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2003年02月27日(木) |
香取慎吾@大河主役。 |
甥っこに会ってきました。 まだ生まれて1日経ってないのでガラス越し。 でも、まだ1日経ってないのに全然サルじゃなくて、 「鼻がOくん(@パパ)そっくり!」とか言えるくらい。 なんか本当に育ちきって出てきましたという感じで、 しかも隣近所の子たちよりプクプクしてて可愛い。 へぇ〜・・・。という感じだけれどね、まだ。
で。香取慎吾@近藤勇in大河ドラマってのはどうよ? いや私なんて、新撰組にはこれっぽちも思い入れがなくて、 近藤勇って言ったら『彦馬がゆく』の阿南さんぐらいしか 思い浮かばないなので、似合う似合わないは論ぜないけれど、 それにしたって、大河の主役というだけで、結構もにょる。 しかも「局長」でしょ?「長」!慎吾って長男のくせに 妙に末っ子体質 身についちゃってるんですけど(^^; 大体 彼、時代劇なんてできるんかい?
彼の時代劇って『腕に覚えあり』ぐらいしか記憶にない。 それこそ、まだ売れてない青くさいころ。14歳くらい? 一応、敵討ちかなんか考えてる青二才の役柄で、 どうしようもないなりに剣を構えていた記憶はある。 でもその後は 舞台で『怪談・にせ皿屋敷』を2度やっただけ。 あれも7〜8年前だし、しょせん「なんちゃって時代劇」で、 普段の慎吾があのパワー活かして輝いてればOKだった代物。 多分、殺陣なんかは『腕に〜』でやって以来なんだろうし、 それどころか最近は、立ち回りも真面目にやったことなさそう。 スマスマでのコントだって、拓哉とかは綺麗に蹴りきまるけど、 慎吾のって、どこまでいっても「慎吾蹴り」なんだもん。
慎吾ファンとしては、これを機会に あるはずの身体能力を引き出して、「慎吾」の魅力だけでなく まともな演技もできるようになれば芸能人寿命も延びるかも?とか、 あざといことを考えてしまうのですが、そんなの思ったところで、 タッグ組んだ相手が三谷幸喜だもんな・・。彼、今の慎吾好きだし、 真面目に基礎訓練させるよりは今までどおり、勘に頼った 勢いの演技をさせることを喜びそうで、非常に不安。
作:三谷幸喜って決まった時点で既に、去年の大河みたいに、 「なんちゃって大河」になるだろうことは覚悟してたけれど、 それに慎吾が巻き込まれて叩かれるのは嫌だなぁと思う。 最低の評価で始まるなら、思ったよりマシなら認めてもらえるし、 意外にチャンスなのかもしれないな〜とか思ったりもするのに。 だから、頑張ってくれよ、慎吾!周りもどうも、 山本耕史@土方歳三とか藤原竜也@沖田総司とか、 人に合わせて演技してくれるタイプがいないようだから、 自分がやらなきゃどうしようもなさそうだし。 あぁぁ〜・・・不安で胃が痛い・・・・。
2003年02月26日(水) |
私事ですが(*^^*) |
えっと、すみません。 何故か分かりませんが、24日の日記更新されてなかったようです。 ずーっと「戸井さんBDおめでとう」だけだったんですね(^^; 何だかさすがにちょっと、恥ずかしいような気も。 タイトルがタイトルだけにアクセスも多かったようですみません。 どこに行ってしまったのか、見つけ出しておきます。
で、今日の日記は思いっきり私事なのですが。
「甥っこが生まれましたーーっっ!!」
妹が、本日夕方に男の子を出産しまして。 私、友人連中がなかなか結婚しないヤツらばかりなので、 身近な子供って、盆とかクリスマスとか正月に出勤すると たまに出会うことがある会社の先輩の子供ぐらいで。 それでも、まだうーーんと小さいうちは良かったけれど、 ちょっと成長して人見知りとかされると困ってしまって、 「見ててねー」とか言われても、2人で黙ってるくらいで。 子供にも伝わるくらい、恐る恐る対してるみたいなんです。 そうしないで済んだのって、高松の友人の子ぐらいかな?
なのでもう、どうしたらいいやら(^^;と怯え少々。 でも、あの妹が母ねぇ・・・という感動もあったりも。 私の直接ではないけれど、遺伝子が繋がってる小さな世代。 ちったぁ未来のことも考えてみようじゃないかとか、 柄でもないことを思ってしまうのも不思議だったり。 まぁまだ出会っていないので、それほどの実感ではないし、 何をしたらいいのやら・・・感はまだまだあるのですが、 少ーしずつ見知らぬ世界とつきあってみようと思います。
何はともあれ、めでたい! よくやった、妹!!あ、つきそってた旦那さんもお疲れ〜。
2003年02月24日(月) |
レミゼ、アンサンブル日程発表(^^) |
とりいそぎ。 日付が変わらないうちに、これだけは書いておこう。
戸井さん、お誕生日おめでとうございます〜♪
後ほど、ちゃんとタイトルに従った内容に編集しますー。
ちらっと見たニュースに出ていた フランスのドビルバン外相がかっこよくて、 また何だか言っている事もかっこよくって、 いきなり親仏になっている かずきです(笑) かっこいい人が大統領とか外相なんかをやっていると、 あぁ民主主義だなぁと思ったりする私は変な奴です。 だからきっと、小泉さんが首相なのは正しいんです。 選挙前しか何も決められないと言っちゃう人であっても(大笑) あ、でも、アフガニスタン暫定政府の大統領もかっこいいのは、 一体 何でなんだろう?(^^;
で。レミのアンサンブルキャストまだ出ないのかな〜? 数日前に、全キャストが出たHPあったけれど、 騒ぎすぎたせいか、保存する前に消えちゃったし。 自分の出演日だけ出してるHPは他にもあるけれど、 全部つきあわせて日程表を作るのは さすがに面倒。 それに、知りたい人のところでは一言も触れてくれないし。 22日には発表するって、東宝が言ってたと思うけど、 明日の昼までに出るかな?13時から先行なんだよぉ。
9月分のマリウスとテナ妻の追加はありましたね。 どうやらテナ妻の瀬戸内さんは観たことなさそうだけど、 泉見くんの舞台は、実はほとんど観ているという事実が。 個人的に、演技力には非常〜に不安を感じるのですが、 柔らかい雰囲気があるし、3マリウスの中では一番好み。 ただ、9月にマリウスを演るのなら、7〜8月も、 私の当初の予想通りのアンサンブルをしてほしかったかも。 絶対、プルヴェールだと思ってたんだけどなぁ・・・。
7〜8月は「とりあえず全キャスト観よう」という観点で チケット押さえたけれど、9月はもう少し好みによって きちんと選んで観られるといいなぁと思っています。 いや、9月分発売前に9月分アンサンブルのキャストまで 発表になるという保証はどこにも無いですけどね(苦笑)
2003年02月18日(火) |
かずきの状況報告(笑) |
なんだか毎日、終電前後まで働いています。 午後にならないと仕事が来ないんだから仕方ない。 出勤も遅いからそんなに大変じゃないんですけど、 でも、仕事がなくても10時までに出勤しないと 半休扱いになっちゃうので、ガンガン有休減ってます。 どうも理不尽な気がするんですけど、 中小のくせに そんな所だけ融通利かないし。 意地でも朝から行って寝てればいいのかなぁ?
時差ボケ状態で暮らしている友は、GBAです。 今更なんですけどねー、去年の春に発売された 『ファイアーエムブレム封印の剣』にはまってます。 シュミレーションRPGという分類になるのかな? 実は既に再来月には続編が出る予定もあるのですが。
このシリーズはファミコン時代から好きだったけれど、 前回スーファミで出たのがどうにも難しすぎて 途中 挫折したので、今回のは買ってなかったんです。 そうしたら、今度は最初は簡単なモードで始まって、 一度クリアしたらハードモードでできるとかいうし、 中古で安かったから手に入れたら、やっぱり面白い。
将棋みたいに、一手一手先を読みながら進める楽しさ、 好きなキャラクターを育てていく楽しさ、両方あるから。 大好きなキャラクターが死んじゃうと、その面はやり直し。 そのまま進められるけど、心情的にムリなのがこのゲーム。 だから私みたいに先が読めない人間は、しょっちゅう キャラを殺してしまって時間かかって仕方ないけれど、 その分、長いこと楽しめて、それはそれで嬉しいです。
・・・って、世界的に戦争反対デモとかしてる中、 ゲームの中でとはいえ戦争して楽しんでていいのかね(苦笑) 時差生活していると、ニュースすら見なくなってヤバい。 新之助も、どんな状況で報道されているのか分からん・・。 「隠し子がいたんだって!」という事実しか知らないので、 何故そんなに叩かれているのか、ちぃとも分からないのでした。 誰か、彼が何をやったのか、ちょっと教えてください。 まぁ教えてもらっても私は堤さん目当てで大河見るだろうけど。
2003年02月15日(土) |
はじめのいっぽ親睦会 |
駒田FCの「親睦会」です。 その名のとおり、何もやってません。 大き目のカラオケボックスみたいな狭い部屋に 1つにつき6人の丸テーブルをギチギチに詰め込んで、 50〜60人のFC会員だけが集まって、食って飲む。 最初のうちなんて彼、マイクも持たないで話してるし、 ファンと同じ高さの椅子だから全く見えないし、 かすかに聞こえる会話は「俺、何もやらないから」。 「これ仕事じゃねえもん」。をいをい(^^;
一応 写真はOKだけどフラッシュ不可。逆光でも。 「これプライベートだからさ。いや違うけどね」 そう、違うんですよ!多分この値段じゃ「駒田一」の 2時間分の給料は出てないしボランティアだろうけど。 歌ったりはしない。話すだけ。それもごく適当に。 見えなぁい・・という声が多かったのでさすがに、 椅子からは立ち上がって窓の桟に腰掛けてくれたけど、 そこでガンガン飲んで真っ赤っ赤になってる駒田さん。 乾杯の時からは、マイク持って話し続けてくれて。
でも、名前も知らない同士の席だったけど、 会員ばかりのせいか顔は何となく知ってる人が多いし、 注文取ってリモコンで入力したりしなくちゃもあって 自然と近所の人と会話が進むし、不思議と楽しかった。
駒田さんはレミのオーディションの裏話とかしてくれて、 それも確かに嬉しかったんだけれど、それより 飲んでる彼を肴にファン同士が親睦を深めた感じ?(笑) それだけで愛が高まっている私もなかなか不思議だけど つい一昨日に、納得できる舞台を見せてくれた彼だから、 楽しそうに話して飲んでるの見てるだけで、十分 満足。
あんまり幸せそうに飲んでるんで、同じテーブルの人と 「飲んじゃいましょっか!」ってアルコール飲んじゃったし。 翌日私も彼女も仕事なんで、最初はやめてたんですけど。 そういえば、彼女の名前も聞かなかったな。別にいいけど。 何にせよ、飲み放題で少し食べて笑って¥3500-。 本来なら「彼の舞台を肴に」ファンがやるようなことだし、 変な気も少しするけど、楽しかったからいいや、私は(笑)
2003年02月14日(金) |
E1グランプリ6回戦東京大会 |
まずは結果。
<赤>悪魔超人:14票 <黄>ミスカリフォルニアダンディ:57票 <青>劇団 早乙女鯉次郎一座:92票 <オレンジ>i_garden:22票 <グレー>ActLab.:105票 <緑>劇団GINGUIS FARM:121票
劇団名の頭についている色は、投票用の棒の色。 入り口で、アイスクリームバーに色を塗ったような棒の 6色セットを輪ゴムで束ねたものを1人1組もらい、 全ユニット観終えた後で、面白かった劇団に投票する。 自分の色の票が多かった劇団が勝利というシステム。 劇場は、舞台というよりイベントっぽい熱気であふれ、 入り口からずっと記録用VTRが回っている。 通路にも補助席が出て、そこそこ埋まっている。 各ユニットの開始前に、ユニット名を書いた札を持った ラウンドガールが出てきて「Fight!」という声がかかる。
票数は、私としては割合に納得。 オレンジより黄色の方がつまらなかったとは思うけれど。 赤と黄色に関しては、たった20分が苦痛なほどだった。 本当に予選をやったのかどうか、主催者の目を疑いたい。 比較するのが無駄と思えるほど力の差が激しいのでは、 大会の意義にすら疑問を感じさせてしまうと思う。
また、東京大会は2日にわたって行われ、 両日の2位までと、3位のうち得票数の多かった方の、 計5ユニットが、東京決勝に進出するシステム。 前日の3位劇弾スペースノイドは得票数96票なので 数値としては、彼らが決勝進出確定となるはずだった。 しかし、得票数を発表した後にいきなり司会者が スペースノイドは規定に引っかかるようなことをしたと発表、 しばし裏と相談する様子を見せた後に、総投票数に対する 2劇団の獲得票率を比べると・・などゴチャゴチャ言った後、 5ユニット目は後日発表すると発言、不透明なまま終了。
本日の3位は どうやら主催会社に所属する劇団らしく、 「やっぱりこんな所で負けさせられないよねー」などと 声高に言う人物も見かけたし、非常に後味が悪かった。 帰宅後に調べてみたところ、劇団スペースノイドは、 思い切り火薬を使ったりして法律にも違反していたらしい。 そうであるなら、今日の舞台を始める前か せめて開票前に 「昨日の3位は○○の理由で失格となりました」と、 一言告げておくだけでも状況は全く違ったと思う。 その上で、4位だった劇団と比べるのが筋ではないのか? 既に第6回、全国展開の大会だというのに手際悪すぎ。 どのように発表するかで主催の力量が問われると思う。
<各ユニット評> 赤は、狭い舞台の手前から1/3辺りに、道路工事で 使うコーンのようなものを並べてその前で意味のないセリフ。 終了時点で、非常に気持ちよくスッキリと目が覚めたので、 多分、20分中15分くらいは寝ていたのではないだろうか(苦笑) でも感覚としてはすごーーーーーく長い間耐えた気分。 20分中12〜13分は頑張って観たつもりだったんだけどな・・。
黄色もコーンの代わりに椅子を使っている程度の違い。 一応、ストーリーらしきものはあったけれど意味はなし。 サクラらしき人の笑い声もタイミングが分からないらしく、 パラパラと起こるので非常に意味なし。1ユニットにつき 60枚までは売ってもいいらしいので、57票はその成果か。
青。べたべたの泣かせ系ストーリー。 自殺する時に一瞬躊躇した人だけが来られるという場所。 そこに来た人は、望む1か所の1年後の様子が見られる。 主人公のサラリーマンは自宅を見て、子供が生まれたこと、 妻が、彼の死に責任を感じていることを知って生き返る。 最初の方は、説明を入れずに状況を理解させるセリフ群で センスを感じたけれど、途中から「感動してくれ!」構成。 「私が悪かったわ!」的な長セリフをいきなり音楽の ボリューム上げて絶叫されても退いちゃうってば(^^;
オレンジ。どこかで見たようなものの寄せ集め。 しかも、コントではなくシリアスなのに、夢オチ。 20分だけの持ち時間中、最初に登場人物紹介の映像を流し、 ダンス始めて1か月経ってる?と聞きたくなるような 体の重そうな音楽に乗っていない踊りを多用する。 主役(劇団主宰?)の声があまりに通らず聞きづらい。 ただ、背の高い人がスター・ウォーズのパロで、 ビームサーベルを振り回したタイミングだけは面白かった。
グレー、ActLab.。ユニット構成員各々が 自分の売りを披露して楽しませるだけのコント調だが、 それに理由をつけて20分の舞台にまとめた脚本を評価。 それぞれの売りも楽しめてテンポ良く飽きなかった。 長い舞台としてはともかく、20分魅せるという意味では 贔屓目なくても一番まとまっていたと感じられた。
緑。やっと舞台を観た気がした。はぁ。 最初は言い争うカップルのセリフに振り回される店員の コント調のかけあいに笑うだけの感じだったが、 ケンカの理由になった、彼女の家訪問の場面に移ると、 そこでの演技がしっかりしていて面白いなと感じられた。 兄と思ったら元彼、義姉と思ったら親友、一緒に風呂に 入っていた おじさん×2とおばさんは、母・父・叔父。 などの設定は、20分では若干 不愉快なほど消化しきれて いないと感じられたが、2時間なら面白そうな予感があった。
2003年02月13日(木) |
『ミラクル』再々演。 |
<幕>全2幕。各1時間ぐらいだったかと・・・。 <原作>辻仁成 <出演>あおい輝彦、横瀬竜子、駒田一、井上一馬、 鈴木輝美、小野文子、武田茂、茂木沙月、川本昭彦、森隆二、 三品英士、大塚庸介、歌納有里、今宮多力香、坂口阿紀、米谷美穂
なんか、もう、泣いちゃって泣いちゃって。 もとが絵本だし、本当に単純な話なんですけど。 母は出産で死んでしまったと息子のアル(小野文子)に 伝えられず、「雪が降ればママは帰ってくる」と言って 冬になるたび南へ旅をして暮らしているシド(あおい輝彦)。 でもある年、その町に雪が降ってしまった・・・という話。 本当にそれだけなんだけれど。
初演の時は「原作はいいんだろうな」と思った。 ただ、♪KO・TO・RIという曲だけが印象に残った。 葉っぱが1枚落ちた、それで気づいたんだと、 自分が大人になった瞬間を語る少女の歌。 「ミラクル」は、何も特別なことじゃないと、 他の人には何でもない瞬間なんだと、歌だからこその力で 納得させ、ラストのアルのセリフに真実味を持たせていて。 その構成は素晴らしいと思ったものの、他の場面には ぶちぶちと切れる感じがあって、どうも納得いかず。
それが、小さなセリフの変更や ♪ミラクル などの曲の順番を変えたことによって アルの中で疑問が膨れ上がり、真実を言ってくれない 大人に対する不満や嫌悪を通る道筋がはっきりした感じ。 静かに一滴ずつ溜まる心の中の水。やはり一滴で溢れる。 そんなミラクルの瞬間が自然に理解できてボロボロ泣けて。 アルにだけ見える、真剣なのに どこか抜けた幽霊たち、 ダダ(駒田一)とエラソーニ(井上一馬)の優しさが、 ひね曲がることのないようアルの素直さを支えて。
1つだけ不満があるとしたら、シドの歌ですが。 1幕では歌わず、2幕の大盛り上がりで2曲のみ。 今こそ真実を言おうと、アルにママとの出会いを語る歌。 歌い終えて言うぞ!とした瞬間に雪が降ってきてくじける。 2曲目は直後、勤める店の歌手に偽のママ役を頼み込む歌。 これがねー重すぎるんです。「感動させよう!」気分。 やたら切々と歌い上げられると、涙がひいてしまう。 そこまでの あおい輝彦、酒びたりの崩れた感じが良くて、 なかなか見直していたのに、ここでガクンと評価落ち。 2曲ともいい曲だけど、「いい曲」歌いされてもさ(^^;
でもその後アルの「ちょっと考えたいから 1人にしてほしいんだ」発言があり、エンディングへ。 ダダとエラソーニが絶妙の表情で顔を見合わせて消え、 再び♪ミラクル。アルの♪ミラクル最後のピアノソロは、 盛り上げておいて間を置き、静かなトレモロで終わり。 コトリと心に落ち着くミラクルが感じられて好き。 なんだかきれいな気持ちになれる舞台でした。大好き。 あ、一応、駒田モードのミニ感想はこちらで。
おまけ。 稽古場見学会で頂いた秘密のプレゼントは「雪」でした。 細い試験管みたいなガラスに「MIRACLE」と雪の結晶の シールを貼って、舞台で使った雪を詰めてラッピング。 本当にこの舞台が好きでなければ出てこない発想だと 感じたら、また更にちっちゃく幸せになってました。
もう1つついでに、「各地の名産品」コーナーは、 「バレンタインチョコ買いました〜?」で、すべってた(笑) ♪もっともっともっともっともっともっと・・・のシーンは、 練習で見てたのとは違う動きになっていて ちょっと残念。
2003年02月12日(水) |
市村正親 in『HR』 |
市村さんが出るので、ちゃんと『HR』見ました。 慎吾が市村さんのことをヤケに気に入ったようで、 各所で「市村さん すっげー面白い!」発言を 繰り返していたので、ちょっと楽しみでもあって。
でも・・・どう? 久々に〆めは面白かったと思うけれど、 やっぱりキャラに頼っていて出来はイマイチ。 つまんない脚本でも面白くしてくれていた 救いの白井さんが転勤で中退してしまい、 代わりの浅野さんキャラがまだ固まってないのに、 そこでゲストって三谷さんのやりようも気に食わないし。
しかも市村さん、あの発声はどうよ? 第一声から、うわあ舞台声(^^;と思っちゃった。 つられて戸田さんも初回ノリに寄りがちだったし いくら巻き込み型といっても、あれはやり過ぎでしょ。 随所に散らばる市村ネタは楽しんだけれど、 それじゃあ内輪受け。TVでやることじゃないよ。
市村・香取・酒井3ショットがこちら向いた〆めは、 キャラクターの勝利という感じでちょっと良かったし、 最後が良かったので、何となく納得した気分も。 でも、これって違うだろ〜?が事実ですよね、多分。 2クールも終わりに差し掛かっているというのに、 未だに何がやりたいのか見えてこないドラマ。 三谷さん、これはさすがに失敗じゃないのかなぁ?
最後に関係ないけれど。 前に一度だけ市村さんにサインをお願いした時に 「お名前は?」と聞かれて「ちかこです」と答えたら 「『ちか』!おそろいだ!」と言われた幸せな記憶があって。 そうか、私もチェッキーさんだ(^^;とか思ってました(笑)
2003年02月10日(月) |
亜門版『ファンタスティックス』 |
<幕>1幕55分、休憩15分、2幕60分だったと思う。 <演出>宮本亜門 <出演>井上芳雄、高塚恵理子、斉藤暁、岸博之、 なすび、二瓶鮫一、水野栄治、山路和弘
・・・・・えっと(^^; ちょっと困ってます、はい。 目的はあったんですよね、山路和弘さんという。 山路さんがエル・ガヨと聞いて狂喜乱舞して、 絶っ対行くぅぅ〜!と騒いだ記憶もまだ新しく。 山路さんファンと一緒に観に行ったわけですし、 開演前にパンフレット開いて山路さんのコメント見て、 「僕のような若造には不安な訳です」に笑ったりして。
でもね。山路さんは勿論素敵だったんですけど、でも。 私の心をさらったのは、・・・・井上マットだったり(^^;
何と言うかもう「かわいい」としか言えないというか。 何に対しても素直に興味いっぱいというか、若くて青くて。 どう表現したらいいんだろう?とにかく真っ直ぐで自然。 等身大で、まんま似合っていて、驚くほど魅力的。 ロクでもないこと真剣に信じちゃってる子供なのに、 なぜか怒れなくて「お前いいかげんにしろよ(^^;」とか、 苦笑しながら見守って、時々後ろから突付いてみたい。
だからか、エル・ガヨも普通の色悪な感じとは違って。 どこかに青さも感じるエル・ガヨだったんですね。 期待していた色気と存在感だらけのものとは違うから、 最初のうちは何となく中途半端だなぁと不満に思ったり。 でも、だんだん納得して見えてきたのは、 マットやルイザに甘いエル・ガヨだってこと。 ちゃんと成長する物語だからと突き放してしまわず、 突き放した後でこっそり様子を見守ったりしてそう(笑) 後で見たパンフレットに「僕が子供を見る目線」とあって、 あぁまさにそうなのかもと妙に納得したり。
本来のエル・ガヨは、舞台上にいる演出家というか、 登場人物をエンディングまで導く話のお膳立てを整えて、 その物語を観客に見せるものだと思うんですね。 ミュートと こまめに連絡を取って小道具を出させたり。 でも「亜門です!」な演出にもう1人演出家はいらない。 だから山路エル・ガヨは、マットたちと同じ土俵上で 対等に向き合った場合に感じるものを演じたのだと思う。
お話に対する神様なエル・ガヨを期待していただけに、 最初のうち、ちょっと不満を感じてしまったのが残念。 しかも、照明過多な亜門演出、結構 苦手だったし。 舞台上に客席を置いて実質の舞台を狭くしたり、 マイクボリューム落として生っぽい舞台にしたのは 個人的に非常にOKだったのですが。
まぁでも。 高塚ルイザは、私のファンタスティックス史上最強に 生意気でキンキン声でムカつく小娘でしたが(苦笑)、 それですら、山路エル・ガヨを通してみると 「まだまだ子供だから仕方ないか」ぐらいに思えた。 そんな視線を通して見てしまったら、井上マットへの 愛しいと感じる思いは 更に8割増しくらいだった(笑) いきなり、驚くようなことを思いついたり思い込んだり、 全く飽きずに見せてくれそうな お子ちゃまマット。 それは本当に、まんまファンタスティックスのマット。 でも、それを見守ってしまうエル・ガヨ?? やっぱり『ファンタスティックス』じゃないと思うけれど でも、とても魅力的な人たちで嬉しかったです。
2003年02月08日(土) |
ActLab.第4回公演 |
ActLab.第4回公演に行ってきました。 正直、8割くらい行かないつもりだったんですけど。 第3回公演はどうにも つまらなかったし、 公約を違えて1年以上も公演打っていないし。 でも、別のチケット取り電話を終えてふと時計を見たら 15分で出れば開演数分前に着きそうな時間だったし、 送られてきたチケットの裏に分かりやすそうな地図が 載ってたから、よし行くか!と気分を盛り上げて。
『Returns 〜え?まだ残ってるんだけど〜』 <幕>休憩なし:約120分 <作・演出>中島透 <出演>鈴村近雄、横山敬、松田紀子、近藤大介、 浅山裕志(原田オフィス)、斉藤岳(手力プロ) <声の出演>鵜野樹理(俳優座)
結果。意外と面白くて良かった。 相変わらず、ガーーーッと笑った感じじゃないし、 何かを考えさせるとかって代物ではないんだけれど、 それぞれのキャラクターをちゃんと活かして 唐突過ぎない見せ場と役代わりを多く使って。
基本的に鈴村さんが主演の普通の人で、 横山(トップ)、松田(手伝い)、近藤(下っ端)らに 巻き込まれていくというドタバタ系コメディの形は健在。 そして、最後はちょっといい話というのも変わらず。 でも途中で疲れたり飽きたりしないですんだのは、 脚本がしっかり作られていたのと 役者の掛け合いと、 双方がうまくいっていたからかな。自然に笑えた。 最後も分かりきったオチでも少し じんわり。 それは、鈴村さんのお母さん役で声の出演をしていた 鵜野さんが上手なのも大きいなぁとは思ったけれど。 俳優座の人なのね。私やっぱり新劇系が好き?(笑)
どんなに理解から遠い状況であっても、 面接に来た以上はホイホイ従う鈴村さん、笑えました。 写真撮られたり、年収や好みのタイプ書かされたり、 数百万も渡されたり奪い取られたり、殴りかかられたり。 自分はアーティストなんだミュージシャンなんだと言いつつ、 妙に小市民な情けないリアリティが舞台を支えてた。 実はその状況を作っているのは自分なんですけどね(笑) 劇場もジブリ系だそうだけど、きれいで嬉しかったかな。
最後にお知らせが。 E1グランプリの予選を通過して東京大会に出るそうで。 2/14。来週金曜ぉ〜?そんな急な話せんでも(^^; 予選通過するまで言えなかったのかな?とも思うけど 東京大会って9月にもあったらしいし、何だか謎。 シアターサンモール19時から。6劇団各20分で3000円。 短い時間で客の心を掴むため、ほとんどコントだとか、 観客投票で上に行く劇団を決めるため、票集めして たくさん客を入れた劇団が圧倒的に有利だとか、 あまりいい噂は聞かないコンテストですが、それでも 出るという行動だけでも嬉しい私は ほとんど親バカ。
遅刻すると投票権はなくなるそうなので間に合いそうなら、 せめて1票、投じに行ってみようじゃないかと思ったり。 でもまぁ、これを最後にしようと思いながら行ったのに、 帰りにはまた観ようと思えたこと自体がとにかく嬉しいです。 万が一、興味を持たれた方がいらしたら出演者などに関しては、 上の公式ページよりこちらのページをご覧下さい。 いや、私のHPの中身ですけど(^^;
2003年02月06日(木) |
やっぱりこの夏はレミゼらしい。 |
レミゼのキャスト日程が出たようで。 早速、プリントアウトして蛍光ペンを握り締め、 キャスト色分けしてみる。Net状態じゃ分からないし。 アナログなんだよね、所詮。
想像より、ペアリングされてないんですね。 何しろ人数が多いし、役者さんの体調もあるし、 組み合わせは決まっちゃってそうだなと思ってました。 1か月まるまる出ない人も結構多いから、実際には、 クヮドラプル状態のキャストは少ないってことなのかも? まぁ、観たい人が観たくない人とずっと組んでいるかも という不安だけは解消されてホッとしていますが。
初日は行こうと思っていました。レミゼだし。 「レミゼなんだから行こう!」という気分を 盛り上げるためには、初日に行くのが一番だと思うから。 でも、回数行かれないなら切るのはこの辺からかなと 思った配役が、初日っから複数含まれているんです(^^; 初日ってやっぱり、東宝的一押しキャストですよね?
初日キャスト見ているうちに、一度は萎えかける気分。 まぁ昔から、東宝とは趣味が合わないと思ってましたが、 この人観るなら全員観ることになっちゃうじゃん・・状態だもん。 レミだからって、最初から通う予定入れる必要はないんだし、 何も頑張ってチケ取りせんでも・・という気分になりかかる。
でも自分としてはやっぱり一番好きなミュージカルなんだしと 気持ちを盛り上げて、これだけ観ればいいかなという日を決定。 7月中に4回。やっぱり通うんじゃん(^^;と自己突っ込み。 どうしても苦手な1人とANZAさん以外は観られる予定。 このとおり無事にチケットが取れれば、ですけどね。 多分、初日にオーバーチュアを聞けばそれだけで、 やっぱり取っておいて良かった!と思うんだろうから、 それがエンディングまで続く舞台であることだけ祈ってます。
2003年02月05日(水) |
阿部サダヲin真夜中の王国 |
TOPのカウンター、多分今日中に55555です。 踏んだの気づいた人いたら、お知らせくださいませ♪
結局、仕事3日間休んでしまいました。 最初の2日は久しぶりにフラフラするくらい熱が出て、 本当に出かけられなかったんだけど、今日は半分サボリ。 仕事てんこ盛りで休めないはずなのに休んでしまって、 「何かあったら電話して」と言っておいて寝こけてて、 実際に電話かかって来ないと、な〜んだと思ってしまって。
頑張ってフォローしてくれてるからなんだとは思うけれど、 でもフォローできちゃうんだなぁと思うと、やる気も失せる。 私1人サボったって何とでもなるんだと思うと、 なんで毎日頑張っちゃってるのかなーと思っちゃってダメ。 下手に忙しい時よりこういう方が辞めたくなりますね、ホント。 明日こそは行かなきゃ。信用と居場所をなくす前に。
エンタメニュースが『ファンタスティックス』だったので、 山路さん一目見たら寝なくちゃ・・なんて思っていたところ、 消す前に始まってしまったのが、今日の2人目のゲスト。 阿部サダヲじゃん!!ちょっとビックリ。 ドラマも出るしブラウン管で見るのは珍しくないけれど、 こういうトーク系の番組で見るのは初めての気がする。
彼は「気になる役者さん」。 決して、すごく好きなタイプではないのですが、 観た舞台に出ていると どうしても目を惹かれてしまう人。 今日も、少し流れた『ニンゲン御破算』の稽古を見るうち たった数言のセリフで役柄の人間が気になってきてしまい、 彼の全貌が知りたくなってきた。松尾スズキ苦手なのに。 コクーンって席悪いと悲惨だけど、「譲」出てるかなぁ?
話している印象は ひたすら「シャイ」。 話すの嫌いじゃないんだろうけど苦手なんだろうなと、 こんな番組に出してごめんよと心から言いたくなるような感じ。 ひとこと言われるたびに自分の頬やら首の後ろやら ズボンやら触りまくって、居所がないんだなぁと思わせられる。 困って困って困って、でも誠実に楽しんでしゃべろうとしつつ、 時々ちょっと成功しかけて口調が明るく早くなったりしつつも、 最後の一言が「すいませんでした」という辺りがもう(^^;
この人は、松尾スズキみたいな作家・演出家にとって、 非常に使いやすいんじゃないかなと思いました。 独りで考えられる時間の多いトラックの運ちゃんを している時、「今 小劇場が熱い!」という記事を見て、 熱い所へ行ってみようと役者になったと言う。 特に観客に伝えたい主義主張があるわけじゃないと言う。 舞台に立っていると、人の反応がダイレクトで嬉しいと言う。 人と対する怖さを恒常的に感じているという点で 作家の感覚を理解でき、かつ、彼の伝えたいことを 自分の主張で曲げたりせずに表現してくれる。 しかも舞台上では とんでもない存在感がある。 なんて素晴らしい出会いだったんだろうと、感謝してしまう。
インタビュー後の挨拶は、こんな感じ。 「自分の中ではもっと弾んだ感じで話すつもりだったんですが すいません、ご迷惑おかけしました。」 なんでそんなに謝るのよぉ!とか、ヤだかわいい!とかって、 ちょっとミーハーに言いたくならせる雰囲気があるんだけれど。 実は松尾スズキにも、トークショーでは同じ事を感じたけれど。 でもそういうのこそ、彼らのような人たちにとっては最も嫌で、 逃げ出したくなるようなことなんだろうなと思うから、しない。 今までどおり、観たい舞台の中で出会えた時だけ楽しみます。 今日のビデオ録らなかったのも、残念なような良かったような。 私が彼の舞台を観るには不要というかジャマな感覚だから。 あ、でもやっぱり、残念だったかな・・・・。
2003年02月03日(月) |
グローブ座3部作『トイヤー』 |
土曜日の昼頃から妙に眠かったんだけれど、 翌日、仕事行ったら本格的にダウン。 倒れこんで寝ていて目が覚めたら出勤時刻で 電話引き寄せて欠勤連絡してそのまま寝てた。 目が覚めたら5時前。まだ相当 頭痛いけど少し元気。 何か食べようと思って財布引き出したところで チケット袋が出てきて思い出した、7時開演だ!!!
判断力にぶってたんですね〜、着替えて飛び出して。 電車乗ってるの正味30分くらいなのに3線使うから、 後悔したのは3分前に劇場に駆け込んだのに 開演が5分遅れた、その妙に静かな間のあいだ。 何やってんだ私と思ったら急に周りの咳が気になったり。 そんな状態で観始めた舞台の感想ですが。
<幕>1幕50分、休憩15分、2幕60分くらいかな? <作>ガードナー・マッケイ <演出>ロバート・アラン・アッカーマン <出演>ピーター:井ノ原快彦、モード:中川安奈
※注!※ 思いっきりネタばれてます。 観る予定のある人は読まないこと推奨!
開幕2日目。 モードが若村麻由美から中川安奈に変わったこと以外、 何も知らない真っ白な状態で観に行きました。 『トイヤー』が『TOYER』なのも、途中で気づいたくらい。 独り暮らしの女性の家に深夜に訪ねて来た1人の男。 昼間、彼女の車を直した際の忘れ物を取りに来たと言う。 友人に電話をしたいからと言う彼を部屋に入れたが、 何か様子がおかしい。もしや彼は、彼女につきまとう 「ヴワイヤール(=覗き魔)」なのだろうか? それとも世間を騒がしている、女性に薬を飲ませた後 脳を手術して植物人間にする「トイヤー」なのだろうか?
二転三転する彼の行動。 途中で「僕は役者で、今のは演技なんです」と 言われた時、それを思い切り信じたくなったくらい。 何を考えているのか分からないけれど無邪気な瞳で 「僕がトイヤーです」と告白した時の態度も、 実際には女性に手を触れる事もできず見つめるだけの 内向的すぎるヴワイヤールなのだと言われている時も、 「実は役者なんですよ!騙してすみません」と 言う時の妙なほどの明るい多弁さも全部本当に見える。
どれもが本当なんて事はあり得ないのだから、 どれが真実か分からないことへの、そしてそれが 自分の死につながるかもしれない恐怖感があるのに、 どの姿もあまりに魅力的なせいで翻弄されてしまった。 無邪気で人当たりの良い態度。筋肉質の男性の体に 節ばっているがきれいな手。回転の良い頭と会話。 それが、「私」に対して高い興味を示している。 それに抗するのは本当に大変で、私はさっさと白旗。
対する中川安奈さんの方には、もう一歩!感があった。 何だろう?キツさで反抗しているように見える点かな? モードは精神科医の医者で、トイヤーの被害者と毎日接して トイヤーについて毎日考えているという状態。 だからこそ、自分の生命が懸かっている状態ですら、 ただ犯罪者に恐怖するのでも魅力に翻弄されるのでもなく まるで実験のように彼に興味を覚えて対せたのだと思う。
自分が殺されるかもしれないという状況の中で、 本物に対峙しているという高揚と興味が先に立つ人間。 そういう意味でモードも、ある意味 一般的ではない、 観客よりずっとトイヤー寄りの人物のはずだと思う。 なのに、とても常識的な医者に見えたのが敗因かも。
もっと、いかにも精神科の医者らしい感じで、 相手の出方を見ながら手を変え品を変えしながら 相手を理解し すり寄ろうとしてみせる感じが欲しかった。 その演技力がトイヤーと重なるところこそが、 この作品の魅力でもあると思うと、すごく残念。 つい比べてしまうけれど、若村麻由美さんにある 女性的な丸い魅力があれば良かったなと思ってしまう。
他にも、壁は全面ガラス張りなんだろうか?とか、 最初のうちは数点、気になる所がなかったではないけれど、 2人の駆け引きに引き込まれたまま観終えてしまいました。 飽きるような間もなく、置いていかれるほど速すぎもせず。 モードがかける音楽の使い方も効果的で、 演出の良さにも感嘆させられた芝居でした。満足。
あ、トイヤーが「死」ではない、殺してはいないと 何度も言う理由は、私には理解できませんでした。 殺してないから刑が軽いというのは許せないと、 モードが言ってたけれど、そんな理由じゃないと思うし。 ただ殺すより、より実験的で精神的に病んだ気はするけど、 そんな理解でいいのかなぁ?
2003年02月01日(土) |
流山児事務所『青ひげ公の城』 |
<幕>休憩なし:2時間10分。 <演出>流山児祥<音楽>宇崎竜童<美術>朝倉摂 <出演>松本紀保、篠井英介、山崎美貴、伊藤弘子、李麗仙、 木内尚、池田有希子、吉田奈央、佐藤華子、倉持健吾、小川輝晃、 関根靖晃、谷宗和、阿川竜一、西野誠、小須田康人、石橋祐、 海津義孝、塩野谷正幸、帆足知子、平栗あつみ、上田和弘、 甲津拓平、イワヲ、石本竜介、矢吹歩雅、矢野裕美、戸部順子、 後藤麻泉子、渡辺恵美、岩井さやか、山本亨、悪源太義平、柏倉太郎 栗原茂、小林七緒、木村健三、里美和彦、竹内大介、小暮拓矢、 小林晴樹、冨沢力、横須賀智美、井沢希旨子、金井あずさ
寝不足続きでド眠いところに、苦手な寺山修司作品。 でもせっかく出かけたのだからと劇場まで来て、 劇場隣の喫茶で仮眠を取って当日券を買いに行けば 既にS席完売で、センターとはいえ2階最後列の席。 もともと、西野誠さんが出演すると知らなければ 興味は有るけどパスかなと思っていた作品だし・・と、 気持ちは退き退きで観始めたのですが、面白かった。
分からないんですけどね、やっぱり何も。 もともと寺山作品が理解できないところに加えて オペラなしで2階最後列だと人の見分けも付かない。 区別が付いたのは篠井さんと紀保さん、池田さんくらいで 目当てのはずの西野さんすら「あれかなぁ?」程度だし、 最初っから話を理解するのなんて投げてましたが、 何も分からなくても何だか目を惹かれる部分が多い。
雨のような活字が音楽と溶け合って降ってきたり、 パラパラと変わる映像がいつか実像になってきたり。 脚本自体、いろんな本のコラージュみたいな感じなので 遠くからボウッと仕掛けを見ているだけでも楽しい。 青ひげの7人目の妻になりに来た池田さんと一緒に、 何が起こってるのよぉ?!と思いながら走ってた。
それだけ。結局最後まで、何だか分からず(笑) 覚えているのは、舞台上で殺されたという人のことを 「上手い役者は何度でも死ぬ。一度しか死ねない役者は 下手な役者だ」(言葉遣いは違うけど)というセリフだけ。 篠井@第2の妻が言うんだけど、彼女は何だったのかな? 別に、それがテーマとかいう訳じゃないんだよね?
ま、楽しかったからいっか。2時間10分飽きなかったもん。 人数ある割にハーモニーの厚みが足りないし、 ミュージカルとして観ると物足りなさは多々有るけれど、 これでB席だから¥2,000-。うん、十分に楽しんだ。 これの同じものを3月に別キャストでまた観るんだけど 今度はお値段3倍以上。しかも豪華な匂いのPARCO劇場。 今回は映像も本物も分からない嘘くささも楽しんだけれど、 次はどうかな?その時にどう思うかは、またその時。
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