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2003年03月30日(日) |
『ロード・オブ・ザ・リング』翻訳話 |
フィギュアのロシア大会再放送を見ていたら、 女子シングルで、フィンランドのエリーナ・ケトゥネンが レミゼで踊っていました。最初はファンテーヌで始まって、 テナルディエなどいろいろ織り込みながら、全編レミ。 なんか嬉しいな〜♪と思いながら見ていました。
でも、裏でサッカー欧州選手権の予選やってるのは知ってたけど、 今井さんの『ぶんざ』やってるのは知らなくて ちょっとショック。 今のところ私には、彼の舞台はどれも同じように退屈だったので また同じ感想が予想されるバルジャンも取っていないのですが、 この舞台は評判良いし、観たかったなと思っていたので。 もちろん気に入れば、バルジャンも観ようかなと思うし。
スケート終わってから何の気なくチャンネル回していて気づき、 残り30分だけ観たのですが、確かにこの舞台の今井さんはいいかも。 ミュージカルよりオペラっぽく、客席に向かって歌うことの多い舞台。 でも、今井さんがこういう舞台でなら映えるってことは知ってます。 歌が上手なことも、ちょびちょびなら演技できることも知ってる。 私が欲しかったのは、バルジャンができるかも?と思える理由で、 それは、今回の舞台ではもらえなかったかなという気分。 ただそれは横においても、この舞台自体は評判どおり面白そう。 最初から観たいけれど、再放送はあるのかな?
『ロード・オブ・ザ・リング』、WOWOWで見ました。 昨年6月に映画館で見たので、今回で2度目。 とはいえ寝こけていて、半分以上見られなかったのですが、 前回 掲示板でチェック頂いた肝心の場面は見られました。
最後の方、ボロミアがフロドに指輪を渡せと迫ってしまうシーンで、 フロドがボロミアに向かって、「You are not yourself!」と叫ぶ。 私でも今回は聞き取れたセリフだったのですが、 映画字幕では「うそつき!」と訳されていたんですよね。 そういう誤訳が多いから、吹き替え版で見てほしかったと、 掲示板の彼女は訴えてくれたのに、その後見る機会もなくて、 なーんかつまらない映画だったと放置したままだったのです。
が、今回このセリフ、「正気に戻って!」と訳されていました。 それなら誤解も無いよなぁと、ちょっとホッとしたり。 英語力は中1夏休みレベルで止まってしまっている私が、 ストーリーを知らない映画で原語を聞く余裕などあるはずもなく、 初見では、「今 ボロミアって嘘ついてた?」と疑問を感じつつも、 フロドがボロミアに不信感を抱いたんだなーとだけ納得しました。 そしてエンディングは、「誰も信じられなくなったフロドは、 独りでゴンドールに向けて旅立った」と理解して日記を書き、 違うよぉ(ToT)と、原作ファンの方に泣かれる結果となったのですが。
でも弁護するわけじゃないけれど、 自分なら・・・と しみじみ訳を考えてギブアップしました。 TVやDVDでは違うのですが、映画字幕の場合には、 「4秒8文字」という規則が厳然として存在しているんです。 「You are not yourself!」は2秒弱。つまり、最高4文字。 直訳なら「そんなこと言うの、ボロミアじゃない!」だから、 「正気に戻って!」は良い訳だと思うのですが、それでも5.5文字。 (!や?は文字として換算せず、促音や拗音は0.5文字なので) 「ボロミア」と書いただけで4文字使い切るのに、何ができるのか。
もちろん、どんな制限があろうと誤訳は誤訳であって、 ¥1,000〜¥1,800程度かけて 映画を見たお客さんたちに、 この話はつまらないと思わせたのは大きな責任だし、 もっと論議されてもいい問題だと思います。 実際、5.5文字でも巻き戻したりすることなく読めたし、 映画館で集中して見ている時なら、もっと文字数読めそうなのに、 TVなどの半分程度に文字数が制限されていること自体から、 もう少し考えていけないものかなぁと思いました。 ちなみに翻訳家は映画館版もWOWOW版も同じ人でした。
WOWOW、入会することにしました。 <19:26に訂正。最初は「WOWWOW」って書いてました。あ〜恥! でも、それで検索しても公式HP引っ掛かるんですよ!ひどくない?> 理由はやっぱり、『オケピ!』楽の生放送でしょうね。 その時間にTVの前にいられる可能性は低いけれど、 もう一度あの天海さんを観たい!という気持ち。 掲示板で譲ってもらったり当日券取ったりして 生で観に行ければもっといいんですけど、 時間的にも機会的にもちょっと難しそうな感じなので。
カスタマーセンターが感じ良かったのもポイント高し。 私、大ボケ者なので、デコーダーの不在配達表、 部屋の片づけをしてる時に捨ててしまったみたいでなんです。 帰宅した時、扉に挟まっていたのを抜いた記憶はあるけれど、 その後、部屋のあまりの汚さにプチ切れで掃除始めてしまって、 気づけば、不在表はどこ??状態になっていて。 仕方ないから「どこの会社で送ってくださいました?」と、 カスタマーセンターにかけたのですが。
最初から「どこの運送業者で送ってますか?」と 聞いてしまえばいいけれど、それだと何かの調査のようで 怪しいかなとか いろいろ考えて状況説明をしていたところ、 すぐ察してくれ、地域などをチャカチャカ入力する音が聞こえ、 繋がってから ほぼ1分以内に全部の会話終了。 しかも、「人の説明を遮った」感ではなく 「困っていたら救いの手を差し伸べてくれた」感じの応対が◎。 場合によっては初期3か月でやめちゃおうかと思っていたのが、 続けてもいいかな?と思ったし、すごいぞ、彼女。
さて。これでとりあえず、天海@ハープがまた観られる♪ ハープ役は、初演では松たか子が演っていまして、 微妙にアンチ松たかな私にとって、唯一といっていい、 彼女が演ったのに非常に好きな役だったのですが、 今回、更に魅力的(*^^*)になっていたのが、素敵。 数多の男たちに勘違いさせるのに、何の意図もなくって、 いかにも周りの友人を「あんたホントにそれはまずいよ(^^;」と 苦笑させてそうなキャラクターが かっこよくて美人さんで、 天海祐希という人は本当にこうなんじゃないかと思えるくらい。 その後、天海ビル(in『ミー&マイガール』)を観る機会があり、 『凍える牙』やら『薔薇の十字架』やら、見る気もなかったのに 気がついたら最後まで見てしまったドラマなど思い出すにつれ、 すっかり天海ファンモードの私は、4/20が待ちきれない気分です。
2003年03月23日(日) |
『マウストラップ』ツアー楽 |
大変 長いことサボりまして、すみません(^^; その間に『オケピ!』と『マウストラップ』観ました。 今回は後者のツアー楽。日曜日に神戸で観てきました。 超ーーーネタバレです。一応、あんまりな部分については こすりにしますが、話を知らない人は読まないで下さいませ。 あ、ついでに。辛口です。
<作>アガサ・クリスティ <演出>大和田伸也 <幕>1幕65分、休憩15分、2幕65分くらい。 <出演>内海光司、勝野雅奈恵、岩田翼、淡路恵子、 入川保則、団時朗、高汐巴、戸井勝海
公演3回目?くらいに当たる東京初日から、 何度か観てきたのですが、雰囲気は変わらなかったな・・・。 何だかすごーーく力が入っていて、クリスティの楽しさがない。 演出家が意図的に変えているのかも?と東京楽で感じたのですが、 それならそれで別の魅力を見せきれていなかったと思う。
例えば、トロッターは実は精神分裂病の犯人ですよね? 最終的な犯人像がこうであるからという所から始まって 逆算で役作りすると、今回のキャラクターは正しいと思う。 まぁ、正確に分裂病の症状を調べて病気になった時期などと 照らし合わせると、ん?と思うところもないではないですが、 でもそういう点を緻密に正確に作る舞台じゃないと思うんです。 「こいつ絶対おかしいぞ!」とか「こいつが絶対犯人だ!」と、 謎解きをする人のために分かりやすいヒントを置いたりしては 戯曲の面白さが台無しになってしまう。「絶対」はダメだと思う。
台本の途中にチラチラと「あれ?」と思う部分はちりばめてある。 気づく人は気づいて謎解きをしてみたり、くすっと笑ったりする。 でも初見で気づかない人や、もう何度も見て十分知っている人は、 ある意味で類型的な登場人物の機知に富んだ おしゃべりや、 郊外の少し裕福なクリスティ作品らしい雰囲気を楽しむ。 どんでん返しも魅力の一つではあるけれど、全編にあふれる 余裕やエスプリに惹かれてこそ回数楽しめる芝居だと思う。 だから、ラジオのニュースで犯人の特徴を言う時に、 殊更ゆっくりと言い、更に役者が それにテンポを合わせて コートやマフラーを片付けるなどは、ダサい演出の極み。 それらの わざとらしさに気づく度に悲しくなっていたのは、 私だけではないだろうと思うのですが。
真面目一辺倒、洒落っ気なしの演出にするなら そういうやり方も有りなのかもしれないと思おうとした。 だから、「これはクリスティではない」と頭に叩き込んで、 神戸公演2回は観てきましたが、それにしてもつまらない。 そりゃ、意味も機知も取り去って、書いてあるとおりに 「ここで○○、××に移動して葉巻に火をつける」など 行動だけなぞったところで人物像が見えないから退屈なのは当然。 代わりの意味を見つけられなかった演出のためにか、 全員が めいめいに動くだけの芝居だったと思いました。
中で魅力的だったのは、淡路さん@ボイル夫人。 後は・・・・岩田翼@クリストファー・レンかな? 彼らはこの演出の中で、まだ優雅な魅力を残していたと思う。 入川さん@メトカーフ少佐も、まぁいい方かな・・・。 戸井さんは、演出の方向性に沿った人物像を作っていて、 私の望むものとは全く逆だったけれど、それも有りかと。 後は いかにも中途半端な人が多くて、退屈な舞台。 出演者のファンでなけりゃ暴れていた可能性大。
戯曲は、読むだけでキャラクターが立ち上がってくるような 本当に面白いものだし、大半の出演者は きっと上手な方たち。 演出家の力の偉大さを、逆説的にしみじみ感じた舞台でした。 こんなに自分で演出したくなったのも学生時代以来かも(^^;
2003年03月17日(月) |
花組芝居『夜叉ヶ池』 |
<幕>全1幕、約110分 <出演> 佐藤アツヒロ、松本莉緒、加納幸和、岡本健一、 水下きよし、原川浩明、溝口健二、山下禎啓、桂憲一、大井靖彦、 八代進一、北沢洋、横道毅、各務立基、秋葉陽司、松原綾央 <作>泉鏡花、<演出>加納幸和
花組芝居は初めてだったんですけど、 外部キャストのいない時に来れば良かったかな・・・と。 いや、アツヒロでなければ観てなかった可能性大なのですが。 アツヒロはいつもどおりで、まぁそれなりに良かったのですが、 岡健はどうよ?なんだかすごく似合ってない役で光ってない。 オープニング、私の脇を通っていった時から、 顔は岡健だけど本当に彼?というくらい、つまらなかった。
彼に説明セリフを言われても、世界観が見えて来ないんです。 舞台正面の大きな釣鐘が目を惹き、壁に貼られた錦も美しく、 劇場入った瞬間から、これからどんな世界が始まるのか 楽しみに感じられるのに、そこから何も広がっていかない。 アツヒロ@萩原晃と松本莉緒@百合、岡健@学円の場面、 最初のうち、ごく普通〜に演技しているので、せっかくの 舞台セットのケレン味が それ以上に輝いてこないし。
加納さん他の花組座員が踊り回っている時は楽しかった。 座員の場面最後に加納@白雪姫が独りで舞う場面は、 きっちり踊るなら、もうちょい上手になってくれと思ったけれど、 神の眷属たちは丸っぽい劇場の中で更に丸になって踊り回るし、 観客を舞台上に上げるまでもなく、一緒に楽しめていた。
それだけになあ・・・。何か退屈だったのが残念。 一言で観想を言うなら「ふぅ〜ん・・・」だったから。 せっかく学円が昔を思い返すという入れ子状態の舞台で、 観客も入り込みやすい形にしてあるのに、巻き込まれた気分の 踊り回り部分以外は、完全に第三者な観客だったのが残念。 セットや衣装は楽しみました。そういうのが好きな人にはお勧めかな。
2003年03月16日(日) |
『マウストラップ』楽、駒田一 参加ライブ |
長いこと飛んでしまってすみません。 今週いっぱい、思いっきり仕事で死んでました。 週末には もう楽になってる予定だったので、 金土日で舞台×4+ライブ×1を入れていたのに、 最初から最後まで観られたのはライブだけという(苦笑)
それでも、この日記は自分のための記録の意味もあるから、 黙って普通に感想書いてしまおうかと思っていたら、 今日、まだ1度しかお会いしたことがない方から、 「読んでますよー」と言われてしまいました(^^; リアルかずきをご存知の方って、結構いらっしゃるんですね。 舞台に遅れたり、観ながら寝こけたりしておきながら、 まともに観たような感想書いたらヤバいかも(汗)と、 今更ですが、書く前にちょっと背筋を伸ばしてみたりして。 ・・・でも内容は全然変わってないでしょうけれど。
今日のお昼は14時〜『マウストラップ』東京楽。 出演者などは3/5の日記を参照してください。 間に合うかと期待したけれど、結局40分近く遅刻して観劇。 それでもまだ戸井さんの出に間に合ったことに少し驚き。 1幕65分のうち、そんなに出ていなかったとは思わなくって。 後半にしっかり主役だから、忘れてしまうんですね。
タイミングと見せ所が、前回よりすごく良くなっていたと思う。 特にトロッターの登場シーンなんて、前回見たときは、 ぼうっとしているうちに出てきて音とセリフだったのですが、 今回はジャイルズが「誰も来られたもんじゃない」と言った直後、 ドン!と音を立てて手に持った○○○(伏字)を置いて登場。 一瞬で、舞台上&客席全員がトロッターを見つめる状態に。 それから、明るく第一声。すごく効果的にトロッターを見せた。 主役としての戸井さんには、パッと人の目を集める華は どうも不足気味と感じるので、すごく嬉しい瞬間でした。
前回観てから今日までに、パンフと原作を読んだのですが、 原作の全編から感じられるようなクリスティらしい軽妙さは、 今回の演出ではあえて取り去っているのかもと思いました。 前回、それが感じられないのが何より不満だったのですが、 原作を読み終えてから観ると、原作に細かく書き込まれている ト書きが変わっている部分にちょこちょこ気づくのです。
一番 気になったのは、モリーとジャイルズが言い合う場面。 夫に「じゃあ、何しに行ったんだ!」と問われたモリーが、 「それはまだ言えないわ。何しにいったのか忘れちゃった」 と応える場面。ト書きは[夢みるようにしてほほえむ]とある。 勝野モリーには、そんな態度の変化は全く見られず。 しかも私の聞き損ないでなければ「忘れちゃった」は無し。 そういう部分がクリスティの女性の可愛さだと思うのですが。
演出家は この作品を作ることで、 「殺人が起こる中で、人を信じることとは何かを問いたい」 と言っています。それは非常によく伝わってくる。 ただ感じるのは、真っ向勝負の正攻法すぎるかなという印象。 同じことを言うにも、遊びをたくさん絡めておしゃれに 余裕を持ってするのがクリスティだと思っているので、 トロッターのキレっぷりなどにも、初回は少々引き気味だったから。 でもそう思って観れば、最初から観客に謎解きのネタを提供するし、 演出に対して非常に真摯に正しく反応した演技かなという気が。 後はもう、好みの問題かな。私は神戸までに慣れるつもりですが。
夜は、駒田さんの参加するライブ。 昨年11月のイレギュラーな公録で(まだ怒っているらしい) 出来上がったCD『黄昏の名探偵』の発売記念イベント。 出演者もCD参加の石原慎一・駒田一・花木佐千子(敬称略)。 友人が取ってくれた舞台正面の席に すべり込んで開始。
今回は普通のライブでした。 最初に石原さんから、前回は皆かたまっちゃってたし、 大変だったよねーという感じのねぎらいの言葉があって。 本人たちも大概やりにくく重かったらしくて、今回はその分も MCが長い!長い!歌う前にずーーっとしゃべっていて、 毎回、私の席からは見えないバイオリンやピアノから、 催促の音が入ったり。でも楽しくて、怒りちょっと解消かも。
今回、駒田さんの歌は少なめだったと思う。 でもそれは、本人自身が、歌っていない時は椅子に座り込んで、 客の前だぞ?と言いたくなる人もいるかもと思ってしまうくらい、 いかにも「俺たいくつー」って顔をしていた印象のせいもあるかも。 こっちも、期待しちゃいけないとは思いつつも、ガンガン 歌って欲しい気持ちもあるから「つまんない」気分は伝染。
でも今回 私、やけに感情過多になっていたみたいなので、 あまり細かいことは気になっていない可能性大。 1曲目は石原さんソロで、合間で花木さんの声入りだったのが、 駒田さんが座ったまんまマイク引き寄せて一声「あ〜」みたいに 裏声で花木さんパートいきなり歌ったんですけど、 その瞬間「うわっ好きだ!」と思ってしまったので(大苦笑) 胸の真ん中に太い杭かなんか打ち込まれたみたいな衝撃で、 息止まるほど涙出るほど駒田さん愛してました、あの瞬間(笑)
その後の約2時間も、相当ドキドキしながら聞いてたのですが、 話す内容は突っ込みまくり漫才だし、歌っている曲も耽美系が多く あまり好みではないので、何とか理性保って聞き終えました。 いちばん好きだったのは今回も「酔いどれモスコミュール」。 ♪ビールは腹が出るのでやっぱりおいらはモスコミュール とか、 お前はよぉ・・と言いたくなるような歌詞に頭3分の1で脱力し、 残り頭3分の1でテンポいい曲にノってみたりして、 残り3分の1で、声にとろとろに溶けてました。 多分、疲れてハイテンションだったんだな、自分。 気持ちよくて幸せだった半面、やたら疲れたライブでした。ふぅ。
4/19に記憶を引きずり起こしながらメモ。
<幕>全3幕で、えらく長かった記憶が・・・。 <演出>鈴木裕美 <出演> アニー・サリバン:大竹しのぶ、ヘレン・ケラー:鈴木杏 ケート・ケラー:キムラ緑子、医師・アナグノス:吉田鋼太郎、 ジェイムズ・ケラー:長塚圭史、ヴァイニー:歌川椎子 エヴ伯母:松金よね子、アーサー・ケラー:辻萬長 田鍋謙一郎、小椋あずき、小村裕次郎、岡本易代、日向葵子
実は映画版も何も観たことがなくって、 『奇跡の人』といえば北島マヤな私なのですが(^^;
思ったよりずっと、周りの人々が描かれている作品なんですね。 アニーとサリバン先生のやり取りは、既に頭の中に存在しているせいか、 そんなに感動しなかったのですが(でも「Water!」の場面は泣いた)、 ママやらお兄ちゃんやらで、ずいぶん、ウルウルしていた気がします。
特に、長塚圭史@お兄ちゃん!本気でビックリしました、私。 彼の作品は結構好きで、何本か前から欠かさず観ているのですが、 演技力に関しては、どちらかというと、立派な大根だと思ってました。 でも今回、良かった。一歩引いた所からさめた目で家族を見続けて、 自分自身もそこから動けなくなっている姿が、すごく共感できた。 ちょっと、いや相当、今回は見直しました。すごいぞ!
今回、素直に感動できたのは、 大竹さんが出過ぎていなかったせいかなとも思います。 数本しか観ていないけれど、彼女はすごすぎて、結構 苦手で。 それこそ北島マヤが言われた意味で「舞台荒らし」だと思ってる。 それが今回は、周りといいバランスのパワーで観られた気がします。 相手の鈴木杏さんが負けないほどパワーあふれたせいかもしれないけど。 他も、負けてない濃い役者だらけだったし。松金さんも、好き〜♪
要は、演出が良かったのかな? 安心して感動して、うるんと泣けた舞台でした。良かったな。
2003年03月10日(月) |
反戦運動いろいろ・・・? |
ある事務所からメールが来ました。 とても久しぶりで何だろう?と思いながら開くと、 スクロールバーがあっという間に小さくなっていく。 新手のウイルス?!と蒼ざめたのですが、 それは全てテキストで、人名のリストでした。
タイトルは「署名依頼」。 内容としては「反戦の呼びかけのメールなので、 このリストの最後に自分の名前を追加して、 知っている限りの人に送ってください。 あなたが500名以上のリストを受け取ったら、 下記のアドレスどちらかに送ってください」と。 アドレスは、ホワイトハウスと国連。
一時期はやったチェーンメールとそっくり。 1人が2人に送ったとだけ考えたとしても、 リストの最初の方の人の名前なんて 2の499乗回分、 名前を使われている署名リスト。何の意味がある? いくら世界中を回っていても、そうそう500人も 集まらないとは思うけれど、集まってしまったら、 それらのメールが一斉にホワイトハウスに送られるの? サーバー攻撃ですか?それは(苦笑)
顧客リストで送ってしまったのだとしたら、 相当数だと焦ってメールを送ろうとしたところ、 誰かが既に話したらしく、お詫びメールが届きました。 しかし本当に、ろくでもないことを考える奴が多いかも。
反戦運動では1つ、共感したところがここ。 「“戦争をやめよう”の願いを 大切な人への手紙にこめて。 ピースパームの『手紙プロジェクト』」。 思い入れすぎちゃってる長文もあるけれど、 基本的には、署名としての小さな一言集。 気になったら参加してみてください。
2003年03月09日(日) |
『ミー&マイガール』 |
土曜ソワレでこの舞台観てきました。 やたら長いですが、ちょっと苦情たれ気味な感想文です。 でも、この舞台そのものは大変気に入ったんですけどね。
<幕>1幕80分、休憩30分、2幕65分 <演出>山田和也、<翻訳>丹野郁弓、<訳詞>高橋亜子 <出演> サリー:木村佳乃、ビル:唐沢寿明、 ジョン卿:村井国夫、マリア公爵夫人:初風諄 ジャッキー:涼風真世、ジェラルド:本間憲一、 パーチェスター(弁護士):武岡淳一、チャールズ(執事):丸山博一、 バターズビー卿(親族):山賀教弘、バターズビー夫人:白木美貴子、 ジャスパー・トリング卿:花房徹、 ミセス・ブラウン(サリーの下宿の女将さん):有希九美
阿部裕、青柳勝大郎、阿波連朋子、家塚敦子、石山毅、 一倉千夏、伊藤有希、宇田ひろこ、江部珠代、大須賀ひでき、 奥山桃子、柏木ナオミ、河合篤子、川原信弘、KENTARO、 小林仁、須田英幸、祖父江進、高橋真記子、ちあきしん、 中野祥子、西村直人、登坂良樹、林希、日比野啓一、 古郡やすこ、松澤重雄、松本光子、村上幸央、諸戸菜生美、 安田栄徳、吉川哲
きっと、すごーく楽しい舞台なんだろうなと思う。 観終えると気持ちがホコホコ温かくなるような話なんだろう。 悪い人が誰もいなくて互いが互いを思っていて、最後はHappy End。 客席まで降りてきて わぁっと盛り上げちゃう部分もあったりして、 さあこれがミュージカルですよ!ってな舞台なんだろうな。 その良さは感知できちゃったから、何とも不満な部分あり。 面白くはあったのよ。楽しんだ。でもね、どうも満足じゃないの。 温かくない、ってことなのかな?冷たいわけでもないんだけど。 何が悪いんだろう、うぬぅ。
もしかすると、メインキャストが少しズレてるのかなと思う。 特にビルとジャッキーに、それを強く感じたかも。 唐沢君は、『BIG』では大好きだったんだけれど、 今回は、相手への思いが伝わってこない演技が非常に辛い。 ランベスの街にサリーを探しに行く場面でも、なぜか、 何をしに来ているのか分からないから じ〜んと来ない。
それと、最初っから動きがきれいなんですよね・・・。 セリフは江戸っ子調の べらんめえにしてあるけれど、 歌い踊り始めると、まぁなんて優雅な動きかしら(笑) 翻訳が、下町=江戸っ子と思ったのか何か知らないけれど、 しゃべれば時代劇、動けば普通のミュージカルで、 一体あなたは誰??と疑問符だらけのビル。 逆に、教育後のバーバリーは非常に似合っていましたが。 とうとうランベスに戻ると荷造りを終えて出て来た時、 「あなたは本当にヘアフォード家の人間ですよ」 と 言われてキスを受けるシーンなど、ランベスの服装でも、 本当に品があって納得できる仕草だったと思うし。 ただし、タップ踏むとき、必ず足元を見るのは大減点。 ちゃんと前を向いて笑顔で踏める人のはずなのになぁ?
でも、彼の小ネタがなければこの舞台、 もっとどうしようもなく つまらなかった可能性大。 器用な手先を活かして、個人プレーの笑いをたくさんとっていて。 こんなもので笑わせられて楽しいと思うような舞台じゃないはずだと、 心の隅っこで思いながらも、それを楽しまず無視してしまうと、 舞台の大半が退屈になってしまう可能性ありありなので、 細かいことは忘れて、笑いを笑っていました。 退屈させなかったという点では、唐沢君は○。 唐沢@ビルに対しての点数は、合格点に達しないけれど。
涼風さんは、イメージが「女」じゃないんですよね。 人を振り回す小悪魔なのはいいんですけど、色気が違う。 ドロドロされたら嫌だけれど、仮にも誘惑するのなら、 もう少しは女っぽくあってもいいと思うんですが。 明るい歌になるといいけれど、前半の曲は声が合わないのか 彼女にしては驚くほど声量がないし、コロコロ声が変わって大変。 彼女の魅力は、もっと他の所にあるはずとばかり感じて。
逆に、最も心配していた木村佳乃さんは、思ったより○かも。 「とりあえず外れていない」という程度の歌ではあるけれど、 声量はあるのと、話す声のままで歌えるので違和感がないのが ミュージカルとして嫌な気分にさせない大きな利点だと思う。 ただそれは、そのうち声がつぶれそうな不安にもつながるけど(^^; 声質も割といいし、屈託のない笑顔が明るい雰囲気をかもし出し、 演技力も歌も踊りも、とうてい合格点ではないにも関わらず、 まぁこの役柄なら似合ってるし いいかなと思わせられる。 何となく好きになっちゃう感じが大切だと思うから、 彼女は彼女として良かったんじゃないかなと思います。
メインでは、村井さんも久々に好きだったかな〜。 普通にマリアが好きで、サリーを面白がり可愛がっていて。 ランベスの酒場?でのサリーとの場面も、なかなか好き。 マリア公爵夫人は、悪くないけどちょっと冷たいかも。 なぜビルに拘るのかが理由が見えにくい演技なのと、 歌詞の分かりにくい裏声の多い歌声が、この舞台からは浮き気味。 隅っこで小ネタやってる山賀さんとか丸山さんは良かったな。 武岡さん@パーチェスターは、すごい最初の方からソロもあって、 目立ちまくっていたけれど、もともとそういう役なんですか? ちょっとバランス的に?と疑問を感じたけれど、楽しかった。
そう、憲さん@ジェラルド!予想どおり、非常に似合っていた。 思ったよりは歌声も、涼風さんにかき消されていなかったし、 踊りになったらもちろん本業ですから!かっこ良かった〜♪ 『42nd Street』が観られなかった不満が、結構 解消。 そういえば、最初の方の「この耳で聞いた」で笑ったのは、 私の周りの数人だけだったけど、憲さんファン少なめなのかな? 今回、アンサンブルはいいんですよね〜。雰囲気も◎。 元気なシーンはOKな涼風さん&本間憲一がメインになって、 大勢でガンガン踊っちゃう場面になると、気分が盛り上がる。 楽しい幸せミュージカルを観ていることを思い出せる。
セットはきっちり作り込んであって、なかなか好み。 アンサンブルは、踊れる人や歌える人をそれぞれ集めて、 人数もうまく使い分けて楽しいシーンに仕上げてくれている。 初舞台さんは「頑張ってる」雰囲気が抜けてはいないものの、 それが似合う役柄ということもあり、なかなか好印象。 なのに、一本筋を通して締めてくれている人がいない。 それをすべき主役は、全員をまとめ上げて1つの舞台を 作るより、自分独りで小ネタに走るという安易な道を選び、 演出の意図は どこにあるのか全く見えてこない。 出来が、すごく悪いというわけではない。でも、 もーーーーーっっっっと楽しくなるはずの舞台だと思う。 それだけに、とてもとても悔しい。
2003年03月08日(土) |
長い一日。(小学生の日記モード長文) |
最初の予定は、レミゼの一般発売。 某FCで頼んだチケットの結果案内が届かなくて、 バタバタした末、寝たのは2時半過ぎだったにも関わらず、 8時までに帝劇に並んで、チケット購入順番のための抽選。
15分前ぐらいに帝劇地下に到着。楽勝だと思いながら 地上に上がったら最後尾の見えない長い列。係員の人が、 「8時までに列に並んだ方に抽選の権利があります」と。 慌てて走れば、帝劇の外を反時計回りに2つ目の角の手前、 エルメスの前に最後尾。私の後ろはあっという間に延びて、 角を曲がって消えていきましたが。並んで少し、 友人から帝劇の1階席がいっぱいになったとのメール。 入場時にもらった抽選を引くための番号は1656番。 8時少し過ぎ、並んだ人数確定したら、1961人(^^;
以降の予定は抽選の結果次第。やりたいのは2つ。 10時〜稲垣吾郎ちゃんの舞台先行発売電話。 13時〜道玄坂スタジオで慎吾のラジオ公開生放送。 18時までには帝劇に戻って『Me&My Girl』。 予想としては14時ごろの購入順番を引くと思われるので、 吾郎ちゃんのチケットはどこかの喫茶店で電話して、 慎吾の生放送は諦めることになるだろうかと。
しかし、そんな予想は軽〜く覆されて。 9時半近く、ようやく引けた抽選結果は1360番。 購入順番は「3/9(日)10:45」。明日また来いと。 友人間では私が最後の抽選だったのですが、 見事に全員 明日の購入予定。笑っちゃったね。 私なんて、明日は仕事だもん。来られるわけもなし。
・・・というわけで予定変更。 9:30〜、電話でレミゼチケット取り。 10:00〜、電話でレミゼ&吾郎ちゃんチケット取り。 11:00〜、びゅうプラザに駆けつけてレミゼチケット取り。 うまくいったら、道玄坂スタジオに移動して慎吾。
渋谷に移動して、喫茶店で食事後も居座って電話。 いきなり、そばを通りかかった店員さんに 「レ・ミゼラブル行かれるんですか?」と声をかけられて 身構えたら「知り合いが出演されるんですか?」と。 その店員さんの友達が出演されるから行かれるんだそうな。 あいにく まだ知らないお名前の方で、話も弾めず残念。
びゅうが開く前に、友人が ぴあに繋がったけれど、 希望日は既に全日売り切れ。・・・そうですか。はぁ。 期待せずに びゅうに行ったところ、第一希望の プレビューはさすがにゼロだったものの、 他の日は席を選ばなければ何とか購入できて。 ホッとしつつ道玄坂に移動したのが11時半過ぎ。
そしてまた街中に立って待つ。 列は途中で切れながらも渋谷公会堂の前まで。 「この辺りの方は見られないかもしれません」とか言われ。 いいかげんグッタリ疲れつつも、今 帰宅してしまったら、 ミーマイのため帝劇まで出かけられないだろうからと、 ファンでもない友人まで引き止めて待っていました。 途中で吾郎ちゃんチケ敗北も決定して、ぐったりしたけど、 待ったかいあり。見られました〜♪13時半ごろかな?
私たちとは逆に、慎吾はお元気モード、髪もサラサラ。 新CDの話をしている時で、仕事帰りの車の中で、 初めてその曲を聴いたときは、作った槇原さんのこと、 ホントにすげぇ!って思ったって話とかしていたと思う。 ・・っていうか、ロクに聴こえなかったんですけどね(^^; 曲流してる最中、こっち向いて大きな指輪の手を振ったり。 私のすぐ目の前に小学生くらいの男の子がいたので、 驚いたような顔して見せたり、随分見てくれて嬉しかった。
でも、コンサートで見る「SMAP」でも、いいともでの 台本モードでもなく、「HR」での役者モードでもなく、 何だか普通に芸能人していて、異様にかっこ良かった。 たまたま列の切れ目だったから最前列で見てたんだけど、 目の前にいるのが不思議なくらいキラキラで驚いたなー。 もしかするとTVで見るよりも、同じ人間と思えなかったかも。 不思議な感覚。でも本当ぉぉにかっこ良かった。すごい。
16時頃、軽く食事を済ませて帝劇に移動しようと駅へ。 ホームで友人からのメールを受け取り普通に見たら、 前回のレミゼに出演されていた役者さんの訃報でした。 私自身は個人的に関わりもなく、ファンでもない方ですが、 連絡をくれた彼女も含めて親しい友人も身近に多い人で。 突然の死というのは、どんな場合でも衝撃ではあるけれど、 つい最近、初演が大好きだった作品の再演に出演が決まったと 聞いたばかりだっただけに、なぜ?なんで?が飛ぶばかり。
詳細はHPにアップしてあるということだったので、 ファンしていた友人たちに その旨をメールしたり、 夕方購入の順番を引いたため、まだ帝劇地下にいた 知り合いたちにも、簡単に事実を伝えて歩きました。 レミの発売日に前回レミ出演者の訃報を聞くというのは、 個人的なイメージより出演者としてのイメージが強い私には、 何かの符牒のような思いが強くてならなかったのですが、 やはりそう感じる人は多かったようで、ひとしきり、 前回のレミゼに思いを馳せてみたりする時を持って。 そうやって彼を思い返し語る人が多いことで、 少しでも、これから演るはずだった多くのことへの 無念が癒されるといいなと思います。
そして、ようやくミーマイ。 感想はまた別に書くことにしますが、 評判がイマイチの割りに補助席まで出る盛況にびっくり。 某所でお願いしたら断られた日もあったので、 予想できた事態ではあったのですが、信じてなかったかも。 しかし、久々にD列で観ると帝劇の舞台って高いですね。
朝、帝劇に着いた約14時間後に、帝劇を後に。 ようよう帰宅して少しネットを巡回したら23時。 昼間と同じ髪型の慎吾が、生放送でブッシュを語ってる。 いろいろ考えなくちゃいけない話をしているようだけど、 いつになく立ちまくっていた一日で、体がそろそろ限界。
最後まで見て「次は、COUNT DOWN TV チェックしなきゃ・・」 と思った記憶だけはあるけれど、気がついたら朝(^^; いいとも!の細野さんの声で目が覚めたということは、 無意識のうちにも、F1を見ようとチャンネル変えたのかな? 8日の最後の予定は、25:45〜'03年F1初戦の予選観戦でした。 各車1周しか走れなくなった予選、どんなふうに展開するのか、 今回は見ておきたかったんだけどな・・・。結構 残念。 決勝放送は仕事中だけど、せめてタイマーをかけておくとしよう。
・・・というわけで、今は9日の昼。 日曜は午後から出勤にしようというリーダーの主張に 強く反対しなくて良かったと思いつつ、今から仕事してきます。 実は一応、できれば朝から行くとは言ってたんですけどね。 はぁ。まだ何か、ダルいようですが・・・。
2003年03月07日(金) |
SMAP in NEWS23 |
相変わらず仕事してたら、Mステは見そびれたのですが。 でも、これが見られただけで今日は気持ちよく寝られそう。 「あ、歌ってくれてる」なんてことで感動しちゃいけないけど。 でもね、生放送でちゃんと歌ってくれていて、表情が見えて。 5人ともこの歌好きなんだなぁ!と思えるのも嬉しくて。 こいつら歌手だったんだな・・と、今更 感じてみたりもして。
イラク問題の国連決議当日とあって、 反戦の話が大半の今日のNEWS23だったけれど。 真面目な話を語るとなると、拓哉の独壇場だけれど。 シャツもピースで、いろいろ言いたいんだろうなと思ったり。 でも、単に反戦歌扱いされるのは不本意なんだろうな。 この歌を広められるのも反戦の思いを伝えられるのも 嬉しいけれど、この歌=反戦と思われるのは嫌だというか。 多分「槇原さんに申し訳ない」という思いも強いのかも。
私にとってもこの曲は、最初に聴いたときから、 生まれてくる自分の甥か姪にあげようと思った曲だけに、 最初に反戦歌扱いされた時には本当に違和感があった。 今ではその理由も根っこは同じものだと分かるけれど、 それでも単に「反戦歌」と言われると抵抗はぬぐえない。
普段は拓哉の、進むべき道が見えているような、 悩んでも最終的な道は迷わず進むような姿は苦手。 でも、この歌を「反戦歌」として消費してほしくない という気持ちにだけは、絶対に共感できるから。 反戦は反戦でいいよ。言いたいことの1つではあるから。 でも、なんで戦争反対と言うのか、それを雰囲気で 終わらせてほしくないというか、ブームで済ませたくない。 その気持ちがあってなお、肝心なことが伝えられるならと この番組に出て、生で大切に歌ってくれた彼らの姿は、 本当に嬉しかった。ファンで良かったとしみじみ思った。 ・・・って、結論が少しズレている気もしますが(苦笑)
2003年03月06日(木) |
生島治郎氏、死去・・・。 |
駒田一さん、お誕生日おめでとうございます〜♪ 今年はレミのプリンシパルかぁ・・・。 気分的にはちょっと「思えば遠くへ来たもんだ」(笑) でも、本人も好きだと言うとおり小さな舞台も多いので、 バランス取れた活動状況は、結構 うれしいかなぁと。
・・・で、タイトルの話ですが。 生島治郎さんが亡くなられました。 3/3だったそうです。全然知らなくってショック。 『南京路に花吹雪』が好きだと言ったら友人が、 それは、この作品に影響を受けて書かれたんだよと 言って持って来てくれたのが、『黄土の奔流』。 面白かった。「ハードボイルド」と言われるものが、 こんなに私に違和感なく引きずり込まれて読めるとは、 当時まったく思っていなくて、快感なくらいでした。
寡作な方だというのに全作品読んだわけでもないくせに、 ファンだなんて言うつもりはないです。でも、 たまに出る本は、この人は何が面白いということか 本当によく分かっていると思わされて、幸せでした。 残念。もっと書いてほしかったです。
2003年03月05日(水) |
『マウストラップ』東京初日 |
<作>アガサ・クリスティ <演出>大和田伸也 <幕>1幕65分、休憩15分、2幕65分くらい。 <出演>内海光司、勝野雅奈恵、岩田翼、淡路恵子、 入川保則、団時朗、高汐巴、戸井勝海
石川県で既に初日+1回公演を行って、3回目が東京初日。 初日だ〜初日だ〜♪と思っているのは私だけ? ウイークデイマチネのせいか、客席の入りも7〜8割。 夜の方が込んでたというのも当たり前だったのかな〜。 知った顔も少なく、開演前はちょっと寂しい気分もあったり。
内容は、地味だけど何とかまとめてきたかなという印象。 『蜘蛛の巣』とは打って変わってしっかりしたセットは○。 そして、その印象を最も強く受けるのは、内海@ジャイルズ。 本当に普通。自然。ある意味 非常につまらないとも言えるので 好みはあるかもしれないけれど、個性の強いキャラたちの中で この位置にあるなら、この舞台での彼はまあ正しいと思った。 感情の流れもきっちり出ているし、巧くはないけどいい感じ。 ただ、出てきた途端に客席からわいた拍手には正直驚いた(笑) 逆に勝野さん@モリーのメイクがきつかったのは私的には減点。 スラリと背の高い夫に比べて厚みのあるコロンとした体型とともに、 ヤボッたい雰囲気を出したかったのかなぁ?ずっと違和感でした。
一番好みだったのは、淡路恵子さん@ボイル夫人。何しろ上手い。 ケースウェル(高汐巴)との会話などでさりげなく説明される イギリスの時代背景なんかが実感される品と疲れも とても好き。 レン(岩田翼)も、うるさい役なのに舞台的には邪魔でないのがすごい。 これがクリスティの舞台だと思い出させるのはこの2人だけかな。 入川さんの柔和さは悪くないけど、少佐としても何としても後一歩。
戸井さん@トロッター刑事は、少し力入りすぎ(^^; 周りが芸歴の長い方ばかりなので そう見えるのかもだけど。 私が中学のはじめに劇部に入るきっかけとなったのが、 この舞台のトロッター刑事をされた部長さんだったので 何より思い入れのある役だし、点は辛いのかもしれませんが、 最初に登場した場面での明るさと、途中での騒ぎ方が違和感。 確かに最後に実は「○○○○」だったからという事実があるので、 そう思って観れば違和感ないのかもしれないけれど、それじゃあ 逆に、登場人物たちから疑念を抱かれる可能性大なのでは?
でもエンディングの彼は すごーーーく良かった。 すべてが判明して、ケースウェルに抱きしめられている時の 彼の表情が、それまでのイマイチ感を吹き飛ばしてくれた。 ネタバレになっちゃうから詳しくは書けないのが残念だけど、 観に行く人、確認してみてください。過去が納得できるから。 普段、ここでは全くネタバレ気にせず書いてるんですけど、 カーテンコールで今一度「エンディングは言うな!」って 釘さされてしまうので、さすがに書けないです(^^; 有名な話だし、知ってる人は知ってると思うんですけどね。
以上。個々はまあまあ好きなので、もう少し回数を重ねると、 クリスティのウェルメイドな幸せ感が上がってくるのかな? その辺りに期待して、また行こうと思います。点甘すぎ?
2003年03月01日(土) |
劇団四季『マンマ・ミーア!』 |
<幕>1幕65分、休憩20分、2幕85分(多分) <出演> ドナ・シェリダン:保坂知寿、ソフィ・シェリダン:樋口麻美 ターニャ:羽永共子、ロージー:青山弥生 サム:芝清道、ハリー:八巻大、ビル:野中万寿夫 スカイ:田邊真也、アリ:森実友紀、リサ:五十嵐可絵 エディ:川口雄二、ペッパー:望月龍平
中村匠、村中弘和、岩城雄太、太田浩人、丹下博喜、 中島大介、吉賀陶馬ワイス奥田久美子、沼上麻子、 岡聡里、濱田百恵、樋口茜、丸山れい、村上久美子
会社の観劇会で『マンマ・ミーア!』観てきました。 正直、大して期待していなかったので、 観劇会に決まった時点で、自分では観ないと決めたのですが、 思ったよりずっと素直に楽しめて良かったかなという気分。 自分でわざわざチケット取りして観ようとは思いませんが。
私にとってはやっぱり、楽しむためのハードルが高いんです。 感情より先に母音ばかりが感じられてしまう台詞回しとか、 「じんせえ〜」とか「うんめえ〜」という歌い方とか。 オープニングから出ているアリ&リサが特に そうだったので、 久しく四季を観てなくて忘れていたはずの苦手意識が、 あっという間に蘇ってきて、辛い気分になってきてしまう。
そこで助かったのが、観劇会だったこと。 隣の席が、年に数回舞台を観るという理想的観劇ファンで、 彼女がすごーーくビルが気に入って、楽しんでたんです。 もう1幕の途中から明らかに分かる気に入りようで。
せっかくなので彼女のテンションに同調して楽しんでみる。 「いくら声がよく出る人たちだって、母音歌いで コンサートミュージカルされたってな(-_-;;)」とかいう マイナス感情を押し込めて、コンサートモードに。 『SHOCK!』を観るとき同様「お話のあるコンサート」と思えば 演技が下手だろうがセリフが音としてしか聞こえなかろうが、 音楽そのものが楽しくなってくるから。
幕間もプラス思考で。 彼女が「女の人に比べて男の人の声、小さいですよね」と言えば、 「でもサムの人なんて、すごい声持ってるんだよ。後半、 ソロとかあれば圧倒されちゃうかも。」と答えてみる。 私、本音の話、芝さんの歌声うるさくて嫌いなんですけどね(^^; でも不思議なもので、今日は芝さんの歌、声量に感動しました。 歌い終わって素直に「すご〜い、すご〜い!」って拍手する私。 保坂さんの ますます演歌がかった歌とのデュエットでも、 うひゃぁ・・・と目を丸くして圧倒されてしまいました。
そんなこんなで、カーテンコールも楽しかった(^^) 前の人たちが立ち上がった時「立つんですか?」と聞かれて、 「立とうよ、立とう!」って立ち上がって踊っちゃったし。 ホントにこういうミュージカルは気持ちの問題なんだなぁ。 舞台そのものの出来うんぬんよりも、心構え一つで楽しめる。 あ、でも、これだけガンガン歌いましょうメンバーだと、 八巻さんの声は小さくて、なかなか寂しく感じるかも。 他の舞台でなら気にならない程度だとは思うんですけどね。 そう思うと、なるほど四季の舞台で慣れた人にとっては、 他の舞台の歌声は物足りないだろうと、強く感じました。
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