても似合う。 プラチナの細い線を束ねたような、しなやかなオーラ。 この方、お顔は本当に「チュウ1」だと思うんだけれど、 踊っている姿は完璧に「きれい」。
なのに、笑顔見せると、めちゃくちゃ可愛いからずるい。 1幕最後、まるでカーテンコールのようにノリの良い曲で 個々に見せ場で出ては拍手をもらっちゃう場面も楽しいし、 2幕、♪Forget a Bad Boyみたいな歌詞がよく出てくる曲では 赤いロングドレスのキュートな安寿さんを次々に男たちが ナンパしては振られまくるけど、白い衣装の東山さんも◎。 最後に真打として現れ、ナンパ成功したらしい浦井君を、 頭ポンとたたいちゃうのも、男の子っぽくて笑い取ってたけど、 何より体の動きがそのまま表情になるのが、彼のすごさ。
浦井君も、思ったより踊れるんだなぁというのが感想。 2幕では東山さんと同じ振りで2人で踊ったりもしたけれど、 長い手足や高い等身、キリッとした顔立ちに助けられつつも、 なかなか負けてない感じで踊れていて驚いたし。正直、歌は、 全幕通して、実は全くダメなんだと理解するレベルでしたが、 中日エリザ感想を探して回った時に各所で見かけた 「華麗な浦井君のダンス」という表現が、結構 理解できた。
今回の舞台は、多分、本来的には安寿ミラさんのショー。 チラシとかを見ると、「安寿、リーバ・ライス、東山、浦井」と その他の人々のショーみたいな感じのものだったらしい。 その割に、浦井君の出番は(特に1幕は)激少だったと思う。 でもその分、安寿さんと東山さんが主役っぽく、1幕はシリアス 2幕はキュートな雰囲気で踊りまくり歌いまくり幸せだったし、 リーバさんの、まさにゴージャス!といった歌がガンガン聴けて、 ♪All That Jazzまでついてきたり(振りは好きじゃなかったけど) 寝不足で行ったのに瞳孔開きまくった楽しい舞台でした。 もともと安寿さんのショーって好きだし、それに東山さんなら、 大きな外れになるわけはなかったんだけど、相当、当たり。 幸せな時間でした(^^)
2004年09月07日(火) |
『新選組!』第35話「さらば壬生村」 (訂正済) |
<お詫び。9/8 18:40追加> 職場でこっそり更新したはずの今日の日記、 急いでいたせいか特殊文字を入れてしまったらしく、 本文に当たる部分がほぼ全く入力されていませんでした。 今日は遅くなる予定で、現在コイン式のネットから 書き直しているので、続きを思い出して書けないのですが、 明朝必ず全文をアップします。本当に申し訳ありませんでした。
<お詫びのその2。9/9 02:40追加> 帰宅してから「お詫び」に時間を書き足そうと見たところ、 書き込んだつもりの日と日付が違うことに気づきました。 あれ?と思って、書き込んだつもりの9/7をチェックすると、 なんと、全文きちんとアップされてるじゃないですか! すみませぬ・・・。
という訳で、お騒がせしましたが現時点で全文あります。 中途半端に書き込まれていた9/8は削除いたしました。 ちなみに今日は『Rhythm Rhythm Rhythm』観劇。 なるべく早めに感想をあげたいとは思っています。
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日曜日に録画していたBSをやっと見ました。 ちょっとね、季節の変わり目に中1日でマチソワを繰り返して、 合間で飲み会も数回やってたら、さすがにぐったりきて早寝続き。 地震だ台風だってことになってるのも ほとんど知らない間に、 母が乗った新幹線が止まってたり、いろいろあったらしい。 自分では、何も知らずに窓開けて寝ていたら、強風で 思いきり吹き込んだ雨で十数冊のパンフレットがびしょ濡れ になるという程度の被害でしたが(いや、すごく悲しいけど)、 慌てて掲示板など回りつつ、友人の被害状況見て回ってます。 皆様、お変わりなくお過ごしですよね?
『新選組!』第35話「さらば壬生村」
私は三谷さんの「笑い」より「泣かせ」に弱いんだと思う。 今回は、タイトルからして「さらば」なんてのになってるし、 回想シーンてんこ盛りで、さあ泣け、ほら泣けの回。 安易にこういうの大好きなんですよ。あ〜ん(ToT) 三谷さんとしては稀有なほど、違和感を感じる女性がいなくて、 女性陣全員を素直に見られた点でも、なかなか拾い物の回。
やっぱり、八木家の方々との別れが一番きたかな。 近藤勇と為三郎とのシーンなんて、最近の勇の中で最高ランク。 たまちゃんとの時も思ったけど、慎吾って、子供相手のほうが 気張らずいい演技ができてるような気がするんだよなぁ。 大きくて優しい笑顔で、これなら局長らしい包容力も感じたり。 あとは、ちらっとだけ映った「芹沢」の文字が気になったけど、 為三郎が鴨に竹とんぼ作ってもらった場面とかも、ついでに ちょっとだけでも入れてくれたら、またウルウルしたんだろうに。
それから、大好きだった久ばあちゃん。 オープニングテロップで「久(回想)」で予想ついたけど、 やっぱり箒の場面が何度も何度も使われて、じんわり。 そうなると、臨終の時の「違う」も欲しいと思っちゃうんだけど、 鴨同様、そこまでやるとやりすぎ、って感じになるのかなぁ? 「あんな事もあった、こんな事もあった」と見ている側が個々に 思い出すほうが切ないといえばそうなのかもしれないけど。
ひでちゃんは・・、ごめん。切ない場面で結構好きだったけど、 どうしても、総司の方がはるかに美人なのが気になっちゃって。 それと「証が欲しいの」は、どう解釈したら良かったんでしょう・・・。 あと、3/10なのに(珍しく日付を覚えてたのは父の誕生日だから) 満開の桜が散っていたのも、嘘くさい演出で、何か嫌だったかも。 そういえば、焚き火で焼きいもしていた人も。季節感なかったね。 この、ひでちゃんのことを八木夫妻と話し合う土方さんは、 久々に安心して見ていられました。どうも私は「鬼副長」さんは 苦手で仕方ないので、基本的に土方ファンにはなれないらしい。
回想ばかりでなく、現在の場面も、結構ほんのり いい話が多く。 特に源さん。山南さんが亡くなってからとみにポイント上がってるけど、 周平に対する細やかさがいい。「井上源三郎嘘をつきました」って。 「特別扱いはしない」という、当然ではあるけれど冷たい気もする 北風さんやっている近藤に対して、フォロー入れる源さん。 近藤家の後継ぎに対してのその忠節に、思わずまたうるり。
しかし、本当に局長は厳しくなったんだなと思うところも。 周平に対する態度もそうなんだけど、配る手ぬぐいにはビックリ。 微笑み一つ見せずに、しかも安い方を選ぶんですか・・・。 「かっちゃん」には有り得ない感じが、回想シーンと並ぶとまた辛くて、 どこまでいくんだろう・・・と思ってしまったり。
でも試衛館メンバーにだけは、結構くだけてるんですよね。 左之への「何回くだけたと思ってんだ」の言い方なんて、好き〜♪ 近藤と永倉が落籍してきた理由として山南さんが繰り返し使われて、 ちょっとムカムカしていたところだけに、あれは和めて嬉しかった。 しかし、なんで山南さんの死をそういうふうにしか使わないかなぁ? どっちかというと、山南さんの明里への応対に関しては、 「本当に富士を見に行けるつもりだったのか?」という点とか、 ちょっと疑問の残る部分があるだけに、女性関連とばかり 絡めて使われると、彼の死が軽く扱われてるようでちょっと嫌。
あとは、今回初登場の増沢さん@中岡慎太郎が嬉しかった。 このドラマでの土佐人の特徴である明るさと真っ直ぐさが、 似合ってるし、竜馬より土佐弁も上手で、見ても聞いても嬉しい。 誰が何話ごろに殺すことになるのか知らないけれど、それまで、 たくさん出てきてくれると嬉しいなという人の初登場回でした。
<9/7 00:50追加> 9/4の日付のところに5日の観劇分の感想を書きました。 ページ上方の「昨日」ボタンからお進みください。 ただし、2本分ですので、またしてもえっらく長いです。
金曜日と逆パターンでマチソワ。 『I Love You 愛の果ては?』楽を観てから『ミス・サイゴン』。 開演時間を見ないで両方ともチケット取ってしまったので、 最近になって、ソワレに合わないかもしれないと気づく。 マチネは14時開演、休憩込み2時間15分。楽ということを 考えれば、終演時間は多分16時半を少し回るくらい。 パルコ〜渋谷駅は普通で10分、込んでいれば15分。 電車は待ち時間込み20分弱。千代田線〜帝劇5分強。 到着予想「うまくいって」17:10。帝劇開演は17:15・・・。
サイゴンは諸事情で外せなかったので、 泣く泣くパルコの楽を一度は手放しました。でも、 やっぱり諦められなくなり、チャレンジする気で再度 購入。 予想どおり、おまけの1曲を歌い踊ってくれたパルコ楽を 最後まで堪能してから、歩きにくい休日の渋谷をダッシュ、 電車の待ち時間に飲み物とサンドイッチ、ドリンク剤を購入、 銀座線渋谷駅発16:45。もちろん、乗り換えも走る走る。 頭の中でリピートしていた『I Love You〜』のテーマ曲が 爆スラの♪走る走る俺たち〜 に、すりかわった頃 帝劇着。 17:05。サンドイッチ食べて トイレ行って 軽く化粧直して、 開演前のエンジニアの挨拶も余裕でOK。勝利(^^)v
ただ残念なことに、すべりこんだ隣席の友人は、 体調を崩して昨日まで寝込んでいたらしいということ。 終演後は食事かなと、『新選組!』はタイマーかけてきたけど、 それは無理そうで、結局 終演後は「初 一孝-岡を観よう祭」 だったらしい観劇仲間たちとの飲み会になってしまいました。 そんな、マニア的イベントデーとは知らなかったよ。 どおりで、客席に知り合いが多いなぁと思ったんだよ。 ってことで、既に語り倒し済み。感想は数時間後に、 前日の日付の日記のところにでも書いておきます。 書いたらリンク張りますので。しかし、眠い。
2004年09月04日(土) |
(9/5観劇分)『I Love You 愛の果ては?』楽、『ミス・サイゴン』一孝-岡初日 |
『I Love You 愛の果ては?』14:00〜
<席番>PARCO劇場A列18番(4列目センター) <出演>川平慈英、堀内敬子、絵麻緒ゆう、戸井勝海 <演出>山田和也
結局、10日で6回行った舞台(^^;の東京楽でした。 直前まで来られるか分からなかった人や、年に数回しか 会わない人も含めて、客席には知り合いや友人がいっぱい。 開演前から、そんな雰囲気に嬉しくなりながら始まり。
「山田さんだなぁ」と思うことの1つに、 遊べる場所が決まってるコメディであることがあります。 きっちり作り込まれたうえにある余裕で魅せてくれるから、 自由に遊んでしまえる場所は結構少ない。というか、 演者の方にもそちらの方向で楽しませる舞台にしようという 意識があまりない中、日替わりは慈英さんがらみの2か所。
最初は、Act1 Scene4。 「しゃべる男たちと聞いているフリをしている女たち」の、 おまけ部分での男たちの主張では、戸井さんがいじられる。 女たちが勝手放題言いまくって去った後に、「俺たちにも 主張の場を!」と訴えた男たちに、ライトが再び当てられ、 なんとスポットライトの中、戸井さんから歌いだすという場面。 慈英さんが延々茶々入れて、歌わせてくれないんですよー。 苛められキャラの戸井さんが、ほとんど素のような状態を 慈英さんがうまく転がして転がしてやたら笑わせてくれて。
俺の出番だと必死で主張して注目を返してもらった戸井さん、 Act2,Scene2「赤ちゃんの両親は どうなっちゃったの?」の、 フランク夫妻の赤ちゃんバカっぷりに呆れかえり、ジュニアが 大人になったら連絡くれよ」とクールに帰るフレッドという場面で 雪辱戦を果たそうとしたところ、吹き出してしまった大バカ者。 このシーンの始まりで慈英&堀内夫婦が童謡の振り付けを 練習してるんですが、「君はこーんなことやってるんだよ」と、 フレッドが帰る直前にやってみせる。振り付け自体が今日は 人差し指を鼻に突っ込んだりとオーバーアクション気味で、 「さあ、できるかな?」とニヤニヤ見つめる慈英さんの視線に 戸井さん、自爆(苦笑)笑っちゃうならやるなー!
言ってみれば、振り付けをオーバーにした慈英さんの罠に 再び戸井さんが引っ掛けられたってことなんですよね。ダメすぎ。 しかも、引きずっちゃって続きのセリフでも笑いが止まらず。 観客は温かく笑ってくれたし、戸井さんが帰った後で慈英さんが 「残された俺はどうするんだよー!」って締めてくれたから 良かったけど、ちょっとダメ出したくなってしまった私。
でもなんかこの2人、テンポが合ってるみたいでいつも楽しげ。 カーテンコールでも、1幕ラストの♪結婚式の誓い を全員で エンディングの衣装のまま もう一度演ってくれたのですが、 逃げる新郎(戸井さん)を牧師(慈英さん)が追い掛け回す場面、 あんたたち、何を勝手にじゃれてるのよ!って妬いちゃうくらい。
野郎同士の仲の良さというのは、時々無性に羨ましいし、 傍から見ている分には楽しくていいんだけど、だけどさ、 えーと、この舞台のテーマって何だったっけ?と思ったり。 結局は「しち面倒くさい男女関係やってるより、同性同士で つるんでた方が楽しいことは確か」って見えちゃったんだけど、 楽日にそれって、まずくないのかな〜?(笑)
『ミス・サイゴン』17:15〜
<席番>帝国劇場L列26番(センターブロック下手側) <出演>市村正親、新妻聖子、石井一孝、岡幸二郎、 高橋由美子、泉見洋平、平澤由美、畠山紫音(タム)ほか <指揮>塩田明弘
「あ、納得」という感じの回。今まで、 若干の違和感を感じてきた石井クリス、岡ジョン、高橋エレンが、 組み合わさると、アメリカでも観られそうな「まともな」サイゴンに。 最初に納得した、井上クリス・坂元ジョン・ANZAエレンによる 「単純な明るさと、意識しない優越感に満ちたアメリカン」たちと、 ベトナムの人々との差が直接浮き上がってくる舞台ではない。 でも、アメリカが犯した罪が題材でありながらヨーロッパだけでなく アメリカでも受け入れられる理由が分かるような気がした舞台。
石井・(岡)・高橋だと「独自の正義感に満ちたアメリカン」色が強い。 やってることは全然変わらないのに、彼らなりに真剣に良い方法を 模索しているから、これを作ったヨーロッパ人としての視点を 忘れないように観ていないと、つい、間違って感動してしまう。 明らかに嘘くさい岡ジョンですら、あまりに三つ揃いが似合って かっこ良く、感動的に歌い上げるから、つい だまされそうになる。 今回も、何となくいい話を観たような気がして満足してしまっていて、 観劇後しばらくして いきなり「だまされた!」と気づいたり(苦笑)
多分、本当の『ミス・サイゴン』はこれなんだろうなと思った。 どうしたらいいのか、いつも真っ向から熱く真剣に悩むクリスと、 愛する夫の子を成し、今でも彼の夢に出てくる女性という存在に 女として苦しみながらも、夫の罪を償うため親切にしようとするエレン。 彼らに真剣に共感して素直な涙を流すも良し、「けっ!これだから アメリカ人なんてロクなもんじゃねぇ」と作品に拍手を送るも良し。 井上・坂元・ANZAだと、聡いアメリカ人は「バカにするな!」と 腹立ててしまうかもという気がする分、あくまで日本仕様な感じ。
あと、今日になって初めて、クリス(少なくとも石井クリス)の感情の 流れが、話の中でつながって理解できたのは、ちょっと感動でした。 アメリカでもベトナムでも自分の「正義」を貫ける仕事は見つからず、 くさっていたところに、ただ一つ見つけたのが「キムを守ること」。 純粋なそれを守り抜くことこそ自分の使命と感じていたのに、 それすらできず、とうとうアイデンティティの崩壊、言葉を失って。 エレンと結婚してからも、自分が保護すべきたった1つのものすら 守りきれなかった駄目アメリカンだという意識が悪夢となって現れる。 そんな感じ?もちろん、そういう存在である彼女に救われたのも 事実だろうけど、下手すると3人クリスの中で一番、キムのことを 女性(人間?)として愛していなかったのは石井クリスかも。
そんな感じで、アメリカ側がものすごい納得の舞台でした。 岡ジョンも石井クリス相手なら、政治的にでなく親しいと分かるし(笑) もちろん、泉見君も切なさいっぱいのトゥイを今日も安定して好演。 市村さんは相変わらずパーフェクトな市村エンジニアだったけど、 この、何度もリピートして味を噛み締めたくなるアメリカ側の前だと 完成されすぎた洗練度合いが、逆に物足りない印象があったり。 新妻さん演じるキムも、防音ガラスに囲まれてでもいるかのように、 歌からも演技からも感情が伝わってこず、見えてくるものから 何を表現したいのか推測するしかないのが何とも もどかしいので、 いっそ、筧エンジニアと玲奈キムを合わせて、濃いぞ!文句あっか! って感じのメンバーだと、きっと私好みなのかなとか思ってました。 (実は、筧・笹本・石井・岡・高橋の日って、存在しませんが。)
2004年09月03日(金) |
恐ろしく長文の『ミス・サイゴン』感想文 |
マチネがサイゴン、ソワレが『I Love You 愛の果ては?』。 感想をゆっくり書いてても15時半には帝劇を出てしまい、 次は渋谷のParco劇場で19時開演。時間余りすぎ。 せっかくだから献血して、ついでに友人に感想でも 送ろうかと新しく出来た献血ルームに入ってみたら、 無料ネットはおろか、本の1冊、新聞の1部も置いてない。 成分じゃなく全血にしたから実際にはそう長くなかったけど、 携帯も使えないし、ものすごく待たされた気分でした。 こんなことなら行きつけの献血ルームに行けばよかった。 でもそういえば最近、読みかけの本を持ち歩いてないなぁ。
さて。多分、今日の感想の大半はサイゴンで終わります。 今月半ば以降は仕事のため観劇ストップするので、 5日の友人とのデート(自分的には観劇ではない)を除けば 最後のサイゴンとあって、とにかくまだ観ていない人たちが 多いという意味で選んだ回なので、話したいことが多いから。
『I Love You〜』はE列11番だったんだけど、魔の席で、 さすがに招待席となる、思いっきり役者さんの目の高さ席。 ただでさえ大人な男女関係な舞台で、時々 微妙な気分で 観ているのが恥ずかしくなったりするのに目が合っちゃう。 さらには通路際で、ついでに反対側の隣は空席という、 目立つ席だったので、通路を歩いてきた絵麻緒さんには 離婚したなら「♪お祝い返せ〜!」と詰め寄られました。 あまりの迫力だったので、思わず「わ・・・私じゃない!」って、 こっちも本気で、ふるふる首を振ってしまいましたが(苦笑)
『ミス・サイゴン』
<席番>C列35番(サブセンター、センター側通路席) <出演>橋本さとし、笹本玲奈、坂元健児、岡幸二郎、 高橋由美子、tekkan、高島みほ、内田祐希(タム)ほか <指揮>塩田明弘
さてさてサイゴンでございますが。 今日お初の人が、橋本エンジニア、玲奈キム、坂健クリス、岡ジョン、 高橋エレン。ちなみにtekkanトゥイも初日以来なのでほぼ初見。 これで4エンジニア、4キム、3クリス、3エレンは全員クリア。 既に出演組では今井ジョンと杵鞭ジジだけ観ないで次は10月。 (2幕だけ観た日が杵鞭ジジだったはずですが、意味ないし。) 個人的には、4回観劇ですごくうまく、ほぼ100%クリアした気分。
今日のポイントは、キムで泣けたこと。 いやもうビックリしたね。ほぼ投げてたもん、キムを観ることを。 1幕は17歳にしてはあまりに子供子供してるのが気になるけど、 その、いかにも痛々しい少女っぷりに、つい「守ってあげたい」 なんて気分になってしまうので、クリスの気分にも共感させる。 少しまた痩せたのかな?固さもあって、とても好き。
こんな仕事は、すごーく嫌だけど、でも働かなくちゃいけないし、 それなら、「こんな事してちゃいけない」と言ってくれた人に、 「この人なら」と決意して一夜を過ごして。初めての人ということで 思い入れも強くなったところで「一緒に暮らそう」なんて言われたら、 そりゃ頼る人とてない女の子としては、運命かも!なんて無邪気に 思っちゃうのも仕方ないのかなぁってストーリーが嫌味なく見えた。 クリスに「お前も嘘をつく女なんだな」扱いされた瞬間、いきなりの 身の上話も「何を言えば信じるのか知らないけど、私は違う!」 という はねつけ方も、潔癖さや頑なさを感じさせて、分かる。
それが3年後になったら、折れそうだけれど強くなっているし。 「女」にならず、「少女」のまま「母」になったような印象の強さ。 「あいのこ」である幼子を抱えて、どうやって独りで3年も 逃げ延びてきたのか分からないけれど、いろいろあったんだろう。 どんどん落ちていき、ついには人殺しまでして生きてきたのは、 ただ、タムがいたからなんだなという日々を想像できたから、 クリスと会いたいのは、自分が恋しいからというよりも、タムを 引き取ってほしいからという話に繋がるのがようやく理解できた。 ふう。やっと『ミス・サイゴン』という話のスタートにたどり着けたよ。
相手役だった、坂健クリス。 人を愛することにかけては、とても優しくて素敵な感じでした。 つい守ってあげたくなるキムだったせいも多分にあると思うけど、 「あなたまでそんなことを言うのね!」とパーンとはねつける姿に、 思わずビックリして ほだされ「一緒に暮らそう」なんて言っちゃって、 抱きしめているうちに本気で愛しくなってきちゃった、流されやすい 単純で素直な、割と純朴系のクリスという姿は、なかなか好き。 ♪世界が終わる夜のように だっけ?タイトル覚えてないけど 2人のデュエットも、ラブラブでいい雰囲気だったし。
でも、悩んでねーだろ、お前。(苦笑) ♪Why God Whyとか、エレンに打ち明ける場面はダメにも程がある。 「国にもサイゴンにも空しさを感じていた自分に、唯一キムが真実に 思えた」というストーリーは、坂健クリスには全く存在してない。 ただそれに関しては、ドリームランドや♪Why God Whyさえ忘れれば たまたま出会ったその夜の娼婦にほだされた話としても通る。 問題はそうなると、エレンに対して何を告白するかってことで。 案の定、知ってるはずの歌詞がちっとも頭に入ってこない場面で、 エレンの苦悩がどこへ行けばいいのか、ものすごく困るクリス。
特に今回の高橋エレンが、すごく苦しむ役作りだったので、 余計にそのシーンの坂健クリスの浮き方はすごいものだったのかも。 キムが訪ねてくる場面、雑誌を読まずに考えて思い悩む彼女。 そこに突如現れた本人を、思いやろうとしても、その余裕がない。 「♪あの子の親はクリス?」なども、わざと訊いている感じが強く、 自分からクリスを奪うかもしれないと思っていそうな切実さがある。 それだけに、エンディングでタムに手を伸ばす場面が辛さを増すし、 女性としての共感度では、もしかすると一番高い作り方かも。
ただ、『ミス・サイゴン』という話全体にする私の好みからすると、 当然、クリスの子を産んだ女性に対する思いはあるとしても、 あくまでも上から見下ろす感じのANZAエレンの方が、 容赦なくアメリカとベトナムの壁が見えて、好きかもしれない。 あと、ソロを歌ってる間は顔が笑ってるように見えるのが嫌かなぁ。 それ以外のときの演技は一貫していてとてもいいのに勿体無い。
もう1人のアメリカ側、岡ジョンは、ある意味、すごく良かった。 登場した女おごる場面は、緑の兵隊服が やたら違和感で、 慣れずに演技まで感じられないうちに終わってしまいました。 2幕でサイゴン陥落の際も同じ衣装で、やっぱり違和感だから、 それはどうしようもないんじゃないかという気が結構する。 どうしてそんなに似合わないかって、岡さん自身にも 似合わないんでしょうけど、岡ジョンの作りが、どうにも 「高級官僚」に見えてしまうからなんでしょうね。多分。 そういう意味では、設定に反していて良くないんだけれど。
でもその他は絶品!めっちゃ腹立つんだもん。特に、クリスが 溶けまくって「♪(あの子は)蓮の花〜」とか電話してきた時の バカにしたような、ハッ!は絶品でした。思わず笑っちゃったけど、 隣の人も耐えられなかったようで笑いが漏れてて、ちと安心。 その時は、衣装も似合ってたな〜。坂健ジョンだと、何の服? という感じだった不思議な衣装が、いかにも前線には出ません って感じの士官服に見えて、細身の岡さんにめちゃ似合う。
1幕は「ハッ!」ぐらいしか目立った部分はなかったけれど、 2幕入って♪BUI DOI。いや〜ムカムカしましたわ。素敵。 見事にスーツを着こなした政治家一族のような雰囲気で。 まさに上流階級というか、こんなに「ゴミくず」が響いてくる ♪BUI DOIって、あまりないんじゃないかしら?って感じで。 その後、クリスが現れたんだけど、彼がまた見事に庶民で、 どう見ても純粋白人じゃないもんだから「僕はこんな人とも 友人なんだよ」って、政治家のパフォーマンス状態(苦笑) エンディングまで一貫しての嘘臭さは、本当に見事。
最後は、評判の橋本エンジニア。 想像と全然違って、すごく可愛かった。かっこいいんだけど、 映像で見せてくれてた あの怪しさはどこへ?で素直さいっぱい。 開演前の恒例、エンジニアのご挨拶も、やたらに軽く明るい。 「では、ミスサイゴン全5時間、お楽しみ下さい。・・・嘘ですよ〜」 とか言っちゃって、周りからも「軽いねぇ」との声がボソボソ。
どうしたらこの環境でこんな奴が育ったんだと感動するほど、 可愛らしく純粋にアメリカに行けることを信じてるんですね。 ♪生き延びたけりゃ の「最初はバンコク、それからアメリカ」でも その実現を露ほども疑ってない。いきなり「あれ?」って言うから 何?どうしたの?って思ったら、「♪ビザがない〜」だって。 今気付いたんかい、おまえは!って感じで、笑っちゃった。 収容所から出られただけで何でもできる気になってたのね。
正直、こんなエンジニアってありなの?と、 ちょっと頭を抱えてしまわないではなかったんだけど、 見事に暗さがなくて前向きなエンジニアの存在は、 もしかすると、深刻に悩んじゃう一孝クリスとか、いつも 眉根にしわを寄せて苦しんでいる感じの知念キムとか、 (観てないけど)重さ爆発で妙に誠実っぽく感じてしまうらしい 今井ジョンとかと組み合わせると、話の中の救いになるのかも。 狂言回しっぽい感じになるのかな?今日の組み合わせだと、 面白いんだけど、時々無性に違和感を感じて嫌だった。 上手側前方席に座っていると、バンコクで現れた時なんか、 「これ似合ってます?」話しかけられ、思わず拍手すると 「ホント?」なんてやり取りができて、ちょっと楽しかったけど。
tekkanトゥイは、二度観ても印象が薄くてよく分からず。 カーテンコールは、さとしさんが、今日が初日の2人をセンターに 連れて行ったりして、ちょびっとイベント気分で楽しかったです。 とりあえず、文句はあれど、初めてキムで泣けて割と満足できた 観劇でした。残りチケットは8回中5回玲奈キム。当たりかも。 後は、筧エンジニアを増やしたいな〜。個人的には一押し。
2004年09月02日(木) |
大バカな話。(『I Love You 愛の果ては?』) |
明日、仕事を休んでサイゴンを観に行くので、 ちょっと残業してマジメに働いてみていた。 意外に早く終わって ふと時計を見た時に思ったのが 「あ、ソワレに間に合う」。ハマってて通ってて、 明日も行くパルコ劇場『I Love You 愛の果ては?』。
さすがに今日も行くのはどうかと思ったので、 とてもジャンケンが強くて、いつも私の救い主に なってくれる後輩に、ジャンケンしてと声をかけた。 彼女が勝てば真っ直ぐ帰る。万が一私が勝ったら、 もうこの際、流されるがままに観に行ってしまう。
・・・勝ってしまった。 いつもの事とはいえ、いきなりジャンケンさせた後輩に なんで負けるのよーと理不尽な怒りをぶつけながら、 部屋を片付けて、明日への申し送りを準備する。 (マチネ開演直後まで一緒にパルコ歩2分の職場にいて、 「後5分で開演」「そろそろ慈英さんたちのアナウンス」 「始まったかなー」なんてカウントダウンする私に つきあってくれていたので、事情は知ってる(苦笑)) 「お先に失礼しまーす」と声をかけてきた彼女に、 「もう一度!」と再戦を挑んだが、やはり勝利。
「夜は観ろってことですよ。気にせずどうぞ」と 言われ、まだ悩みつつも会社を出たら、目の前に さあお乗りなさいと言わんばかりに渋公前行きバス。 一応は、約20分に1本しか来ないはずなんだけど。 諦めました。もう、神様が行けって言ってるもん。 電話して当日券を取ってもらって3分前に駆け込み、 今回の公演で一番離れた席、I列センターで観劇。
その かみ方は、もしや風邪?の慈英さんとか 絶えることを知らない強靭な咽喉のはずの 敬子ちゃんの声が、微妙に かすれ気味?とか、 不安なこともあったけれど、たった2日観ない間に アドリブが増えたりして更に楽しくなっていました。 離れて観ると、バランスの良さが さすがの山田演出。 慈英さんを中心としたキャストの明るさと上手さが、 キャストの良さを引き出してまとめたり、よく出来た 脚本に載せるのならプロという山田さんと出会って、 こういうものを作り上げたんだなと今更ながら実感。
いやー、やっぱりいい舞台だなと幸せになりつつ、 友人に引きずられて久々に出待ちなんてしてしまい。 「この舞台って すごく笑えて楽しいんですけど 同時にズキズキ来るし『この舞台にズキズキするなら、 こんなの独りで通ってるよりする事あるんじゃない?』 って思っちゃうんですよねー」って感想を言えました。 戸井さんが期待通りの顔で笑ってくれたから、満足。 帰りは連れと近くのベトナム料理で明日マチネに備え、 ちょっと舞い上がった気分に即した甘いお酒飲んで、 ふわふわ気分で帰宅して更に飲み直し中の2時半。 だから、明日はマチソワだってのに。大丈夫か?
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