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2004年07月29日(木) 『JCSエルサレム版』999回公演

お久しぶりです〜。
ちょっと長々とお腹をこわして寝込んでいまして、
まるで野の獣のように、寝てれば治るとばかりに
日に14時間とか寝て、他に何もしてなかったので。
ただ寝てればいいんですけど、動くとまずいんですよ。
最初のうちなんて、寝返りうっただけでも即トイレ。
電車に乗って会社なんて、とても行けませんわ。

なのに、ちょっと落ち着いたからといって、
いきなり出かけてきたのが、この公演。
全く取れないチケットを、四季の会会員の友人が
何とか手に入れてくれたから絶対外せなくて。
タイトルの「999回公演」というのは意味なしです。
たまたまそうだったらしいと終演後に知っただけ。
翌日は特別カーテンコールとかあったのかな?
でも翌日じゃ余計にチケットなかっただろうな(^^;

出演者はこんな感じ。
ジーザス:柳瀬大輔、ユダ:芝清道
マグダラのマリア:佐渡寧子、カヤパ:高井治
アンナス:喜納兼徳、ヘロデ王:半場俊一郎
ピラト:村俊英、シモン:大塚俊、ペテロ:賀山祐介
司祭たち:長裕二、小林克人、増田守人
他、アンサンブル

座席は、2階9列13番(最後列センター)。
例の四季劇場最悪と呼ばれる席で、見切れ多々。
特にきつい八百屋舞台である この舞台では、
劇場奥で進行するものは、ほぼ全く見えない。
体力がもつ限り、胸を太ももに乗せるような
体勢で観ていたけれど、それでも奥は見えず、
最後の十字架上のジーザスは、あごが見えるか
見えないかという状態だったけれど。

でも、良かった。素直に作品の良さが伝わった。
何となく思い出したのは、聖書っていうのは、
世界で一番読まれているファンタジーだって言葉。
宗教がうんちゃらとか面倒なことは放り出して、
単純に、とてもドラマティックで面白かった。
神の子と祀り上げられた男が十字架上で死ぬまで。
熱情と憎しみ、愛と裏切り、信頼と絶望、
あらゆるものが休憩なし110分に詰め込まれてる。
ああ、すごい舞台だ!やっぱり好きだ!と思った。

それを引っ張ったのは、ジーザス。
この体勢では、オペラグラスなんて使う余裕は
ほとんど無かったけれど、彼がしているであろう
憂いと慈悲、そして、わずかの戸惑いに満ちて
群集を見る微笑が、全身から感じられていました。
糧となるため、これから殺される羊である彼。

その彼を人間として見るが故に
苛つきを止められないユダも良かった。
本当に最初のうちから彼の心境が見えていただけに、
エルサレム入城でのジーザスの激しい怒りや
ゲッセマネでの「人間」ジーザスの思いが染みた。
ちょっと濃すぎる感はあったけれど、それくらいの
分かりやすさが、このドラマには合うかもしれない。
ただ、逮捕の場面は、もうちょいあっさり希望。

まあ、誰も彼もが良かったとは言わないけれど。
多分に遠かったせいもあると思いたいけれど、
カヤパとかピラトとか、ヘロデ王に至るまで、
誰がどの役でも構わないようなキャラだったし、
マグダラのマリアの佐渡さんは、やっぱり苦手。
「私、歌がうまいんです〜」って聞こえるし。
オペラ歌いの人はオペラに出れば面白いのに・・と
思いつつ終演後にキャスト表を見たら、納得。
私の苦手な青版コゼットさんでした。そうか。

でも、個々がどうこうってのが
本当に気にならない勢いのある舞台でした。
ピラトのソロも気持ちがしっかり伝わってきて、
終演後に、あのつまんないファントムの人?!と
キャスト表を見て驚いてしまったくらいだし、
何より主役がグイグイ引っ張って魅せてくれた。
すごく良いと褒められまくっているのを聞いて、
それで急遽取って、それでも大満足。
幸せってのは転がっているものだと思います。


2004年07月25日(日) 『新選組!』第29回「長州を討て」

ちょっと複雑な気分になったかも。
いや、最近の私は近藤を見たくないんだなって、
はっきりと自覚させられてしまったから。
特に、近藤と土方が一緒にいる場面は嫌らしい。
つまりは、軍議とか謀略してる場面が見たくない。
桂さんと会っても、昔みたいに無邪気じゃないし、
今日も、佐々木様に会っても完全に事務口調だし、
そんな、頑張って無理してる近藤は見たくないの。
何かもう、政治とか力関係とか嫌い!うざーーい!
でもどうせ今後の近藤の場面って、こんなふうに
暗い場面ばかりが増えてくるのよね・・・。はあ。

今回記憶に残ったのは、3場面。
1:総司&孝庵医師(笹野高史)。
2:久坂かっこいいー!
3:左之助、それはありなん?

1は、文句なく一番面白かった場面。
いや、面白かったといってはいけないかもだけど、
このドラマで貴重な(^^;、演技が上手い人同士の
きちんと見せてくれる場面だったなというか。
不安の裏返しでしゃべりまくって八つ当たりして、
でも、受け入れないわけにはいかなくて、
「・・・死ぬんですか」と遠くを見る目をした総司。
ちゃんと、言うことは言って言わせる時は言わせ、
薬も受け入れさせる医師のタイミングもいいし。

ここで総司の焦りや苛立ちに感情移入しただけに、
源さんに「良かったなぁ!」と言われた時も泣けたし、
左之に「声が大きい!」と言う声の強さも痛かった。
総司がいきなりポーンと大人になってしまったようで。
残り少ない人生と理解した時点で、自分がその期間に
最も大事にしたいものを、もう選んでしまったんだ。
他の事をしている暇はないと決めてしまった総司は、
これから、見ているのが辛くなりそうだと思う。。。

2は、とにかくまずは、顔が良いから(笑)
前から かっこいいかもとは思っていたんだけど、
髻を切ってバサッと髪が落ちた姿に、思わず一目惚れ。
青臭いガキが突っ走って自滅する話は嫌いじゃないし、
それに似合った熱さを持った美形なら、そりゃ嬉しいし。
最初のうちは「こいつアホ?」と思ったキャラも、
ここまで徹底してくれれば かっこいいってもので。
感情移入できるほど彼が描かれていた覚えはないし、
ただひたすらに、ミーハー(って死語かな?)に、
彼らしい死に方を堪能させていただきました

3は勿論、戦列を離れて仏光寺通りに行った件。
ああいう場面で救いに来てくれる男ってのは
女としては嬉しいけれど、戦列を離れてってのはどう?
左之助は、悩んだり、謀してばかりの連中が多い中、
ドラマを見る際の救いになってるキャラクターだけど、
今回の行動は、盗んだものをプレゼントしてきたのと
同じくらい、マイナス100万点って感じなんですけど。
そりゃ、助けに来てくれたことは泣くほど嬉しいし、
あの腕に抱きしめられてホッとしたのは確かだけど、
戦いに行く仲間を捨てて来たんだと知ったら・・・、
複雑な気分じゃないかなぁ、おまさちゃん。

あと、番外編で捨助も記憶にはあるかも。
何しろ、ものすごい出張ってたからなー。
久坂たちの髷を届けた場面での桂さんとの会話は、
今回貴重な、笑える場面だったし。相変わらず、
全く人の話を聞かない思い込みの強い桂さんと、
「近藤が嫌いでね」なんて、話に乗っちゃう捨。
こういう、変わらない三谷キャラっぽい人たちが
今となっては本当に恋しくてならないです。


2004年07月21日(水) 『West Side Story』(少年隊プレゾン)

<時間>1幕80分、休憩20分、2幕50分
<場所>青山劇場L列-20番
<出演>
トニー:東山紀之、ベルナルド:植草克秀、リフ:錦織一清
マリア:島田歌穂、アニータ:香寿たつき
アクション:赤坂晃、チノ:佐藤アツヒロ
Aラブ:生田斗真、ペイビージョン:東新良和
ドク:斎藤晴彦、クラブキ巡査:長江英和
グラッド・バンド:迫英雄、シュランク警部補:渡辺哲

(ジェット)佐々木重直、青山航士、佐々木誠、薗部祐之、
後藤健流、安江友和、澤地孝博
(シャーク)中村元紀、島田祐樹、横山敬、長内正樹、
前恵治、マイケル、蝦名孝一

下道純一、鈴木智美、奥山寛、徳永由貴、宮菜穂子
瑠菜まり、松本菜穂、水木加陽子、紀元由有、吉原彩香
柳田陽子、汐夏ゆりさ、山本沙奈子、谷絵利香(エニバディーズ)
水野江莉花、シルビア・グラブ


貴重なチケット握り締めて、行って来ましたWSS。
目当ては香寿アニタ。映画版しか見たことないけど、
ベルナルドとアニタにしか興味ない話だったから。
L列って遠くないか〜?と思っていたのですが、
行ってみたら ちゃんと生オケが入って前列が潰れてて、
11列目どセンター段差有りという、なかなか好きな席。
さてこれで、好き嫌いとは別の次元で、単に退屈したら、
それは純粋に舞台が悪かったということだよなぁ。

でも全体的には、期待が低かったのもあるだろうけど、
楽しめた。¥15,000分には満たないけど、結構 満足。
やっぱり、ヒョロッと薄べったくて背の高い若い子たちが
何していいか分からなげにウロウロと つるんでれば、
それだけで「らしく」見えるんですよね。個々の演技は
ダメでも、歌や踊りのモブがいけてるから楽しい。
ベルナルドとリフが消えた2幕は、更にそうかも。
ジェット団の子供たちが歌う♪クラプキ巡査どの、
なんて、ロクに歌詞も聞こえない子が多いのに、
なんかバカバカしくて楽しくて、いいなぁ〜って思うし。
Aラブの生田君が成長してて、いい味出してたと思う。

ただ、それに対して年長組はどうかなぁ?
予想よりすごく頑張ってた。それは確かに認める。
でも、それだけでいいんだろうか?って思っちゃう。
「少年隊PlayZone」だから、頑張って成長した
少年隊たちが見られれば、それでいいのかな?

ヒガシ様、やっぱり立ち姿がきれい。白シャツ1枚で
ただ立つだけでかっこいい。♪Something Comingとか
♪Mariaとか、ソロは記憶より随分と声も伸びていて、
よく頑張ったなぁと思わず感動してしまうくらいの成長。
でもやっぱり歌穂マリアと並ぶと辛い。緊張感がないし。
幸せいっぱ〜いって部分は、彼のかっこよさも手伝って
結構うっとり幸せに見ていられたんだけど、後半辛い。

あと、なんでヒガシだけ黒髪のままなの?
ジェットは皆 髪の色を抜いて、トニー&マリアの夢の
世界で似たシャークと色合いの衣装を着ても
人種の区別がつくようにしていたのに、何故か
ヒガシだけは今どき珍しいほど真っ黒の髪だから、
マリアと並んでも違和感ないし、シャーク系のよう。
赤坂晃ほど真っ金にしなくてもいいけれど、なぜ、
少し茶色くすることもできなかったのか、とても疑問。
歌穂さんは、ガンガンに厚化粧して濃い顔に見えるよう
努力してたけど、それでも同人種に見えて気になる。

緊張感がないっていうのは、少年隊全員に言えるけど、
特に錦織リフは、妙に落ち着いていて貫禄ありすぎ。
体型云々の問題ではなく、1人だけおっさんだった。
♪Coolなんて、リフがいなきゃいいのにと思ったよ(苦笑)
植草ベルナルドは、予想より遥かに良かった。
記者会見での公約通り、きっちりと痩せた体を披露、
チャキリスの記憶を忘れれば、結構 見られる踊り。
何より、3人では一番、必死さから来る真剣さが見え、
それが若さにも少し通じていたように感じられた。
ただ問題は、相手役が良すぎたんだよね・・・。
身長以上に小さく見えてしまったのが悲しかったかも。

香寿アニタは、期待していって十分応えてくれました。
もともと おいしい役どころであることは確かだけど、
体育館でのダンスとかでは目を引く華やかさがあるし、
色っぽくて かっこいいお姉さ〜ん♪を存分にこなして。
彼女の演技力が浮いちゃったらどうしようかなとも
思ったけれど、ドクの店にマリアの伝言を伝えに行く
場面も、動き主体のジェットとのバランスが良くて、
客観的にだけど素直に場面の辛さが見えてきたと思う。

まあ、そんなこんなで、少年隊以外は良かった(笑)
少年隊は「よく頑張りましたで賞」。プレゾンだから可。
アツヒロは「何を見ても同じ演技」と友人に言われて、
非常に同意するけれど、私はどうやらそれが好きらしい。
シャークの中では地味で みそっかすな真面目君の
雰囲気が、逆に新鮮に感じられて好感度大だったし。

女性陣はアンサンブルまでさすがにしっかりしていて、
♪アメリカのロザリア(宮菜穂子)なんて、とても目を惹いた。
個人的に、ちょっと応援している横山敬さん(シャーク団)が
マリア&トニーの夢の世界で、2人の他に2人×2組だけで
青山劇場舞台真っ平らに全部使って踊る場面に出て、
堂々と踊っていたのが、とてもとても嬉しかったかも。
もともと、すごく好きな内容ってわけじゃないし、
予想していた分以上には満足させてもらったと思います。


2004年07月20日(火) Too Darn Hot!(くそ暑い!)

悪名高い『キス ミー,ケイト』での訳詩ですが、
もう、こんな歌でも歌ってないとやってられない。
東京39.8℃ですよ?まだ7月ですよ?何だっての!
おかげで久々に、こんな時間(午前2時)なのに
寝られません。ただいま室内気温33℃、湿度51%。

このメーターだと不快指数は出ないんだなとか、
役に立たないことを考えながら、仕方ないので
とうとう今年初のクーラーをつけました。
人工的な匂いのする風が吹いてきてるけど、
さすがに少しはマシになってきた気がする。
サクサクッと文章書いたら、また寝に行こう。

でも、元気は元気です。
あんまり暑いので肉が食べたくなるくらい。
暑い→あっさり食事、にならないのが元気の証拠。
今日は一日中、カルノ@『少年魔法士』みたいに、
「肉〜肉〜♪」とか歌いながら何が食べたいか
詳しく考えてたら、辛い羊肉=インドネシア料理。
考えがそこに至るなり友人数人にお誘いメールを
送りまくったのですが、タイミングが悪くて
誰も、今日、一緒してくれる人がつかまらず。

さすがに独りで行くのは悩んじゃう店なので、
帰って大人しく賞味期限の切れたカジキの
切り身でも焼いて食べようかと思ったのですが、
心残りがあって渋谷地下をうろうろしていたら、
催事コーナーにドネルケバブ発見!しかも牛肉!
最近どの店のケバブも鶏肉ばかりで、
嫌いじゃないけど寂しい気分だっただけに、
速攻で決めて、辛口ソースで頂いてきました。

「文句あるか!」って感じに肉を詰め込んだ
見た目だけど、焼いてる間に結構 油は落ちてるし
意外に、たんぱく質と野菜が主体の料理。
辛くて熱いの食べて甘酸っぱいジュース飲んで、
ヘロヘロしてたのが、また元気出てきた感じ。
やっぱり、元気の基本は、食べて寝る。
というわけで、体も少し冷えたし寝ます〜♪


2004年07月19日(月) 橋本じゅんin『BSふれあいホール』

一体いつの話だ(^^;という内容ですが、
ようやく見たので、感想メモしておきます。
しかも週末中には書くとか言ったような記憶も・・・。
す、すみません「連休中に見る」ぐらいの言い方
だったんだと、思っておいていただけると嬉しい。
でも、たまりにたまりまくったビデオの中では、
見たい優先順位高い方だったので、少しホッ。
ちなみに、放送は先月30日、18:00〜でした(苦笑)

<出演>
夏木マリ:マリー(社長秘書)
斉藤暁:社長、杉村理加:スージー(受付嬢)
橋本じゅん:ハッシー(TVプロデューサー)
服部真湖(司会):まこさん(ハッシーの番組司会)

この『BSふれあいホール』という番組を見たのは、
一孝さん出演の回に続いて2回目なのですが、
一孝さんの時は、録画に失敗して半分以下しか
見てないし、普段は どういう雰囲気なのか不明。
でも今回、客席には40〜50代の人たちが多いし、
何となく まったりした雰囲気はいつもの事かな?
今回は「この番組としてはイレギュラーな形」
だそうですが、その辺は変わってなかったのかも。

全体としては、古いアメリカのコメディTV番組
『ルーシーショー』を模した形だったらしい。
私は見たことないけれど、幕間になる部分に入った
トークシーンを聞くかぎりでは、『奥様は魔女』と
似た感じかな?古き良き懐かしいアメリカの雰囲気。
一生懸命だけど、なんかズレてる可愛げのある女性が
巻き起こす日々の小さな出来事を描く笑いという印象。

じゅんさんによると、夏木マリさん演じる「マリー」は
ルーシーに似てたらしく、好意的に受け止められていた
様子ですが、ちょっと私には辛い印象がありました。
「夏木マリ」の強いイメージが抜けず、押し出しが強すぎて。
『奥様は魔女』のサマンサは、もう少し「ドジ」な面が
強かったせいか、どんなお馬鹿をやっても許せたけど、
マリーに「アハハハ」と笑われると、怖くて逃げたくなる。
正直、個人的には「もう少しボリューム下げてしゃべって・・」
と思ってしまう、思い切り苦手なタイプの主人公でした。

でも、合間に挟まったトークは楽しかったし、
じゅんさん@女好きなTVプロデューサーは、好き♪
白のポロにベージュのパンツ、濃緑のカーディガンを肩に
ヘッドマイクの本体をポロシャツのポケットに入れた姿で、
番組に挟まった通販コーナーは自分でやっちゃうわ、
番組に出る素人の女性を口説くわ、まぁ「いかにも」。
品物は辞書のセットだったんだけど「電子辞書に比べて
使い方が簡単です!棚から出して開くだけ!」って、
それは半分詐欺と言わんか?って状態よね〜?(笑)
ちなみにマリーさんは、そういうのにガンガンひっかかる、
迂闊なお方の役でした。そういう点は可愛いんだけど。

印象的だったのは、合間での発言。
Q「笑いを演じるのは難しいと思いますが?」
A「余力を残しては挑戦できないジャンルですね」
なんか、じゅんさんに言われると ものすごーーく納得。
この番組とかはテンポがとてもゆっくりだけど、
勢いでやれない分、客との間合い取りが難しいし、
新感線にいたら、客や相手との真剣勝負としての笑いは
毎回毎回、吐くほど全身全霊でやってるんだろうし。
重みがあるなぁとしみじみ思ったり。

最後に言われた「ふれあいメッセージ」の方も納得。
曰く「釣りは楽しくおもしろく」。じゅんさん釣りが好きらしく、
お芝居でも、楽しくおもしろく、お客様が釣れればいいな
という意味で。ものすごい大変で難しいけれど、
それでも一緒に楽しくおもしろい舞台にしたいなと。
私の方も、口の端に引っ掛けただけで落ちちゃったり、
逆に、釣り針を飲み込みすぎちゃったりする魚じゃなく、
うまく釣られる魚だといいなと思いながら観てました。


2004年07月18日(日) 『新選組!』池田屋&Myレミコン楽日。

久々に『新選組!』。
感想が2週間抜けちゃったけど、気も抜けてたので。
浅利君登場とか、舞台ファン的においしいところは
あったはずなんだけど、どうも盛り上がりに欠けてた。
特に先週は、池田屋前だってのに緊張感がない〜っ!
ちったぁ何とかしろよ(^^;と、頭抱えつつ思ってた。

だけど今回は、映像的に面白いのが大きかった。
気合い入れて作った2階建てセット、さすがに○!
狭っ苦しくて暗いところで戦ってるのがすごく分かる。
あんなに長い時間の殺陣を、飽きずに見られたのは
カメラワークによるところが大きいんだろうなぁ。

もし、個々の戦いを大写しにして感情移入させようとしたら、
史実上で主人公であるはずの近藤や沖田の殺陣が
腰が据わってない、時代劇臭い重みを持たない分だけ、
「安っぽい時代劇」になった可能性大じゃないかと思う。
だけど、セットをフル活用、俯瞰で回したり離れて撮って、
あくまでも頭上からの歴史的視点で見せてくれたことで
本人たちはすごく真剣なのに、「小さい小さい」っぷりも
見えるという、『新選組!』ならではのものになった気が。

合間でちょこちょこ、捨助が交じってるのも良かった。
桂さんの場面は「捨のせいで難を逃れるのかよ!」って、
思わず速攻で、画面に向かってつっ込んじゃったけど。
源之丞さんに「突入していいですかねぇ・・・」なんて
尋ねにいっちゃう近藤ってのも史上初なんだろうけど、
そういう人相手でなきゃ源之丞さんも「行きなはれ」
とは言わないだろうし、広沢様もあんなに好意的じゃ
なかっただろうなと思えてきたから、ちょっと納得。
山南さんが真正面から怒ってるのに、引き取って、
計画立案しちゃう観流斎とかもヤな奴で良かったし、
近藤の殺陣も「いかにも強そう」ではなかったものの、
殴る蹴るも織り交ぜて実用的な分、踊りで培った
運動能力が役に立ってた感じで、結構見られたし。

うん、ちょっとまた盛り上がったかも。
画面暗くて、誰が誰やら分かりにくかったけど。
沖田の血吐き場面の青や赤の紫陽花ふぶき?は、
一体何だったんだろうと思ったけど、他は良かった。
今回と続けて見てれば、先週分も「たるいーっ!」
とは思わなくなるのかな?と、ちょっと思ったりも。
でも、大河ドラマである以上、壮大で劇的な物語を
期待している人だと、新撰組最大の見せ場が、
こんなんだと、テンション低すぎ・・・と思われそうだなぁ。


『レ・ミゼラブルコンサート』

<出演>
別所哲也、佐山陽規、本田美奈子、マルシア、
河野由佳、岡田浩暉、駒田一、瀬戸内美八、留守晃
<席>1階S列どセンター

今更(連れにそう言われたので)ですが、留守アンジョ。
間違って、燃える太陽の矢に射抜かれてしまいました。
近くで見たらそんな事はないのかもしれないけれど、
角川フイイとか上條コンブと、大きい人に囲まれた
細く小さな体の彼が、間違って現れた少年のよう。
なのに、その存在感が彼こそ中心だと感じさせる。

そして、その硬い雰囲気と声質が、「少年のように
見えるアンジョルラス」というのは、容姿よりも、
潔癖さと、分かち難い未熟さゆえなのだと思わせる。
観る前に尋ねたら「革命が成功しないアンジョルラス」
と説明されたけれど、それが最も的確な表現かも。

何に惚れてしまったって、よりによって最後。
♪「立つのだ仲間よ、世界に自由を〜」と謳った彼の、
悔しそうな、でも誇らしげな表情にやられてしまった。
自分自身で革命を成功させることはできなかったが、
より良い世界への一歩であることを疑わない瞳。
うわぁぁぁん。私がアンジョで泣かされるなんて。

結局、5レミコンして、バルジャベファンテコゼと、
テナ夫妻はクリア。ANZAエポと津田&泉見マリ、
吉野アンジョのみ観られずという結果になりまして。
チケットを取る時点で、とにかく禅マリ中心に考え、
前半に行かれるだけチケットを取っておいて、
足りない人を埋める感じで後半を取ったら、
今日という日はお初の人だらけになって。

だから、それぞれの相性や組合わせまで
考えて取る余裕は全くなかったのですが、
本田エポ&岡田マリは、相性良かった感じ。

私は本田美奈子の自己主張が大の苦手で、
つい、心的に耳を塞ぐ癖ができているんです。
そのため♪オンマイオウンなど「うるさい・・・」と
思いつつも退屈で眠くなる状態だったのですが、
♪恵みの雨は、岡田マリの薄さや柔らかさと
不思議なハーモニーをかもしだしていると感じて。
今回、ぼんやりしすぎて消えがちな岡田マリも、
本田エポのキツさを包み込むことで存在感が
はっきりして、バランスが良かったです。ヒット。

バルジャベは、今回双方とも最初で最後。
組合わせとしては気にならず、むしろ良い方かな。
単体では、別所バルの歌の成長に目を見張った。
格段の安定感を手に入れて、安心して音楽や
歌詞の表情に耳を傾けられるようになっていて。
1幕の猛々しさが減り、若干、退屈に感じたけれど、
その分、2幕が良くなっていたかも。

ただ・・・、友人に怒られたんだけど、
滝田→山口と、バルジャンを愛してきている私は
つい、最後に世界への愛を求めてしまうんだよなぁ。
レミゼを観終わって帰る時、自分も洗い流されて、
世界が輝いて見えちゃう幸せを感じたいというか。
別所バルは、昇天時も、ものすごく人間的な感じ。
「コゼット」という単一に対する思いで幸せなよう。
もっと「列に入れよ!」と思いたいのは我がまま?

最後に佐山ジャベ。とっても小市民。
頑張って頑張って頑張ってる姿が印象的で、
1幕はなかなか好みだったのですが、自殺の場面、
疲れ果てて死を選んでしまう中間管理職のようで・・・。
一貫性があるし、何といっても歌の安心感があるし、
別所バルとだと人間くささのバランスも取れるようで、
良かったと思うんだけど、ちょっと好みじゃないかな。
我がままだけど、もう少し壮大なレミが観たくって。
でも作りとしてはありだし、面白かったです。

さてさて。レミゼモードのスイッチ入ってしまったので、
コンサートのために遠征なんざしねえやと言って
大阪パスしたってのに、名古屋や地方の考え中。
次は、綜馬&村井ジャベに、戸井マリだぁ!(苦笑)
でも、留守アンジョはどこにもいな〜い・・・。


2004年07月16日(金) レミコン&『恋するハニカミ!』

ここ1〜2週間、とにかく眠い。だるい。
幸か不幸か食欲は落ちないので、よく食べるし、
先週日曜にひどい目に遭った教訓を生かして、
夜は6〜7時間眠り、昼休みには15分ほど昼寝。
それで、どうしてまだ調子悪いんだか分からない。
これがもしや夏負けというものなのだろうか?
いやもう、ただのサボってる言い訳なのですが。
でもトップ90,000hits取った方が連絡を下さって、
「じゅんさんのBS感想」をリクエストされて
いるので、それだけはこの週末中には上げます〜。

そういえば、最近1つ学習しました。
暑い暑いとグチャグチャ言いつつも冷房に弱い私は
会社では毛布必携、自宅では冷房なしなのですが、
座ってるだけで汗がダラダラ流れるほどの時は、
工事現場の人たちがやる首巻きタオル1枚が◎!
これだけで、ものすご〜く涼しさが違うんです。
汗が肌に張り付いてないだけで随分楽。ホント。
ちょっと賢くなっちゃいました。

そんな中、やっと日記を書く元気をくれたのは
レミコンと、岡田浩暉in『恋するハニカミ!』。
後者は偶然、後半を見ただけなのにとても面白く。
帰宅して、ニュースだけチェックしてから寝ようと
ネットを開いたら、私が最初に就職して4年ほど
お世話になった会社が倒産したなんて、驚く話が
目に飛び込んできて、万一ニュースでやらないかと
TVつけたら、そこにデート中の岡田君がいただけ。

でもでも、いやーー、かっこいい!!
つい、元同僚とかへの心配を振り捨てて
チャンネル固定しちゃうくらい、好みでした。
エスコートしながら一緒に楽しんでる男の子。
いや、この番組がどういうものかは知らないから
岡田君が行く先決めて連れ歩いてる雰囲気から
感じただけなんですが、もしや、自分が選んだ所に
人を連れて行って、自然に自分も楽しんでた?
そういう人、好き。実は結構 難しいと思うし。
自分が好きだったり調べたりしたことだと、
思わず薀蓄たれたりしがちだけど、そうでなく。
無邪気に子供みたいに楽しんでて、そのくせ
ふと「男」だったりするし、ものすごくドキドキ。
思わず録画ボタン押しちゃいました。保存版(笑)


さてさて、本編のはずのレミコンですが。
<出演>
山口祐一郎、川さき麻世、新妻聖子、マルシア、
河野由佳、岡田浩暉、駒田一、瀬戸内美八、今拓哉
<席>2階B列センター

山口バルジャン・・・・(泣)すごーい良かった。
いや、テナ宿での♪裏切りのワルツなんかでは
「いいかね、正気か〜」が「いいかね、本気だぞ!」
「すぐに忘れるだろう〜」が、「すぐに忘れる〜
(ちびコゼに向かって)でしょ?」とか遊んでたけど、
それが、彼としては珍しいほどハマったアドリブで、
場内(舞台上含む)の爆笑を誘っておきながらも
駒テナ一色だった会場の視線を自分に向けたりと、
押さえるべきところをしっかり押さえたものだったし。

それに何より、マイクに向いたまま(正面向き)の
エピローグ、涙を浮かばせての表情が良かった!
まさに歌詞のとおり、愛によって全て満ち足りて。
熟れた果実が落ちるように自然なこととして
「父じゃない」と告白し、最も幸せな状態で
神のもとに行くバルジャンって、こうだと思う。
こんな顔を見せられたら、コゼットもマリウスも
バルジャンが本当に幸せで逝ったのだと、自分たちに
最高の教えをくれたのだと納得してしまうと思う。

初日に「コンサートだ」と思えたからかな?
祐一郎さんの遊びもちっとも嫌じゃなかったのは。
♪民衆の歌 にテナ夫妻やジャベもいるのを観た
時点で、本公演に拘るのは勿体ないと思えてるし、
この舞台上の山口バルジャンとしての存在から、
大きく逸脱したりもしてなかったし。これなら好き。
「素」のアドリブじゃないならOKってことかな。

でも♪民衆の歌も、駒田テナだと最初観た時から、
「なんであんた、こんな所にいるの!」なんて、
「テナに対して」感じて、拒否反応なかったような。
「でもまぁテナなら、どこにでも潜り込みそうだし
バルジャンの得た幸福感にちっとも感応せずに
自分らしく人間臭〜く楽しげだから、いっか」と。
1列に並んでても、他の人と同じ次元にいるように
見えないなら、それはレミコンの演出として十分に
私には受け入れられるものだから、構わないみたい。

ちなみにこの場面、今日の麻世ジャベの場合は、
「あんた誰?」と思いました。どう見ても、
レミゼの登場人物の誰にも見えなかったから。
観て思い出したけれど、そういえば麻世さんって
「可もなく不可もなく記憶にもない」演技でした。
「どんなだった?」「ミスってた記憶はないから
多分歌えてたと思うけど」って感じでしょうか。
ある意味、ものすごく珍しく貴重かも。そういう
雰囲気だと、♪民衆の歌にいるのは何か不自然。

まあ、ジャベールがそんな感じですし、
レミコン全体としてはちっとも良くなかったです。
いいかげんバランス悪くて、皆の声が勝手に聞こえる
♪ワンデイモアとかね。新生レミだなぁって感じ。
ソロは結構いけてるのに、掛け合いや重奏はダメ。

特にエポは、♪ワンデイモアで愕然としたのを
♪オンマイオウンで相当、評価持ち直したのに、
♪恵みの雨で、どん底まで落ち込みました。
だから、うるさいってば。相手の声聴いて歌ってよ。
この人がキムを歌うのかとブルー入ったけど、
以前より「女」を強く感じる雰囲気になった点は
私が思うエポニーヌ像には思い切りマイナスでも
母になったキムにはプラスかもと考えてみたり。

今アンジョも、ちょっと坂健アンジョ化してた。
基本的には、革命が成功しそうな、コンブが要らない
知性派のリーダーという作りが健在だったけど、
時々は、ただただ大きな声が、うるさいだけ。
今日の彼に関しては、アンジョ登場前の椅子に
座っている姿が、最も惹かれたものだったかも。
舞台中央を向くように斜めに椅子に腰掛けて、
足は浅く組み、指も軽く組み、右の肘は椅子の背、
左の肘は組んだ足の膝に乗せるような決めポーズ。
割と頻繁に足を組み替え、手も頬に当てたり色々。
「君」「僕」とかで思想を語り合ってそうな、
おフランスな感じが、何ともトレビア〜ンで素敵。

そんな感じで。
バル&ジャベ、エポ&マリ&コゼのトライアングル、
マリ&アンジョ、どの組み合わせもダメすぎという
悲しい舞台だったにもかかわらず、バル&テナの、
コンサートならではの掟破りと、最後の最後にきた
バルジャンの表情という力技で満足させてもらって
結構、満足したかもしれない気分で帰ってきました。

最後といえば、いくら祭とはいえ、6回?の
カーテンコールはやりすぎじゃないのかなぁ。
キャスト全員が定位置に座った状態で幕を上げたり、
衣装を取り替えてみせたり、舞台上も苦労してて、
最後は下がっていく途中の幕が止まり、その下から
手を振ったりまでしてもらって、ようやっと終了。
そこまで良かったと感じた人もいるかもしれないけど
ほとんど「お約束」状態なのはどうかと思いました。


2004年07月14日(水) 阿佐スパ『真昼のビッチ』

<出演>高橋由美子、馬渕英里何、千葉雅子、高田聖子、
  渡辺いっけい、橋本じゅん、中山祐一朗、伊達暁、
  小林高鹿、玉置孝匡、富岡晃一郎、吉本菜穂子、前田悟

なんか薄かったな。
途中で長いなぁと思って、座り直しちゃったし。
それって、アプルの椅子が悪いだけじゃないと思う。
「幸せだと不幸になるのが怖い。だから、先に自分から
不幸を選んでいれば安心していられる。でもそうすると
今度は幸せがいつか来るかもしれないことが怖くなって、
それを意図的に遠ざけることで安心しようとする」って
主人公なんだよね。そして、それにつきあってる妹さん。
話としては、いつもどおり よく出来ていると思うし、
珍しいほど女性をたくさん書き込んでると思うんだけど、
なにかどこかで、感情移入させてくれなかったみたい。

いいんだけどさ。面白くなくはないんだけどさ。
だけど、阿佐スパのいつものグイグイと人を引き込む
ストーリーの強さみたいなものは皆無だったと思う。
その上 女性が主体だったから、じゅんさんの役なんて
すごくぞんざいに扱われてしまったみたいだったし。
これが、長塚圭史がメジャー化した結果だというなら、
そんなの、私はちっとも嬉しくないし要らないと思った。

9/22:とても納得した評を見つけたので追加。


2004年07月11日(日) 脱落。

今、42nd street帰りで渋谷文化村前のファーストフードにいます。
もう眠くて眠くて体調劣悪のところに、またしても体力要る舞台、
劇場出てきて坂を降りる気力がなくて座り込んでしまっていて。
昨日はレミコンをマチソワ、特にソワレは観終えて友人と
「今、死んでもいいと思った!」と声を合わせたほどのもので。
つい盛り上がって、数年ぶりに出待ち、終電近くまで飲み。
今朝まだ疲れが残り気分も牽テ劇のまま無理したのがたたったみたい。

早く帰って昨日今日の感想を書かないと「新選組!」が
始まっちゃうとは思うけど、貧血気味かクラクラして動けないし、
ここでもう少し休んで、帰ってから昨日の感想書いたら寝ます。
隣で今日の撮影話なんかしてる人もいるし正直気にはなるけど、
リアルタイム大河、脱落。イギリスGPもパス。休みを重視。

42nd streetは、実は大好きな作品で楽しみだっただけに残念。
逆に、これなら無条件で目が覚めるかもとも考えたけど甘かった。
♪We're in the Moneyで眠気で気が遠くなるなんてありえない!
でもそんな状態にあってもで、ジュリアン役のRon Smithの歌は、
毎回、確実に目を覚まさせてくれた。もちろん最初から
♪Lullaby of Broadwayはすごく好きだけど泣くほどじゃないし、
♪42nd Streetは最後の彼のソロで初めて心まで届いた感じ。
他も良かったとは思うんだけど、2列目端なんて席もあって、
パワーがダイレクトに受け取れなかったのがとても残念でした。

さて。飲んだ水分と糖分が少し効いてきたようだし立って帰ります〜。
それにしても異常なほど眠いわ。なんでだろ…。


2004年07月10日(土) ありがとう、ありがとう、そしてさようなら禅マリウス。

いや〜、ちょっと間違ったタイトルですが。
ソワレは禅マリだけでなく全員に有難うを感じたのですが、
でも、タイトルのつもりで芸劇に足を踏み入れたのだし、
マチソワ通じて考えた場合には、タイトルに偽りなしだし。
ちなみにソワレは、最初にキャスト表を見た時から、
ミューおた(ミュージカルおたく)による、ミューおたの
ための回だと確信、絶対参加するつもりで取った席で。
もちろん、中央通路後ろセンターブロック席ですから、
♪この家の主 では駒田さんとハイタッチしたよ〜ん(^^)


※マチネ・13:00〜、M-12
  山口祐一郎、今拓哉、坂本真綾、井料瑠美、
  剱持たまき、石川禅、三遊亭亜郎、峰さを理、坂元健児

<感想>
マチネは駄目でした。いや、禅マリは良かったんだけど。
あまりの表現力に、他の人から浮き上がってしまって、
彼一人が人間、周りは関節の少ない おもちゃみたいで。
ただ、祐一郎さんは「そうか、もしかしなくても この人、
旧レミ経験者だわ」と思い出させる存在感が見られたし、
剱持さんは本公演時より さらに落ち着いたお嬢様感と
安定した歌声が不思議な存在感をかもし出していたかな。
祐一郎さん、1幕は♪独白などでアップの「笑顔」映像が
散見されて、やはり映像は辛いなと悲しかったけれど、
2幕は相変わらず神々しくて○。

でも坂健なんて、もともと棒立ち気味の役者さんだけに、
吊るされたマリオネットみたいで苦笑しちゃう可愛さだし、
エポも、初日が嘘のように声は出てたけど存在感はなし。
今さんは、モードがアンジョなのか歌い上げだけだし、
井料さんの酔いそうなビブラートには磨きがかかってた。
下手サブセンターのセンター寄り通路際という、
障害物なく すかーっと視界が開けた良席だっただけに、
この文句は、座席のせいじゃないと思います。


※ソワレ・17:00〜、K-14
  石井一孝、岡幸二郎、笹本玲奈、マルシア、
  河野由佳、石川禅、駒田一、瀬戸内美八、留守晃

<感想>
対するソワレ。すっごく良かった。
いや、個々の出来だけなら、もっといい日もあったけど、
何というか、文句なくバランスがいい。1つの作品になってる。
キャスト編成を見た時点で、東宝ミュージカルおたくの
ための回だなぁととても思ったけれど、それが大当たり。

ある意味、鹿賀-村井と似たものを感じたと言えるかな?
長年一緒にやってきた同士だから分かる、相手の呼吸。
自分の演技でいっぱいいっぱいじゃなく、全員で1つの
何かを作り上げようという真剣な意識と愛情が感じられる。
利益追求のため、なるべく長期公演で客を集めるよう、
無闇やたらと1つの役へのキャストを増やした状態じゃ、
練習不足すぎて、もう望めないだろう幸せ感かも。

あと、ミュージカル畑、しかも、四季と関わりないところで
育ってきた役者さんが ほとんどだったのも大きいかも。
全部カタカナに聞こえるような類じゃない滑舌の良さで、
歌詞の意味をきちんと表現してくれる、しかも通る歌声。
音楽の良さを活かして、複数が同時に歌っていても自然に、
一番聴かせたいであろう歌詞が一番響かせられるのは、
相手の意図が無意識に読めているということも強いけど、
基本的に、歌唱力(当然、含む演技力)がある人たちだから。
美声だけなら歌わずしゃべれ、大声だけならコンテストに出ろ、
滑舌がいいだけなら珠算の読み上げでもやってろって。
かすれ声の外国語でも、何かを伝えられるのが「歌」だもん。
それができるのがミュージカル役者じゃないの?

まぁでもホントのところ、コンサートだから「祭り」で、
個々の演技の完成度よりバランスに重点を置いて観てたから
気にならなかっただけという部分も、多いんでしょうけど。
♪Heartful of Loveで、♪「いつも」と右手を上げて待つ間、
既にコゼットの腰に回されてる禅マリの左手の意味は何だとか、
石井バルは本公演よりもはるかに若々しく、元気だったとか、
岡ジャベの♪自殺、♪「たどる道もなーーーーーーーーい」は、
一体、どんな高さの橋から落ちてるんだよと突っ込みたいとか、
駒テナ、客席走って帰ってきて「今日は間に合ったぞ!」って、
それはテナルディエの言葉ですかぁ〜?って言いたいなとか。

それらを「でもいいんだ、突っ込むのも楽しいし」と
言い切っちゃって楽しめるのは、コンサートだからで。
でも、新生になってからしばらくレミゼでは感じたことのない、
舞台上の一体感が、確かにこの回には存在していたと思う。
カーテンコールでも、うろうろと端っこへ行く一孝バルジャンに
何かと思ったら、留守アンジョに追い返されてるみたいだし、
一孝&岡が、この回が最後の、禅さんと照れる玲奈ちゃんを
中央に押し出してご挨拶、玲奈ちゃんが逃げちゃった後は、
背の高〜い2人に囲まれて、左右見て背伸びする禅ちゃん、
負けじと背伸びして上から見下ろすいじめっ子岡ちゃん、
必死で飛び跳ねてみる禅ちゃんと、仲良さげな場面炸裂。
石井・岡・禅・留守で肩組んでる場面とか、幸せだらけ。
赤版&青版アンジョの握手ってのもあったな〜。

そういえば、お初だった人にはひと言。
お初は留守アンジョだけだったけど、甘くないのが好み。
マリウスもグランも特別扱いしてないのが、一途っぽくて。
思想に全てを捧げる純粋さが、アンジョルラスのイメージ。
この人相手だから余計に、禅マリのウェットさが止められて
スタンドマイクだから以上に、いいマリウスだったのかも。
でも今回のレミコンで、再び禅マリの♪エブリデイが
観られたのは、最高に幸せでした。本公演当時に一番
語り合った場面。生き残った自分への怒りが強いマリウス。
今回、削られて短くなっていたのに、それでも、コゼットと
生きていこうと思うまでの感情の変化が納得されて、
このマリウスに惚れたんだなと思い返されました。

とにかく、ホントに良かった。
レミコン残りチケ、本気で売り飛ばそうかと言い合いつつ、
ひと言だけでも役者さんにお礼が言いたいと久々に出待ち、
そして、いっぱい飲んで飲んで語って、帰った。
久々のレミ気分。幸せ(*^^*)


2004年07月06日(火) 『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人』

トップの90000hits、有難うございました〜!
作った当初は、カウンターを4桁にしようか5桁に
しようか悩んだなんて、今となっては懐かしい記憶。
基本的に無精者の私が、ここまで続けていられるのは、
ひとえに、読んでくれる方々がいらっしゃるから。
そうやって励まされて書き続けた感想群を、一番何度も
繰り返し読み楽しんでいるのは、実は私かもしれないと
思うにつけ、読んで下さる方の有難さが身に染みます。

ただ、自分が読み返すのなら記憶に頼れるけれど、
その感想を読む人にも伝わるように書くことは大切。
公式サイトなどで、ざっとあらすじを把握していれば
観ていなくても雰囲気が伝わるよう努力はしています。
メルマガから始まって、未だに地方在住の方からの
メールが多いこのHPにおいて、それができなければ、
読むのを投げ出してしまうだろう方が多いでしょうから。
その点は忘れずに、書き続けていきたいと思います。
いつも本当に、有難うございます。


『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人』

<時所>7/5(月)19:00〜、パルコ劇場K-22
<幕>1幕65分(15分)2幕75分
<作>後藤ひろひと、<演出>G2
<出演>
大貫(大会社の初代元社長):木場勝己
パコ(少女・入院患者):加藤みづき、
浅野(医者):山崎一、光岡(看護士):長谷川京子
雅美(看護士、浩一の妻):瀬戸カトリーヌ、
・以下、入院患者
浩一(大貫の甥)&浩二(その息子):小松和重、
室町(子役上がりの俳優):伊藤英明、
木之元(主婦):犬山イヌコ、滝田(消防士):片桐仁、
竜門寺(暴力団員):山内圭哉、堀米:後藤ひろひと
<パンフレット>¥1,800-


最大の感想は、「期待したものと違った」。
『人間風車』『ダブリンの鐘つきカビ人間』に続いて
同じスタッフで、まるで3部作のような売り方だから、
当然、ちょっとブラックな童話的なものを想像してた。
「この世界を本当に、良かった良かったと言える?」と、
悩ませてくれるような、太い棘を持ったファンタジー。
でも何だか普通に「いい話」で、とても肩透かし。
「肩透かし」という大きな不満を抱えていてもなお、
少し泣かせてくれたので、最初から「いい話」として
考えれば、よく出来た作品だったのかもと思いますが。
こういう感想って、作り手側にすれば理不尽だろうなぁ。

あと思うのは、配役のバランスが悪いなってこと。
入院患者たちが わちゃわちゃと動き回ることで
大貫たち一家とは対照的な普通の温かさが出て、
いい雰囲気をかもし出していたと思います。でも、
中では大きな泣かせどころだった看護士と役者の話を
演じる2人が下手すぎてインパクトなかっただけに、
患者たちのキャラの立ち方が邪魔に感じられてしまった。
大筋とは絡まない患者たちのエピソード一つ一つが、
何か大きく意味がありそうに見えて気になってしまう。

子役上がりの俳優と看護士の絡みは場面も多く、
素直に泣かせてくれるいい話だったと思います。
でも「いい話なのに勿体ない」が、すごく大きな感想。
本来、存在感の順位は大貫&パコ>室町&光岡>患者たち
でなければならないはずが、真ん中が弱すぎるから変。
できれば長谷川&伊藤は、この舞台から退場していただき、
イヌコさんや山内さんたちに演ってもらいたかったくらい。
ただ、伊藤英明に関しては、最後の開き直ったオカマが、
無性に似合っていたので、それだけは残したいかな(笑)

大貫&パコに関しては、文句なし。
「自分の名前を、くだらない他人どもが覚えている
という、それだけでも腹が立つ」という大貫に対して、
一晩寝ると、すべての記憶が消えてしまう病気のパコ。
事故で亡くなった母親からの誕生日プレゼントの絵本を
毎朝、枕元に見つけて「今日が誕生日」と思う少女。
彼らが透明感のある演技で織り上げた物語が主題。

実際のとこ、大貫の悩み自体は「男って大変ねぇ」
レベルで、私にとっては大したことのないものだったし、
「これだから、仕事生きがいの男ってヤツはろくでもない」
的な思いを感じなかったわけではないけれど、真剣に
悩んだ末に癒される彼の姿は、とても良かったと思う。
また、大貫とパコの話をそこだけで終わらせず、
語り継ぐ人の話で包んだ構造にしたのも良かった。
考えると、いろいろ良かったとは思うんだけれど、
もう一度観ようと思わないのは、やはりキャスティングが
大きいのと、単純に好みの問題なのかなぁ・・・?


2004年07月05日(月) いきなり今日の日記。

じゅんさんのBS出演も、レミコン初日も、
昨日の『新選組!』も感想書いてないというのに、
どの面下げて今日の日付で日記書いてるんだって
感じなのですが、気づいてしまったので一言だけ。

いや、もうすぐ、うちのトップページが
90,000hitsになりそうなので。多分今夜ぐらい。
パクさんが月ドラで働いてる最中くらいかな。
もう2日ばかり後かなと思っていたのですが、
レミコンの禅さん効果で検索で来る方が増えて、
一気に加速されたらしく、嬉しく申し訳ない悲鳴。

日記は気づいたら100,000hits超えてたのですが、
これって最初のうちはリロードで数を稼げたから
あまり当てにならないものじゃないかなと。
いや、それも嬉しいし とても有難いんですが、
トップだと、もっともっと嬉しいのです。
なので、もしも気づいた方がいらしたら、
ちょぉっとひそかに連絡してくださると
更に嬉しいかなーなんて思ったりしまして。

何も出ないですけどね。はい。
万一、ごく最近、禅さんのファンになられた方で
希望者でいらっしゃれば、『メトロに乗って』の
パンフはお分けできます。数冊手元にありますので。
後は・・・観てるはずなのに書いてない感想文を
私に書かせる権利ぐらいなら差し上げられますが、
そんなのほとんど全く意味がないですね(^^;何にせよ、
メールでも掲示板でも、ご連絡お待ちしてますです。

あ、この日記は多分そのうち、消えます。


2004年07月02日(金) レ・ミゼラブルコンサート初日

<出演>
今井清隆、鹿賀丈史、坂本真綾、岩崎宏美、
河野由佳、石川禅、駒田一、森公美子、岡幸二郎

楽しかった。
もーーっと欲求不満になるかと思ってたけど、
岡アンジョと禅マリウスで満足できちゃったらしい。
特に禅マリウスは、美化されているはずの記憶より
更に上を行っていたと思う。以前どおり情にあふれ、
かつ、抑えも利いて。泣いてたけど、自分の感情に
流されてはいなかった。抑えた分、こちらが流された。
確かに見た目の年はとってしまっているけれど、
それでも尚、今の石川禅でマリウスが全編観たいと
そう思わせてくれたのは、すごいことだと思う。

でも最初のうちは「こんなもんか」と退屈してました。
鹿賀さんは予想どおり鹿賀さんで、ジャベじゃないし、
今井さんも予想どおり存在が消えきって薄すぎだし、
2階から見ているアンサンブルは、誰が誰やらで、
しかも地味で、「歌ってるねぇ」って感想しかない。
岩崎ファンテは相変わらずパンチが効いてたけど、
後もう一歩声の伸びが足りず、ちょっと不満な感じ。

そんな退屈な時間を癒してくれたのは、
前方の椅子に並んで座るプリンシパルたち。
足を揃えてきっちり手を引き寄せ、好青年っぽく
座る出番待ちの禅マリウスが水を飲む姿とか、
ちょっと足を投げ出し気味に座る駒田テナが、
足を組んだり隣の妻と話したり、ごそごそする姿、
そんなものや後ろに映される過去の映像を見つつ
何となく時間が流れていったりして。

目が覚めたのは、♪この家の主でした。
客席に駆け下りて走り回るテナルディエ!
「そうか!これってコンサートだったんだ!」って、
この時思いきり勘違いから目が覚めた。それまでは、
普通にレミゼを観る気分で観てたのが、変わった。

レミゼで舞台に参加したいとは、あまり思わない私は、
普段なら結婚式ですら手拍子したくないのですが、
この時は、わぁ!って一緒に手拍子して、幸せ。
舞台上にいる禅さんや岡さんたちも、8割くらい
役柄を捨てちゃって、思い切り笑顔で手拍子。
そういえば、これってば、レミゼ好きの人たちの
お祭ってものだったんだと今さら気付いたりして。

その後も少し退屈になりかけたりもしたけれど、
アンジョルラスが登場してしまえばこっちのもの。
さすがに、パアッと舞台上に花が咲いた明るさ。
もちろん当時より年はとったものの、華は抜群。
「美青年」と言われることに自信を持っている人の
文句あっか!という力と輝きで惹きつけられ、
それをいや増す歌声で、ぼうっとしてなどいられない。

加えて、上手さと抑えを覚えた演技力で若さを観せる
禅マリウス、2幕になって断然良くなった鹿賀ジャベ。
バリケードから後はもう、コンサートの楽しさを
残しつつも、しっかりレミゼを見せてもらった気分で。
♪カフェソング、♪自殺。もう一度 会いたいなぁ!

帝劇登場最後の頃に見せた力はどこへやら、
弱弱しい かすれた歌声だけだった真綾エポや
存在感は薄いままに音程まで崩れてしまった
今井さんは非常に残念でしたが、2幕は良かった。
歌だけでも、いい人はやはりいい!と、ある意味
当たり前のことに感動しつつ帰ってこられました。



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ランキングに反映され、かずきが やる気を出します。

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