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今日の私
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2004年08月30日(月) 納得。>禅フランツ

昨日今日が中日エリザ楽だなんて忘れてました。
パルコの開演前、毎日いるはずの某社長の姿が見えず
珍しいなぁと思っていたら、終演後にはいらして。
「帰ってこれないかと思いましたよー」と言うので
何事かと思ったら、ただいま台風16号の影響下にある
名古屋でのエリザ楽に日帰りしてきたとのこと。
楽って誰の?月曜日に??と、友人ともども
?マークだらけで劇場を離れ、帰宅して事実を知る。
昨日が山口-石川楽、今日が内野-綜馬楽。

感想を求めてネットをさまよううち、
友人宅の掲示板でものすごく納得いく感想を発見。
本人にも管理人さんにも許可を得ていないので
コピペは控えますが、2人のフランツにおける、
「名君と呼ばれたい」と「妻に側にいてほしい」、
2つの願望の比率として違いを考えている文章。
綜馬フランツにおいては2つはほぼ同じ比率で
「夫婦が寄り添うことが国の幸せにもつながる」。
禅フランツでは、前者は後者の前では色をなくす。

彼女は、臣民としては綜馬フランツだけれど
女としては禅フランツに愛されたいと結んでいましたが、
私はこれを読んではっきり「だから私は禅フランツが
どーーーしても受け入れられないんだわ」と納得。
家も仕事も投げ出して120%愛されるなんて、嫌すぎ。
「独りできちんと立って生きていくことができて、
それでも尚、足りない部分を探したい」という感じが
私が恋愛に求めるものであって、禅フランツの有り様は
文章読んだだけでも思わず「うざーっ!」。

だから、禅さんの演技がどうこう言う前に、私は
基本的に禅フランツを語る資格がなかったらしいです。
途中からひたすら感情的に「こいつどっか行け!」しか
思えなくなっているようじゃ、演技についてなど語れず。
いや「こいつ」と思えるってことは、完全に禅フランツが
1個の人格として成り立っているということなのかも
しれないから、いいことなのだろうとは思うのですが。

しかし、納得したことで一つ収穫。
私は思いのほか主人公に近い視点で観ていたのかも。
私だって「すべてを捨てて相手に尽くし続ける男」なんて
ドラマに全く心が動かないわけじゃないのに、ここまで
禅フランツに拒否反応なのは、きっと自分の夫と思うから。
あとは、死やら詩やらといったものに惹かれる思いを
理解することさえできれば、エリザに共感できるのかも。
でもそれって、あまりにも私には大きな壁すぎる感じ。
とりあえず、エリザが関東に帰ってくることがあるならば、
選ぶは、祐トートに綜馬陛下、朴ルド、今エルマー。
激戦すぎるけど、これを観るだけだなと結論づきました。

あ、ちなみに今までも私は自分の言葉として発言する時は、
ポリシーで、「綜馬陛下」「禅フランツ」でした。きっと、
彼女と同じようなことは感じていたからなんだろうなぁ。


2004年08月29日(日) 『新選組!』34回「寺田屋大騒動」

三谷さんらしい回と言えるのかな。
人がドタバタ出たり入ったり場面が交錯するし
そんなの誰が覚えてるねん!ってぐらい昔の
伏線が、いろいろと処理されていく回で。

でも、オダジョーの5両はまだしも、市川宇八郎の
話なんて、もともと知らない人は覚えてないよ。
確か池田屋の前ぐらいにも、ぐっさんが大阪に
かんざしを届けに行く話はあったと思うけど、
八十田さんの顔を見て記憶がつながる人ってどれくらい?
結構 マジメに見ているつもりの私だって、知らなきゃ
きっと、忘れてただろう確信はあるもんなー。
5両話は、久々に斉藤がかわいく見えて良かった。

でも今回の話は私にとって このひと言に尽きる。
「皆、それなりに有難う!」・・・をい(^^;
勇の妻vs愛人対決を回避しようと演技する源さんや、
久々に くさいのに彼が吐くと妙に信じたくなるような
女殺しの台詞を吐いてる歳さんたちの必死さを前に、
お前は言うに事欠いて「それなりに」なんかい(苦笑)
しかも、ものすげー「コントしてる香取慎吾」でしたわ。
今回も「演出、ちゃんと仕事してる〜?」って感じの、
妙なライティングが目に付いた回だったけれど、
あの演技にダメを出さないってのもどうかという気が。
慎吾ファンとしては、とても楽しかったんですけどね。

山南さんテロップに(回想)の字がついてなかったのを
うっかり見逃していたので、オープニングの直後に
生きてる姿で出てきてビックリしてしまいました。でも、
彼の「託す」で、最近ぐれてた龍馬が薩長同盟に向けて
本気で動き出したって展開は、ちょっと悲しかった。
向かっている方向自体は、新選組よりも龍馬の方に
共感していた山南さんの、でも近藤のためにある事を
最後まで選んだ山南さんの、精一杯の ひと言。
改めて泣けてしまいましたよ、私は。


2004年08月28日(土) ♪足が臭いんだ

朝起きたら、この歌詞が頭の中を回ってた(^^;
金曜日、引きずっていく人が見つかったので、
急遽、2時過ぎに電話してチケット取って、
『I Love You 愛の果ては?』2連日観劇。
ちょっとぐらい後遺症が出るかもと思ったけど、
それが何もこの歌詞でなくてもという気も。

大体、戸井さんの あの場面の男は嫌いよー!
うじうじぐじぐじ、話したいことがあるなら話せ!
お見合いで、店1つメニュー1つ決められない男に
イライラしてつい「じゃあこの店にしません?」
「そろそろ店員さん呼びますね」と仕切りまくって
速攻で断られた記憶なんぞがよみがえってくる。
でも、それが開き直って♪足が臭いんだ とか
歌ってるところは、ぐじぐじ君よりは好きだし、
好きな方のイメージに入ってるってことなのかな?

・・・ということで2連日観劇だったのですが、
G列下手からで、少し落ち着いて見られました。
この距離から観てると「あーやっぱり戸井さん、
ダンスはこの中でだんとつに下手だなぁ」とか
粗も見えるし、場面ごとに好き嫌いも理解できて、
「どうしよう、戸井さんかっこいいドキドキ」
なんてアホウな感想にならないですんだし。ホッ。

それでもやっぱり、この舞台は好き。
笑いまくる合間に、ズキズキグサグサくるけれど。
独身・彼氏いない歴数年・30代の身にはちと辛い。
自分を少しでもきれいに見せようと、ドキドキ
しながら準備したのって、どれくらい昔の話?
子供たちの話しかしない友人に、ただ うんざり
していられたのも、もう少し若かった頃のような。
戸井さん演じる男性に対しての台詞ではあるけど、
♪「今年で幾つ、大人にはいつなるの?」なんてのも、
ごめんなさいぃぃと、実家に謝りたくなる気分。

男慣れせずこの年になって、いまさら恋なんて
したら困るからと、ちょっといいなと思う人にも
「仕事相手」「なじみの店の店員さん」「役者」
「通りすがり」などとレッテルを貼ることで
「男」と認識しないようになった、ここ数年。
独り暮らしも長いし、今さら誰かと暮らすなんて
無理、結婚なんて論外よ〜と笑っている自分にも
♪「永遠の愛を誓いますか?では、自由とお別れ」
なんて歌われて結婚から逃げ出そうとする男女が、
♪「でも一緒にいたい」と思い直す歌を突きつけて、
単にあんたには相手がいないだけ〜と言ってくるし。

2幕最後の方で、長年連れ添った相手の、
頭にタオルを巻いて くつろいだガウン姿を見つつ
♪「永遠の愛はないというけれど、それじゃなぜ
自分は今でもこんなに彼女が愛しい」と歌う戸井さん、
互いに連れ合いを亡くし、残りの人生をともにする
相手を見つけながらも、でも、長年すごした人の
墓に眠りたいと歌う慈英さんに絵麻緒さん。
誰かと過ごすことの重さ大きさを感じさせられる。

「男」なんて人種は忘れてたはずなんだけどな。
ついでに自分が「女」だってことも忘れてた。
人類の半分は「男」なのねぇ。ちょっとビックリ。
でも男といえば、若くても57歳なんて職場にいて、
8割が女性という「観劇おたく」人生に、時間の
ほとんどを費やしてる生活じゃ、この舞台が
終ったら、あっという間にまた忘れちゃうのかな。

後悔していないといえる人生?う〜ん、とりあえず、
97年レミで出会ってから今まで、こんな舞台を
見せてくれるまでに見事に成長した戸井さんを
追ってきた7年は後悔してないと言える。それには
感謝してますが。<そのまとめは間違いと思うが(^^;


2004年08月26日(木) 『I Love You 愛の果ては?』(初日)

先に言っておきますが、この文章は、
どう足掻いても、まともな感想にはなりません。
ちょっと、目がくらんじゃってるんで。
とても寛大な人だけ、どうぞ読んでくださいませ。


『I Love You 愛の果ては?』(初日)

<出演>絵麻緒ゆう、川平慈英、堀内敬子、戸井勝海
<時間>19時開演、1幕60分(休憩15分)2幕60分
<座席>Z列7番(3列目下手ブロック)

この舞台の戸井さんが好きです。
戸井さんが良いから惚れてるのか、惚れちゃうから
戸井さんが良く見えてしまうのか、ちょっとその辺の
判断が難しくなる類の舞台なのが、不安で嫌だけど。
あーでも、ちょっと理性なくして溺れたい感じも。

いや、同じような感覚は、2年目のマリウスの後期にも
感じたんですけど。でも、マリウスという役柄の場合、
「パーフェクトなマリウス」と私が感じるものは、
私にとって男としては特に魅力的でないのに対して、
今回の舞台では「パーフェクト」と感じること自体、
そう感じる人の異性に対する好みと、とても近い
だろう辺りが、ちょっと微妙な問題だったりもする。

なぜって、若くても年老いても情けなくても何でも、
とにかく「いろんな男女のミュージカル」に相応しく、
いつも必ず「男」として存在しているから。同時に、
「こんなに自然に、コメディに存在できる人に
なったんだ!」というファンとしての幸せもあるし、
いろんな気分わやくちゃで、何が一番の理由か
全然分からないけど、やたら惚れまくってる。

いや舞台全体としても、慈英さんが ますます濃く、
敬子ちゃんが ますます年齢不詳に可愛く、
絵麻緒さんが「女性らしく」かっこよくなって。
前回、後一歩弾けきってないと感じた戸井さんと
絵麻緒さんが、「男として」「女として」魅力的な
存在になった事で、より素敵な舞台になったと思う。

それに加えて個人的に、前回公演の時点では
まだ「赤ちゃん」だった甥っ子が1歳を超えて
歩き、人間らしく言葉なんぞを話し始めたことで、
こういう話に対する感覚が変わった面もあるらしく。
先日、子供が生まれたばかりの家に遊びに行って、
3時間近く子供の話ばかりしてこられたこととか
思い返して、寛大になったなぁと感慨深かったりも。
私自身は、2幕頭の「マイナス面もいろいろあるけど、
それでも一緒にいたい」と結婚できる相手に出会った
人たちを、羨ましく思う状態のままなのですが、
それでも観るたび変わって感じる舞台だなという
面白みも、再演だからこその感想なんだけど。

問題は、観る側がバランスを崩しそうで困るだけ。
基本的に私は舞台を、頭で観るのに慣れてるのに。
バランス良く感情移入して、まずはテーマを読む。
最初っから「ショー系です」とか言われる舞台なら、
ただ楽しんだり、かっこいい人に惚れこんだりして、
「あー楽しかった♪」で帰ってきてもいいんだけど、
こういう舞台で誰か1人に無性に引きずられると、
しかもそこに、好みの男っぽさを感じたりすると、
どうやって観ていいか、バランスが崩れてすごく困る。
困るけど、引っかき回されて嬉しいような気もする。

幸い、上演期間の短い舞台だし、10日間ぐらい、
溺れてみるのもいいかなと思いつつ、やっぱり困ってます。
ただいま、私と同じ日に観に行って、幕間で「批評」し、
どこかに感情とともに流されていってしまいそうな私を
引き止めてくれる人、募集中です。よろしくm(_ _)m


<8/27 08:50追加>
一晩寝て起きて思うこと。
「いろんな男と女の関係の物語」なんだから、
出てくる人に「男として」「女として」惹かれるのは
きちんとテーマを自然に表現している いい舞台であり、
私がそれを受け止められてるっていう事なのよね?
戸井さんしか目に入らないわけじゃなく、ちゃんと
慈英さんも敬子ちゃんも絵麻緒さんも好きな役がある。
それならきっと問題はないはず。よし。動揺終わり。
・・・というかこれって、上の文章のまとめね。


2004年08月24日(火) Jey。

常時10数匹はいる実家の猫の、トップ。享年18歳。
昼休みに携帯を見たら、母から連絡が入っていました。
先週末の時点で、もう、あと1週間はもたないだろうと
聞いていたけれど、本当にそうだった。

結構 長い間、自分と人間だけで暮らしていたので、
人語を解するだけでなく、表情もとても人間的だった。
「3日で忘れる」と言われる猫にあるまじきことだけれど、
いったん、家族の中で私が「一番下」と把握してしまうと、
年に数回しか帰らないというのに、私を絶対に忘れず、
「覚えてるか?俺が上だぞ」と言わんばかりの態度で、
帰省するたび必ず、私の視線より上から殴りに来た。

絶対、撫でさせてくれなかった。手を出すと叩かれた。
母には自分からすり寄り、他の人の手でもゴロゴロと
のどを鳴らすくせに、私には かわいげがなかった。
友人を連れて帰省した時、家に入ってすぐに自分の
部屋に入って私が着替えていた間は、友人の手に
おとなしく撫でられていたのに、私が友人に話し掛けた
とたん、フーッ!と怒って、その手から逃れた。

そんなJeyだけど、ここしばらくは、
帰っても、おとなしく私に撫でられてくれていた。
のどを鳴らしてはしてくれなかったけれど触らせてくれた。
だから、私にとってのJeyの感触といえば、本当に
小さい頃、ミルクを飲ませたりしていた頃の記憶か、
痩せて、骨がはっきり分かる背中だけだったりする。
本当に触らせてくれるのか、嫌じゃないかなと、
恐る恐る手を伸ばしては撫でさせてもらっていたけれど、
今となっては、その記憶があることが有難い。ありがとう。

「亡くなった」という感じではないし「死んだ」は悲しすぎる。
どう言えばいい気持ちなんだろうと悩んでしばし、
すっと受け入れられたはずの母からのメールを見た。
「逝きました」と書かれていた。ああ、納得。
「先にいった」んだよね。きっと、そこで待っててくれる。
後からいったら、また偉そうにひっぱたいてくれるかなぁ。
ちょっと楽しみかもしれないや。


2004年08月23日(月) 夏の終わり

目が覚めたら寒かった。秋の風と泣きだしそうな空。
最高気温予定は24度。つい先日までの最低気温。
ああ、山南さんが死んじゃったから、後は冬へと
転がり落ちるだけなんだなと自然に思った。
史実としてはどうだったのかなんて知らないけど、
私にとってはそれくらい、彼の存在は大きかったらしい。

だからって、昨日のエンディングで泣いてた2人は
どうかと思いますけど。歳が泣いて近藤が受け止めたら、
ものすごーく三谷さんの株が上がったんだけどなぁ。
甲子太郎に対してのセリフも、感情任せで苛つかず、
できるかぎり気持ちを抑えて「あなたには関わりない」と
言ってほしかった。山南さんとかの気持ちに気付けない
鈍感さについては、それが三谷近藤だと思えるけど、
器が小さいのは、どうにも時々、辛い。誠実さだけでも
十分についていくに値すると思ってくれるのは、
山南さんだけだったのかも、という気もする。

引っ張り出してきた七分袖を着て電車に乗った。
渋谷駅で、甲子園の各校応援ポスターを剥がしていた。
本当に、夏が終わったんだなぁと思った。私にとって、
夏のオリンピックは体操とマラソンぐらいなので、
そちらの意味でも、9割方終わってしまっているし。

でもなぁ・・・。
いつもなら、夏の終わりはSMAPコンサートで感じるのに。
11月末、みぞれ降る中コート着ての野外コンサートでも
そんな中、舞台上の彼らがタンクトップ1枚でやってれば、
それがツアーの最終日であるなら、そこが夏の終わり。
なのに今年ってば、まだ、いつ始まるかの連絡すらない。
今年、本当にあるの?連絡まだ?寂しい。

あ、追加。今年の夏の帝劇は、
「夏!」って感じじゃないのでこういう意識の範囲外。
燃えて盛り上がるって感じの舞台じゃないもんな。
何となく、昨日の舞台で結構 満足しちゃったし、
もう終わってもいいかも?モード。いや、とりあえず
本命の戸井さんが出てくる前に終われないけど、
彼は今週から別の舞台だし(苦笑)


2004年08月22日(日) いろいろ泣いた日。

<舞台>
最初は『ミス・サイゴン』マチネ。
(別所・知念・石井・坂元・石川・泉見・足立)
都合で1幕しか観られない友人から譲り受けて
B席センターで2幕頭の♪ブイドイから観劇。
もう、知念キムの張り詰めた感情にやられました。
2幕からだけのせいかな?前回もの足りなかった、
必死さが「私が倒れたら終わり」という印象で
すごく伝わって、エレンとの歌がボロボロ泣けた。

いや、クリスとのラブラブ場面を観てないせいか、
最後に自殺した場面で「自分が死んだからって、
タムがアメリカに連れて行ってもらえない可能性は
考えなかったのかな?」と思ってしまいましたが。
アメリカさんを、そこまで信用してるようには
見えなかったのは、きっと1幕観てないせいよね。

<甲子園>
そして、駒大苫小牧、優勝おめでと〜!
マチネ後に友人連中とおしゃべりしてから、
ソワレに向けて帝劇に向かう途中、ニュース発見。
北方向には白河の関すら越えたことがなかった
真紅の優勝旗が、いきなり津軽海峡を渡るなんて。
例年、北海道代表といえば、やはり暑さに弱くて、
夏の甲子園では一回戦敗退が基本だったのに。
長年の苦労を思い出して、思わずホロリ。

<舞台その2>
『ミス・サイゴン』ソワレ。A列34番。
(筧・新妻・井上・坂元・石川・泉見・平澤・畠山)
初見で気に入ったANZAエレンのはずが、彼女はまだ
事故で療養中のため、マチソワ同じ石川エレン。
彼女も表情は貼り付いたままだけど、声の揺れが
治まっていたので、今日は気にせず普通に見られて。
ただ、新妻キムの基本が、頼りなさげで悲しそうな
「おぼこ」娘なので、ちょっと成長したぐらいじゃ
2幕でも弱くて、エレンと出会う場面は特に泣けず。

ソワレで涙腺に来たのは、初見の筧エンジニア。
どうしようもなく余裕がなくて、いつもいつも
何かしら こずるい事をしている姿が妙にリアル。
以前に私が旅行した時、言葉は通じてるようなのに
質問に真っ直ぐ返事が帰ってこず、誰でもまず必ず、
自分の都合をまくしたてられてしまう国があった。
その不快な記憶が甦ってきてしまったエンジニア。

多分、クリスがベトナムに来て、誰もが嘘ばかりで
何を信じていいか分からない世界だと思ったのも
こういう人間と多く関わったせいだろうと感じるし
ジョンの「お前、評判悪いぜ」もえらく納得できる。
それなのに、観ているうちに彼にひきずられてきた。
どんな事をしても這い上がろうという熱がすごい。
そして、その男の♪アメリカンドリーム、泣けた。

「ヤンキーは俺の兄弟」という部分を聞いてから、
彼は変わらないのに、感じるものが何か変わった。
ジョンやクリスにナチュラルに見下ろされて、
それが違和感のなかった男が、ヤンキーに見える。
何をしても成り上がるぜといった したたかさや
子供っぽいもので単純に喜んでしまう無邪気さは
全く変わらない。でもそれがアメリカ人に見える。

彼と一緒になって華やかなアメリカにドキドキして、
それが消えたとき、本当に悲しくなった。
一瞬前と何も変わらないのに、それでも確かに、
可能性が閉ざされているベトナム人のエンジニア。
好きになれるはずのない最低の男なんだけれど、
最低であることを選んだ彼の強さに私なんかが
安易に泣いたりしちゃいけないと感じたんだけれど、
でも、奥歯かみしめて、多分そんな「社会」に
ムカムカしながら、何もできない自分が悔しくて
涙なんか浮かべてしまった。ごめん。

見事なまでにアメリカ人な井上クリスや
坂健ジョンとの組み合わせだったから余計に、
辛かったのかもなという気がしました。
容赦なく、生まれた国の運不運を感じさせられた。
ここに、ほとんど怒っているかのような知念キムが
入ると、更に容赦ない話になるのかもなという気が。
相変わらず私には蚊帳の外でしかないキムの物語が、
少しでも理解できるなら、その組み合わせ見てみたい。

<『新選組!』>
帰宅して、BSで『新選組!』。
「さあ泣いてくれ!」「涙腺の大掃除だ!」という
回になることは最初から分かりきっていたけれど、
素直に三谷さんの手に乗って、思い切り泣きました。
先週の予告で、総司の馬の前にゆっくりと現れた
山南さんの1シーンだけで泣きそうになってたのに、
今週泣かなきゃ『新選組!』見てきた意味なし。

最後まで45分間、寝転がらずに見たのは久しぶり。
思わず正座してしまったのは、多分、新見の死以来。
私の、山南敬助という人に対する最初の印象は、
歳さんとほぼ同じような「いけすかない奴」だった。
それだけに、数年後の今、山南さんを好きな皆の行動、
そして、対する山南さんの笑顔の全てが、とにかく泣けた。
この「笑顔」が、最初は無性に腹立っていたはずなのに、
いつの間にこんなにこの人を好きになっていたのだろう。

今日は慎吾も良かった。ぐっさんはやっぱりダメだけど。
久々の源さんの優しさも染みた。はあ・・・。


2004年08月18日(水) LIVE ACT『himself』by中川晃教、楽日。

これを書いているのは翌日の19日だけれど、
せっかく当日に知ったし、18日付けの日記を
書いていることだし、書いてしまおうかな〜と思うこと。

西野誠さん、お誕生日おめでとうございます〜♪

現在は、『ミス・サイゴン』に出演中。つ組。
いや、『Godspell』以降、気になっている人なのです。
でも地元・名古屋での出演が多いので、実はその後、
1本しか見ていないし、まだサイゴンでの出演個所も
全然把握していないという状況の方だったりしますが。
でもほら、こういうのってやっぱり、タイミングだし、
ちょっと、「おめでとう」したかったので。


LIVE ACT『himself』

<場所>アートスフィアK列42番
<出演>
中川晃教:ハムレット、吉野圭吾:レアティーズ、
安藤希:オフィーリア、新納慎也:ローゼンクランツ
小野妃香里:ギルデンスターン&影の女
中川賢:ホレイショー、速水けんたろう:ポローニアス
香坂千晶:ガートルード、瑳川哲朗:王&クローディアス
ダンサーズ:大橋てつじ、後藤大、KAJI、坂元宏旬

まあ、役名を見れば分かるかと思いますが、
これは一応『ハムレット』です。あっきーの歌を散りばめた
LIVEでありつつも、その歌で『ハムレット』を綴っていく。
「LIVE ACT」。その発想自体は、面白いなと思いました。
でも、出来自体はどうだったかと言われると「?」かも。

最も思ったのは、せっかく『himself』というタイトルなんだし、
ハムレットの一人称ばかりにすれば良かったのにって事。
オフィーリアは、先に観に行った友人から「人形みたい」
という感想をもらっていたのですが、それが良かったと思う。
あっきー(中川ハムレットという感じじゃないです)が、歌う。
時々ちらちらと、ほぼ立ちんぼのオフィーリアを見ながらも、
基本的には正面を向いて、LIVE形式のラブソング。
相手はほとんど台詞なし、演技なし(できないっぽいけど)。
全編そうすれば、良かったんじゃないかという気が。

どうしてって、中途半端に周りの人の感情とか、
状況説明が入ると、矛盾点が気になってきてしまうから。
ローゼンクランツ&ギルデンスターンや、レアティーズ兄妹は、
割と類型的なイメージのまま理解できなくなかったのですが、
前王が生きていた時代、ハムレットと本当に仲良さげだった
叔父(その時代から始まった)が、どういう意図でもって、兄を
殺したのかも、ふと魔が差しただけのようにも計画的なもの
だったようにも見えて、定まらないまま終わってしまったし、
母の部屋に訪れた時も「叔父を遠ざけなさい」ではなく、
逆に「叔父を自分の床に誘え、怒らせろ」と言ったりとか、
意図的に変えている部分の解釈も理解不能だったし、
何がどうなってるのやら?と悩んでしまった点も多々で。

だから、素直に歌を見せてくれれば良かったのになと。
昔々にTM Network『CAROL』なる、ミュージカルっぽい形態の
コンサートをやったことがあるけれど、それぐらい徹底して、
あっきー主役!あっきーの視点のみ!にしてくれれば、
もっと楽しんで観られたかなという思います。もしかすると、
周りの人たちも、あっきー並に歌えれば、多少の物語の
違和感には目をつぶって楽しめたかもしれないけれど、
やっぱり相当つらい歌声の圭吾君や、もっと歌えるのに
曲調が合わないのか、ものすごく下手っぴーな瑳川さん、
一応 歌えてはいるけれど退屈な、小野&香坂さん、
というメンバーじゃ、デュエットしてても邪魔な感じでした。

「一番楽しいのはカーテンコール」。
友人から聞いていたとおりの感想だったのは残念。
でも、踊る圭吾君は、歌う あっきーとタイ張る華やかさだし、
ホレイショー役の中川君も演技はともかく踊りはすごいので、
あっきーが歌い、ロズギルとレアティーズ、ホレイショーが
ガンガン踊るなんていう、留学時代を思い出す場面は、
とても印象に残りました。ショーを見てる楽しさという感じ。
「尼寺へ行け!」や、叔父が祈るところに後ろから近づく
場面なんかは、歌詞がハマっていて、観ていて楽しかったし。
いや、叔父とのデュエットはすごーく いけてなかったけれど。

想像してたくらい面白かったです。
というか、観ながら「私なら、ここを削ってあそこを足して・・」と、
すっかり演出家気分になれて、そんな面でも面白かった(笑)
練り直した再演があったら、もう一度観てみたいと思いました。
何はともかくも、あっきーの歌が聞けるだけでも嬉しいし♪


2004年08月17日(火) ほとんどネタなし日記。

今、久々にまとまって雨が降っています。
日曜日で連続真夏日がストップしたばかりなのに、
なんかいきなり涼しくなってきて、変な感じ。
寒いの苦手だし、個人的にはもう少しの間、
暑いままでいてくれてもいいんだけどなぁ。
あんまり気持ちよく寝られちゃったものだから、
体操日本復活の金も見逃しちゃったじゃないか。
2時半には起きてちゃんと見るつもりだったのに。
夏のオリンピックはそんなに盛り上がらないけれど、
体操は結構 好き。金メダル、おめでとうです(*^^*)

「禅フランツ」で検索して、ここにたどり着く方、
結構多いみたいなんですけど「フ○ッシュ×イ」での
検索履歴では、最初にすごいものが出てきてました。
「...南雲京四郎. フランツ・ハイネル. 大友ジョウジ...
木戸亜沙斗. 柳沢光成. 雷禅. むくろ. 黄泉. 修羅...」
「髪の色を真っ金々に抜いて、短く切って立てまくり、
フォーミュラーカーを運転する石川禅」とか「シシィに
一目惚れ♪馬には乗れるかい?とか歌ってる雷禅」が
頭の中を駆け抜けていきました。ああビックリした。

『新選組!』日曜日に一応見たんだけど細切れ。
8時からの地上波は、見ようとTVのある部屋に
移動してきたら、外からドンドンという音が聞こえて。
どうやら花火が上がってるらしく、つい、惹かれて
見えるかなぁ?とかベランダとか出ているうちに
結果的に、後半ほとんど見そびれてしまった。

例年なら、3階の部屋からは見えない花火だけど、
マンションの改修工事のために周りに組まれた
足場を登っていったら、結構 よく見える高さで。
7月頭からずっと、昼間は窓が開けられないし
不便だらけの中、初めて工事に感謝したかも。
東南の方角、結構遠いけど、どこの花火だろ?

ただ、何しろ工事用の足場、結構「骨組み」。
降りようと暗い中、下を見たらちょっとクラクラ。
「あ、もうすぐBS始まるー、降りなきゃ」と
思ってから、降り切るまでには時間を要し、
BSは後半しか見られないという中途半端さ。
それでも、ようやく今年2度目の花火を、
結構しっかり見られたし、悔いはないぞ。

もちろん、手作業で録るはずだったビデオも
録れてるわけないし『新選組!』は再放送待ち。
でも、屯所に帰ってきた近藤さんに対して、
最後の進言をする山南さんとか、ひでちゃんに
決意を語る総司とか、ウルウルする場面は多々。

最後に「思うように生きてください」と言った
山南さん。計算などを考えずに容保様に進言して
佐々木様に怒られてしまっている「変わらない」
近藤の姿を見たことで、いろいろ間違ったけれど、
それでも、この人についてきて悔いのない人生だったと
思ってくれればいいなぁと、思ってしまいました。
進むべき道としては竜馬の方に共感しながらも、
それでも最後まで近藤を見ていてくれた山南さん。
ある意味 私は、土方に対してより感謝してます。
ありがとう。本当に。


2004年08月14日(土) My『ミス・サイゴン』初日(マチソワ)

わたし的サイゴン初日。
あまり好きな話じゃないし、続けて観たくないという意識は
あったのですが、開演時間的に土日しか観られないので
やむを得ずマチソワから。でも、マチソワでキャストによって
とても違うこともあって、結構面白かったです。思ったより
短いから、ソワレ最後まで体力・気力が保てるし(笑)


<マチネ>別所、知念、石井、坂元、ANZA、tekkan、平澤
    アンサンブル:め組
<座席>C-42番

ものすごくビックリしました。
この演目は以前BWで一度だけ観たことがあるのですが、
その時に隣の白人さんの態度にむっちゃ腹立ったのに、
今回、なぜか私はアメリカ人たちの感情しか理解できない。
エレンの♪今 彼女に会った では、思わずボロボロ泣いたし、
最後も、自殺したキムを抱き締めるクリスなんぞ目に入らず、
タムの前にしゃがみ込み、その頭にそっと手を伸ばすエレンに
うるうるし、目を伏せるジョンの誠意を感じたりしてました。
いくら前方端からの観劇で、下手側には目が届きにくいと
言っても、どうなのよそれは?と自己に突っ込み入れながら。

日本で、日本人ばかりで上演していると、
強者の理論の方に感情移入してしまうんだろうかと、
ちょっと嫌な気分になりながら幕間に友人と話していたら、
それは、この1幕に関しては分かる気がすると言われました。
ベトナム側である別所エンジニアや知念キムに共感できない。
それは、私個人の問題もあるかもしれないけれど、それよりも
「切実さ」がないから。強い憧れや愛情が見えてこないから。
別所エンジニアになんて、余裕まで感じてしまう。

2幕になってもその印象は変わらないまま終演。
結局 記憶に残ったのはエレンと、ものすごくアメリカンなジョン。
♪BUI DOIのイメージばかり強くていい人だと思っていた彼、
実はただ本当に「アメリカ人」なんだなと、とても納得。
常々、坂元健児のことを「脳みそ筋肉な人の表現は最高」と
評価している私ですが、ジョンって、とてもシンプルにそうかも。
その時その時、自分が正義と信じることをとても前向きに行う。
友人のために女を買うことも、友人の「気の迷い」を無視して
強引にアメリカに連れ帰ることも、自分らの「過去の過ち」である
BUI DOIのため、力を尽くして働くことも、すべて正義。
なんて いい奴、なんて素敵なアメリカン。惚れちゃうくらい。

知念キムも、切実さがない以外は魅力的でした。
とても細く華奢で、石井クリスと並ぶと人種差を感じさせるし、
結婚式〜トゥイの乱入辺りでは、素朴な優しさを見せる。
戦争さえなければ、両親のもとで育ち、トゥイに守られて
子を育て、幸せに生きたんだろうなと想像できるキム。
ただ、ベトナム社会と密着した雰囲気が強すぎるせいか、
最後の行動が、やっぱりどうも理解しにくい。
「自分になかったものを息子にあげる」と言う言葉が、
「望む人生を選ぶこと」じゃなく「幸せな家族」みたいに
感じられてしまったのが、少し、なんだかなぁでした。


<ソワレ>市村、松、井上、坂元、石川、泉見、高島
      アンサンブル:つ組
<座席>2階C-34番

ちょっとホッとした。このエンジニアなら、理解できる。
一夜で大金持ち、シャンパンに金髪美人にキャデラック。
笑っちゃうほど子供じみたイメージの「アメリカ」への憧れ。
でもその夢みたいなものを、あまりに切実に求めているから、
本当に笑っちゃいながら、同時に切なすぎて泣けてくる。
いつか本当の自分の力を生かせる場所へ行くまでの、
今は嘘と我慢と仮面と努力。夢がなきゃこんな場所で
生きていけるわけがない。こんな仕事していられない。

松キムも、やはり伊達に「松たか」じゃないなと思った。
基本のラインはきっちり押さえて、とにかくクリスを求める。
イっちゃってるんじゃないかと思うほど、その思いは強い。
歌も、友人から聞いたとおり少し聞きやすく丸みを帯びたし、
ラブストーリーとしての分かりやすさは文句のつけようがない。
金を取って見せるプロとしての上手さは、No1だと思う。

ただ、彼女の場合はキムが女王様かも。
「新入りだ」と連れてこられた瞬間から、最も輝いている。
不慣れな感じで見よう見まねでとる踊りのポーズが、
誰よりも決まっていて、かっこいい。目を集めてしまう。
衣装の問題も大きいけれど、「女」体型である太ももなどが
「初めてなの」という言葉を裏切って、強さを見せる。
しかも、目的以外に対して排他的でエキセントリックな
愛し方なので、どうかすると、周りが見えないキムが
周囲の人に被害を与えまくった話という感じに取れてしまう。
前回彼女を観たのが『おはつ』だったせいか、どうしても
印象が重なってしまい、最初のうちは苦労したくらい。

トゥイなんか、彼女の最悪の被害者だったかも。
彼が乱入して来た時のキムは、「親が死んで村が焼け、
私が一番必要とした時にいなかった貴方など要らない」と、
従兄弟に対する情愛も何もなく全面的に強く否定するし。
「私は望むことを全て叶える。そのために不必要なものは
排除、必要なことは全て行う」という印象ばかりが強いから、
タムを刺そうとしたトゥイを撃った後も、死体を抱き締めた
姿にものすごく違和感。松キムなら、死体を一顧もせず、
打ち捨てて去っていきそうな印象があったもので(苦笑)
黒髪をピッチリ分けて、いかにもベトナム現地の人間です、
という雰囲気が出ていた泉見トゥイだけに、とても哀れ。
関係ないけど幽霊トゥイ、仏壇を降りる足元が危なっかしい。
一瞬よろめかれた時は、思わず笑いそうになっちゃったよ。

松キム、井上クリスとの相性は、年齢的にはともかく、
役の作りとしては合っていたんじゃないかなと感じました。
自分を救ってくれる男に対して極度に狭い視界で一途な
松キムに対して、一孝クリスじゃ誠実すぎて辛そうだし。
対して、「やっぱり君もアメリカ人だったんだねぇ」という
印象が強い井上クリスだと、それなりにキムも哀れに見える。
井上クリス、ホテルの部屋に帰ってきた時のエレンとの歌なんて、
3年で立派なアメリカンとして更生したんだねぇ・・って感じだし。
アメリカ人なら彼女を救えるはずだ!僕が迷っていた時期に
間違って起こしてしまった過ちを認めて償うんだ!ってか。

あーもういいかげんにしろよ、これだからアメリカの正義って
そこいらじゅうに被害を撒き散らすのよねって感じですか?
「過ち」「過去」で済まされる側は たまったもんじゃないよ。
思わず、クリスのことを「ご立派だよ」「馬鹿げた事を」と
責めるジョンに対しても、あなたが同じ立場だったらどうした?
と尋いてみたくなってしまいました。あなたも同類よ?
これって本当に、若さ青さが感じられる人が演じてなきゃ
ちょっと耐えられない話なんだろうなぁと、しみじみ思ったり。

ソワレは、誰も絶対的に悪いわけじゃなく、でも、
全員が少しずつ悪いところはあって、かつ全員が被害者、
というストーリーが見えたので、いろいろあっても満足でした。
相当 満足したんで、キムだけ入れ替えて観てみたいな。
多分、松キムは既に完成形に近いので(その点でもプロ)、
現時点で不満な点も良くなる可能性のある、他キムで観たい。
あ、ついでに石川エレンは貼り付いた表情と揺れる歌声が
苦手だったのでパス1できると嬉しいな〜なんて、
たった2回観ただけなのに、もう我がまま思い始めてます。


2004年08月13日(金) プレサイゴン。

わたし的サイゴン初日を前に、
既に観てきた友人3人と食事しました。
自分は観てないのに感想を聞くのも寂しいけれど、
そう回数通いたくない内容であることを考えると、
信頼できる人の感想はできるだけ聞いておきたい。
「気分はベトナム」という友人たちに合わせて、
帝劇から6〜7分のベトナム料理店「サイゴン」。

お店のお嬢さんたちは可愛いし愛想よいし、
押し付けにならないタイミングのいい解説上手。
「これがお勧めです」と言われて思わず頼んじゃった
ピーナッツのみじん切りがいっぱいかかったサラダは
せんべいに載せて食べると、つい後を引く美味しさだし、
大きなエビの入った玉子焼きと、空心菜の炒め物は
同じ料理をお代わりまでしたり。コース¥2,800〜の店で
1人頭¥4,400食べてたら、最後のお茶はサービス。

店長らしき男性は無性にやる気のない態度で
注文受ける時も嫌々やってきて、1つ聞くごとに
帰ろうとするから毎回引き止めなくちゃいけないし、
(その上、危惧していたとおり注文が1つ抜けていた)
「もう閉店でーす」「ありがとうございましたー」なんて
感情の全くない言い方で腹が立ちまくったけれど、
お嬢さんが寒い時のお勧めデザートも教えてくれたし、
また来たいね〜と、ちょっと幸せ気分。
11月終わりなら、もう寒い季節に入ってるかな?


そして、肝心のはずの聞き書きサイゴン感想ですが。
現時点では割と、予想どおりかなという感じ。
一応、皆が観てたのは、Pさん:11日(水)と13日(金)、
Aちゃん&Kちゃん:多分プレビュー制覇、なんだけど、
最も評価が高いのが、橋本さとしエンジニアだったから。

でも、さとしってば、9/11まで土日出演がないんですよね。
しかもその日は私、用が入ってしまって行かれなくなり、
「そんなに行きたいなら是非これ買ってよ」と言ったら、
「松たかなら要らない」と速攻切り捨てられてしまったし。
しかも彼女、自分はそんなふうに切り捨てておきながら、
さとしエンジニアなら1時間遅れても観る価値はある、と。
1幕終わり、キムのソロ前のエンジニアに間に合うなら、
11月まで待たずにとにかく行け!と。そんなにいいの?
だったら、運良く通路側の席だし、駆けつけようかな?

松さんは、とにかく歌い方が苦手で心配と言ったら、
M!での歌い方とは違うから、その悪夢再来という
心配はないらしい。ただ、意外にも薄っぺらいらしい。
キムで評判がいいのは知念ちゃん。予想どおりじゃん。
歌派のKちゃんには新妻さんもOKらしいけど、後の2人は
イマイチだったとの評価。じゃあ、私も結構苦手かなー。
玲奈キムは、痛々しすぎるらしい。当時の17歳は、
もっとしっかりしてたはずだー!とはAちゃんの弁。

でも、キムが痛々しすぎるのはNGでも、
クリスが馬鹿でどうしようもない男なのは、やはりOKらしい。
「素で無意識に人種差別してそう」と絶賛なのは、井上クリス。
だから、宣伝用映像観た時から私はそう言ってるじゃん。
エレンと別れるとかの選択肢を考えてもみないところが
あまりにクリスですばらしいんだそうな。最高じゃん(苦笑)
キムの行動に共感できず、最後が気分悪いこの舞台で、
心置きなく罵倒できるクリスの存在は、非常に助かります。
一孝クリスだと、もうちょっとものを考えてそうな感じで、
つい間違って感情移入してしまうから、ジョンの方が
うっかり嫌な奴に見えてしまうらしい。ちょっと笑った。

「最初に『遊べ』と勧めたヤツが何を言うかな?」って
思い切り反感を持たれたらしい今井ジョンは「重い」との事。
だろうね。でも、一孝クリスと同じ世界に生きているのは
今井ジョンの方だというKちゃんの弁にも、とても納得。
ある意味の完成度とでもいうか、舞台らしさというか、
そんなものの問題で、きっと市村さんも同じ世界なんだろう。
坂元ジョン、意外に好評。理由は聞いてない。意外といえば
泉見トゥイも比較的好評。tekkanについては言及なし。
ジジは杵鞭さんが不評で、あとは聞かなかったな。

全体的に「なーんだ予想どおりじゃん」な感想。
橋本エンジニアを早く観たいという思いは募ったけれど、
せっかく欠勤して観るなら同じく11月まで観られない予定の
笹本キムと、なんて思うと、どうせ9/3(金)まで観られない。
しかもその日は、坂健クリス&岡ジョン初登場デー、
まともな席が残ってるとも思えない。うーむ。
やっぱり大人しく「4か月かけて全キャスト制覇」という
当初の目標を貫く方向でいくしかないかなぁ?
とりあえず、明日はマチソワ。次は来週日曜ソワレ。


2004年08月12日(木) 危ない事してるんだなぁ。

インターネットルール&マナー検定なるものをやった。
関係する仕事をしている人は全員、そうでない人も
メールなどはしてるわけだからできるだけ受けろと、
会社で回ってきたからですが、軽い気持ちでやったら、
全100問だからというだけでなく、結構面倒で時間かかる。
まったく分からないものも とりあえず選択して進めて、
結局、何やかやで1時間半近くかかって、やっと終了。

結果は不合格。正答率73%。
後半の、マナー(25問)と基本知識(25問)に関しては、
マナー100%、基本知識84%という正答率なんだけど、
ルール(50問)が54%って、私のネット知識って一体・・・。

来年施行の法律とかまであって、こんなこと知らなくたって
ネットするのに問題ないだろうが、と思ってしまう反面、
どこで自分が罪を犯しているかもしれないという問題が
あるんだなぁと思うと、確かにちょっと心配ではあるかも。
ま、とりあえず、帰ったら子供検定から始めてみよう。
それぐらいは合格するといいんだけど・・・。


2004年08月11日(水) 目が悪い人。

水曜はアートスフィア♪
・・・と、数日前からずっと思っていた。
昨日、「明日 残業できる?」と聞かれた時も、
手帳を調べもせず「すみません」と断った。
とりあえず開演時間だけは確認したけれど、
何の疑いもせず開場時間には劇場へ行った。
入り口で言われた。「来週のチケットですね」。
チケットを見直した。・・・ホントだ。

そのまま帰るのは、あまりにバカで悔しいから、
誰か、この顛末で笑ってくれる友人はいないかと、
ずっと劇場前に30分以上立って探してた。でも、
劇場で何度も見かけるけれど話したことはない
という人々が数人、団体で通りすぎただけ。
ちっ、モノレールも りんかい線も高いのに、
金払って寂しい思いしただけかよーっ。

それでも開演までそこに立っていたのは、時々
目が合うような気がする相手がいたからでした。
目が合えば嬉しい感じの、細身で結構かっこいい人。
扉を挟んで離れた向こうなので、メガネを忘れた
左0.6に右0.3、乱視つき視力では確信ないけれど、
チラチラとでも30分以上見ていた後で思うのは、
多分、新感線の粟根さん。受付に立っていて。

最初のうちは、「こっち見てる人がいるけど
知り合いじゃないよね?」って、じっと見返してた。
「もしかして粟根さんかも?」と思ってからは、
時々こっそり覗き見てた。でもこっちから見えないと
向こうからも見えないと思ってしまうみたいで、
思い返せば結構 大胆に見返してたような気もする。
だから不審で見返され、目が合ってたのかなとも思う。

でも帰りの電車の中で思った。
そういえば粟根さんも、相当 目が悪かったはず。
私の周りには、少しずつ間を置いて関係者が立ってた。
時々、場所を離れて中に話をしに行ってた人もいた。
そして私は、こっちを見られてると最初に思った時、
知り合いかもと思って、とりあえず会釈をしてしまった。

そこから考えると、まさか粟根さん、ずっと悩んでた?
関係者かもしれない、挨拶しなきゃいけない相手かも
しれない・・って悩ませてたとしたら申し訳なさすぎ。
いろんな人をお出迎えし、挨拶し、開演すぎても受付。
そんな人に私は、要らん気を遣わせてしまったのか?
ごめんよ〜、万一そうだったなら、ホントに悪かった。
でもおかげで私は、800円以上の損失を気にせず、
思ったよりずっと機嫌よく家に帰ってこられました。
ごめんなさい、でもホント、有難うですm(_ _)m


2004年08月09日(月) 月ミス「東京地検特捜部・教授検事」

また原発事故?!と思いながらニュースを見ていて、
出てきた地図にびっくりした。福井県の根っこの方、湾の奥。
石川県境とは逆の方向で、前に福井在住の友人が
「うちは石川県からは遠い」と言ってた事を思い出したから。
周囲には影響ありませんと言われたって、やっぱり気になる。
慌てて調べたら確かに石川からは遠いけれど美浜からも遠く
とりあえずホッとしてから、ちょっと嫌な気分になった。
友人の身近でもなきゃ他人事なんだよな、社会問題って。
何もかも背負っては生きられないし当たり前なんだけど。


さて今日は、1月頭に撮っていたという、戸井さん出演の
月曜ミステリー劇場「東京地検特捜部・教授検事」放映。
赤木啓太役と言われても、番組案内に該当する名前はなく、
またも「戸井さんを探せ」状態かなぁと不安に思いつつも
見ていたら、開始26分頃、立派な台詞付きで登場!
「京都市都市計画部長」とやらで、政界志向の強い人らしい。
贈収賄事件のアリバイ作りを手伝う場面の登場ということで。
その後も、捜査室に顔写真が貼られる参考人の一人で、
しょっちゅう名前を連呼されるわ、主人公とも絡むわだし、
エンディングテロップ直前に連行されるまで出番もあり、
なかなか良い役だったじゃないのと、ちょっと満足。

2時間ドラマってほとんど見ないから基準が分からないけど、
ドラマとしても、割と面白かったんじゃないかなと思う。
「3年以上法律を教えた人は検事になる資格がある」という
法律を初めて適用して検事になったなんて設定の人が、
主役の加藤剛で、シリーズものじゃないから最初から
設定が説明されてきて、私にも分かりやすかったし。

エンディングテロップによれば、TBSの共同制作が
俳優座のためか、周りの役者さんも舞台にも立つような
人が多かったのも、戸井さんに合ってたんじゃないかな。
悪役を演る戸井さんって、「いかにも悪役でございます」な
オーラがぷんぷんするのが何とも言えないんだけど、
こういう2時間ドラマだと、それがなかなか似合った感じ。
そういえば、こういう演技は時代劇悪役にも似合うかも?

戸井さんは、東宝巨大ミュージカル一本槍という
イメージじゃないけれど、個人的に たまには出続けてほしい。
毎回、これぐらいの役柄でお茶の間にも顔を売ってれば、
チラシを見た団体客に「あら、この人知ってるわ」とか
言ってもらえて営業的な強みにならないかな〜?なんて、
ちょっと、余計なお世話の期待もしてしまったりしてました。
でも、そんな事関係なくても、見ていて飽きないドラマで
いい脇役として出てくれてるのは、やっぱり嬉しいです(^^)


2004年08月08日(日) 『新選組!』第31回「江戸に帰る」

今日は、会社で花火を見ようの会。
神宮花火を絶好ポイントで見られる位置の会社なので
午後まで仕事があった人が居残って7時半〜8時半まで、
ピザやら枝豆やら食ってビール飲んで騒いでました。
当然、後片付けして帰ったりしたらBSにも間に合わず、
今日の大河は酔っ払った目で1回のみビデオ鑑賞です。
ま、その方がうだうだ言わず楽しめてる気もしますが。


『新選組!』第31回「江戸に帰る」

最近、近藤と土方はバラバラにいる方がホッとする。
最近の2人って、悪い方に悪い方に回ってる感じだもん。
山南さんが土方を評して、「近藤さんのためと思うから、
どんな事でもできてしまう」と言ってたけど本当にそうで、
それが、近藤にとっても重荷になってるのよね・・・。
決して、そうは言わない、思わないのが近藤なんだけど、
観ている方は苛々して辛いんだよぉ。

まあ私個人が、慎吾を見ているのが辛いってのもある。
もちろん最初に比べたら、はるかに近藤勇になったけど、
内部紛争を繰り返してドロドロした隊のトップに似合うような
雰囲気はいつまでも出なくって。永遠にそういう雰囲気に
ならないところが「三谷幸喜の近藤勇」だとは思うけど、単に
慎吾が出来てないように見えることも多くてハラハラする。

でも本当に土方を見てると腹が立つ。
源さんに「源さんには分かっていてもらいたい」とか、
「・・・俺も甘いな」とか言ってる場合じゃないと思うけど?
誰と話をしなきゃいけないか、考えてくれよぉ、土方さん。
確かに、相手の意見を無視して強引に進めた方が
人のためになることもあるけど、違うことも多いのよぉ(泣)

というわけで、今回はとてもとても有り難かった回。
とりあえず今回だけは、彼のために近藤が苦しみはしない。
人と関係なく自分の考えに基づいて突っ走ってる分には、
素直に客観的に、鬼副長かっこいい〜♪と思えるから。
(しょせん私ってば、近藤勇応援団な視聴者なのね(^^;)

最高にかっこよかったのは「それを聞いて安心した。
何の覚悟も信念もなく局長への謀反に参加するような
奴は、生きる価値もない」って台詞かな、やっぱり。
うっひゃ〜っ!て、感動しちゃったよ。思わず巻き戻し。
裏に密かに、山南さんを認めている感情も見えたりして、
その辺も嬉しかった部分。道が違うだけなのよね・・・。
「奴を殺したのは、俺とお前だ」。ぞくぞくする。

その山南さんを、龍馬がナンパ!
この場面、ちょっと切なくなっちゃいました。
数日前、江戸には永倉を連れて行くという近藤の判断に
「やっぱり近藤さんは変わっていない。私はこの人に
ついていこう」という思いを新たにしたばかりだけに、
山南さん、辛かったろうなぁとしみじみと思ったり。
「私、馬鹿に生まれて良かった」と言う おすずとの
出会いが、わずかの間でも救いになるのなら、
そんなのもありなのかな・・・。往生して欲しいです。

ま、とりあえず、近藤さんは江戸に帰って自分に似合った
ホームドラマっぽい雰囲気をやっていてホッとしてました。
「太ったな。いいもの食ってんだろ」には素直に笑ったし、
たまちゃんは妙に外人顔で、両親どちらにも似てないけど、
やっぱり、つねさんと一緒の勇さんが一番好きだし。
総司の心配をして良順先生のもとに行って話してたり、
「厚顔無恥」とはこの事だ!って感じの上総介様の前で
呆れ返ってたりする姿は、いいなぁって思う。すごく好き。
来週はまた京都で、嫌な話だけど。はあ・・・・。


2004年08月07日(土) 言い訳と、簡単『新選組!』感想(先週分)

なんか、何も書かない日が続いてますが。
久々に健康的な毎日を過ごしているというか、
最近の睡眠時間が8〜9時間だったりするからですが。
朝起きて、食事してシャワー浴びて会社に行って、
サボる暇もなくフルに働いて、買い物して7時半頃帰宅、
ニュースなど見ながらご飯食べてシャワー浴びて、
さてネットでも見ようかと思うころには既に9時過ぎ。

やること遅い私は、1本メール書くか1件レス入れる程度で
気がつくと11時だったり12時だったりして就寝時間。
今日もロクに掲示板も見て回ってないよと泣きながら、
でも、眠気に逆らえずにそのまま寝る。そんな毎日。
某巨大掲示板のスレッドを、毎日400近くチェックしてた
日々なんて、ちょっと考えられない感じ。

・・・そんなわけでロクに何もしてないのですが、
今日は久々に仕事が少なめなので、急いで感想を。
『新選組!』今日 書いておかないと放映されちゃうし。
でも、文句だけ一言だったりするのですが。

曰く、演出家、ちゃんと仕事しろーーっ!ってこと。
8/1放映分で一番好きだったのは、総司&土方の場面で、
土方さんの久々に「トシ」な姿がめっちゃ嬉しかったのですが、
その後半、総司が立ち上がり、病気のことを言われた場面、
総司の左後ろに立っている(画面的には右手奥)歳さんの
着物に、レーザーポインタが動いているじゃないですか!!

もぉぉぉぉーーーー、牛になっちゃうくらい腹立ちました。
もちろん、悪いのはそういう大馬鹿をしでかした観覧者です。
どうせ、スタジオパークで見ていた中のアホウな誰かが、
観覧窓から照らして面白がったんだってことは想像できる。
でも、それをチェックできない演出って何?あなたの仕事よ?
この回は、ひでちゃんが家に帰ってきたときの足元で、
踏まれた石段がベコッと凹んだり、演出が荒すぎた。
どんなに良い脚本でも良い演技でも、演出がダメだと、
テレビドラマの魅力って半減しちゃうんだから、
お願いだから、何とかしてくれよぉ、NHKさん。

以上、先週の『新選組!』への簡単感想でした。
今週はもうちっと真面目に他の話も書けるよう頑張ろう。
まず一番に努力するのは、1メール、1レス、1日記を
短く、簡単に書けるようになることからかな・・・(苦笑)



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