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今日の私
BNリスト昨日明日


2004年06月30日(水) D☆D Special『Wonder Dream』初日

ガーン。お昼休み、眠くてぼ〜っとしてたら、
「この人 知ってる?舞台の人?」という声。
顔を上げてテレホンショッキングを見てみたら、
なんと、井上芳雄じゃないですか!うそぉぉ。
次は松たか子を呼んだから、明らかにサイゴン
宣伝つながりだけど、タモリだし、ちゃんと
ミュージカルの話をしたかどうかは甚だ疑問。
でも、出たんなら見たかった。気になるもん。

つい思わず「なんで芳雄が出てるの?!」なんて
叫んでしまったので、職場の人には「(村井)国夫」
ともども、私の好きな「芳雄」と覚えられたらしい。
「クニオとヨシオか〜」とか言われて、変な感じ。
何も訂正することもないので放っていますが。
しかし、また日曜日早起きしなくちゃだなぁ。
10時に間に合うように起きるのはできるけど、
いいともだけで午前中がつぶれると困るから、
その前に、いろいろしなくちゃなんだもん・・・。


DIAMOND DOGS Special
〜Wonder Dream〜

<出演>東山義久、大坂俊介、森新吾、
  SHUN(大村俊介)、小寺利光、MITSU:KYOHEI
<場所>博品館劇場 J−8

今年の3月公演を見逃しているので、半年ぶりのD☆D。
その間に創設メンバーが2人いなくなってしまって、
ちょうど今回から、SHUNさんと小寺さんが参加となり。
実は、抜けてしまったうちの島地保武という長身の人、
えらく長い手足を本当にしなやかに動かして踊る姿が
印象的で、前回、東山さんも出てるのに目を惹かれた
場面すらあったので、とてもとても残念なのですが。

新人さんは どんな感じかと思ったら、
2人とも、抜けたメンバー同様やっぱり背が高くて上手。
でも何だか島地さんほど惹かれないのは好みの問題?
特に小寺さんは、可愛らしい顔立ちと雰囲気も気になる。
アイドル系は大坂くんと森くんで、十分なのになー。
踊り担当の5人中3人までが同系統の雰囲気って、
せっかくグループでいる意味が半減するような気が。
そういう見方って失礼とか邪道かもしれないけど、
秋にメジャーデビューという時期ならなおさら、
売り方的なことも考えてほしかったなと思ったり。

こんなふうに思うのは私がD☆Dを東山さん中心に
観ているからかつ、今日が初日だったからかもだけど、
D☆Dというグループにおける東山さんの負担が、
ちょっと大きくなっちゃったかなぁという気がしました。
逆に今回、ソロ自体は少なくなった気がするんだけど。
相変わらず、歯が見える楽しげな笑いは時々見えて、
鍛え抜かれたかっこいい王様ばりの強い踊りの中に
親しみを添えてくれるけど、それも、ちょい少なめ。

でも、大坂くんとペアになることが多かったし、
そんな時は安心して気持ちよく うっとりできたかも。
特に好きだったのは、2幕の♪Bohemian Rhapsody。
東山さんの、細いのに きっちり作り上げられた筋肉が
しなやかに音楽に乗る姿が、本当に きれいだなぁと。
音楽自体好きだし、劇的なライティングも好きだった。
1幕ラストのGERSHWINメドレーもかっこよかった。

新人さんが入ったばかりということの他に、
1幕は前回3月公演の「Temptation」からの
演目がほとんどだったらしいけど、そのせいかなぁ、
舞台としてのまとまりは、イマイチだったと思う。
でも、それこそ今日の三谷さんコラムじゃないけど、
「舞台の感動は完成度じゃない」という面も。
勢いとか、誰かが突出してすごいだけでも心は動く。

安定感がないなぁとか、まとまりが足りないなぁと
左脳的にいろいろ考えながら観てしまっていた割りに、
終われば記憶に残るのは、東山さんの動きの美しさとか
彼と溶け込んで踊っていた大坂くんや森くんの姿かも。
つい、帰宅後に以前の公演DVD観たりしちゃったから、
余計に印象薄めの舞台になってしまったけれど初日だし、
これも、待て次回って感じかな。個人的には。


2004年06月29日(火) 『コントラバス』と、ちょっとWSS

帰宅後、TVをつけたらちょうど『演技者』。
今夜は、この夏に青山劇場で少年隊プレゾンとして
上演されることになった『West Side Story』の特集らしい。
そういえばチケット取りそびれたまま放りっぱなし。
歌穂さんに香寿たつきさんも出るんで気になってるし、
どうしようかなぁと思いつつ番組見てたけど・・・微妙。

配役は出演量の問題か、東山トニー&植草ベルナルド。
つまり、歌えないトニーと踊れないベルナルド。
それは重々承知していたはずなんだけど、その上、
かっちゃんが、ぷくぷくと太ってるとなんて・・・(泣)
確かSS席¥15,000、S席でも¥12,000だったと思う。
この値段、歌穂マリアと香寿アニタのために払うのは
やぶさかでないけど、他が0ですらなくマイナスとなると、
チケット探しにも、熱が入りにくいかなぁ・・・。

そんな時間に帰宅したのは、観劇後歩いてたから。
今日の舞台は、初めて行く音楽ホールでの上演なので、
最寄り駅、最寄り出口を調べ、地図を握り締めて
導かれるままに行ったら、まだ開場前。じゃあ、と、
方向オンチの冒険で、腹ごしらえする店を探したところ
見覚えある場所に。千代田線と小田急線の交わる駅前。
そういえば、さっき降りたのは「代々木公園」でした。
出口が記憶と違っただけで、数年前に何度も通った駅。

懐かしくなって青年座劇場の方に行けば、
高架下に描かれた動物の影絵がブンナの世界だし、
久しぶりに青年座さんの舞台を見たくなってきて。
でも、劇場扉は閉まっていて公演はない模様だし、
ポスターもないし、しばらくここでは公演ないのかな?

そんな訳でなんとなく寂しくなったので、
帰りは私が勝手に「青年座ロード」と決めている
代々木公園〜代々木上原間を歩いて帰ってきました。
帰宅とは反対方向に歩くんだけど、役者さんたちが
稽古帰りにもよく歩くと聞いてから思い入れがあるし。
生真面目な青年座舞台、久々に観たいなぁ。


独り芝居『コントラバス』

出演:西川浩幸、演出:西川信廣
会場:白寿ホール L-10
時間:19時開演、2時間弱

さて、観てきたのは西川浩幸さんの独り芝居。
彼が所属するキャラメルボックスは何度か観たけれど、
唯一惹かれたのが彼なので、単独公演はとても嬉しく。
教えてもらった時点で、行くと即決した舞台なのですが、
途中、眠かったかな・・・。面白いけどちょっと単調。

コントラバス奏者の独り愚痴芝居というのかな?
バスの音が、西洋音楽にとってどれほど重要か、
最初にひとくさり説明した後は、愚痴愚痴愚痴〜。
音楽的な問題とは別の部分で、3弦でなく4弦が主流に
なった楽器なので、クリアでない「騒音」しか出せないとか、
だから、有名な作曲家は誰もソロ曲を作ってくれていず、
あこがれのメゾソプラノ歌手と2人で演奏できないとか、
近くではそれほどの音でなくても、やたら遠くに響くから
防音設備完璧の部屋でもフォルテは出せないとか、
やたら大きく不恰好で、いつも自分を見ているようだとか、
存在感が大きすぎるから、彼女を部屋にも呼べないとか。

その愚痴愚痴を聞いていられるのは、
最初の時点で本当に、コントラバスが入っていない曲を
想像させられて、その重要性を認識してるせいかも。
この舞台、まだ心にはそんなに響かなかったけれど、
左脳的には随分 面白い思いをさせてもらった感じで。

舞台上は1DKかな?水周りだけ別のワンルーム。
そこに実際にコントラバスが置いてある状況を見ると、
まず、彼が邪魔だと言う気持ちが分かってしまう。
時々 実際に流されるレコードからコントラバスを抜いて
想像した曲のバカバカしさに、また存在感が大きくなる。
でも、初めて聴いたコントラバスがメインの曲からは、
「音楽」ではなく、むしろ「騒音」に近い音しか出せない
楽器だという言葉も、事実としてつきつけられる。

そういえば「芸術家としての自分と、
公務員としての自分」なんてものもあったかな。
とにかく、自負と 反対の自嘲や卑下が、今後もずっと
身近にいるコントラバスへの愛情もどきと かぶさって、
西川さんの可愛らしさと重なって、少しは愛しくもあり。
開幕すぐに観たから、テンポが良くなればもっと面白いかも。
最後、弾くのが夢だと言っていたシューベルトの♪ますが
流れる中、コントラバスだけで数本ある壮大なオペラへ
支給された正装で出かける姿が、ちょっと染みました。


2004年06月28日(月) スマスマin パリ

先週のエンディングから「なぜパリ?!」と引っ張って、
いいとも!では、慎吾がフランス国旗に「SMAP×SMAP」と
アレンジした衣装にスカーフ、赤いフレンチ帽で登場。
0泊2日という強行スケジュールしてまでフランスに
行ったって、何でまたと思っていたら こんな理由すか(^^;
マラソンで優勝した吾郎ちゃんの夢が1つ叶う魔法の鍵。
吾郎ちゃんがお願いしたのは、メンバーが僕のため
僕に似合うワインを選んでくれること。そしてそのために、
吾郎ちゃん抜きの4人でパリ旅行となってしまったらしい。

皆すごーい楽しそうなのは嬉しいんだけど、やっぱり、
吾郎ちゃんイジメ企画っぽいのが少し引っかかるかな。
選んでくれたワイン3本全部飲み干されちゃったんだと
知った吾郎が今の心境をまとめて「楽しくて良かったね、
皆、忙しい中パリまで行ってワインを選んでくれて有難う」
って言った時は、ちょっとこっちもウルウルしちゃったし。

一番最後にちゃんとプレゼントもらえたけど、でも多分、
最もパリに行きたかったのって吾郎ちゃんだと思うから。
ガブ飲みした慎吾に対して「なんで一気飲みするの?
あのワインはそのために30年待ってた訳じゃないよ?!」って
言った時は、本気で悲しそうで、慎吾ひどすぎって思った。
でも、そんな目に遭っておきながら、プレゼントもらえて、
「でもおいしい、ホントに。結構感動かも。願いがうまく
叶って、奇跡的にこのワインとめぐり合ったという気は、
ちょっとくさいけど、するかも」って言える吾郎、好きだー。

パリは、懐かしかった。
私自身は、お腹こわして体調ボロボロで観光した町だし、
実は駆け足すぎて そんなに何も見て回れなかったんだけど、
でも、凱旋門にエッフェル塔にノートルダム(工事中だった)に
ちゃんとポン・ヌフで写真撮ったりしてきたところだし。
彼らが使ってた「C'est combien?」とかはまだ覚えてるし。
ポン・ヌフの下を通る遊覧船なんてあるのね。乗りたかった。
そういえばシャンゼリゼって、本当に車線なかったっけ?
そうだったかな?中居と私は見るところが違うらしい。

しかし慎吾。疲れてるところに無茶な旅行して、
しかも久々にメンバーと一緒のロケではしゃいでるのは分かる。
根っからの酒好きだし飲みがストレス解消なのも分かる。
が、トリュフ屋さんでの行動とか、もう、できあがりすぎ。
ホントに顔が相当赤いし、目がトロ〜ンとしてる。ヤバい。
それでも「Vous etes Jollies」がサラッと言えた辺りは
褒めてあげるべき?確かに美人の素敵な店員さんだったし
そういう点は、ちゃっかりしてるってことなのかな?
拓哉の「お前、結構きてるだろう」は結構マジだったよ?
店出てから「もう食べられません!もう飲めません!」とか
叫んでる慎吾に「というより、もう飲ませませんだろ」って
突っ込んでる辺りも、慎吾ファンとして少し恥ずかしかったり。

ま、でも、楽しかった。
エッフェル塔のライトアップは マジできれいだったし、
&Gの曲に合わせて4人で口パクするプロモビデオという、
妙ちきりんなものも、とてもとても楽しげで良かったし。
でも、メリーゴーラウンドに乗ろうって慎吾が提案する時に
素で「5人で」って言ってたとおり、やっぱ5人がいい。
次は5人皆で行ってほしいな。慎吾が泊まれる時期に(苦笑)


2004年06月27日(日) 『新選組!』25話「新選組誕生」

連ドラじゃん!という面白さがあり。
オープニングテロップ前も歴史説明なしでいきなり開始、
話も完全に前回の続きだし、こういう勢いは嬉しいね。
多摩編は大好きだったし、今でも時々 恋しいけど、
毎回、数年単位で話が飛んじゃうから、連ドラとしての
盛り上がりに欠けて、いつ見逃してもいい感じだったし。
いやまぁ、今回の予告で近藤が浪士髷になってたから、
また次回までに半年ぐらい間が開きそうな感じだけど。

最後の作りも好きだったな。
10分近くかけて鴨殺害を暗い場面でギッチリやった後、
明るい場面の中で、葬儀と新しい組の誕生で終わり。
青空に響く近藤の台詞、「それこそが芹沢先生の
御霊への、何よりの供養である!」って、本気だし。
実は裏で暗殺なんてことをしていようとも、あくまでも
理想のために行っていて、一応は健全(苦笑)な思想を
持った若者の集団であることを見せる終わり方。
鴨やお梅の世界は終わり。明るい未来があるはず。

メインは ほんの数時間に起こる話だけど、それぞれの
キャラがとてもよく見えてきて、それも面白かったし。
第1話のオープニング数十分でドキドキした時と
同じような、短時間にギュッと詰め込まれた感覚。
「誰かさんと同じで融通の利かないところがある」と、
永倉はハミゴにされるし、山南は鴨の手下を見逃して、
後ろから襲われ、危ないところを左之に助けられる。

今回は鴨の死だったんだけど、さすがに、脚本的に
とても思い入れて、かっこよく書いてもらってた感じ。
お亡くなりになる回だから当然、三谷脚本の決まりとして、
未来を語り、さあ泣いてくれという部分が入ってくるし。
お梅さんの「これで安心して死ねる」とか、剣を教えて
絵を教えて暮らそう話は、見ながら最終回だなぁと思ってた。
そういえば、あの紅葉は珍しいほどセットらしくなく綺麗だった。
斎藤と話してる辺りは、建物が安っぽいのが目立ったけど、
今回、季節感がずいぶんと出ていたのが嬉しかったな。
最期の瓢箪は、泣き笑いしながら見てたけど、最後は
酒に足をすくわれる鴨ってのが三谷的比喩なのかな?

個人的に、鴨で一番好きだったのは、近藤との場面。
「鬼になれよ、近藤」は、近藤の「俺は鬼になった」ともども、
今回貴重な笑っちゃう場面だったけど(勿論、本当はシリアス)
「一雨来そうだな・・・。おい、もっぺん見せてくれ。
悪くねえな。明日から、この名前で行けよ」が、すごーく好き。
まだまだ甘ちゃん近藤に、最後の優しさだね。おかげで最後、
近藤も心から「それが、何よりの供養である!」と言えたし。
これから全部背負って何もかも決めていかなければならない
近藤。自分は道を間違っただけに、近藤の危なっかしさは、
三谷さん的に「越えなければならぬ最初の壁=親」としての
鴨からの、最後の贈り物だったんだなぁと、ちょっとしんみり。

近藤も今回は良かったと思う。
この場面ももちろんだし、斎藤を止める場面も○。
「芹沢さんは誠忠浪士組に思い入れがあるでしょうし、
私はどうすれば良いかと悩んでいます」に対する答を
受け止めたからこそ、「既に芹沢さんは覚悟を決めている。
今ここで誰かが命を落としてもそれは無駄死にだ」と言えて。
土方に、「お前に浪士組の行く末託した」「心得た」、そして
「総司、敵は強いぞ侮るな」「はい」の2言のテンポも良く。

そういえば、近藤の「芹沢さんは覚悟を決めている」は、
それを見せる場面がちゃんとあったけれど、総司の
「あの人は私が斬らなくちゃいけないんです。芹沢さんは
それを望んでる」に対応する場面は消えちゃったのね。
「俺を斬りに来い」的な鴨の台詞があると聞いてたのに。
「もう1人は誰だ?・・・嬉しいぜ」で済ませたんだろうけど、
もう一声、残しておいてほしかったような気もするな。
ともあれ総司、本当の意味での初「人斬り」。器を投げたり
なんだり、剣豪っぽい感じは全くしなかったけれど、
ある意味、逆にものすごいリアルだなとも思えたかも。

しかし左之助は今回ますます、かっこよかったなー。
いや真っ直ぐ「かっこいい」と表現するには抵抗あるけど、
何をしなくちゃいけないかの判断と対応が、とにかく速いし。
斎藤が立ちはだかった時、急ぎの目的に立ちふさがる
ものは、「仲間」ではなく「障害」だと思い切る速さ。
鴨だけを斬れば良いと考え、後ろから襲われた山南を救い
「戦じゃな・・・、ためらった方が負けなんだよ、先生。」って、
戦いモードに入れない山南の甘さとの大きな差を見せる。
沖田と土方に斬られて倒れた鴨の心臓に、数度 槍を刺し、
確実に絶命させる。これが、戦う者なんだなと思わせる。

この男が、ついていくと決めた相手が、いつも迷い続ける
近藤というのが、彼の本能というか本当に賢いんだと思う。
下手に、局地的判断に優れて 力があるだけに、大局を
読み違って動くと、ある意味非常に危険な人物だから。
でも最近の近藤は、土方の考えに応える際に出てくる
罪悪感などを、「すべては御公儀のため」とすることで
ごまかしてしまいがちな気がして心配なんだよなぁ。
そうやって責任を丸投げする男には、左之のような男は
使いこなせないと思うんだけどな・・・。大丈夫かな?

土方さんは、まだまだ見せ場続行中の感じでした。
「断っておくがこれは単なる仲間同士のいさかいではない。
俺たちの手で新しい浪士組を作る、これはその手始めだ。
これから先、御公儀の恩に報いることができるかどうかは
全てこの一番にかかっている・・・そう思ってくれ」なーんて、
近藤の台詞を丸々取っちゃったような ずるっこさだし。
山南さんは今回は土方との目と目で通じ合うもいいけど、
左之に助けられる直前の、屋外での殺陣がさすがだった。

多分『新選組!』始まって初めての、笑いのない回。
それぞれ皆、彼ららしさを見せて かっこよかった。
前回のようなキーンとはりつめた武士らしさはないけど、
こういう、殺陣の勢いで見るのも時代劇の面白さなのかな。
最初の方の、近藤「そこまでして京に残りたくない」と、
「多摩には返さねえ!皆、お前について来てんだよ!
いまさら 抜けるとは言わせねぇぞ」辺りは辛かったけど、
結構 気持ちよく楽しめた回だったかもです。


2004年06月23日(水) 『新市村座』

『新市村座』

<場所>ル・テアトル銀座 5列8番
<出演>市村正親
<作・演出>高平哲郎
<演目>
1幕:挨拶替り、口上、(座長着替中)、
 音楽講談『噫無情』エポニーヌの巻、西洋奇術、
2幕:芝居仕立人情噺『文七元結』、
 大喜利(御存知十八番『俵星玄馬』)、大団円

楽しかった〜!
笑って泣いて、いっぱい楽しんで、弾む足で帰宅したら
「あー疲れた、おやすみ〜」って機嫌よく寝られる舞台。
舞台の上と下の相互作用でどんどん気持ちの熱が上がって、
まさに生の醍醐味!って感じで幸せすぎ。

何だろう?市村さんの「本気」を、ものすごく感じた。
この方、とても器用なエンターテイナーであるだけに、
彼の舞台では時々、小手先で遊ばれているというか、
余裕の市村さんに遊ばされているように感じる時があった。
そのため、観ている途中で我に返ってしまうこともあったのが、
今回、そんな余裕は全くなかった。今できるすべてのことを
全力でぶつけてこられるから、こっちも全力になる。
そうでなければ受け止められない。感覚と感性、フルに
稼動させてガンガン遊んだら、そりゃ疲れるってもんで。

個人的には、2幕が より好きだったかな。
なぜか知っている話だったのですが、この、どこにも
悪人がいなくて人情に厚い話が、今の市村さんに似合う。
先の話も全部知ってるのに、お久の孝行な思いには泣けるわ、
身投げしようって文七を前に、50両握り締めて悩む左官屋の
江戸っ子魂やら何やらごちゃまぜの思いにも真剣に共感するわ。
この場面なんて「かわいい市村正親」が出ちゃいそうなのに、
そういえば、全くそんなものにはお目にかからなかった。今、
感想を書こうという段になるまで、思い出しもしなかった。
見事にすべての人々を生き生きと演じ分けて泣かされた。

♪御存知十八番『俵星玄馬』は、まさに御存知十八番。
でも、歌のドラマ度がさらにアップしたように感じるのは、
私がその世界の言葉を最近は理解できるようになったからだけ?
確かに私が「ヤマガの陣太鼓」を「山鹿の陣太鼓」と変換できる
ようになったのは今年になってからという事情はあるけれど、
どこでも絵が見えるようになったのは、市村さんの力だと思う。
最後に颯爽とマイクスタンドを槍のように抱えて去る姿に、
気が遠くなるほどかっこいい!と思ったのは、不思議なほど。

ああ、ホントにいいものを観ました。幸せ。ちょっと
「山鹿の陣太鼓」聞いてみたいかも。市村さんの姿から
聞こえてきたのと、どれほど一緒でどれくらい違うかな?
でももしかして、記憶になくても音響さんで入ってたのかも。
今回、和洋折衷太鼓の方の演奏が楽しげで楽しげで、
特に「座長着替中」の時なんて、弟子入りしたくなるくらい、
見惚れてました。またあの人にも会いたいなあ。


2004年06月20日(日) 『新選組!』24回「避けては通れぬ道」+F1ちょっと

まずは数言、F1の話を。
琢磨、3位表彰台おめでとう!!日本人14年ぶり!
もはや早朝とも言いたくなるような午前4時近く、
残り周回も一桁という時に解説の塩原さんが、
「起きてて良かったでしょう、日本の皆さん!」って
叫んだけど、思いっきり強くうん!って思ったよ。

F1では日本人が云々って気持ちがほとんどないけど、
今日のレースで最も面白く注目された人物が日本人で、
3位として表彰台に上がってるのは、やはり嬉しい。
スタート直後から、予選2位のシューミが思いっきり
幅寄せして3位の琢磨を牽制してきた時から燃えた。
この超えげつない走りが、帝王兼悪役のシューマッハ!
シューミに こういう行動をさせる男を待ってたのよ〜。

タイヤのバーストあり、危険なスピンあり、
オイルを撒き散らして火を噴く車ありと荒れまくりで、
セーフティーカーも二度出るというレースだったため、
ピット戦略がまずいHONDAの琢磨は一時順位が後退。
でもおかげで、オーバーテイクしまくる姿が見れたのも眼福。
デビがあまりに簡単に抜かれすぎる姿に涙してしまったり、
パニスを強引に抜いた時に接触して ヒヤリとしたりしたけど、
抑えに上手さを見せたフィジコを抜いた瞬間なんかは感動。
でも何より嬉しかったのは、カメラが追ってくれてる事実。
全世界に流れる映像として琢磨が選ばれてるってことが、
3位という結果でも、いずれそれだけでは済ませない男だと
思われているんだなぁと強く感じられて嬉しかったです。


『新選組!』第24話「避けては通れぬ道」

新見が死んじゃったよー。
今回で死んじゃうってことは承知してたし、
十分に見せ場作ってもらったと思うけど、でも、
ここ数回で気に入っちゃってただけに辛いよ。

鴨をハメる話、どこまで本気で言ってたんだろう?
場合によってはそういう陰謀があると鴨に伝えて、
山南たちをハメる形にもできるよう、どちらにも
転べるように考えてたような気がしてならない。
「お前、腹切れ」と言われたことも尾を引いて
鴨を完全に信じて ついていき続けることもできず、
かと言って、完全に思い切ることもできなくて。
それが、「芹沢」と言い続けていたというのに
「先生!」と呼ぶ声に現れてるようで切なくて。

でもその後の「先生もバカだなー」と言いながら
淡々と切腹の準備をしていく姿にはぞくぞくした。
頭がいいだけに、そして、土方たちの考えそうな
ことは分かるだけに、逃げようとしても人がいるし
逃げられても行く先はないと理解したからだろうけど、
きちんと日常から死を考えていた本物の士と見えた。
常にギリギリの綱渡りを計算して生きてたんだろうな。
「最早此れ迄」という言葉が浮かんだ。冥福を祈る。

しかし、全部どうでも良くて自身で捨ててるくせに
他人に見捨てられることには敏感な鴨の姿も、
新見側から見ると無性に腹立つけれど、あまりに
悲しく寂しいから嫌いきれないんだよなあ・・・。
「早く俺を斬りに来い」と挑発し続けてるくせに
未だに「次は俺だ」って、覚悟決まってないし。
新見に比べりゃ ちいとも武士じゃない野郎だよ。
お前のせいで新見死んだんだぞ、バカやろー。
もちろん、実際に手を下したのは土方&山南だけど。

山南たちも、ここ数回つるんでるのが見てて辛い。
特に今回は、新見に対応するのは山南なんだと、
つくづく思い知らされただけに、迫り来る未来が怖い。
下手に小細工を弄しては自分でそれにハマったり、
人を見捨てきれない甘さが命取りになったりした新見。
脚本にあふれてる予言はいまひとつ気に入ってないけど、
「先に行って待ってる」は山南に対して言われた気分。

ただ少し思うのは、鴨粛清に関しては、「そろそろ」と
感じ始めてから長すぎて少し飽き入ってしまったので、
山南さんの未来に関しては、この怖い嫌な気分が
持続しているうちに、来てほしいかなということ。
こんなに気が合ってる土方&山南コンビは、もっと長く
見ていたいけど、ドラマ的にはそう思ってるうちが華だし。

TV誌で出番が少ないと言ってた近藤、ホントに激少。
1回目に地上波で見た時は、来週以降の特別編予告、
低音での「己の生き方に一片の曇りもない」が、あまりに
かっこよくて、その印象ばかり鮮明になってたかも。
思わず感動してしまっていたけれど、よく考えれば、
「おまんは分かりやすくていいのう!」と、坂本に
褒められたのも、前回までに会津候の信頼を得たのも
すべては本当にその一本の道上にあるんだよね・・・。

話し合いの最中に無言で出て行ってしまうような人に
私ならついていきたいと思わないような気もするけど、
自分がドロドロしていけばしていくほど、そういう
真っ直ぐさに惹かれる人がいるのは分かる気がする。
「会津の人間は敵だ」という人に対して、普通に
「やめましょうよ、そういうの」なんて言えるヤツ、
この世の中にどれほどいただろうかと思うと貴重だし。
亀弥太、かわいかったなぁ。次に会うのは池田屋?(泣)

あとは、深雪太夫が今回割りと良かったな。
今までは黙ってりゃ小顔で綺麗ってだけだったけど、
「そんな時やから足元を固めようとなさってるんじゃ?」
には、近藤と一緒に、ちょっとドキリとさせられた。
源さんも「いい事おっしゃいますな」って同意してたし。
きちんと台詞の存在する意味が取れたのは初めてかも。
源さん、冷静に物事見ていて、厳しいことも言えていい。
土方&山南コンビと結論は同じでも、何かが違って。
同じく、結論が同じでも通る道が全く違う左之も好き。
永倉が何か軽い正論を吐いてる後ろに映ってる左之の、
決して勢いだけで物言ってるんじゃない表情に惚れ直し。

今回やっと、「優香」じゃなく「深雪太夫」として
感じられたのと反対に、永倉に関しては どんどん
「ぐっさん」に見えてきてるのはどうしてだろう。
今日の最初の会議の場面にしたところで、永倉が
表面的な正論を吐く人物なのか、ぐっさんの演技が
軽いせいで、嘘っぽく見えてるだけなのか判断できず。
お梅に粉かけられて胸ピクピクも、必要な場面?

逆に役柄としては気に食わないけど、
演者に感動しっぱなしなのが沖田。今回も、
まさか今の場面だけで押し倒したと分かれって?
って感じの ひどい演出でお梅さんと初Hだったけど、
鴨が帰って来た時の雰囲気があまりにもモロバレ。
ダメだこりゃ、誰が見ても分かるわって態度豹変。
かわいすぎて苦笑してしまう演技はブラボーでした。

そんな感じ。
そうそう、予告での総司「誰にも言わないで」って台詞、
左之のアップの直後に映ったのが気になるんですけど。
まさか左之が最初に病気を知るの?彼みたいなヤツが
そんな隠し事に関わるとなったら、私、絶対、泣く。
でも本気で頼んだ隠し事なら、余計な気遣いで反故にせず
墓場まで持って行ってくれそうな男気を一番感じるのは、
今のとこ左之だもんなぁ。バレるなら最高の相手かも。


2004年06月17日(木) 『音一会』2日目

品川教会グロリアホールH列8番(10列目)
<出演>鈴木綜馬
   他、ピアノ、バイオリン2人、チェロ、ビオラ、バス、
   ドラム、サックス、コーラス4人(リーダーの名はK.D.)
曲目については、前日を参照ください。


こんっっなに違うものかと思いました。
表現が変かもしれないけれど、今日を見てしまうと
昨日のは「初々しかったんだ」という気がすごくする。
ファーストコンサートらしい、好きなものを集めた
手作り感というか、頑張っている姿が見えたような。
それ故に綜馬さんという人を身近にも感じられ、
久々に♪出待ち入り待ち みたいな曲の気分も、
懐かしさだけでなく思い出せたりしたのですが。

転じて今日は、シアターテレビ放映用のカメラが
5台も入ってたこともあるかもですが、「ショー」。
「鈴木綜馬」というプロが、プロデュースしたもので
しっかり魅せてくれたという印象が強い。もちろん、
まだ2日目、トークなどには甘さも残るけれど、
より強く感じられるのは完成に近い安定感。
私が好きになった「鈴木綜馬」に近づいた感じ。

1曲だけ、どうしてもアレンジによる伴奏部分の
和音の変化が不安を掻き立てられて嫌いな
♪元気を出して 以外は、どれもこれも幸せな曲。
でも、今日 最も気持ちが動いた曲が、1幕と2幕の
最後の曲というのは、やはりその状況だからかなぁ?
最後に向かって気持ちがのせられていったから?
それこそ『ピピン』なんて観たことなくストーリーも
知らない、しかも原語という、感情移入するには
三重苦を背負った曲で、感動できたのが不思議。

1日目、曲が始まる前の説明で、
「チャペルにふさわしく」、「戴冠式の場面」の曲だと
言われても分からず「ふ〜ん」でした。でも今日は、
絶対この王様、期待に満ちて神に感謝してるんだ!
なんて、妙な確信とともに王様に共感していました。
背後に立つ十字架と、映された青空が輝いて見える。
幕間、興奮してる自分にどうしたことかと思いました。

2幕最後の♪宝もの なんて、ボロボロ泣いたし。
これはもう、何でだかなんて分からないけど、
とにかく、「嬉しい」気持ちで胸がいっぱいで。
しっかりと「見せる」側として立っている人が
「見る」側の言葉を的確に歌ってくれてるから?
前日には「綜馬さんも私たちと同じ、見る側でもある」
ことが、何となく嬉しかったのに、こうも違うかなぁ。

歌の説明とかは、より分かりやすく的確に
日本語としても正確になっていたのに対して、
♪見上げてごらん夜の星を のアレンジが、
井上君のコンサート関連で急遽変わった話など、
2日目になって消えた話も少しずつあったのは、
より曲の世界に入りやすくする方向から?
ヘロデ王では客席を後ろの方まで来て下さったり、
もしやアンケートから意見を救い上げられた?と
感じる変更点もいくつかあって、嬉しく。

♪宮廷詩人 も、前日に綜馬さんが言われた
ケルトっぽさとまではいかないものの、
私の頭の中に自然に浮かび上がってきた映像は、
昨日感じた中央アジアっぽい砂漠の中ではなく、
デンマーク北部の凍りついた冬から花の咲く春。

昨日も、なんと綜馬様を身近に感じるという
嬉しくももったいないような幸せを感じたけれど、
今日は今日で、さすが鈴木綜馬!という舞台だった。
両日行ってここまで満足できるとは、嬉しい驚きです。
しかし、本当に礼拝されてる十字架を指差して
「お笑いぐさだよ神様だとさ」と歌ってしまうのって、
そして、それを観て盛り上がる一応クリスチャンの私、
本当にあり?(^^;いや、歌ってる綜馬さんの方は、
直後にあれだけのマグダラのマリアを歌えれば、
気持ちを汲み取っていただけてるんだろうけど。


2004年06月16日(水) 鈴木綜馬コンサート『音一会』

品川教会グロリアホールB列19番(4列目)
<出演>鈴木綜馬
   他、ピアノ、バイオリン2人、チェロ、ビオラ、バス、
   ドラム、サックス、コーラス4人(リーダーの名はK.D.)

時間がないので簡単に。

とても幸せな時間でした。開演前には、
「綜馬さんの心の友」と自称する高嶋兄によるご挨拶。
何となく分かるような気も。明らかに男系社会に属する
雰囲気といい、ほがらかさ強さといい、少し似ているし。
彼の挨拶を綜馬さんは気に入ったんだろうなと思ったり。
しばしの後、静かに現れてピアノに座った綜馬さんによる
♪One(コーラスライン)に合わせ、バンドの方々が登場。
ピアニストさんとハイタッチで交代して、歌の始まり。

1曲目こそ、私にはあまり身近でない曲だった上に、
編曲もそう好みでなかったため乗りそびれたけれど、
以降、最近の私的大ヒット、綜馬@ジャックさんを、
綜馬さん自身がお気に入り的発言があり、コーラス
さんたちが現れてノリノリになった時点で心奪われ。
ピノキオのハーモニーもきれいだし、かつて自分が
観た思い出の市村ヘロデを楽しげに演られちゃうし、
ご本人がとても楽しんでいて、しかもそれに私も
共感できてしまう幸せをフルに感じたという印象で。

2幕初めの♪Nella Fantasiaにしても、そう。
「本来なら最後に持って来るべき曲だと思うけれど、
まかり間違って声が枯れた状態で歌うことになったり
でもしたら嫌だから、休憩をはさんで万全の状態の
一発目に持ってきてしまった」との弁。もちろん本人も
言うとおり、構成的にはイマイチかもしれないけど、
その思い入れは、私の思いともほぼ重なるからOK。

♪見上げてごらん夜の星を に関しても、先日、
井上君のコンサートでアカペラで歌われたと知って、
急遽、変えたらしい編曲が少しアップテンポ気味の
明るいもので、私の好みになっていたのもラッキー。
新曲の♪宮廷詩人は、綜馬さんの心象風景?らしく、
さすがに情景が色を含んで浮かんでくる歌詞と歌い方で、
もしや綜馬さんの曲の中で一番かもというほど好み。

さっきから「好み」としか言ってないけれど、本当に
それが一番に感じられた、幸せな時間でした。
簡単ですが、これで。


<曲目>
※1幕
・Hello Young Lovers(王様と私)
・私だけに(エリザベート)
・Whant's The Magic?(チャーリー・ガール)
・星に願いを(ピノキオ)
・ヘロデ王の歌(ジーザス・クライスト=スーパースター)
・I Don't Know How To Love Him(同上)
・Morning Glow(ピピン)
※2幕
・Nella Fantasia
・見上げてごらん夜の星を
・Un Amore Per Sempre
・ありがとう
・宮廷詩人
・元気を出して
・宝もの
※アンコール
・出待ち入り待ち
・Cinema Paradiso
(すみません、この2曲やはり順番逆でした。6/18朝訂正)

・上を向いて歩こう


2004年06月15日(火) 『暗い日曜日』

ル・テアトル銀座、
9列16番(前をつぶしているため6列目)
<出演>
ラズロ・サボー:近藤正臣、イローナ:星奈優里
アンドラーシュ:吉野圭吾、ハンス:増沢望、
店主、画家:安原義人
タイデルバウム教授:戸井田稔、夫人:長内美那子
有馬光貴、スズキマリ、伊東千啓、後藤ひろゆき
三村晃弘、原田篤、大橋てつじ、三根志乃ぶ
坂元宏旬、川口貴弘、中川和泉


映画の舞台化としてはいい方かもしれないけど、
それでもやっぱり、特に1幕は暗転が多かった。
しかも、1つ1つの暗転が長い。「その夜」とか
「数日後」とかの時間の経過を表すのに毎回、
暗転して人が出入りして机を並べ替えたりする。

ハンスが恋に敗れてドイツに戻っていき、
ラズロとイローナとアンドラーシュは三角関係のまま
誰も恋しい相手を失わずに生きていくことを選択する
話が、淡々と進む85分。1幕の最後に暗転した時も、
まだ続くんだろうと何の疑いもなく待っていたら、
突如、リピーターらしき人たちから拍手が起きて、
なんだ終わりだったんだと思っただけだったし。

最初に出てきた時の近藤正臣の厚化粧と
無理な若作りっぷりに衝撃を受けてしまったので、
星奈さんの恋人で、圭吾くんと増沢さんと争うって、
何歳の設定なんだろうと悩んでセリフをたぐったり、
そんな事ばかり考えている1幕でした。
でも相変わらず近藤正臣、セリフかみすぎで、
理解しづらいセリフが多かったのが、結構 残念。

それに比べれば、2幕65分は十分に劇的でした。
はまりきることはできなかったけれど、いい感じ。
イローナに想を得て作られた、アンドラーシュ唯一の
作品♪暗い日曜日は、世界中で人気となり、彼が
ピアノを弾くラズロの店に一層の繁盛をもたらすが、
この曲に関わる自殺者が増え、放送禁止にもなる。
ナチスの足音はハンガリーにも押し寄せ、
ユダヤ人であるラズロの身にも危険が迫る。
ナチスの幹部としてハンスが戻ってくる。

ラズロが言ってたことは よく分からなかったけれど、
♪暗い日曜日 という曲が人に迫ってくるのは、
「人としての尊厳が失われた時、どう対応するか」かな?
自分の曲が人を自殺させると言われることに苦しみ、
それだけは二度と弾かないと決意したアンドラーシュに、
ナチス将校が力で弾かせようと迫った時の、彼の自殺。
笑って、収容所行きの電車に乗り込んだラズロ。
アンドラーシュが死に、ラズロが収容所に送られ、
一度は死を選ぼうとするが、お腹の子に気づいて
生き続けることを選んだイローナ。♪暗い日曜日 を、
繰り返し聴いていたはずの彼らの人生。ハンスに
関しても、もう一度オープニングが観たいなぁ。

何となく 気だるいような1幕の雰囲気が、
どうにも好みでなかったのですが、思ってみれば、
3人の男に愛される説得力のあるイローナの美貌と
そこから作られた音楽に似合った雰囲気といえたのかも。
その曲がもたらした効果が、私が考える範囲内においては
全く違う方向性であったので、ちょっと混乱したけれど。
もしかして「人としての尊厳」とかに引っかかりすぎず、
男女4人の愛憎劇という方向性だけで見ればいいのかな。
心配してた圭吾くんの演技も特に2幕は良かったし、
笑いをとってくれる増沢さんの変化も、もちろん○。
もっと素直に観るべきだったのかなぁと、どうも
理解しかねたまま悩んでます。私には合わないって事?


2004年06月13日(日) 『新選組!』23回「政変、八月十八日」ほか

今週もまた、いろいろと大変な日曜日。
お昼寝しようかなーなんて思っているうちに、
今週はちょっと早めの『天声慎吾』が始まって。
今日のゲストは我らが山南、堺雅人さん。

先週見そびれたのが残念だけど、黒いトレーナーに
メガネの堺さんは山南の時より顔が整ってる感じ。
初バラエティとやらで、こなれた印象はなかったけど、
パントマイムなんかには、さすがに上手さを見せて、
最後は露天風呂で長々と伸びてくつろぎながら、
「天声慎吾が好きになりました」って言ってくれて。
『ヴァンプショウ』で初めて観た時は、ちっとも
惹かれなかったけど、こういう人だったのね。

ふとんを取り込んで夕食が終わるころには20時。
Nスペに なだれ込んで、そのままBS大河も見る。
お風呂入って出てきたら、0時半からF1生放送。
今日の見せ場はシューミを煽るバリチェロぐらいかな。
フェラーリvs他だと、2ストップvs3ストップだから、
ラルフもバトン君も「見えない敵」状態になっていて、
映像で見ていて面白い類の争いじゃなかったし。
個々の速さがあってこそだというのは分かっていても、
ピットストップ戦略が最大の争点ってのは退屈かも。

しかし、永井大ーーー!!
終盤になって何も分かってない質問するんじゃねーよ。
3ストップのラルフが2ストップの車を追っている状態で
「ラルフが抜くためには」を主語にして質問するんなら、
「差が何秒以内ならいいんですか?」だろーがよ。
今年初めてF1見始めたわけでもあるまいに、
わざわざ質問された右京が困ってたじゃんか。

レース後も、来週の紹介ナレーションを
早く言いすぎちゃったせいで、CMまでに妙な間。
3人でキューボードかなんかを見つめた数秒の後、
フォロー入れてくれたのは脇坂選手でした・・・。
結局、永井君は「そうですね」で終わってしまって。
解説に来てくれたレーサーにフォロー入れさせる
進行って、つまり何の役にも立ってないってことじゃ(^^;
お前ら何のためにいるんだって感じでした。ホントにもう。
下手に気に入ってる人だけに、2年目でこれは腹立つ。


『新選組!』第23回「政変、八月十八日」

さてさて大河。
2回目見ていて、やっと気づきました。
オープニングテロップ前の政治背景紹介、
ちょうど今回の説明をしてたのね。本編だけ見ると
会津が偽勅だと思い込んで兵を動かしただけみたいで、
なんで長州が素直に引き下がったのか分からなかった。
鎧冑姿の久坂を背景に「長州藩、撤退」の文字は、
青くさい怒り方でカッカきてる久坂ともども笑えたけど、
早く天皇を抑えたもの勝ちのゲーム?って感じだった。

幕末が玉取りゲームってのはある意味間違っては
いないのかもしれないけれど、今回に関しては、
先にケンカを売ったのが長州なんだということを
オープニングで理解してるかいないかが、見終わった
後の感想に、少々影響したかもという気もしたり。

まあ、そんなこと分からなくってもいいのかもだけど。
とうとう近藤、分からなくても動くぞ宣言しちゃったし。
「正直言って私は世の中の動きがいまひとつ解せない。
一体、誰が真の尊皇攘夷なのか、難しすぎる。しかし
確かなのは、我々が会津様のお預りであるということ」
「いいえ私は、帝と上様と殿の御為に、この命捧げる所存」
特に後者、音楽の効果もあって、めっちゃ感動したぞ!

合間には「そこには何か、大事なお花が・・・」とか、
相変わらず、笑っていいのか悩んでしまうような
愚直さを見せているけれど、それがそのまま吹っ切れて、
ずっとついていきます宣言。あーあやっちゃったよ、と思う。
「愚かな正直」と書いて「愚直」。それが近藤の良さで、
信用できるところだというのは変わらないんだなー。
会津候だけは いろいろ言ってくれるけれど、結局、
「歴史が動いても相変わらず我らは蚊帳の外」。
だんだん、それが良さに見えてきちゃっただけに、
これから先はきっと、どんどん辛くなる。

しかもすぐ隣にいる奴が、その状況を良しとせず、
修羅の道宣言するしよぉ・・・。「こりゃダメだ」とか
言うなら、さっさと見捨てて別のに乗り換えろよ。
・・・と思ったところで、百姓上がりの土方を
参謀として雇ってくれる人なんていないだろうから
一緒にいるしかないんだよねぇ・・・はああ。
総司は相変わらず反抗期で言うこと聞かないし。
雨に濡れながら、ちょっと泣きたい気分になる。

鴨は今回は良かったかな。
ここ数回ずっとだった「鴨が何か事件を起こして、
近藤が収め、近藤の株が上がる」ってパターンから
外れてただけでも楽しんで見られたんだけれど、
やっぱり見せ場は「腹切れ」でしょう。←ちょっと違う。

相変わらず直球勝負しかできない近藤が
「会津藩に芹沢さんを何とかしろと言われました」
鴨(笑って)「じゃあ何とかすればいいじゃねえか」
いいかげん、殺しに来てほしいんだなと一言で見せ。
「誰かが責めを負わなきゃならないというなら・・・、
新見、お前、腹切れ」。

新見さぁぁぁん(泣)
自分は芹沢の役に立ってると思ってたんだろうな。
そして実際、役には立ってたんだろうな。でも今の鴨は
そんな理由で斬らない相手を決めてるわけじゃなくて、
身近にいる奴こそ居なくなってほしいぐらいだろうから。
鴨は死のことばかり考えてて、新見は考えたこともない、
その違いが、いきなり現れた感じ。一瞬ひきつって、
「・・・本気で言ってるんですか?」って、多分、
自分がいなけりゃ困るだろうって自負心からか。
ここ数回、新見株上がってるだけに来週は更に嫌。

そんな中で、ちょっとホッとするのは左之と捨助。
源さんは近藤が辛いと知ってるから、気遣われて辛い。
なーんも分かってなくて楽しそうな彼らはすごく救い。
「苦節半年、やっと俺の出番が来たってわけだな」
「ほっといても目立っちゃうんだよね、俺って」
「聞いてないのか?戦う勘定方として雇ったんだ」
あーもう!楽しそうに肯定的についてきてくれる
左之のセリフ1つ1つで苦労が報われる気がする。

捨助の「案外、知られてねえんだな。かっちゃんも
大したことねえな」だって、山南さんと同じこと言ってる
のに、無理に背伸びさせようとしないから嬉しい。
男たるもの、いつまでも そんなじゃいけないのかも
しれないけど、空ばっかり見上げてないで、たまには
足元が地面についてるかどうか思い出したくなるよ。

他の今回の特筆事項といえば、文句ばっかりかも。
御所がしょぼすぎるとか、最後の一輪の花は何だとか、
カラー鉢巻はやめろとか、菊川怜にセリフを与えるなとか。
「ご性分ですからなぁ」は、あまりの破壊力だったよ。
鉢金が土方だけ違うのは遺物に合わせたかららしいけど、
だったら全員、同じ形にすればいいのにという気も。

今週は、そんな感じ。
今後も見ていくうち、どんどんどんどん辛くなりそう。
左之もいなくなった後も、捨がいてくれるっていうのは、
三谷さん的に、そういう視聴者のための救いとして?
だったらいいと、心から思います。本当に。


2004年06月12日(土) テレビの話。

せっかく3日連続で書いてたのに、
W杯予選を録画しそびれたのがショックで、
また数日抜けてしまいました。NHKのBSと
いえば、11chしか思いつかず予約かけてたため、
帰宅して巻き戻したらヘップバーンがお出迎え。
思わず深夜に7時のニュースも見ちゃいました(苦笑)
昼間は『離婚弁護士』のロケに出会ったりして、
なかなかラッキーな一日だったのになぁ。

生で見る天海さんはやっぱり素敵だったけど、
玉山君、誰だか分からないほど かっこよかった!
最初、どこかで見たことある顔だけど誰だろう、
えらくかっこいいなぁとか思いながら見ていて、
セリフなどから いきなり気づいた時はビックリ。
2人で公園でお弁当食べてる場面だったけど、
今からだと、最終回放映分ってことなのかな?
それにしては何だか悠長な場面だったような気も。
翌日放映の第9回では陣内さんが、今の事務所を
たたむ話を持ちかけてきて、最終回に向けた動きが。
陣内さんって、これぐらいの たまーな出演が好き。


さて今日は、最近お気に入りの山本太郎が、
土曜スタパに出演。山本耕史のコーナーもある。
が、『カメレオンズ・リップ』ともども録画失敗。
今度は、チャンネルも何も何度も全部確認して
数日前からタイマーかけていたんだけれど、
一昨日、一度電気が落ちてしまったことを失念、
ビデオの時計が消えていたことに気づかなくて。

『交渉人』見ている最中に、スマステと時間が
かぶることに気づき、タイマーをかけようとしたら
何度やってもエラーが出るんでやっと気づいた。
貴重な生放送のF1の前に気づいて良かったと
思うべきか。朝4時から放映なんて、いくら
土曜日でもリアルタイムじゃ見られないしな。
後から気づいて悲しいのは、もう十分すぎ。
まあ大河の前には気づいただろうと思うけど。

『交渉人』、扱われている仕事自体が好きだし
映画としても会話で緊張感あふれる面白いもの
だったと思うけれど、どうしても最初の時点での
疑いを晴らすために人質を取って立てこもる、
というやり方に感情移入しきれないのが辛いかも。
最終的に彼への嫌疑を晴らしたのが、彼を信じた
交渉人の はったりだっただけに、更にそう思ったかも。
いや、本当に面白かったのですが。


2004年06月08日(火) すぽると!

2日続けて、舞台とちっとも関係ない話です。

先日の日記でF1ヨーロッパGPの解説をしていた人を
間違えて書いてしまいました。チェックメールをもらって
あわてて訂正したのですが、本当に解説してくれていた
脇坂寿一が出演するというので「すぽると!」を ちら見。
現れたのは関西弁の茶髪の兄ちゃん。ちょっとビックリ。
こんなに関西弁いっぱいの解説だったかなぁ?

でも、やっぱり的確で順序だった分かりやすい話っぷりで、
本当に頭いい人なんだろうなと、気に入ってしまいました。
そこで話にも出てきたけど、バリチェロ、レース後の談話で
「琢磨はアマチュア」と厳しい非難もしていたのね。
先日の放送を見ただけでは、褒めてたような印象だったよ。
まあ、ぶつけられた本人の談話としては、その方が納得。

「すぽると!」には当然、明日のサッカーコーナーも。
その時間帯は、友人のピンチヒッターで舞台を観るので
リアルタイムで見られないのが残念だけどタイマーしっかり。
本当なら、慎吾がスマステで宣伝してたし、テレ朝で
見てあげたい気もするんだけど、うちのテレビは最近どうも、
テレ朝は地方局並みに画像悪いので、BSで予約しました。
慈英さんごめん、私は井原さんの解説を取る。
一応、中田の代わりの指令塔は俊輔ってことらしいけど、
私のお気に入り・小野も活躍できそうだし、楽しみです♪


2004年06月07日(月) いいとも!

今日は「いいとも!」もスマスマもちゃんと見た。
いや、ちゃんとと言っても、いいともは昼休み
ろくに音も聞こえない騒がしい休憩室で見ただけだし、
スマスマはラテラル・サイ・トレーナーに乗って、
汗だくで運動しながらだから中途半端だけど。
これは、BWのRENT初演のモーリーンが
通販番組で宣伝してたせいで買っちゃったもの。
やせて来てるかはともかく、汗はかける。

月曜いいとも、最近はちょっと好き。
「ゲストは大事なお客様」に来るゲストが、
新選組!関連が多いってこともあるし、
ある言葉を分かりやすく説明する状況を示して、
どれだけの観客の共感を得られるか競うコーナー、
「いいともディクショナリー」では、慎吾が今、
何に興味を持って何を考えてるか垣間見えるから。
石原良純の、意外なほど一般人な感覚も面白いし。

今日の「大事なお客様」は「ワイルド系俳優」。
渡辺謙、山本太郎、永井大、照英の4択で、
自筆で書かれたヒントは3つ。「自慢は
給食の時、余った牛乳9本を一気に飲み干した事」
「和服が似合います」「演技者として未熟な私ですが、
この道を極めるべく精進するつもりであります」。

これで出てきたゲストが山本太郎。慎吾に多分
「局長!」って挨拶してから、もう1人のゲストの
光浦靖子を抱きしめて鯉のぼりみたいに振り回して
「ワイルド系」ぶりを発揮してみせたりしてた。
その様子を見ていて思ったんだけど、私が好きになる
俳優さんってマザコンと言われてることが多いけど、
「自分の母」にとどまらず女性全体に優しくなる人が
多いから、好きになるんじゃないかなーって気が、
ちょっとしたり。光浦への態度も好きだったし。

でもま、「いいともディクショナリー」での答えは、
あんまり共感を得られるようなものじゃなかったかな。
どっちかと言えば笑いを取ろうとしてスベった感じ。
今日は「がっかり」を説明する状況が お題だったけど、
「いいとも出演依頼が来たが、テレフォンではなく
別コーナーだった」って。呼ばれる側としては、
テレフォン以外は格落ちってことなのかな?

ちなみに慎吾は「ゴール!と思ったらオフサイド」
石原良純は「生ぬるい生ビール」。どちらも共感。
最終的には光浦の「お父さんが募金を無視した」が
会場の客の最大票を得ていて私も共感したんだけど、
職場では意味が分からないという人もたくさんいた。
父親に対する子供らしい理想像って、成長すると
なくなっちゃう人も結構いるものなのかなぁ?

同じチームだった慎吾や石原良純が強く共感を
示していたのは見えたけど、山本太郎が
どんな反応を見せていたかは分からず、残念。
慎吾はどっちかというと母親より父親の話を
よくする方だから分かるけど、マザコンと言われる
山本太郎だと、どんな風に思うものなのかなあと、
結構 気になったんだけど。

スマスマは、トリビュートが久々に慎吾が選んだ曲。
「思わず口ずさんじゃう曲」として「♪HA〜」を。
もともとは拓哉ソロ曲なんだけど、コンサートで
木村君が本当にかっこよかったからと言う慎吾。
ごめんよ、私は「あーかっこいいのは分かったから、
そろそろ終わらない?長いよ、この曲」と思ってた。
どうしても私は慎吾より中居に感覚が近いんだなぁ。。。


2004年06月06日(日) 新選組!第22回「屋根の上の鴨」

鴨はもういいよ・・・と思っているのに
こんなタイトルで、正直なところ期待してなかった。
始まる前にビデオセットしようと思ったら、先週分を
録りミスしてたことにも気づいて盛り下がったし。
でも結構面白かった。やっぱり演出大きいのかなぁ?
ちなみに今週は伊勢田さん、先週は清水一彦さん。
そして今頃気づく。先週分、見返してなかったのね・・・。

今回、明らかに演出に言いたかった文句は2つ。
1つ目は、鴨について大和屋に出て行く総司を
止めようとした後の、近藤への妙に明るいライティング。
近藤を どアップにしただけでも変だったのに、その上、
テカテカと照らされて、近藤は今どこにいるんだろう?
光源は一体 何?だった。

それから、屋根の上の鴨の背景にある真っ黒な空。
セットなのは知ってるけど、何か合成して見せろよー。
延焼でも気にしてあげたのか、なぜか土蔵の中で
家財を燃やすという中途半端な感じがあったって、
ペッタリ真っ黒じゃなく空っぽい映像が背景なら、
少しは「とんでもないことをした」感が出たろうに。
近藤と合った目をそらしちゃう小物っぷりはともかく、
せめて、ちゃちくなく「これは大ごと」感を出してくれ。

良かったのは、新見・又三郎・捨助(笑)。
なんと私、捨助が出てきたとたんに万歳しちゃった。
待ってたよ〜この雰囲気!って感じ。ああ、ホッとする。
捨が相手だと、近藤たちが えらく大人に見えるし、
安心して見ていられる。懐かしい多摩のにおい。
でも見ている私は、政治なんか捨てて もう帰ろうよと
思ってるのに「これは、つねさんから」と渡された服に、
微妙な表情を見せる勇が、ちょっと嫌。もしかして一瞬、
妻と娘を邪魔に思った?だからこその罪悪感な顔?

新見は、スタパが尾を引いてるのかな、気になる。
「あの人が蚊帳の外に置かれるのが嫌いなことぐらい
覚えていただきたい」「芹沢のことは引き受けた」。
うひょー、かっこいい。鴨を呼び捨てちゃう副官ブラボー。
大和屋へ行くのを止めに近藤が出てきた時も、
近藤の後ろから鴨の対応をじっと見ている新見。
こうやってずっと器を測ってきたんだねぇ。
彼は彼なりに試衛館組が気に入っているのかなと
ふと思ったりも。

又三郎は・・・彼がいいというより、おいしかったのかな。
どうしても最後に泣かせに入る三谷さんらしい感じ。
キーワードは、「俺はいつか立派な侍になるんや」と
「彼は、つく(言葉は違ったはず)相手を間違った」かな。
近藤と同じ、立派な侍になるという思いを抱いていても、
形から入ろうとした時点で、間違えた又三郎。その
「どうせつくなら一番偉い人」という考え方自体が、
武士のものではなく、鴨を苛立たせる町人根性なのに。
でも、近藤も、誰に仕えるかの見極めは間違え、
最期は・・・という思いも感じさせた又三郎の死。

ただ、彼が、ポリシーにしたがってとはいえ、
媚まくる うざったいキャラクターだっただけに、
又三郎の死は泣くというより、鴨の方にちょっと共感した。
ただでさえ苛ついているところに、いちいち気に障る男。
嫌な奴の体温で温まった席なんて座りたくないしなぁ。
でも、苛立ちで人を斬る姿にまで共感させられたとは驚き。
1度斬って、ちょっと目を泳がせてから2度目を斬る鴨。
殺陣はいつもと同じことしかできないし つまんないけど、
発作的に斬って、斬っても後味悪いだけの気分は理解。
あと、当然のごとく財布を懐に入れる新見も良かった。

ほかに記憶に残ったのは、相撲興行の話を
八木家の皆さんに伝えている場面で土方&山南の
「斬ってないだろうな」「名簿には名前がなかったです」。
この2人、広沢さんとこから帰る時の鴨に対する
見解といい、結構いい呼吸だと思うんだけどなぁ。
なんで山南さん、あんなことになっちゃうんだろう・・・。

鴨が「腐っても武士。そういう真似はできねえな」
「あいつらの真似だけはするんじゃねえ」とか言った直後、
楽しそうにチラシ配りする左之が映ったのも好きだったな。
「生きるために何でもしてきたからねー、俺ら」って、
左之、お前 いいヤツだなぁ!思わず声上げて言っちゃうよ。
どうか是非、この左之には馬賊になって欲しいものです。
あの場面の「武芸に生きる者にはあるまじきことだ」は、
最近 株が下がりまくりの永倉も ちょっと良かった。

それくらい。今回で、相撲話は一段落だろうけど、
先週の喧嘩を収めた話はもう出さないでくれるかな?
あれで近藤の株が上がった上がったというけど、
あそこまで視聴者が引いた事件もないと思うんだけど。
今まで、近藤がすごい!すばらしい!と周り中が褒めて
そうかなぁ?と思いながらも素直にドラマ見てきたけど、
先週のだけは辛かった。どうか是非忘れさせてほしい。
町人髷がやたらと似合う容保様が話を蒸し返すたび、
泣きそうな気分になったのは私だけじゃないと思います。
そうそう、最後にひと言。黒服の容保様SP、Good Job!


2004年06月05日(土) テレビ×2 他。

手帳を落とした。
多分、落としたんだと思うんだけど。
最後に見たのは昼すぎにNHKホール前で。
そこから原宿方面に歩いていってしまい、
以降はずっと新宿で過ごしていたというのに、
夕方に落とし物ですよと連絡が入ったのは、
渋谷駅前のデパートから。裏の社員出入り口前に
落ちていたらしい。誰が何のつもりで持ってきたのか。

なくなったと分かって最初に思ったのは、
挟んであるチケットのこと。レミコン初日も含むし、
無くなったら絶対に観られないだろうと確信できる。
次に心配したのが客先のビルの入館証。社の信用問題。
それから、下ろしたばかりの非常用2万円。
お財布に何かあった時のために別にしてあるもの。
先日使っちゃったからと、補充した直後だった。

引き取りに行ったら、2万以外は全部無事でした。
あまりに使わないから頭から抜けていたけれど、
戻ってきてみれば、本社のセキュリティカードや
保険証まで挟まれていて、そちらも無傷。ホッ。
昼過ぎから夕方で、盗みに入ったりはできない
だろうし、最低限の被害で済んで良かったけど、
あんな大きなもの落とせば気づくだろうし、
・・・やっぱり、すられたのかなぁ・・・?


さて、テレビ。スマステはサッカー特集。
対イングランド戦も その前のアイスランド戦も
すっかり寝こけていて、見そびれた私としては、
慎吾ともども もう一度リプレイは嬉しかった。
サッカーも、小難しいことはちっとも分からないけど、
何となく小野のプレーは好きなので、活躍してほしい。
もう1人応援している宮本は、インタビューだけ見た
感じでは割と良さげだったけど、ネット評判は低め。
慎吾は?と思ったけど、全く触れてくれず。
まあMIJの「海外で頑張る日本人」シリーズだし
慎吾自身、海外組に興味が偏ってるから当然かな。

ベラベラは「劇場編」で当日券を買いに行ってたけど
やっぱりそれ以外は実践に役立ちそうなものはなし。
最近のベラベラは、英語を勉強している時間がない
慎吾の状態が透けて見えるのがやっぱり気になる。

スマステ後はチャンネルを回して、
「チューボーですよ!」の最後だけ見る。
山本太郎がゲストで、豚肉の生姜焼き。
焼きすぎて真っ黒になった山本製の生姜焼きは
苦くて固くて・・・だったみたいだけど、
マチャアキのを食べた山本の「こんなの初めて」が
何ともかわいくて、好感度が上がってしまったかも。

もともと左之助が好きで山本太郎が気になって、
しかも最近、山本@左之助が気に入ってきてるから
わざわざ見たんだけど、ちょっと今後も期待。
ついでに、その後見ていたカウントダウンTVで
山崎まさよしのプロモに出てる山本太郎は
チューボーでの迷彩柄シャツとは打って変わって
チェックのシャツに繊細で真剣な表情を見せ、
またしても気になる人になってしまったのでした。


2004年06月03日(木) 録り失敗・・・。

ガーーン。
帰宅したら、ビデオがデッキから出っぱなしだった。
スタパと『BSふれあいホール』タイマーかけてたのに。
朝急いでたから、しっかり押し込まなかったのかなぁ。

スタパは、新見錦役の相島一之さん出演。
少し前に いいとも!出た時はちゃんと見たけど、
他局だし大河話はなし。でもキャラは面白かったし、
実は今回、すごーーく期待してたのに。昼間に
職場で つけっぱなしのTVの前を通りかかった時、
相島さんがハーモニカ吹いてるのだけは見かけたけど、
ビデオ録ってるからいいやと、ちゃんと見なかったのに。
こんなことなら、残り数十分だけでも見ておけば・・・。

感想うろついたら、ここ数回の
大河関連スタパで、特に面白かったらしいです(泣)
中で気になったのは「新見錦はハン・ソロの隣にいる
生き物みたいな感じで」と三谷さんに言われたこと。
それって、あの大きなチューバッカのことだよねぇ?
しっかり覚えてるわけじゃないけど、チューバッカって
確か、ハン・ソロ一途に尊敬する怪力君だったような。
ハン・ソロが窮地に陥ると助けに行ったりもするけど、
知よりは力で強引に助ける印象が強いような。

・・・となると、先週の、単純に土方と張り合って、
速攻で新入隊士を集めて説教する姿の方が、
「それがあの人の限界だ」なんて言ってる新見よりも
三谷さん的には、より新見らしい姿だってことなの?
鴨の器を見切って、でも、見捨てることもできない
という姿は、結構 一途で忠誠かもしれないけど、
自分たちが表舞台に出ることはないと悟りつつも、
ジタバタせず受け入れている姿が気に入ったのに。
ヤだぁ、やっぱり単純君?もういいよ、そういう人は。

あとは、劇団時代、三谷さんに一番しごかれたのは、
相島さんと梶原善さん、小林隆さんだとかいう話も。
「う〜ん…、アイちゃん、面白くない!」とか言われて
へこんだりしたそうな。相島さんの声で聞きたかったな。
三谷さん、今回のスタパでも3回もダメ出しFAXを
送ってきたらしいし、お気に入りなんだなという感じ。
でも3人とも確かに、舞台役者らしいうまさがある。
そしてそれは、山本耕史にも繋がる感じかも。

『BSふれあいホール』の方は、
まだ、ほとんど、感想やレポを見つけられず。
帰ってきてすぐに気がついたから、最後の方、
1曲半だけは聞けたけど、一孝さんが歌ったはずの、
お目当ての曲、♪Why God Why?は聞けなかった・・・。
サイゴンは、話自体で回数観ることはできないだけに、
一孝クリスで惚れられそうか、様子見たかったのに。
先日の井上クリスは割といけそうに感じたけど、
誰で観てもOKなら、それに越したことはないんだし。

真琴つばさの♪アルゼンチンよ泣かないで が半分と、
続くミニコント、一孝&真琴つばさ♪時が来た のみ。
♪アルゼンチンよ泣かないでは「知ってるはずだけど、
何の曲だっけ?」と思っているうちに ほとんど終了。
途中で気づいたけど、転調するにしたって低すぎ(^^;
男役のキメキメかっこよさより、女性としての強さが
観たい曲だけに、残念な気分。でもこの曲って、
誰が歌えばいいと言われると、難しいしねぇ。
一路さんだと、いきなり北国になっちゃうし。

もう1曲聴けた♪時が来た、は、
デュエットしてしまった時点で私にとっては論外なので。
誰かと一緒にいるなら、あの緊迫感はないんだよー。
先のエビータもそうだけど、ミュージカルの曲と思わず、
ポップス気分で聴ければ良かったのかもと思う。でも、
下手にミニコントでビーカー&フラスコが出てきたり、
性格が変わる薬の話とかあったものだから、
あの舞台で歌われる曲だと思って聴いてしまった。
それでデュエットは、できれば遠慮して欲しかったです。

まあでも、性格変わって おねえ言葉になってる
かわいい一孝さんとか貴重なものを見られたし、
TVで流れるバラエティとしては楽しめた方かな〜。
すごく雰囲気も歌い方も違う2人で、どういう理由で
この企画になったのかは気になるけど、楽しかったです。


2004年06月01日(火) まげ役者&F1。

昨日更新分、なんかエラーが出ていたようで。
当日分を書き込む分には問題がないけれど、
昔の日付を書こうとすると、当日の日付にも
文章の途中までだけ書き込みされたらしく。
しかも、ブラウザによっては文字化けまであって
途中から全く読め〜ん!だったようで、すみません。
現在は全面復旧していると思います。多分。
WindowsのExplorerとネスケ、携帯では見たけど、
Macは身近にないので分からないのです。
まだ問題あるようだったら、ご連絡くださいませ。


さてさて。
うちの職場には、「年に数回舞台を観たい」という
いい感じの舞台ファンが数人いるので、チラシの束は
そのまま職場に持っていくことにしています。
誰も要らない分は捨てて帰ればいいし、結構、楽。
今回は、『ドナインシタイン博士のひみつ学会』と
ミュージカル映画『CAMP』に引っかかった人が。

どっちも私は一緒しないかなぁと思っていたら、
舞台は全く観ない人が、『真昼のビッチ』に反応。
どうしたの?と聞いてみれば、「この人知ってる」と、
橋本じゅんさんを指差すではないですか。
「ドラマとか、すごいよく出てるよね」って。
確かに、少しは出てるし見たことあるけれど、
確かに、大河にもこの間1回だけ出たけれど、
でも、「すごいよく」って形容詞にはならないはず
と思い検索してみたら・・・。

私が知らないだけでした。
確かに、すごいたくさん出てますね「時代劇」に。
簡単な検索で現れた出演歴に羅列される、
TV欄で見たような覚えだけはある番組群。
彼女に聞けば、最後まで出てても絶対殺される役
ばかりだけど、顔を覚えられるくらいは出てるらしい。

だって見ないのよ、時代劇。『新選組!』が初なのよ。
・・・でもきっと、私が知らない じゅんさんの姿を、
彼女は見てるんだなぁと思ったら、ちょっと悔しい。
「ファン」じゃないと思うんだけど。何しろ、今まで
こんな簡単な検索すらしたことないんだし。
でも、こんなに時代劇に出られちゃうくらい、
彼の殺陣は本格的だってことなのかな?
それすら分からないのは、損してる気もする。

時代劇・・・・。う〜ん、見る時間作れるかなぁ?
またしても、ディープなファンの多いジャンルに
足を突っ込むのは、抵抗あるんだけどなぁ・・・。
どうしよう・・・・。


あ、そういえば、ヨーロッパGPちゃんと見ました。
登場した頃から言われてたけど、琢磨のキャラって、
私みたいな事なかれ日本人には、割と苦手かも。
ものすっごい強気なんですよね。今回のレースも、
開始直後のトゥルーリとの接触も、リタイヤ直前の
バリチェロとの接触も、彼が強引すぎるせいと感じるし、
ペナルティにならなかったのが不思議と思うくらい。
思わずTV画面指差して「お前が悪いんやろが!」って
怒鳴っちゃってましたからねぇ(苦笑)

でも、解説してくれてた金石勝智さんじゃないけど、
(解説は脇坂寿一さんで、金石さんは番組前後に出てただけだそうです。
真剣に見てたつもりだったんだけどなぁ。すみません。(6/6訂正))

その性格が、彼をここまで押し上げてきたといえるし、
レース後もバリチェロは「あそこで強引に抜こうとして
事故を起こしていなければ、後で抜かれていた」と発言、
シューミも「彼は確かにモナコで速かったけれど、
他の多くのGPのことをもっと見るべきだね」なんて
発言するし、珍しいほどやる気のあるレースを見せてた。

琢磨の速さがあの強引さと結びついてこそ、「ファイト」
として、F1の中でもトップクラスのレーサーたちに
彼を認めさせる理由になっていることも確かな様子。
モントーヤがそれに近い強引さを見せていた時には、
行け行け〜!と盛り上がって楽しんでいた私が、
なぜ琢磨だと腹が立つのかといわれれば、彼が
日本人だからかもしれないので、そういう偏見は捨て、
もう少し素直に見られるようになりたいなと思っています。

しかし、今日の解説は分かりやすかった!
本業があるから仕方ないけど、できればなるべく多くの
GP、解説してくれないかな〜。結構 好きなタイプ。



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