入り乱れる最中 貴方はいなくなった
笑わない表情は 皮肉にも固まってた
僕が欲するほど 貴方はか細い笑みを浮かべて
僕が欲するのは 隣人の若き妻
シャワーの音 はじまりを告げる
繰り返して 繰り返す いつもと同じこと
誰かが視てるのも 今日も同じだったね
愛し方なんて知らない 僕がお見合い結婚者だから
それでも貴方は愛せる きっと愛し方は間違っているだろう
貴方を僕だけのものにして 僕以外を見ないように躾て
火傷の痕も縛った痕も僕が愛した痕だから 決して消さないで 貴方は僕のもの
舌から流れるAB型の鉄分も 静かに横たわる貴方も綺麗で
今は棺の中の貴方 僕は一本の献花で貴方を彩るから
染まらない君に憧れ 模倣犯にならぬばかりに真似ばかりしそうになる
いろんな表情を持つ君を手にいれたくとも すり抜けていくばかりで掴めない
泣きぼくろがまた僕を魅せてる いつになれば君を観れるのだろうか
幾重にも重ねた化粧の下に未だ「非」を見ていない 所詮、仮は仮でしかないのは知っているから
それでも君はたった2色で息づいてた ドクロのパイポとラインストーンの散らばったネイル
活きる君に魅せられ 僕は対照的に乱れながら生きる 君になって 骨になっても 僕は君はなれない
誤魔化せない事実と直面したとき 君を食して君を僕の一部にしたくなる
死んでしまう君を想像するだけで僕は生かされる気がする 歪んでいても君なしじゃ僕は活生きていけないんだから
湿気た数ヶ月前の煙草 残り香と、「 」
朝日は昇り続け 夜が迎えに来ると下り続け 気付くと月が顔を出す
怠惰な繰り返しは劣等感さえ生む やがて産まれたものは歪む
口が寂しくなってまた煙草を吸って また要らなくなって、引き出しの中へ
欠けたのは「 」 見付けたのは昨日と云う日
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